航空整備士の資格・試験とは?航空従事者試験 航空整備士の概要と合格の秘訣

航空整備士の資格・試験とは?航空従事者試験 航空整備士の概要と合格の秘訣

航空系の整備・修理のスペシャリスト、航空整備士。航空整備士として働く上で、2等航空整備士資格試験に合格している事は就職の際にも必要になってきます。今回は、航空整備士に関する代表的な国家資格、2等航空整備士、1等航空整備士試験の情報をご紹介します。

航空整備士の資格「2等航空整備士」

空の安全に関する国家資格

2等航空整備士は国土交通省が主催及び試験を開催、さらに運営管理も行っている国家資格です。

資格保持者しか名乗ることのできない名称独占資格で、試験の目的は、運航の安全を確保するために、それぞれの業務を行う能力を有する者として取得が必要とされている為です。

合格をすれば2等航空整備士はヘリコプターやセスナなどの航空機のライン整備・点検やドッグ整備などの専門知識から専門技術まで有するという証明になるでしょう。

試験内容としては、年に1~2回学科試験、実地試験は毎月試験が行われています。受講資格として年齢制限と航空経歴のひとつとして一定の整備経験がある者でないと受ける事が出来ません。

2等航空整備士試験の難易度・合格率

2等級航空整備士試験は主に学科試験と実地試験が中心です。合格率として約20~30%とされています。ですが、国土交通省指定航空従事者養成施設として指定されている学校ではほぼ100%ともいわれています。

専門学校で学び、要点を抑えて試験に臨めば難易度的にはそれほど高くない傾向にあります。しかし幅広い専門的な知識や技術が問われるので、体系的な勉強が必要になるでしょう。

2級航空整備士試験の概要

合格率 全体的に約30%前後
受講資格
  • 19歳以上
  • (飛行機)飛行機で6ヶ月以上の経験を含む3年以上の整備経験
  • (回転翼航空機)回転翼航空機で6ヶ月以上の経験を含む3年以上の整備経験
  • (滑空機)滑空機で6ヶ月以上の経験を含む3年以上の整備経験
受験費用
  • 学科試験 5,600円
  • 実技試験 45,000円
出題範囲
  • 学科による試験では「機体」「発動機知識」「電子部品等」「航空法規」や「専門技術の2科目」などが挙げられます。
  • 実地試験はによる試験では「整備基本技術」「整備検査知識」「整備技術」「点検作業」「動力装置操作」などが挙げられます。
  • 実技試験は「口述試験」と「実技試験」が行われます。

試験を受けるには一定の経験が必要

受講資格として、技能証明を受けようとする種類の航空機について6か月の整備経験と3年以上の航空機の整備の経験が必要。

もしくは国土交通省が指定している訓練課程を修了している事が条件です。整備経験は6か月以上と同じですが、整備の経験は1年以上と少なくなります。

挙げた2つのどちらかの経験を有している事が受講条件とされています。

航空整備士の資格「1等航空整備士」

さらに上位の航空系の国家資格

1等航空整備士は2級と同じく、国土交通省が主催及び試験を開催、さらに運営管理も行っている国家資格です。これも2級と一緒で資格保持者しか名乗ることのできない名称独占資格となっています。

合格をすれば1等航空整備士は飛行機などの大型機の整備点検を行うことを認められた証明となります。

1等航空整備士試験の難易度・合格率

1等級航空整備士試験も学科試験と実地試験が中心です。合格率も2等級と同じく20~30%とされていますが、公式としては出ていないのでさらに難易度は高めの傾向にあると考えられます。

基本的に2等航空整備士を合格し、航空会社に勤めてから1等航空整備士を受けるという人がほとんどです。

2等級よりさらに幅広い専門的な知識や技術が問われるので、体系的な勉強する事や、実地試験での口述試験と実技試験での対策も十分にしておきましょう。

1級、2級両方共に、学科試験を合格しないと実地試験は受けられないので注意が必要です。

1級航空整備士の試験概要

合格率 全体的に約20~30%前後
受講資格
  • 20歳以上
  • (飛行機)飛行機輸送C又は飛行機輸送Tで6ヶ月以上の経験を含む4年以上の整備経験
  • (回転翼航空機)回転翼航空機輸送TA又は回転翼航空機輸送TBで6ヶ月以上の経験を含む4年以上の整備経験
受験費用
  • 学科試験 5,600円
  • 実技試験 50,100円
出題範囲
  • 学科による試験では「機体」「発動機知識」「電子部品等」「航空法規」や「専門技術の2科目」などが挙げられます。
  • 実地試験による試験では「整備基本技術」「整備検査知識」「整備技術」「点検作業」「動力装置操作」などが挙げられます。
  • 実技試験は「口述試験」と「実技試験」が行われます。

1級、2級両方共の資格試験の合否の判定

どちらも基本技術等や実機の整備経験、さらに専門技術に関してどれも1科目でも判定基準に達していない場合は不合格となるので、入念な試験対策をしておく事が大事です。

その他の航空整備士に関連する資格

1等航空整備士や2等航空整備士の資格以外にも航空整備士の仕事に関する資格はいくつかあります。

上記に挙げた等級と似ている資格もありますが、整備できる内容が変わってくるため名前も違っています。

  • 1等航空運航整備士(運航に関するラインなどの軽微な整備)
  • 2等航空運航整備士(上記に同じく)
  • 航空工場整備士
  • 航空無線通信士
  • 航空特殊無線技士

学校にもよりますが、2等級航空運航整備士の国土交通省が指定した専門学校であれば、卒業後に取得する事が出来ます。

また航空運航整備士、航空整備士に関しては1級と2級の両方とも扱う機種ごとに資格を取得する必要があるので、機体構造についても求められる知識や技術が異なります。

大体の人は専門学校等で勉強と技術を覚えて就職してから試験を受ける、もしくは学校等で取得しておく人が多い傾向にあります。

社内資格というものもある

最初に挙げた1級、2級の航空整備士の国家資格は就職、転職する際には必要不可欠になってきます。加えて国家資格以外にも、航空整備会社によっては社内で必要とされる資格があります。

例えば「ライン確認主任者」や「出発確認主任者」他にも「装備品確認主任者」など色々あります。安全に対する重大な責任を持つ職業でもあるため、国家資格として認定されているのが多いです。資格を目指す事で、高い整備技術が身につけられる事ができるため、スキルアップを行うためにも取得を進めていくとよいでしょう。

航空整備士の資格が取れる学校

日本航空専門学校

日本航空専門学校では、航空整備科で2級航空運航整備士や航空無線技士や学科のみですが、1等航空整備士の国家資格が取れる養成コースがあります。大手航空会社が教員として指導してもらえる事や実際に羽田空港や新千歳空港で、大型機の研修授業もあります。

中日航空専門学校

中日航空専門学校では、航空整備士学科試験の合格率も高く、1等航空整備士、2等航空整備士(両方共に飛行機)の資格取得が出来ます。機体所有数も全国ナンバーワンを誇っており、現場と同様の環境で学べる事ができます。

さらに現場のプロが講師として来ている事や国土交通省大臣指定従事養成施設の指定校でもあるため、実地試験も免除されるなど資格サポートも充実しています。

大卒や大学、短期大学からでも受ける事は出来る

2等級航空整備士に関しては指定校の専門学校でなくとも他の工学系の大学や短期大学等を卒業してから、航空会社に就職した後に2等級航空整備士の試験を受ける事ができます。

ただ受講資格として実務経験が少し長くなるのと、航空局認定の整備訓練課程を修了しているものでないといけないと受けられないので、そこも考慮しておきましょう。

航空整備士の資格・試験まとめ

航空整備士になるなら国家資格の合格を目指す事が最初の一歩

航空整備士として働くなら、最初に2等航空整備士の合格を目指す事が就職する際に必要になるでしょう。

1等航空整備士に関してはなくても働くことは可能ですが、今後のキャリアアップから転職、そして独立を目指しているならば、航空整備士に必要な資格は持っている方がベターです。

航空系はほとんどが国家資格が必要な仕事であり、難易度も高めの傾向です。しかし、実務経験を積んで地道な努力を重ねていけば合格にも近づけるでしょう。

航空整備士の参考情報

平均年収400万円〜600万円
必要資格
  • 1等航空整備士
  • 2等航空整備士
資格区分 国家資格
職業職種運輸・乗り物

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