行司になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

行司になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

土俵の上で力士の取り組みの進行役と判定役を併せもつ行司になるには、どんなことが必要になるのでしょうか。今回はこの記事で、行司になることの厳しさと必要な心構えや適性などについて詳しくご紹介させていただきます。

行司にはどんなことが必要?

十代のはじめには決意を

日本相撲協会の規定によると行司の採用は、義務教育修了者で満19歳までの男子でなければならず、適格と認められる必要があります。

現在では義務教育を修了させていなければなりませんが、古く行司を務めた人の中には小学校または中学在学中に入門した人もおられます。現代では最も多いのが中学卒業と同時またはその数か月後で入門しています。

ですからほとんどの人が中学時代には既に、行司の仕事に就きたいという決意を抱いていたことがわかります。もちろん高校卒業後または高校中退してから入門した人もいますが極少数ですから、いずれにしても早くから行司になりたいという明確な目標を持っている必要があるのです。

定員が定まっている

行司は3年間の養成期間後、序の口格、序二段格、三段目格、幕下格、十両格、幕内格、三役格、立行司(木村庄之助1名、式守伊之助1名)と階級がありますが、全体で定員が45名と定められています。

さらに十両格以上は22名と定員があり、定年は65歳までと決まっており通常は定年退職まで務めあげます。皆、立行司を目指していますから定員が定まっている十両格以上に空きが出ないと幕下格止まりとなります。

このように行司は定員が定まっているため、空きがあるならば問題はありませんが、定員に達している場合は、空きが出るのを待たなければいくら入門したくてもできなくなってしまいます。

定年あるいは途中何らかの理由で辞職する人がいるなら空きが出ますが、このように空きが出た場合は、その時点で即入門するための行動をとる必要が出てきます。

実際、そのようにして何とか入門できたという人もいますから、そのことを考慮するならやはり早めに行司になりたいという想いを抱いていなければならないことがわかります。また行司としての昇格を望むならば、できるだけ早く、できれば中学卒業と同時に入門ことも大切であるとえます。

まずは、相撲部屋に入門

行司になるためにまずすることは、受け入れてもらえる相撲部屋を探すことです。

受け入れてもらえる相撲部屋が決まったら、入門手続きに必要な書類と共に相撲部屋の師匠、行司会の採用願などを日本相撲協会に提出し、承認されれば晴れて行司としての道を歩むことになります。

親の承諾が必要

親の承諾は規定されてはいないようですが、提出するべき書類に含まれていますから、これが無ければ相撲部屋に受け入れてもらうことは難しくなります。

行司になった人のほとんどが親の承諾を得ていますから、万一反対されても説得するだけの強い意思を持ってことにあたるのであればそれからの厳しい修行も乗り越えられるでしょう。

行司に向いている人、適性がある人

幼少期から相撲が好きであるということ

行司になっている人のほとんどが相撲好きで、相撲関係の仕事に就きたいという気持ちを持っていました。祖父母が相撲好きでその影響を受けた人もいます。

初めは力士志願者でしたが身長が足りずに行司になることを親方から勧められて方向転換した人、どうしても行司になりたいと志願した人といずれも相撲好きが高じて行司の道を進むようになりました。

身内や身近に相撲関係者やその知人がいる

身内や身近に相撲関係者やその知人がいる場合は、特に相撲好きになる傾向にあります。そうした場合、相撲部屋に見学に行ったり本場所の観戦に頻繫に連れていってもらったりと身近に感じたことでしょう。

力士や行司に関心を持つと相談役になるのが親やその相撲関係者ですから、話がとんとん拍子に進み、行司になるという道が開かれやすいといえます。そのような過程を経て行司になった人も多くいます。

身近に相撲関係者がいないとしても相撲好きで行司になりたいという一途な気持ちから、相撲協会に直接電話をかけたり、好きな親方に直接手紙を書いたりして自分から行司の道を掴んだ人もいます。

日本の伝統を重んじる心

相撲好きを通して日本の伝統やしきたりを目にする機会が増えますが、古めかしく感じるそうした事柄をかっこいいと魅力に感じて行司になることを目指した人もいます。

行司の務めというと勝負判定ですが、行司の軍配に納得がいかないとなると物言いがつきます。そして5人の親方達から成る審判員による協議が始まりますが、意見を求められない限り発言権はありません。

最終的な勝敗の決定権は審判員にあり、軍配に自信があっても時として「差し違え」という悔しい思いすることもあるでしょう。ですが伝統やしきたりを重んじる相撲の世界はそういう厳しさがあるのです。

初めのうちは差し違えを恐れず経験を積む機会とみなし、伝統を重んじながら自分の分を果たすのであれば、凛とした伝統ある大相撲の行司として成長できるに違いないのです。

辛抱強くコツコツと努力する人

行司になる前からどんな仕事をするのかを知っている人は極わずかのようです。入門してからこんなに仕事があるのかとびっくりしたと多くの人は語っています。

実際、掃除、給仕、行司として果たさなければならない様々な雑用と思える事務仕事があり、それに加えて上下関係が厳しい世界ですから兄弟子や先輩行司を立てる必要もあります。力士達と大部屋で共に過ごすため、プライバシーなどありません。それがストレスになることもあるでしょう。

そうした中で行司としての修行を積むためには、辛抱強くコツコツと努力できる人であれば、目標に向かって一歩一歩進んでいくことができるはずです。

向上心を持っている人

行司の仕事で最も神経を使うのは勝負判定です。ところが相撲部屋では、稽古が行われますがケガを避けるため実際さながらの取り組みはしません。それを学ぶ最も良い機会となるのは実際の土俵の上での経験となります。

そうなるとなかなか勝負判定の質を上げるのは大変なことになります。元立行司を務めた方によると、尊敬する先輩行司の所作や動きなどを観察し良いところをできるだけ真似ることが進歩に役立ったと語っています。

「どの取り組みであっても、興奮する観客に流されない平常心が大切」、「勝負の流れを自然体で見極める努力をしている」など、立行司によって様々な目標で勝負判定に臨んでいます。

向上心があれば、観察力も上がり必ず何かを学び取ることができるでしょう。幕下格になれば大部屋卒業となり自由時間ができますから、相撲のVTRから先輩行司や自分の仕事ぶりをチェックするなら大きな助けになるでしょう。

実際、ある立行司は欠かさず自分が裁いた取り組みをチェックしては今後に役立てていると語っています。

行司になるための学校・教室

相撲部屋が教育の場

行司になるための入門試験などはありませんからそのための学校・教室もありません。行司は相撲部屋に所属するとそこで3年間の養成期間がありますから、それが行司になるための教育を受ける場所ということになります。

相撲部屋の若い力士達と大部屋で寝起きを共にしながら過ごし、様々なことを学んで修行を積んでいきますから厳しい環境ではあります。ですが住まいや食事の心配がなく無償で教育を受けることができるということを考えてみると、その点ではとても恵まれているといえます。

書道教室

行司には番付表や取組表を作成するという仕事がありますが、その際「相撲字」と呼ばれる特殊な書体を毛筆で書きます。

そのための練習も修行のうちですが覚えるのが大変といいますから、書道の一般的な書体とは大きく異なるとはいえ、幼少期から書道教室で筆使いなどに慣れておくなら助けになるかもしれません。

行司になるには?まとめ

できるだけ早く決意をもって行司を目指す

行司になるためには、極若い時から決意をもって目指さなければ決してなることができない仕事です。伝統やしきたりを重んじて次の世代へ繋げる立派な仕事です。

行司になるためには修行の連続ですが、その成長ぶはりは観ている者に明らかになります。行司はやりがいがあるだけではなく、伝統ある相撲を盛り立てていくことに貢献することができるのです。

行司の参考情報

平均年収200万円~360万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種スポーツ

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