寿司職人になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説
旬の魚をさばき、美味しい寿司へ変身させる寿司職人は、日本の食文化を継承する職業の一つです。最近では、海外の寿司ブームにより、寿司職人の働く場所も世界各国へ広がっています。では、寿司職人になるには具体的にどうすればいいのでしょうか。この記事では、寿司職人になるための方法とオススメの学校を紹介します。
寿司職人になるには何が必要?
寿司職人になるには、熟練の技術と知識が必要
寿司職人になるのに必要な資格や学歴はありません。その代わり、寿司職人としての熟練された技術と知識が必要になります。
寿司職人を目指す方法は2つのパターンにわかれます。一つは、寿司屋に弟子入りして長期間働きながら寿司職人としての技術を身に付けるものです。もう一つの方法は、寿司職人になるための専門学校で技術と知識を習得することです。
寿司屋に弟子入りして寿司職人を目指す場合、長く厳しい修行が予想されます。昔から、寿司職人になるには「飯炊き3年握り8年」と言われており、一人前の寿司職人として認められるまでに10年以上の修行が必要になります。
寿司屋に弟子入りする方法は長い年月を必要とします。ただし、弟子入りのメリットとして、給与を受け取りながら寿司職人の技術を身に付けることができる点が上げられます。見習い期間は多額の給与を期待することはできませんが、少ない出費で多くのことを学ぶことができます。
専門学校に通って技術を身に付ける場合、入学金や年会費など多額の費用を要するため、事前に資金準備をする必要があります。
中学校や高校を卒業後、直ぐに寿司職人を目指したいという情熱と強い覚悟がある方は、寿司屋へ弟子入りする方法が費用をかけずに済むでしょう。
寿司専門学校は短期間でプロの技術を習得できる
寿司専門学校の場合、受講生の状況に合わせて数か月から2年のコースを選択することができます。中には、夜間コースを設置している学校もあり、働きながら通学することも可能です。また、通常では寿司屋に弟子入りして3年しないと得られない技術を数か月で身に付けることができる学校もあります。
ただし、当然ですが、受講するには多額の入学金や授業料が必要になります。また、寿司職人の専門学校は東京や大阪などの都市部にしかありません。そのため、地方出身の方は、学費に加えて生活費も必要になるため、ある程度のまとまった資金を事前に準備しておく必要があるでしょう。
専門学校に通学する方法は、弟子入りする方法よりも多額の資金を要します。しかし、卒業後の進路や就職活動に関わる手厚いサポートを受けることができます。
また、独立開業に向けた講義も受講することができるため、短い期間で寿司職人として効率的に学んで、一人前の寿司職人として早く就職したい方や独立開業したい方にはオススメの方法です。
寿司職人に向いている人、適性がある人
寿司職人として必要な特性
体力に自信のある人
寿司屋での仕事はハードワークです。朝早くから市場へ仕入れに行き、その後もお昼と夜の仕込みを行い、閉店後の後片付けなどが終わるまでかなりの長時間労働となります。
基本的に立ち仕事であるため、足腰の頑丈さも重要です。このようなハードワークを乗り切るには、体力が必要である上に、日頃から心身の健康状態を管理する姿勢も必要とされます。
寿司で人を喜ばせたい人
寿司職人に限らず、料理をお客様へ提供する仕事をする人々には「自分が作った食事で人に喜んでもらいたい。」「料理で感動を与えたい。」という強い気持ちが必要です。
この「人を喜ばせたい」という気持ちがあれば、寿司職人としてのハードワークを乗り切ることができるでしょう。さらに、美味しいものを追求する探求心や向上心も持ち続けることができるため、寿司職人としての技術力向上も期待できます。
寿司職人になるための学校・教室
東京すしアカデミー
コースの種類
■集中コース(2ヶ月)
通常の修行であれば、3年の期間を必要とする技術を2ヶ月で習得することができます。また、自主練習ができる教室があり、専門の講師に質問しながら自習が可能です。さらに、いつでもどの場所にいても視聴可能な動画レッスンがあるため、自宅学習や卒業後の復習に役立てることができます。
■インターンシップコース(8ヶ月)
魚をさばく技術、寿司の握り方、美しい盛り付けの方法を身に付けることがでます。さらに、実店舗でインターン研修を受けることができ、その期間は給与が支払われます。
■週末コース
働きながら週一回のペースで寿司職人の技術を身に付けることができるコースです。朝と夕方に自主練習が可能な教室を2時間解放しているため、寿司職人に必要な技術を反復練習して習得することができます。
講義は土日に開催されており、土日のどちらかに参加します。しかし、万が一、片方の曜日に参加できない場合、もう一方の曜日に変更も可能なレッスン振替制度もあります。途中で2ヶ月の集中コースに変更することもできます。
費用(すべて税込)
■集中コース
入学金150,000円、学費600,000円
■インターンシップコース
入学金150,000円、学費1,500,000円(なお、インターン実習では給与が支給され、給与額は最大で約65万円となります。)
■週末コース
150,000円、学費600,000円
就職サポート
寿司や和食の求人サイト「SUSHI JOB」を使って、数多くの卒業生が寿司店舗へ就職しています。その求人情報は日本に限らず北米やアジア、ヨーロッパなど世界各国の情報を閲覧することができます。
飲食人大学・寿司マイスター専科
コースの種類
■通常コース(昼間、3ヶ月、東京校と大阪校)
最初の1ヶ月は基礎実習として寿司職人の心構えや包丁の研ぎ方、魚の知識とさばき方などの基礎を身に付けます。
次に、2ヶ月目は魚の選び方から寿司にするまでの一連の流れを身に付けるなど応用知識を学びます。最後の3ヶ月目は、漁港や高級寿司屋でプロの技術を身近に体感します。さらに、店舗経理や独立開業時の知識など実践の場で使える学びとなっています。
■夜間コース(3ヶ月、東京校のみ)
通常コースより短い時間帯で、かつ講義で使う魚の種類を絞り込んだ愛用の講義・実習を行います。授業時間は平日18時から22時の4時間であるため、働きながら寿司職人を目指すことができます。
■インターンシップコース(3ヶ月コース・6ヶ月コース)
上記の通常コースもしくは、夜間コースを卒業した方を対象としたコースです。
飲食人大学が運営する、ミシュランガイド掲載の有名寿司店で寿司職人としての実習を受けることができます。実際にその場で寿司を握るという基調な経験を積むことができます。6ヶ月コースの場合は、複数の店舗で実習を行います。
費用(すべて税別)
■通常コース
780,000円
■夜間コース
480,000円
■インターンシップコース
【3ヶ月コース】750,000円、【6ヶ月コース】1,200,000円
なお、すべての通常コースと夜間コースにおいては、上記費用とは別に教材費や制服費用として49,910円が必要です。
東京すし和食調理専門学校・すし職人コース
■通学年数
2年制
■カリキュラム
1年次は寿司と和食に関する基礎的な技術を習得します。また、調理師資格の取得も視野にいれたカリキュラムとなっています。2年次は季節によって異なる寿司ネタの扱い方や魚のさばき方など時間をかけて学びます。
■入学金
100,000円
■1年間の学費
1,400,000円(2年次は実習費が加算されるため、1,450,000円となります。)
■就職サポート
1年次から就職活動を見据えた行事やガイダンスを行っています。また、寿司屋への就職サポートだけではなく、独立開業に向けたカリキュラムも用意されています。
寿司職人になるには?まとめ
寿司職人には熟練の技術と知識が必要!短期間で目指すなら専門学校がオススメ!
寿司職人になるには資格や学歴は必要ありません。その代わり、寿司職人としての知識と熟練された技術が求められます。
寿司職人を目指す一般的な方法として、寿司屋に弟子入りして長期間に及ぶ修行を積む方法、もしくは、寿司職人の専門学校を利用して短期間で知識と技術を習得する方法があります。
費用はかかっても短期間で寿司職人を目指したいという方は、専門学校で集中して学ぶことをオススメします。
寿司職人の参考情報
平均年収 | 300万円~500万円 |
---|---|
必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 飲食 |
寿司職人の関連記事
「フォロー」をお願いします
最新情報をお届けします