精神保健福祉士の資格試験とは?受験資格と試験難易度まとめ

精神保健福祉士の資格試験とは?受験資格と試験難易度まとめ

現代は心のストレスを抱え込んでしまうことで、精神障害や心の病気を患う人が多くなり社会問題にもなっています。精神障害を抱えている人々の問題解決の手助けや、社会復帰の手助けをする専門家「精神保健福祉士」の資格を得るためには、どのような試験があるのか、精神保健福祉士の試験内容の難度の情報をご紹介します。

精神保健福祉士になるための資格とは?

精神保健福祉士は、精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格として、1997年に誕生した資格です。

精神保健福祉士は名称独占資格であり、有資格者しか名乗ることはできません。

国家資格の精神保健福祉の受験資格を得るまで

国家資格である精神保健福祉士は、福祉系の大学で学ぶことで最短で資格試験を受験することができるようになります。一般の大学、短大から精神保健福祉士の資格試験を受験するには、相談援助の実務経験を1年~4年、一般養護施設で1年以上通い、卒業しなければいけません。

高卒で精神保健福祉士を目指す場合は、福祉系の大学に進むことが最短ルートではありますが、進むことが難しい場合は、指定施設で相談援助を4年以上積み、一般養成施設などで1年以上学ぶことで、受験資格を得ることができます。

指定施設とは、厚生労働省令が定める施設のことをいいます。精神科病院、または精神科・心療内科のある病院や診療所、精神保健福祉センターや保健所、保健センターが主にあげられます。

これらの各施設で、その施設の利用者の生活相談などの相談支援業務を経験することが実務経験になります。大学に在籍していた実績があると、相談援助の実務経験は2年または3年が必要ですが、大学に進まないルートを選択した場合は、5年以上の実務経験が必要になります。

高校卒業から保健福祉系大学を4年間、指定科目を履修することで卒業と同時に、精神保健福祉士の受験資格を得ることができるため、高卒から長い実務経験を得て受験資格を得るよりは、越えなければならない壁は低いといえます。

精神保健福祉士の資格を取得するメリット

国家資格である精神保健福祉士の資格を取得することで、就職先の選択肢が広がることが大きなメリットです。

医療機関だけではなく、行政機関や教育施設、福祉施設などの就職先があげられます。医療機関である精神病院や総合病院の精神科・心療内科などでは、通院されている精神病患者の入院サポートから、退院後の社会復帰の支援などの業務を行うことができます。

行政機関である、各地の市役所やハローワークなどでは、精神障害者の支援の手続きや、地域の支援事業計画、地域の現状分析などに関する業務に携わることができます。

その他に、司法機関でも精神保健福祉士は活躍することができ、他害行為を行ってしまった精神障害者に対して、社会復帰をするためのプログラムを計画し、実施する業務もあります。

業務内容は異なりますが、福祉施設である児童相談所や障がい者施設で勤務する場合は、心身が不安定な人々に対し、日常生活を送るための訓練や、就職支援を行うことが主な業務内容になります。

社会復帰を目指す精神障害者の方々のサポートとして大きな役割のある精神保健福祉士。就職先の選択肢が広がる精神保健福祉士になるための、受験資格の概要をご紹介します。

精神保健福祉士の受験資格の概要

試験地 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県
受験資格 (1)4年制大学で指定科目を修めて卒業した方
(2)2年制(又は3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(又は年以上)相談援助の業務に従事した方
(3)精神保健福祉士短期養成施設(6カ月以上)を卒業(修了)した方
(4)精神保健福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方
受験費用 ・精神保健福祉士のみ受験する場合:17,610円
・精神保健福祉士と社会保険福祉士を同時に受験する場合:28,140円(精神:14,160円+社会:13,980円)
・精神保健福祉士の共通科目を免除して受験する場合:14,080円
合格基準 (1)問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
(2)(1)の条件を満たし、試験科目16科目の各科目すべてにおいて得点があった者。
出題範囲 (1)人体の構造と機能及び疾病
(2)心理学論と心理的支援
(3)社会理論と社会システム
(4)現代社会と福祉
(5)地域福祉と理論と方法
(6)社会保障
(7)低所得者に対する支援と生活保護制度
(8)福祉行財政と福祉計画
(9)保健医療サービス
(10)権利擁護と成年後見制度
(11)障害者に対する支援と障害者自立支援制度
(12)精神疾患とその治療
(13)精神保健の課題と支援
(14)精神保健福祉・相談援助の基盤
(15)精神保健福祉の理論と相談援助の展開
(16)精神保健福祉に関する制度とサービス
(17)精神障害者の生活支援システム
※配点は、1問1点の163点満点ではあるが、精神保健福祉士法施行規則第6条の規定による試験科目の一部免除を受けた受験者にあたっては、配点は1問1点の80点満点になる。

精神保健福祉士の試験には17科目の出題範囲があり、得意な科目だけ問題を解き点数を取るだけではなく、全ての出題範囲で点数を取る必要があります。試験の合格基準が設けられていることをしっかり把握しておくことが必要です。

精神保健福祉士の試験は、毎年1月下旬から2月上旬に行われています。出願期間は9月上旬から10月上旬頃まで設けられています。

精神保健福祉士は国家資格であるため、受験資格を得るために必要な条件があり、試験内容も全ての科目で得点を得る必要があるので、難しい試験ではありますが、合格率は決して低くはありません。

精神保健福祉士資格の難易度・合格率

厚生労働省が発表した、平成29年度第20回の受験データを見ると、受験者数は6,992名のうち、合格者は4,399名でした。合格率は62.9%と約半数以上の受験者が合格していることが伺えます。

国家資格の中には、受験資格を得るために数年間養成機関を通い、資格試験のために猛勉強し続けても合格できるかどうかわからないくらい難易度が高い資格もあります。

精神保健福祉士は、受験資格を得るまで時間はかかりますが、合格率を見ると出題範囲をしっかり学び知識を深めることで、合格への道を開くことができる可能性が高い資格です。

試験に合格し、精神保健福祉士の資格を得た後は、精神保健福祉士としての登録する必要があります。次は、登録の方法についてご紹介します。

精神保健福祉士の登録と更新について

精神保健福祉士の試験に合格した後、そのままの状態では精神保健福祉士の名称を使うことができません。試験に合格した後は、登録申請をすることで精神保健福祉士の名称を使用することができるようになります。

合格された後、試験センターから配布される登録申請書等必要書類と、手続き方法を記載されている「登録の手引き<新規登録用>」から登録申請を行うことができます。

新規登録に必要な費用は、登録免許税の15,000円と、登録手数料4,050円が必要です。登録免許税は収入印紙で納付するので、確認しておきましょう。

登録申請の手続きには期限が定めておらず、登録申請をすぐにしなかったからと言って、精神保健福祉士の合格は無効になることはありませんが、名称を使用するには登録申請が必要になるので、速やかに申請する必要があります。

精神保健福祉士の資格試験まとめ

精神保健福祉士になるためには、進む進路によって受験資格を得るために数年の実務経験や一般の養成施設で学ばなければいけませんが、精神保健福祉士の資格を得ることによって、社会的信用度は高くなり、就職先の選択肢も広がります。

精神保健福祉士の資格を得ることは、精神的に問題を抱えた人々の心の支えとなり、社会貢献をできる第一歩になるかと思います。

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  • 精神保健福祉士
資格区分 国家資格
職種心理・福祉・リハビリ

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