ドローン操縦士の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

ドローン操縦士の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

「空の産業革命」として、需要が期待されるのがドローン操縦士という職業です。その給料や年収の平均はいくらくらいなのでしょうか?この記事では、ドローン操縦士の平均給与や年収とともに、給与・年収アップの可能性とその手段についてご紹介します。

ドローン操縦士の初任給

新人ドローン操縦士の給料は平均20~23万円

資格制度ができてからまだ間もないということもあり、「ドローン操縦士」という職業がまだ確立されていないのが現状です。ドローン操縦士の資格を取得した人を見ても、さまざまな職業の人が多く見られます。

そのため、初任給もその就職した業界によっても変わってくるのが実情です。例えば、測量をよく行う建設会社であれば約20万円~22万円、物流系の会社であれば21万円~23万円というのがおよその相場だと考えられます。

転職したときの給料は経験や役職で左右されやすい

現在いる業界によっても変わってくると思いますが、ドローン操縦士の資格を持つ人が転職をする場合、単純にドローンを操縦したいからというより、「ドローンを仕事に活かしやすい会社で働きたい」という理由が多くなりやすいでしょう。

実際、ドローンは様々な業界で実用化が進んでおり、現在実用化に向けた実証実験が行われている業界も多くあります。そのため、2020年までには約14万人のドローン操縦士が求められるとも言われており、実用化の進行次第ではより多くの操縦士が不足すると考えられるのが現状です。

仕事としてドローンを使うからには、ドローンの操縦技術はもちろんのこと、ドローンを使って行う仕事(測量など)に関する知識も求められるので、転職先での給料に関してもそういった経験が豊富かどうか、役職はどうかで変わってきます。

例えば経験を10年積んで測量部署の係長待遇で転職するのであれば、ドローン操縦士以外の所持資格や経験にもよりますが、35万円~40万円あたりの給料が期待できるかもしれません。

異業種のドローン操縦士への転職は給料の確認を

ただし、運輸業界から建設業界のドローン操縦士になるなど、異業種でドローン操縦士を目指す場合には注意が必要です。

産業用途でドローンの操縦を行うとなると、ドローン操縦はもとよりそれ以外の業務知識を最初から身に着けなければなりません。中には、一から教えていく企業もないわけではありませんが、やはり育てる手間などを考えると、経験者のほうが優遇されやすいでしょう。

そういった点を考えると、異業種のドローン操縦士を目指すのであれば、事前に給料の確認を忘れないでください。

ドローン操縦士の平均給与の統計

ドローン操縦士が働いている業界の平均給料は約34万円

最初にも書いたように、「ドローン操縦士」の資格制度ができてまだ日が浅く、またドローン操縦士の資格をもって仕事をしている人はいろいろな業界にいます。ドローン操縦士が在籍している代表的な業界の給与を見ていきましょう。

現在ドローン操縦士の割合が多いのは、下記の4つと考えられます。

  • 測量技術者
  • 農薬散布
  • 太陽光パネルの点検・整備
  • 警備

厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」のデータによると、各業界の平均給与は下記のとおりとなっています。

業界・業種 平均的な給与額
測量技術者 32.5万円
農薬散布 28.0万円
太陽光パネルの点検・整備 32.4万円
警備 23.8万円

ドローン操縦士が属している業界にもよるものの、平均では20万円台中盤~30万円台前半あたりがその平均値といえるでしょう。

ドローンの機体も日々新しいものが開発されることがあり、操縦技術をみがくことが求められ、実際さまざまな期待の操縦を行う機会も多くなります。技術が追いつかない操縦士は置いてけぼりになるので、操縦技術を磨くことは操縦士の必須条件です。

そういったことを考慮して、ドローン操縦士の給与がいいかと聞かれると、平均か平均よりやや下くらいといえます。

勤務期間に応じて給料もアップすることが多い

ドローン操縦士の給料は、勤務期間・ドローン操縦士としての経験・メイン業務の経験に応じてアップすることが一般的です。

ドローン操縦士自体、特別な資格がなくてもなることができるので、操縦士資格の有無が影響するとは考えにくいですが、操縦技術をしっかりと磨き維持できるかどうかが大切といえます。

求人を探す際は給料以外の手当もチェック

給与とは別に支給される賞与について見ていくと、測量技術者やテレビ局での空撮ドローン操縦士であれば、かなりの賞与がもらえるようです。一方、警備関係の会社は賞与も毎月の給与とほぼ同水準なので、このあたりは業界の景気が影響しているのかもしれません。

残業が発生した場合はどの会社も時間外手当が支給されるものの、業界によってはみなし残業として支給されることもあり得るので、転職先を探す際には注意したほうがいいでしょう。

男女でも平均給料に差がある

ドローン操縦士は男女関係なくできる仕事なので、今後も男女問わず求人がきやすいと予想されます。しかし、操縦士の活躍が期待される業界によっては男性と女性でも差が出やすいようです。

例えば測量技術者で見ると、男性の平均給与は33.0万円で賞与が88.3万円に対し、女性は給与が25.1万円、賞与も58.5万円と3割近く少なくなっています。

平均年齢で見ても、男性は44.6歳(勤続年数14.4年)、女性は38.6歳(9.4年)です。年齢で6年、勤続年数で5年の開きが見られます。

まず給料に差が出やすいのは、女性の場合は結婚や出産で一時現場を離れること、再度復職したとしてもキャリアが中断しているため、継続したキャリア形成ができにくいという理由があると推察されます。

ドローン操縦士であれば、空撮は高収入を得ている人が多い

テレビ番組などでよく取り上げられる関係で、「ドローン操縦士といえば空撮」と思っている人も多いのではないでしょうか。実際、空撮のドローン操縦士になりたくて資格取得を目指すという人も多くいます。

空撮の需要はどうかというと、やや飽和気味ですが、やはり高収入を得ている人は多いと言われています。

特にフリーランスで撮影実績を持っている人であれば、1回あたりの撮影料金が50万円以上、年収では1億円プレイヤーという人も多いようです。

ただ、需要としてはやや飽和気味で、なかなか新規参入は難しいので、他分野への進出を考えたほうがいいと思われます。

フリーランスとしてより、企業の中で技術を活かすほうが考えやすい

ドローン操縦士といえば、フリーランスもしくはそれに近い働き方をしていると考えている人も多いかもしれません。実際、テレビ番組などでドローンを使った空撮を仕事にしている人が特集されましたが、空撮を仕事にしている人はほとんどがフリーランスです。

しかし、現状は先で書いたとおり、空撮関係の需要は飽和気味ですし、現時点で需要のある測量や太陽光パネルなどの整備・点検関連の仕事は、フリーで請け負うというよりはその会社の社員が測量や整備・点検の担当として行います。

その他にも副業としてそういった仕事をメインにするという選択肢もあるものの、今はフリーランスで働くというイメージは少し考えにくいかもしれませんね。

平均給料はドローン操縦士として働く場所の規模・状況によって変動

前述したドローン操縦士の給料は、あくまでも10人以上の従業員がいる企業の全国的な平均です。実際にいくら給料があるかについては、勤務先の企業規模や条件によって大きく変わります。

厚生労働省の統計一覧を測量技術者で見ると、1,000人以上規模の企業であれば毎月の給料が約37.5万円、賞与が約94.1万円なので、全体の平均から見ると給料は約15%、賞与は約9.2%全体の平均を上回っています。

もっとも低い警備員でも全体の平均給料が約23.7万円、賞与が約23.2万円に対して、1,000人以上規模の企業であれば給料が約28.3万円、賞与が約39.7万円なので、やはり規模が大きくなるほど給与・賞与とも上がりやすい傾向にあります。

太陽光パネルなどの点検・整備は比較的給料も高め

ドローン操縦士として活躍する場としてもっとも期待できる分野の一つとしてあげられるのが、太陽光パネルなどの点検・整備です。

太陽光パネルとは太陽光発電を行うために必要な装置で、東日本大震災以降政府が推し進めてきた再生可能エネルギー制作の一つとして、一般家庭やマンション・アパートの屋根や企業の屋上、空き地の再利用対策として巨大なパネルを設置しているところも多く見られるようになりました。

この太陽光パネルもメンテナンスが必要ですが、特に巨大なものになるとメンテナンスの手間がかかるため、ドローンを使って整備・点検を行うようになりました。

太陽光パネル設置を行っている設備会社に勤務している人で資格を取得している人もいれば、別途副業として土日にドローン操縦士として副業をしている人もいます。

その他、別に本業を持っている人が、メンテナンスの知識を勉強した後に操縦士として活躍している人も多いようです。

ドローン操縦士の資格を取得したあと、どの分野を専門にするかについては事前に情報を集めてから決めることが大切といえます。

本業の仕事に活かす道と副業として取り組む道がある

ドローン操縦士としてどれだけ稼ぐことができるかについては、どういった職業についているかによっても大きく変わってきます。

例えば測量技術者のように資格が求められる仕事についている人が、新たにドローンの操縦技術を取得したのであれば、さらに大きな仕事を任せられることで給料が上がることもあるでしょう。

しかし、元々ベースが低い業界に努めているのであれば、なかなか昇給しにくいということもあるかもしれません。その場合は、役職がつかないと昇給しにくいでしょう。ただ、ドローン操縦士が求められている現場は多く見られますし、何らかの副業として操縦士が求められている可能性はあります。

そのように考えると、他に本業を持っている人でも土日のみ操縦士として働くことで副収入を得ることも可能です。そのため、現状としては本業の仕事に活かす道と副業として資格を活かす道のいずれかが考えられるといえるでしょう。

資格取得は入り口。その後の操縦経験が大事

ドローン操縦士になるにあたり、特別に必要な免許・資格はありません。ドローン操縦士を求めている企業の求人情報を見ると、「産業用ドローンの飛行経験50時間以上」もしくは「ATTIモード(GPSをoffにした状態)での飛行経験があること」などの条件を必須にしていることが多く見られます。

実際、採用する企業の求人情報を見ると、特にドローン操縦士の資格を指定をしているところは少ないので、無資格者でも操縦経験を求めているのではないかと考えられます。ただ、同じ操縦経験(必須としている経験)を持っている人でも、無資格者よりは有資格者のほうが知識もあると判断する人が多いでしょう。

そうしたことを考えると、これからドローンを使った仕事に就こうと考えているのであれば、民間資格にはなるものの資格があるので、ドローン操縦士の資格を取っておいたほうがいいでしょう。

しかし、そうした資格取得はあくまでも入り口にしか過ぎません。あくまでもドローンの操縦経験を積んで、企業が求めるドローン操縦技術をアピールできることが大切です。

ドローン操縦士の年収統計

ドローン操縦士の年収は、勤務している業界によって変わってくるが平均310万円~500万円前後

ドローン操縦士の資格制度ができてまだ数年程度であること、まだ市場規模から見て、独立した仕事としてよりは本業にその技術を生かして仕事をする、もしくは本業を別に持っている人がドローン操縦士の資格を活かして別に副業として仕事をするといったことが考えられます。

そのため、本業に操縦士としての技術を活用したと仮定して考えると、本業での仕事が何かにもよってその年収は変わってくるでしょう。

ここでは、ドローンを活用した仕事として現時点で最もポピュラーな測量技術者、土地家屋調査士、インフラ整備、ソフトウェア開発(システムエンジニア)でその年収を見ていきましょう。

厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」をもとにした、上記で紹介した仕事の平均年収は下記のとおりです。

職業 年収
測量技術者 400万円~510万円
土地家屋調査士 310万円~600万円
インフラ整備 500万円~700万円
ソフトウェア開発(システムエンジニア) 490万円~620万円

あくまでも目安ですが、平均年収としては310万円~500万円前後。勤務先によっては、もう少しもらえる可能性があるというところでしょう。

操縦経験を積むこと、副業をすることが年収アップにつながる

ドローン操縦士は自動車のように特別な免許・資格は必要ないので、なくても操縦することができます。とはいえ、資格を持っていることでドローン操縦の技術や操縦に関する知識を持っていると判断できるので、持っておいたほうがいいでしょう。

ただし、一般に広まりだした2015年から比べると需要が大きくなっているとはいえ、まだ独立してできるほどの規模ではないのが現状でもあります。

そのことを考えていくと、まだ正社員としての仕事にプラスアルファとして、もしくは本業が休みの日に副業として行うことが期待できる程度のものでしかないことを念頭に入れておくべきです。

それでも年々ドローン操縦士が求められる現場が増えてきていることは確かです。実際、正社員としても副業としても、ドローン操縦士が求められる場が増えています。

今であれば、ドローン操縦士の需要が大きくなったときに大きな年収を得られる可能性があるので、まずは操縦経験を積んでいくことが大切です。

本業の仕事でドローンを操縦する機会が多いのであれば、積極的に手を上げて操縦経験を積んでいきましょう。なかなかないのであれば、副業でドローン操縦士としての操縦経験を積んでいくことを考えましょう。

副業で取り組むことで、多くて年間で数十万円~百数十万円程度とはいえ副収入ができますし、操縦経験も得られます。そのように考えたら、本業でドローンを扱う機会がある人でも副業を考えてもいいかもしれませんね。

ドローン操縦士として経験を積むために副業を選ぶ人も

ドローン操縦士として活動している人の中には、本業の他にも別途副業やアルバイトとしてドローンを操縦している人が多くいます。一例をあげると、農薬散布や太陽光パネルなどの整備・点検などがそれにあたります。

アルバイトや副業として働くメリットとしては、多くの現場で経験を積むことができること、ドローンはさまざまな分野で活用されているので、他分野の活用例を知ることができる点があげられるでしょう。

アルバイトや副業ができるかは、勤務先の就業規則にもよって変わってくるので、しっかりと確認する必要もあります。しかし、残業代などで稼ぎを増やすのも限界があるので、働いた分だけ給料や報酬が得られるアルバイトや副業をすることを考える人も多いようです。

アルバイトや副業でどれだけ収入を増やせるかについては、働いた日数にもよるものの、少なくとも数十万円、ドローン操縦士以外に持っている資格・技術があれば働く日数によっては百数十万円程度は稼げる可能性もあります。

ドローン操縦士として経験を積みたいなら、アルバイトや副業以外の働き方も

本業以外でもドローン操縦士として経験を積みたいとお考えであれば、何もアルバイトや副業をすることだけがすべてではありません。

派遣社員としてドローン操縦士の経験を積む方法があります。正社員として本業を持っている人であれば、週に2日程度しか働けないなどの制限もあるでしょう。

とはいえ、ドローン操縦士の需要も少しずつ出てきているので、休みの日にドローン操縦の経験を積みたいと考えている人は、そうした情報をチェックしておくといいでしょう。

ドローン操縦士の給料・年収まとめ

ドローン操縦士の需要は広がる可能性はあるものの、現時点では本業のプラスアルファ程度

ドローン操縦士になるための免許・資格制度がないこと、一般に知られるようになってまだ数年程度なので、まだドローン操縦士が求められる機会もそう多くないのが実情です。

ドローンが一般に知られるようになった2015年から比べると、需要も格段に増えてきているものの、現時点では本業の一部としてドローンを操縦する程度という人が多いのが現実。

給与・年収についても、どの業界・業種で働いているかによって変わってきます。例えば、測量技術者やソフトウェア開発(システムエンジニア)として働いているのであれば、年収もかなりいいほうですが、警備であれば全体の平均かそれよりやや下という人も多いでしょう。

ただ、産業でのニーズが高まっていくにつれて、ドローン操縦士の需要も増えていくと考えられます。ドローン操縦も自動車と同じで、操縦経験を積まないとうまくはなりません。

今は副業でドローン操縦士を求めているところも多いので、そういった会社で副業をして収入を得ながら操縦経験を積んでいくことを考えていくと、将来的に大きな収入を得られるかもしれません。

ドローン操縦士の参考情報

平均年収300万円~500万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種運輸・乗り物

統計情報 出典元:

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