航空整備士になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

航空整備士になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

空の運輸の安全を担うのが航空整備士です。飛行機やヘリコプターの飛行前点検、飛行後点検、定期点検、整備、修理を行います。航空整備士になるために求められるものや、向いている人の特徴をこの記事では解説します。

航空整備士になるには何が必要?

航空整備士として就業するには国家資格が必要

整備士には、自動車整備士、船舶整備士、自転車安全整備士など乗り物の種類ごとに整備士がいます。飛行機やヘリコプターの整備をするのが航空整備士ですが、インバウンド需要やLCC(格安航空会社)の台頭などで、航空整備士の需要はさらに広がりを見せています。

そんな将来性とやりがいのある航空整備士の仕事に求められる特性を紹介します。

航空整備士は国家資格なので、筆記試験と学科試験の両方に合格しなければなりません。試験に合格し航空整備士として働くためには、飛行機の基礎や整備方法、専門用語などさまざまな分野について勉強しなければなりません。

ちなみに、航空整備士の資格は、大型機を整備できる資格と、小型機を整備できる資格に分かれています。

大型機を整備できる資格

■一等航空整備士

ドック整備とライン整備の両方が行える

■一等航空運航整備士

ライン整備のみ

小型機を整備できる資格

■二等航空整備士

ドック整備とライン整備の両方が行える

■二等航空運航整備士

ライン整備のみ

さらに、航空整備士として働くためには、航空整備会社や航空会社の整備部門の社内試験にもパスしなければなりません。

航空機の構造やシステムも時代と共に進歩しています。航空整備士として就職した後も学び続ける必要があります。ですから、航空整備士には学び続ける姿勢とそれにより蓄積された知識が必要です。

正確な整備技術

航空機の整備の仕事は、大きく分けて2種類に分けられます。

  • ライン整備
  • ドッグ整備

ライン整備は、航空機が離陸するまでの限られた時間内で行う整備点検のことです。限られた時間内で決められた内容の整備点検を行うためには、知識だけでなくそれを活かす整備技術が必要です。

ドッグ整備は、航空機の定期点検のことです。一定の時間フライトを経験した航空機はドッグに収納され、1,2ヶ月の期間をかけて点検整備されます。エンジン、コックピット、離着陸装置など様々な部分を点検整備します。

こうした整備点検の仕事を正確に行うことが安全なフライトにつながります。

英語力が必要

航空機の整備マニュアルや航空機の不具合や整備情報の管理システムは英語表記です。パイロットやキャビンアテンダントからの不具合の報告なども英語です。ですから英語力は必要不可欠です。

英語力としては、TOEIC450点以上、実用英語技能試験2級合格の英語力を身に着けることを目標にできます。

協調性が必要

自動車やオートバイの整備は1人もしくは2,3人の少人数で行います。航空機の整備は、1機の飛行機に複数の整備士が付きチームとして働きます。ですから協調性が求められます。

さらに経験を積めばチームをまとめ点検作業を正確かつ円滑に進めるチームリーダーとしてリーダーシップを発揮する必要もあります。

職人技が必要

航空機のシステムやエンジン制御などの電子化が進んでいます。しかし、これまで歴代の整備士たちにより脈々と受け継がれてきた職人技を身につける必要もあります。例えば、わずかな異音や匂い、色の変化、わずかな振動や凹みなど、大きな故障につながりかねない小さな異常を察する能力です。

航空機を取り巻く環境が電子化し進歩していても、最終的に安全かどうかを判断するのは人間です。空の安全を守る航空整備士としての職人技、匠の技を身につける必要もあります。

航空整備士に向いている人、適性がある人

航空整備士にはどんな能力が必要なのか紹介しました。航空整備士に求められる特性を考えるなら、どんな人がこの仕事に向いているのかある程度分かります。

次に、航空整備士に向いている人はどんな人かを解説します。

勉強好きな人

航空整備士の国家資格を身につけるためには、筆記試験と実技試験に合格しなければなりません。

航空機の基本構造や飛行原理、エンジンや電子装備品など各部品の整備方法、さらには航空法規なども学ぶ必要があります。ですから、飛行機が好き、勉強が好きという人は、こうした広範囲の知識を身につける点でとても有利です。

さらに、航空整備士の資格を身につけた後も航空機の構造の進化やシステムの変化に伴い、新しい知識や整備方法を学ぶ必要があります。航空整備士の仕事は引退するまで勉強が必要です。

機械が好きな人

整備技術も航空整備士に必要な能力のひとつです。ですから、機械いじりが好きで、車やバイク、自転車、機械の整備や修理が好きという人はこの仕事に向いていると言えます。

責任感のある人

航空整備士の仕事は、小さな見落としやミスが多くの人命を奪う重大な事故につながる可能性があります。

例えば、ネジをひとつ閉め忘れただけでも、それが航空事故につながることがあります。ですから、小さなミスも許さないという責任感のある人、どんなミスも見落とさない、どんな作業でも手を抜かないなど誇りをもって仕事ができる人はこの仕事に向いています。

協力して働ける人

航空機整備はチームとして作業に当たります。ですからチームワークやリーダーシップが求められます。日頃から人と協力して何かを行うのが得意な人は適性があります。

ある程度体力のある人

フライトは早朝から深夜まで行われるので、空港で働く整備士は24時間体制の交代制で仕事をします。シフトによっては早朝・夜勤の場合もあるので、ある程度体力が求められます。もちろん体力だけでなく、整備点検の質を維持するための集中力や精神力も求められます。

航空整備士になるための学校・教室

航空整備士になるためには国土交通省の実施する国家試験を受験し、合格しなければなりません。そして航空会社の整備部門や航空機整備会社、飛行機やヘリコプターを所有している新聞社やテレビ局、警察や消防などに就職して、はじめて航空整備士として働けます。

次に、航空整備士を目標にしている人はどんな学校にいけばいいのか紹介します。

高校・高等専門学校卒業後、次の3つの学校から航空整備士を目指すことができます。

  • 航空整備士専門学校
  • 千葉職業能力開発短期大学校
  • 大学の理工系学部

航空整備士専門学校で学ぶ

航空整備士専門学校で、整備士になるために必要な知識や技術を学ぶことができます。

「国土交通大臣指定航空従事者養成施設指定校」に指定されている専門学校であれば、在学中に実地試験免除で航空整備士資格を取得できます。養成施設に指定されていない学校の場合は、在学中に資格を取得できません。

航空整備士資格がないと採用試験自体を受けられない企業があるので、国から整備士の養成施設に指定されている専門学校や短大に入学し、在学中に資格を取得しておく方がよいでしょう。

千葉職業能力開発短期大学校

千葉職業能力開発短期大学校は、短大の中で唯一「国土交通大臣指定航空従事者養成施設指定校」に指定されている学校です。

2年間の在学中に二等航空整備士の資格を取得できます。さらに一等航空整備士の受験科目に含まれている「基本技術Ⅱ」の実技試験も受験できます。

大学の理工系学部

大学の理工系学部に入学し、それから航空整備会社や航空会社などに就職し整備士を目指すという方法もあります。

しかし、先に紹介した航空整備士専門学校や千葉職業能力開発短期大学とは異なり、大学の授業では整備に関する実技を学ぶ機会が乏しく、整備経歴がないので、航空整備士の実技試験の受験資格を満たせないので、在学中に航空整備士の資格を取得するのはほぼ不可能です。

なるべく早く航空整備士になりたいという方は、国から航空従事者養成施設指定校に指定されている専門学校か短大に入学することをおすすめします。

航空整備士になるには?まとめ

航空整備士は引退まで勉強する職人集団!?

航空整備士になるには、航空機の基本構造、飛行原理、エンジンや電子装備品などの構造、整備技術などを勉強しなければなりません。

整備士になった後でも、引き続き新しい事柄を学ぶ必要があります。そして、大型機の場合、チームとして飛行機の整備作業を行います。ですから、航空整備士は引退まで勉強と技術の研鑽を行う職人集団です。

機械いじり好き、勉強好きの人は、まさに天職と言える仕事です。ふさわしい能力や資格を身につけて、航空整備を目指してみるのはいかがでしょうか。

航空整備士の参考情報

平均年収400万円〜600万円
必要資格
  • 1等航空整備士
  • 2等航空整備士
資格区分 国家資格
職種運輸・乗り物

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