芸者の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

芸者の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

密やかに人気がある職業、芸者。華やかな世界のイメージがある芸者ですが、芸者になるには、知識や技術を身につけないといけない仕事です。今回はこの記事で芸者の勤務先、仕事の特徴、魅力などについてご紹介します。

芸者とはどんな仕事?

伝統ある職業のひとつ、芸者

芸者とは、江戸時代くらいから職業として盛んになった歴史が深い職業です。芸者という言い方以外にも地域により、芸妓とも呼ばれております。宴会の席で舞踊や琴などの音曲を披露して、お客様をもてなす仕事です。

基本的に最初は置屋という場所で基礎から応用まで知識、技術を身につけて、芸者として独り立ちするというのが芸者になる道筋です。学歴や資格を持っていなくともなれる職業ですが、置屋での修行期間に音を上げてしまう人が居る程厳しい世界です。

お客さまに喜んでもらい場を盛り上げる努力が欠かせない芸者

芸者は宴席に余興として芸を披露する事がメインの仕事でもありますが、それ以外宴席にて、お酌や宴席をスムーズに進められるように進行しながら、コミュニケーションを取らないといけないなど、色々求められています。

お客さまの前に出る以上、芸事が出来るのは当たり前で、普段から情報収集してお客さまによって話題を変えていく為の知識や雑学も嗜んでおくのも仕事のひとつです。

コミュニケーション能力も求められる仕事

芸者の仕事というと、稽古で芸事を学び、披露するだけでは?と思われている方が少なからずいると思われますが、それだけではありません。

芸者は接客業の一種でもあるので、話を聞いたり答えたりして、お客さまとのコミュニケーションをとっておくことで、信頼関係を築いておく事も大事です。

芸者として積極的に学ぶ意欲は必要不可欠

芸者になる前に、置屋での面接があります。そこから置屋の主人に所属を認められてからがスタートとなります。見習いとして所作、着付け、化粧を学びつつ、日本舞踊、英会話の勉強や知識、そして三味線などの技術を身につけて、芸者に就いた後も腕を磨き、学ぼうとする積極的な意欲は必要になります。

芸者の仕事の具体的な内容と仕事の特徴

基本的には宴席でのおもてなしがメイン

置屋にもよりますが、大体基本的な流れとして、起きた後に身支度をそろえて、その日に披露する演目の稽古をする場所に向かいます。お昼ごろまで、休憩をはさみつつ午前中の稽古を終えます。見習い期間である舞妓(半玉)の場合ですと、稽古の合間にも挨拶まわりに行く事も仕事の一環です。

午後からは宴席に向かう前に、髪の毛を結ってもらう為に美容院に向かい、置屋にて宴席での衣装の着替え、宴席での確認事項を改めて確認して、予約されていた宴席に向かいます。

途中で休憩をはさむ時間もありますが、宴席によって二次会がある場合もあるので、そちらに移動し全て終えたら置屋に戻って報告という流れとなります。宴席の多くは夜か夕方に行われる事が多いので、深夜に帰宅というのが続くため、夜型生活になる可能性が高いでしょう。

終了時間も遅く、拘束時間は長めですので、予約にもよりますが、着替えなども含めると深夜までぶっ続けという事が多いでしょう。さらに大型連休等も繁忙期のひとつであり、毎日が忙しいですが、さらにその時期は覚悟が必要です。

想像より体力が必須な芸者の仕事

起床時間も早く、着替えから芸事の練習、宴席での仕事、舞妓ならばお座敷の準備から挨拶まわりまで、する事が沢山あります。外で見ているよりもハードなので、体力が必要です。

一つの座敷では業務拘束時間として2時間程度がほとんどですが、人気の芸者さんであれば、掛け持ちする事もあるので、体力は勿論、持久力も求められるのが芸者の仕事です。

芸者になった後でも、芸事によって苦手な分野や得意な分野があると思いますが、演目は自分で勝手には決められません。だからこそ、その日の出来によっては深夜まで稽古を行う場合もあるので、精神力と体力共に必要になるでしょう。

芸者の給料や待遇面は?

給料面に関しては、ほぼ実力次第です。ですが、置屋にいる修行期間は生活面に関しては、置屋が補ってくれるので、待遇面は良い傾向にあります。給料は芸者さんや舞妓さんの実力次第ですが、毎日呼ばれていれば月に20万円前後は稼げる可能性が高いです。

実際に宴席の数は減っています。だからこそ芸事が好きであるという気持ちを忘れずに、技術を学び、変わりつつある芸者の形態に乗り遅れないように、自分自身で現代に合った芸者の立ち振る舞いを考えて務めていかなければいけないため、独立してからの待遇や給料に関しては覚悟しておきましょう。

基本的に給料は歩合制なので、固定客がついている芸者のような人気の芸者となれば、年収がアップする可能性もあるので、毎日の鍛錬は、外国人観光客にも対応できるよう英会話も嗜んでおくべきです。

芸者の勤務先は置屋に所属

転職を考える際は年齢制限に注意

芸者に転職するとなると、置屋によって年齢制限を設けている所がまだまだあります。特に25歳以上になると、いくら経験不問と言われていても転職するのが難しいのが現状です。

ですが、それでもそれぞれの場所で芸者達が、人気芸者になれるよう目指し、活躍しているので、もし芸者として目指しているなら早めに行動しておくべきでしょう。

勤務先として京都以外は少なめな傾向

置屋も全国に多数という程多くはありません。比較的京都で探すというのが一番多い傾向にあります。京都以外に東京や金沢など他の県でも芸者として働いている人もいます。

しかし芸者が働く場所である料亭などの宴席場所が減っているのが現状です。宴席以外にも、伝統文化を繋げるためにもメディアに出る事や、各種イベント、PR活動の為に観光大使になる事もあります。さらに今後伝統芸能を伝えていく為にも、教育現場や地域のテレビに出向く事も必要とされています。

芸者の仕事のやりがいや魅力

多種多様な人々と関われる仕事

芸者の仕事の魅力のひとつとして、宴席では役職が高い人から違う国からきた人、職業も人によって違う人が沢山来ます。多種多様な人と関われる事によって知らなかった事を学べる事、自分自身の知識を高める事、そして実践的に外国人のお客さまの相手をする事により、語学力、対応力も上がっていくのも芸者の魅力でもあるでしょう。

芸事を極める事が出来る

日本の伝統文化として日本舞踊から鳴物、三味線まで、日本ならではの芸事です。特に小さい頃から芸事に興味がある人にとって人前で披露する機会にもなりますし、芸事というのは日々鍛錬が必要で終わりというのはありません。ですが、芸事を極めたい人にとって魅力だと思います。

お客様の喜ぶ顔が目の前で見れる事

一番のやりがいはお客さまの笑顔でしょう。見習いの時代から鍛錬を続けていた分、披露できた時に宴席で盛り上がり、お客様が笑顔になってくれることは、芸者に今までの努力が認められた瞬間でもあるでしょう。それは今後の稽古のモチベーションアップにも繋がるのではないでしょうか。

日本独自の知識、技術、作法が身につく

着付け、お作法、髪結い、マナーなど、置屋で見習いの間に学んだ事は、今後違う職種に就く事があっても役に立つ教養にもなります。芸者ならではの品のある言葉使いや礼儀作法が身につくのは魅力のひとつではないでしょうか。さらに生活するにあたって、ほぼ和服で過ごす事になるため、姿勢も良くなるでしょう。

芸者の仕事内容まとめ

忍耐力と高いコミュニケーション能力が求められる仕事

鍛錬とコミュニケーションが必要になる芸者は、毎日沢山の人々と触れ合い、おもてなしから宴席を盛り上げる事など、常に考えながら動かなくてはいけない仕事です。

細やかな気遣いができ、お客様に応じて会話の内容を変え、臨機応変に対応しなければいけない芸者にとって、高いコミュニケーション能力は必要になります。ですが、芸事を披露できた瞬間や喜ばれた瞬間は、芸者にとってやりがいを感じられるでしょう。

芸者の参考情報

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