宇宙飛行士の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

宇宙飛行士の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

宇宙船に搭乗したり、宇宙ステーションで作業をしたりするイメージの宇宙飛行士の仕事。実際の仕事内容には過酷な訓練が伴うようです。宇宙飛行士の主な仕事としては、宇宙で実験・作業を行うための訓練業務、有人輸送機の操作など搭乗業務など多岐にわたります。本記事では、宇宙飛行士の具体的な仕事内容、仕事のやりがいなどについてご紹介します。

宇宙飛行士とはどんな仕事?

訓練業務・搭乗業務など幅広い

宇宙飛行士は、大気圏外の飛行を行い、国際宇宙ステーション(ISS;International Space Station)で研究や実験などを行います。

宇宙飛行士というと有人宇宙船で宇宙へ飛び立ったり地球へ帰還したりするイメージが強いかもしれませんが、それだけではなく、宇宙はもとより、地上でも様々な活動を行なっています。

宇宙飛行士の業務は主に「訓練業務」と「搭乗業務」に分けることができます。それぞれについて内容をご紹介します。

訓練業務

宇宙飛行士は、まずは高倍率の選抜試験を経て宇宙飛行士候補者が選ばれます。選ばれた候補者は、2年程度の基礎訓練で宇宙飛行士として必要な基本事項を習得します。

具体的には、宇宙科学や宇宙ステーションなどに関する講義を受けたり、飛行訓練を受けたり、英語・ロシア語を学んだりします。これらの訓練を終了し、結果が評価されれば宇宙飛行士として認定され、宇宙へ飛び立てるようになります。

その後は有人飛行や宇宙での具体的な実験・作業を想定した訓練、装置の操作方法などを習得します。飛行訓練や語学、体力訓練なども引き続き実施します。

搭乗業務

搭乗業務は、有人輸送機に搭乗して宇宙ステーションへ行き、数週間から数か月間滞在して様々な業務を実施します。有人輸送機の操作や宇宙ステーションの建設、維持管理も宇宙飛行士の仕事です。したがって、具体的な業務内容は、宇宙開発の進捗状況などにより変わってきます。

ほかにも、宇宙の微笑重力や宇宙放射線といった地上とは異なる環境で様々な実験を行ないます。また、地球を含む天体観測も行ないます。

その他の業務

訓練業務や搭乗業務以外にも、宇宙飛行士の仕事は沢山あります。宇宙での特殊環境を活用した様々な研究を行ったり、実際に宇宙で行う実験の準備をしたりします。研究チームで特殊な実験装置を開発することもあります。

宇宙開発には、数多くの研究者や技術者が携わっています。宇宙飛行士が行う宇宙での業務も地上の管制官等と通信しながら行います。宇宙飛行士は、日常的にこれらの関係者と連携しながら搭乗の準備を進めます。関係者との打ち合わせや資料作成などのデスクワークも宇宙飛行士の大切な仕事です。

また、宇宙開発について一般の人にも広く知ってもらう普及啓発活動も宇宙飛行士の大切な仕事です。講演会やイベント、テレビ番組等へ出演したり、メディア対応にあたったりします。

宇宙飛行士の具体的な仕事内容

厳しい訓練業務

宇宙飛行士の訓練は非常に苛酷なことで知られています。宇宙飛行士は有人飛行を行うので、ロケット搭乗時は強い垂直Gに耐えなければなりません。また、宇宙では重力が微小なので、当然地上とは異なった環境で生活しなければなりません。

宇宙飛行士は、これらの特殊環境にも耐えられるよう、地上で無重力状態での訓練を実施します。宇宙を模した巨大なプールの中で機械を操作するなどの特殊訓練もあります。他にも、航空機の操作や実験装置の設置・操作など、様々な訓練が行われます。

宇宙でも人命の安全が大切なことは言うまでもなく、様々な安全対策が施されてはいるものの、万一に備えての訓練もあらかじめ実施されます。宇宙ステーションで火災や浮遊物の激突といったトラブルへの対応方法をしっかりと訓練します。

地球への帰還時にトラブルが発生した時に備えての訓練もあります。予定した地点へ帰還できなかった場合や極寒の海に着水した場合を想定して、海上や山岳地帯でのサバイバル訓練なども行われます。

ISSや「きぼう」での業務

国際宇宙ステーション(ISS)の建設・宇宙開発には世界の15か国が参加しています。日本はISSの中でも最大の宇宙実験棟である「きぼう」(KIBO)を1985年から建設しはじめ、2009年に完成しました。その後は、日本の宇宙飛行士も宇宙に長期間滞在できるようになりました。

宇宙飛行士候補者の直近の選抜試験である第5回選抜試験の募集要項によると、宇宙飛行士になった場合の搭乗業務はISSや「きぼう」の操作、保全や実験、ロボットアームでの操作などが主な内容となっています。

搭乗業務の内容

宇宙での業務として、まずはISSや「きぼう」そのものの保全や操作が挙げられます。通信システムや電力などの管理をし、必要があれば修理も行います。ロボットアームを操作して船外に実験装置などを設置し、必要に応じて交換や修理も行います。

また、船外活動も宇宙飛行士の大切な業務です。ロボットアームではできない作業を、宇宙飛行士が宇宙服を着て行います。その他に、宇宙の微小重力などの特殊環境を利用して、様々な実験を実施します。

宇宙飛行士の仕事のやりがい

未知の領域を切り開く

宇宙開発は未知の領域も多く、世界各国が国を挙げて参加する最先端プロジェクトです。宇宙飛行士は、その中でも実際に宇宙での様々な業務を行なう重要な役割を担います。まだ人類の誰もやったことがないことを自分がはじめてやるためには、多くの準備が必要ですし困難も伴いますが、その分、大きな達成感、充実感があるはずです。

前人未到の領域を自分が開発できることには、宇宙飛行士だからこそ味わえる感動があり、大きなやりがいとなるでしょう。

優秀な仲間との信頼

世界中から精鋭メンバーが集結する最先端プロジェクトに参加できる誇りや国家的プロジェクトを担うという自負、そして優秀な仲間と一緒に仕事ができる充実感も、宇宙飛行士のやりがいのひとつです。

宇宙開発には国籍や文化的背景が異なる多くの人々が関わります。はじめはコミュニケーションが円滑に取れないとか、文化や生活習慣の違いなどからトラブルが発生するといったことがあったとしても、同じ目標に向かって協力し合ううちに互いに分かり合えるようになります。特に、宇宙という特殊な、ストレスを感じやすい環境下で生活を共にし、協力してミッションを達成する中で生まれた絆は、想像以上に強いものでしょう。

また、宇宙飛行士同士だけではなく、管制官、科学者、技術者など、多くの人との関わりがあるのが宇宙開発の分野です。多くの優秀な仲間との信頼を築きながら刺激的な毎日を送り、成果を挙げていくことは、宇宙飛行士の大きなやりがいとなります。

多くの人に夢を与える

宇宙から地球を眺めることは、地上にいては決してできない体験です。限られた人にしかできない体験をし、感動を味わうことができるのは、宇宙飛行士の大きな魅力です。それまで人類がなしえなかったことを次々と実現する宇宙飛行士は、多くの人に夢や希望を与える仕事と言えます。

宇宙に憧れ、宇宙飛行士を目指す人は多くいても、実際に宇宙飛行士になれるのはほんの一握り。宇宙飛行士になるには、学歴や実務経験、高い語学力や教養などが求められますが、ほかにも身長や体重など身体的な制限もあります。憧れや努力だけで宇宙飛行士になることはできず、様々な面で恵まれた人のみが宇宙飛行士になることができます。

ですから、宇宙飛行士は世界中の人々の憧れや使命感を背負って任務に当たります。多くの人からの応援もまた、宇宙飛行士の大きなやりがいや活力につながります。

引退後も宇宙との関わりを持てる

宇宙飛行士は、引退後も宇宙に関する教育や研究に携わったり、宇宙開発の普及啓発活動を行なったりしています。宇宙に憧れ、宇宙が好きで宇宙飛行士になった人にとっては、引退後も宇宙との関わりが持てることは大きな喜びであり、生きがいとなるでしょう。

宇宙飛行士の仕事内容まとめ

過酷な訓練を経て夢を掴む仕事

宇宙飛行士は、何百倍という競争率の選抜試験を勝ち抜いた後、過酷な訓練を経てやっと宇宙へ飛び立つことができます。

国籍や文化的背景が異なる宇宙飛行士と協力しながら宇宙という特殊な環境下でミッションをこなしていく達成感や、前人未到の領域を切り開く苦労、喜び。そこには宇宙飛行士しか味わうことができない仕事のやりがいがあります。

宇宙飛行士の参考情報

平均年収500万円~800万円
必要資格
  • JAXA宇宙飛行士選抜試験
資格区分 試験合格
職種運輸・乗り物

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