管理栄養士の給料はスキル次第!独立すれば高年収の可能性も
なりたい職業ランキングで上位の管理栄養士は、近年注目されている職業でもあります。では、管理栄養士の平均給料や年収はいくらくらいなのでしょうか。そこで、管理栄養士を目指す人のために、管理栄養士の平均給与や年収とともに、給与アップの可能性や職種はどのようなものがあるのかなどご紹介します。
管理栄養士の初任給
管理栄養士の初任給について調べてみました。
新人管理栄養士の給料は平均20万円
管理栄養士として働く場合、初任給は18〜20万円前後が相場といわれています。
基本給は15万円ほど、そこに管理栄養士手当が30,000円、通勤手当などがつきますが、健康保険や厚生年金などを引かれるので、手取りは15〜16万くらいでしょう。
どこで働くかによって多少の差はありますが、新人のころは肉体労働も多く、準備などで残業することもあり、きついと覚悟しておくほうがよさそうです。
転職したときの給料は経験や役職で左右されやすい
管理栄養士の業界では、色々な場所で経験を積むために転職をする人も多いです。転職をした場合の初任給は、これまでの経験や採用予定の役職によって決まるのが一般的です。
基本的に管理栄養士として10年以上働いているなど、一定の実務経験があれば、転職しても新卒採用者と同列の給料になることはないでしょう。しかし、役職がつかずに一般社員として採用される場合、前職の給料を保証してもらえるかはわかりません。
職場によっては、転職者は新卒採用者と同じ給料を提示される場合もありますので、面接時や仕事に就いてからも、スキルや実績をアピールして行きましょう。
保健所などから一般給食会社への転職は給料の確認を
保健所などで管理栄養士として働く場合は、公務員としての採用になります。公務員の場合、安定した給料と年収になります。
しかし、公務員から一般給食会社などに転職する場合は、大幅に給料がダウンする可能性もあるため、転職先の給料や待遇についてはしっかり下調べをしておき、慎重な判断が必要になるでしょう。
公務員で管理栄養士として働く場合の平均給与の統計
公務員の平均給料は約35万円
公務員で管理栄養士として働く場合、平均年齢45.5歳の場合の平均月給は353,856円あたりです。年に2回以上のボーナスもあり、年収に換算すれば約600万円前後でしょう。
勤務期間に応じて給料もアップすることが多い
管理栄養士の給料は、業績や実績によってアップしていくことが多いです。業績が悪ければ、定期昇給は見込めないこともあるでしょう。
日常の業務をしっかり記録に取っておき、管理栄養士としての業務実績を数字で報告することや、学会発表で成果を報告するなど、自己満足で終わらずに組織や団体へ向けて客観的な評価を得ることも、給料アップには必要なことです。
求人を探す際は給料以外の手当もチェック
管理栄養士と言っても、職種は様々です。食品関係の企業に勤めることや、食品関係の品質管理、企業の栄養指導、学校給食、病院給食などあらゆるジャンルの職業に就くことが出来ます。
就職・転職をする際は、求人票の一覧で残業代が支給されるか、給料以外に賞与や各種手当、昇給などの精度が整っているかも確認するようにしましょう。
男女でも平均給料に差がある
管理栄養士の男女比で見てみると、男性は圧倒的に少ないです。しかし、男性は結婚・出産などで退職する確率が女性に比べて少ないことから、管理職候補になることが多いです。
管理栄養士自体は女性の方が圧倒的に多いと思いのですが、管理職の割合で見ると男性の方が多い傾向があります。しかし、管理栄養士は、男性女性変わらずに活躍できる職種ですので、管理栄養士で男性だから女性だからで年収や給料に差が出ることはありません。
栄養士より管理栄養士の方が給料は高め
栄養士と管理栄養士はどちらも国家資格ですが、栄養士より、管理栄養士の方が給料は高めです。
現場によって差がありますが、管理栄養士は栄養士の給料より5,000円〜20,000円ほど上乗せされることが多いです。
平均給料は管理栄養士として働く場所の規模・状況によって変動
管理栄養士の給料や年収は、働く場所の規模や状況によって変動します。
例えば病院勤務の管理栄養士さんで見て見ると、入院患者さんの多い病院で務める管理栄養士と、入院患者さんは少人数の病院に務める管理栄養士では、給料が30,000円以上違うこともあります。
大病院での管理栄養士が、一番給料が高め
管理栄養士の勤務先の中でも、給料が高いのが、公務員として管理栄養士になることでしょう。保健所や保育園などの管理栄養士は20万円前後からスタートするでしょう。
大病院で管理栄養士として働く場合、人数や患者さんごとの食事対応などでハードワークになるため、給料はかなり良くなり、初任給で25万以上の現場もあるでしょう。
しかし、現場によっては人間関係のゴタゴタで仕事が進みにくかったり、ストレスが溜まってどんどん人が辞めていく職場だったりと、給料が良くても仕事が辛くなる場合もあります。
就職を決めるときは、出来るだけ事前に情報を集めて、いくつかの企業と比較・検討しておきましょう。
経験や実績によっては給料アップにつながることも
大病院に勤めていた経験がある管理栄養士は、面接して即採用になることも多々あります。
管理栄養士の仕事は、経験や実績によって給料アップに繋がることもありますので、積極的にアピールして行きましょう。
前職の経験が給料や手当に反映されるケースも
管理栄養士の仕事は、繊細でかつスピードを要します。多くの入院患者さんを抱える大病院では、毎回の食事作りの現場は戦争です。
前職で厨房にも入っていた管理栄養士さんであれば、その経験を買われて「〇〇病院に勤めて厨房も経験していたのであれば、ぜひうちに来ていただきたい。少し給料をアップします」となる場合もあります。
病院で管理栄養士をする場合の年収統計
病院の管理栄養士の年収は340〜360万円前後
病院で管理栄養士として働く場合、月収は25〜27万円、プラス賞与が入り年収は340〜360万円前後万円になります。
新人の場合、月々の給料が20万円前後であれば、年収は260〜280万円台でしょう。勤務年数が長くなり、管理職になれば手当などもプラスされるため、給料や年収は上がっていくでしょう。
特に大病院では管理栄養士の求人がよく出ていることから、ハードワークで人が続かないという傾向もあります。体力をつけて大病院での管理栄養士にチャレンジすると、平均よりも高めの給料になることも多いです。
独立すれば平均給与以上の給料や年収の可能性も
管理栄養士の中には、管理栄養士の資格を活かして、独立して仕事をしている人もいます。
管理里栄養士は事業開始届を出せば、簡単に独立することが可能です。独立・開業すると、個人の予定や希望に合わせて働くことができますし、兼業している人も多くいます。
独立すれば、平均給与以上の給料や年収が得られる可能性があり、時間的も自由になりますが、金銭面や仕事面の責任はすべて自分で負うことになります。
ですから、仕事のベースがしっかりしていないまま独立すると、不安になって仕事どころではなくなることもありますので、独立のビジョンがあるのであれば、しっかりと明確な意図を持ちましょう。
将来管理栄養士の資格を活かして独立するためには
管理栄養士の資格を活かして、独立して働いている人は、以下のような仕事をしています。
- 料理教室の講師
自宅や場所を借りて、料理教室を開催し、参加者に調理方法や自分が考案したレシピを教える料理教室の講師をしている人もいます。料理教室の運営をしつつ、料理学校の講師として働いている人もいます。
- レシピライター
管理栄養士の知識を活かして、食についてのコラム執筆などライターとして働いている人も多いです。オリジナルのレシピを考案して、料理本を出版することもあります。
SNSでも管理栄養士の人のレシピが流れてくると、多くの人が「いいね」を押すように、管理栄養士が教えるレシピは人気があります。
管理栄養士の給料・年収まとめ
管理栄養士の給料や年収は職種によってばらつきがある。しかし、どこの職種や現場もやりがいがある仕事。
管理栄養士の平均給料や年収について紹介しました。管理栄養士として安定した給料を求めるのであれば、公務員がおすすめです。多少ハードワークでもちょっと高めの給料を求めるのであれば、大きな病院で管理栄養士としてチャレンジしてみるのも良いでしょう。
給料は働くモチベーションアップにつながりますが、どこで働きたいか、どんな仕事がしたいかという意思を明確にしておくことも、仕事を長く続けるためには大切なことです。
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管理栄養士の参考情報
平均年収 | 300万円~400万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 国家資格 |
職業職種 | 飲食 |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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