精神保健福祉士の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

精神保健福祉士の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

ストレス社会を生きる現代において精神障害に苦しむ人が増大し続けています。その為、精神保健福祉士による支援はなくてはならない状況にあります。そこで、精神保健福祉士の特徴、勤務先別仕事の内容、やりがいなどをご紹介いたします。

精神保健福祉士とはどんな仕事?

対象とするのは精神障害を抱える人

精神保健福祉士の仕事は、精神障害を抱える人を対象としています。

その仕事は、「カウンセラー」のように内面をサポートするのではなく、その人の生活面、社会面での環境づくりや訓練などを通して様々なサポートをする仕事です。さらに、精神障害を抱える本人だけではなく、その家族の相談サポートも含まれます。

精神障害とは

精神障害には、統合失調症、気分障害(躁うつ病、うつ病)、てんかん、発達障害、様々な依存症などがあり、そのような疾患への理解が必要となります。ストレスフルな時代となり、今後も様々な精神疾患で苦しむ人が増える現代社会にとって支援体制はなくてはならないものです。

辛抱強さ、コミュニケーションが必要

精神保健福祉士の仕事は精神障害に苦しむ人を理解する事から始まります。しかし、同じ病気でも苦しみは様々なので、患者さん個人の苦しみをなかなか理解しにくい場面もあります。そのためには、コミュニケーション能力を向上させる事が大切になってきます。

サポートしていくにあたって、一つ一つの前進は喜びであり、大きな満足感があるのでやりがいを感じますが、一方で大きな後退にがっかりする事もあります。時には、相手が抱える問題によって不安や苛立ちによる精神障害者自身からの暴言、暴力を経験するかもしれません。

それでも諦めずにサポートしていくには、患者さんと辛抱強くコミュニケーションを図り信頼関係を築くよう努力する必要があり、それが問題を最小限に食い止める助けになります。

ネットワークを広げる

個人的な努力には限界があります。ですから、勉強会や講習会に積極的に参加して、起こりえる問題に対処できるよう備えをしておく事は大変重要です。また、人脈、関係機関との関係も大切にし、連携を図るなら必ず必要な助けを得ることが出来ます。

精神保健福祉士の仕事は個人というよりも連携が大切であり、それは自分自身の成長にも大きく影響するのです。

精神保健福祉士は国家資格

精神保健福祉士とは、1950年代に導入された「精神科ソーシャルワーカー」または「PSW(Psychiatric Social Workerの略)」という専門職が1997年に「精神保健福祉士法」施行により国家資格として誕生した資格です。ですから、この資格がなければ「精神保健福祉士」と名乗ることはできません。

さらに、例えば児童相談所職員「児童福祉司」になるための任用資格として必須であったり、勤務先によっては、この有資格者が採用条件になるといった場合があります。2006年に「障害者自立支援法」の執行、2012年に「障害者総合支援法」制定によって、この精神保健福祉士の活躍の幅が広がり大いに期待されている仕事と言えます。

受験資格を得るために必要なこと

この受験資格を得るためには、福祉系の大学を卒業するか、一般の大学、短大(福祉系、一般)、養成施設、実務経験の組み合わせが必要になります。10代後半から中には60代の方まで精神保健福祉士の養成課程のある機関で学んでいますから年齢に関係なく学び、受験資格習得を目指す事ができます。

精神保健福祉士の仕事の具体的な内容

精神保健福祉士の職場は、多岐にわたります。まずはその一覧とそれぞれの内容をご紹介いたします。

  • 医療機関(精神科病院、精神科診療所など)
  • 生活支援サービス(相談支援事業、地域活動支援センター、就労支援事業など)
  • 福祉行政(自治体・保健所、福祉事務所、精神保健福祉センター)
  • 司法施設(保護観察所、矯正施設)
  • その他(社会福祉協議会、ハローワーク、介護保険関連施設など)

医療機関

医療機関では、入退院からその後のサポートまで行います。

例えば、入院時に社会福祉制度など様々な利用できるサービスについての説明をします。入院中は、安心して療養できるよう助け、経済的負担が生じた場合でも患者の相談役となり各種保険、福祉制度の活用を通して支えます。退院後も、できるだけスムーズに日常生活に戻れるようサポートします。

チーム医療に携わる

主治医の意見と指導に基づいて精神障害者の支援を行います。その際、主治医をはじめとして看護師、臨床心理士、作業療法士等との連携によって仕事にあたる事になります。それらは「精神保健福祉士法」によって義務付けられています。また、支援に伴って他の機関との連携による橋渡しとしての役割も必要です。

生活支援サービス

各種生活支援サービス事業所の設置目的により精神保健福祉士としての業務も様々ですのでいくつかご紹介いたします。

生活訓練を支援する事業所

日常生活での家事などを一緒に行いながら支援します。

就労を支援する事業所

作業や訓練を通して社会復帰がスムーズに行くように助けます。就職活動に関するアドバイスや就職後の支援にも携わります。

相談・地域活動の支援をする事業所

面談や電話、訪問による相談の受付、各種サービスの提供を行うことによって精神障害者の生活を支援します。また、精神障害者の支援ボランティアの養成にも携わります。

福祉行政

様々な支援事業や手続きを実施したり、現状の分析、計画立案にも関わります。関係機関とのネットワーク作り、各種生活支援センターや地域住民への普及啓発活動を通して精神障害者をサポートします。

司法施設

保護観察所の場合、犯罪を犯してしまった精神障害者が社会復帰できるようにサポートをします。

その他

社会福祉協議会の場合、精神障害者の自立相談支援窓口となってサポートします。相談によっては、利用可能な制度の紹介、関係機関への橋渡し、家庭訪問など様々なサポートを行います。

精神保健福祉士の仕事のやりがい

現代社会で増々必要とされている

精神保健福祉士の土台となる「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」の誕生は、精神障害者とその家族にとって待ちに待った助けであったことでしょう。近年になって行政をはじめ、さらに精神保健福祉に力を入れた取り組みがなされるようになったため、援助の手がもっと身近に広がってきました。

ですから、社会福祉に関心があり自分を役立てたいという人にとって、ストレス時代の今、増々必要とされているこの仕事を通して社会に一層貢献できるのは大きな喜びと満足が得られるのです。

精神障害を抱え苦しんでいる本人と家族を支え、安心して生活を送る事ができるよう1つ1つ支援し、社会復帰を見届ける時、共に喜びを分かち合えるでしょう。

感謝される

精神障害に苦しむ人が急増しているにもかかわらず、本人や家族に対する理解がなかなか得られない現状があります。そうした中にあって、本人や家族の話を親身になって聞き、実際的な援助を1つ1つ長期的に与えてもらえる事にどれ程感謝されるでしょうか。

何とか助けたい、役に立ちたいという気持ちは必ず相手に通じるものです。相手の感謝や期待にさらに応えたいという気持ちが、精神保健福祉士としての成長の後押しになるでしょう。難しい問題に直面する事があるとしても、頑張り続ける力になるのです。

精神保健福祉士の仕事内容まとめ

精神障害者に寄り添う仕事

精神障害に苦しむ人は、人それぞれに違う苦しみを経験しており、それぞれにあった支援が必要になってきます。

就職先もその目的によって仕事の内容が広範囲に及びますが、いずれにしても精神障害者とその家族を支え、日常生活や社会生活をスムーズに営めるようサポートする事です。

精神障害者への福祉に対する意欲をもって取り組むなら、この仕事への誇りとやりがいを感じることでしょう。

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  • 精神保健福祉士
資格区分 国家資格
職種心理・福祉・リハビリ

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