言語聴覚士になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説

言語聴覚士になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説

病気や事故が原因となり、話す・聞く・食べるといった機能に障害を持つ患者さんを専門的にサポートする「言語聴覚士」。そんな言語聴覚士になるためには、いったいどのようなことが必要なのでしょうか?本記事では、言語聴覚士になるために必要なことをはじめ、向いている人の特徴や言語聴覚士に必要な知識を学べる専門の学校などについてご紹介していきます。

言語聴覚士になるには何が必要?

言語聴覚士になるには国家資格試験の合格が必須

患者さんが持つ障害のリハビリをサポートする言語聴覚士になるには、言語聴覚士の国家資格試験に合格することが必須条件となっています。しかし、受験資格を取得するためには養成校にて専門的な知識・技能を学ぶ必要があり、養成校を出ていなければ国家資格試験を受けることができません。

そのため、言語聴覚士を目指すのであれば養成校でしっかりと必要なことを学び、受験資格を取得することが重要になります。そんな養成校では「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」の3つにカリキュラムが分類されています。

専門分野・基礎専門分野では人文学科や社会学科、基礎医学や臨床医学などを学び、専門分野では病気や事故による障害や疾患について学びます。さらに、専門分野では治療法やリハビリといった技能などを身につけることができます。

まずは養成学校でこれらのカリキュラムを修了し、同時に国家試験の勉強を行いながら必須となる資格取得を目指しましょう。

できるだけ早い段階から勉強を始めておく必要がある

言語聴覚士になるための国家試験では、以下のような分野から問題が出題されます。

  • 基礎医学
  • 臨床医学
  • 臨床歯科医学
  • 音声・言語・聴覚医学
  • 心理学
  • 音声・言語学
  • 社会福祉・教育
  • 言語聴覚障害学総論
  • 失語・高次脳機能障害
  • 言語発達障害
  • 発生発語・嚥下障害及び聴覚障害学

これらは国家試験で出題される専門的な分野です。分野だけでもたくさんありますが、試験内容にはこれらの分野から200問が出題されるといわれています。これだけの知識を学ぶためにも、言語聴覚士を目指すのであればできるだけ早い段階から勉強を始めておく必要があるでしょう。

出題される問題の中には回答が難しいものもあり、実際に言語聴覚士として働く際に必要な知識などが出題されます。それぞれの分野に関して深い知識を身に着けておくことで、試験合格を望めますし優秀な言語聴覚士になることができるでしょう。

言語聴覚士になるには2つのルートがある

言語聴覚士になるには大きく分けて2つのルートがあります。1つ目は高校を卒業後に3年間養成校へと通うルート。2つ目は一般的な4年生の大学へと進学し、卒業後に1~2年間養成校へと通うルートです。

1つ目のルートは言語聴覚士になるための最短ルートとなっていて、専門的な医学的知識や患者さんの気持ちを理解するための心理学・認知学などを養成校で3年かけてしっかりと学ぶことができます。

2つ目のルートは一般の大学でさまざまな知識と学びつつ、実習経験をたくさん積んでおきたい人におすすめされているルートです。そして、卒業後は養成校で専門的な知識と技能を学び、国家試験の受験資格を取得することができます。

自分の目的によって進むべきルートは異なるので、言語聴覚士を目指すのであれば高校を卒業するまでにどちらのルートを進むのかを考えておきましょう。

言語聴覚士に向いている人、適性がある人

相手の立場になって考えられる、理解できる

言語聴覚士は、生まれつきの障害や何らかの事故が原因で言語障害や聴覚障害を持つ患者さんをサポートする職業です。そのため、患者さんは健常者のように上手く話すことができず、相手に何かを伝えることが困難です。

そういった方の立場になって考えることができる、または伝えたいことを理解できるという方は、言語聴覚士としての適性があるといえるでしょう。また、このような特徴を持つ言語聴覚士は患者さんにとって信頼できる相手となります。

観察力があり、変化・行動・表情から相手の意思を読み取ることができる

観察力がある方は、言語聴覚士に向いているといわれています。というのも、患者さんは上手くしゃべるができない方が多く、自分の意思を相手に伝えることが困難です。観察力があれば患者さんのちょっとした変化や、行動・表情などをよく観察して、何を思っているのかを読み取ることができます。

そのため、日頃から相手の行動をよく観察してすぐに対応できる能力を持っている方は、言語聴覚士に向いているといえるでしょう。また、仕事をする上で患者さんの反応から「なんでそうなるんだろう?」と考えさせられることが多く、そのような疑問を追求することで新しい発見もあります。

人と関わることが好き

言語聴覚士は患者さんとコミュニケーションを取るのも大切な仕事です。人と関わることが好きな方や、誰とでもコミュニケーションを取れるという方は、言語聴覚士に向いているといえるでしょう。

また、「コミュニケーションを取るのは苦手だけど言語聴覚士になりたい」という方は、接客関連のアルバイトを経験してみるとよいでしょう。接客業は人と関わる仕事なので、苦手を克服できる可能性があるためです。

どんなことでも根気強く続けられる

患者さんによってはリハビリの成果がなかなか現れず、改善までに長い期間を要することもあるため、毎日訓練を続けることで少しずつ改善へと導くのが言語聴覚士の仕事です。

すぐに結果が出なくても時間をかけてリハビリを続けることが大切なので、根気強さに自信のある方は言語聴覚士に向いているといえるでしょう。

常に向上心を持っている

医療の世界では日々新しい治療の研究がおこなわれているため、言語聴覚士になった後も働きながら新しいことを学ぶことがたくさんあります。

常に向上心を持ち、新しいことや知っておくべきことを自ら取り入れて学ぶ姿勢を持っている方は、言語聴覚士としての適性があるといわれています。

言語聴覚士になるための学校・教室

最短ルートで言語聴覚士になるなら養成校への進学

最短ルートで言語聴覚士になりたいという方は、高校卒業後は養成学校へと進学することをおすすめします。

養成校を卒業すればすぐに言語聴覚士の国家資格試験を受験することができるので、合格することができれば言語聴覚士になることができるでしょう。

一般大学に進学するなら卒業後に2年間養成所へ通う

幅広い知識を学び実習による経験を積んでおきたいという方は、高校卒業後に一般大学へと進学して、卒業後に養成校へと進んでみてはいかがでしょうか。

最短ルートに比べて少し遠回りではありますが、しっかりと基礎的な知識と機能を学ぶことができるので、実際に働き始めた後も学んだことや身に付けたことが必ず役に立つのでおすすめです。

言語聴覚士になるには?まとめ

言語聴覚士になるには国家資格を取得しなければならない

言語聴覚士になるには、厚生労働省が認定している言語聴覚士の国家資格を取得する必要があります。

そのため、国家資格試験を受験して合格することが必須となりますが、受験資格として養成校を出ていることが条件となっています。目的によって2種類のルートから受験資格を取得することができるので、自分に合った道を選ぶと良いでしょう。

また、国家試験で出題される分野や問題数はとても多いので、できるだけ早めに勉強を始めておくことがおすすめされています。出題される問題の中には実際に仕事で使われる重要な知識となるものもあるので、しっかりと勉強を行って自分の知識として身に着けておきましょう。

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