ラーメン店店長の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
ラーメン店店長として働く上で特に必要な資格というものはありませんが、自身が開業する場合には「食品衛生責任者」というものが必要になってきます。また店の規模によっては別の資格、経営者として持っておいたほうが良いものもあります。本記事では、ラーメン店店長に役立つ可能性がある資格などについてご紹介します。
ラーメン店店長の資格とは?
それではさっそくラーメン店店長に関する資格について説明していきます。
ラーメン店店長に特別な資格は必要ない
ラーメン店店長として働く上で特別な資格を求められることはありません。形だけでも名乗ることは可能ですし、何のスキルを持っていなくてもやるだけなら簡単です。
しかし、チェーン店の店長になるにしても、自分で店を開業するにしても何のスキルもない状態で店を繁盛させることはほぼ不可能でしょう。
食品衛生責任者の資格は飲食店経営に必須の資格
ラーメン店店長になるために特別な資格は必要ありませんが、独立開業する際に「食品衛生責任者」が必要になってきます。
この資格はラーメン店だけでなく他の飲食店でも必要になるものです。開業する場合には保健所に届出をすることが必要となってきます。
なお、「食品衛生責任者」は施設に1人だけ置く必要がありますので友人と開業したい、家族と経営したい場合、全員が取る必要はありません。
次章では、食品衛生責任者の資格について解説していきます。
ラーメン店店長に役立つ資格「食品衛生責任者」
ラーメン店店長には特別な資格が必要ないこと、開業するためには公的資格の「食品衛生責任者」が必要なことが理解できたでしょう。次は資格の難易度などについて説明していきます。
食品衛生責任者は講習を受講すれば取れる
食品衛生責任者の資格は試験を受ける必要はなく「食品衛生責任者養成講習会」を受講することで取得することが可能となっています。
講習会終了後に「受講修了書」が貰えます。それが食品衛生責任者を満たす証明書となるため、保健所に提出すればラーメン店などの飲食店を開業することが可能です。
講習会は定期的に行われていますので、自分の都合の良い日に参加するといいでしょう。都道府県が管轄になっているので受講にかかる金額は受ける場所によって変わってきますが、1万円前後で当日に持参する形となります。
なお、平成9年4月1日以降に取得した資格はどこの都道府県でも適用されますので、地元で講習を受けて、将来的に都心部で開業することも可能です。
講習を免除される人
食品衛生責任者の講習を免除される対象としては、すでにその知識を有していると考えられる人は受ける必要がありません。
具体的には、食品や食品の衛生に関する「栄養士」「調理師」や国家資格でもある「食品衛生管理者」の保有者や大学で所定の単位を取った人などです。
もし、開業を考えていて自分が免除対象なのか不明な場合は食品衛生協会に問い合わせてみるといいでしょう。
その他、ラーメン店店長に関する資格
ラーメン店店長として飲食店を独立開業したい場合などは「食品衛生責任者」という公的資格が必要であることがわかったと思います。
次はその他の関連資格について紹介しましょう。
店の規模によっては「防災管理者」が必要になる
1人で開業する、友人や家族単位で経営をする小さな店であれば取る必要はありませんが、収容人数が30人を超えるのであれば「防災管理者」の国家資格を取得しなければなりません。
延床面積が300平米に満たない場合は「乙種防火管理者」、300平米以上なのであれば「甲種防火管理者」の講習を受ける必要があります。
こちらも複数で経営する予定であれば、一人だけ取得すればよいので全員が取る必要はありません。
防災管理者・防火管理者も講習の受講で取得できる
防災管理者・防火管理者の資格も講習を受講することで取得することが可能となっています。
講習場所は各都道府県知事、市町村の消防庁、防火協会が行っています。実際にどこで受けるかは都道府県によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
受講日数に関しては「乙種防火管理者」は1日、「甲種防火管理者」は2日で取得することが可能です。なお、「市町村の消防職員で、管理的又は監督的な職に1年以上あった者」に該当する場合は、すでに知識を持っているとされて講習を免除されるので覚えておきましょう。
防災管理者の講習時間は4時間半で、講習効果測定試験が含まれています。甲種防火管理者の資格を持っていない場合でも講習の受講は可能ですが、甲種防火管理者資格を取得するまでは、防災管理者資格は有効にならないため注意が必要です。
「簿記」の資格を持っていればお金の流れがわかる
ラーメン店店長に関連しているというわけではありませんが、独立開業をして経営者になるのであれば「簿記」の資格を持っておくといいかもしれません。
簿記を持っておけばお金に関する知識を持つようになるので、自店舗のお金の流れを正確に掴むことが可能です。
最初から知識を有する人を雇って、実務上の作業を他の人に任せてラーメン作りに専念するのも一つかもしれませんが、それでも店長自身にキャッシュの流れがわからないと、どこにお金が飛んでいるかわからくなってしまいます。
大事なお金方面を他人に任せるとなると、よほど信頼出来る人を選ぶことになるはずです。そのような人材を見つけるまでの間は経営者自らが行う必要があるでしょう。
ラーメン店店長に役立つ資格が取れる学校
次にラーメン店店長の資格が取れる学校について紹介していきます。
基本的に学校に行く必要はない
まず、ラーメン店店長の資格については「食品衛生責任者」と、店舗の規模が大きい場合は「防災管理者」の2つとなります。
この二つは、場所は違いますが、どちらも「受講のみ」で資格取得することが可能となっていますので学校に行く必要はありません。
もし、スムーズに開業したいのであればフランチャイズでの開業を考えてみてもいいでしょう。
フランチャイズの研修の中で「食品衛生責任者」などの取得を出来るほかに、様々なサポートがありますので、ラーメン店店長になりたいものの技術にそこまで自身がない場合は加盟店の説明会に行くのも一つでしょう。
簿記の資格を取りたいならスクールがおすすめ
ラーメン店店長に必須というわけではありませんが、経営者として簿記の資格をとっておくといいとお伝えしました。
簿記の資格であれば専門学校に行くことも可能ですが、最低でも2年は通わないといけないため、早く取得したい人にはおすすめしません。また、ラーメン店店長になるためだけに専門学校に行く人も少ないでしょう。
そんな時は資格取得に力を入れているスクールに行くことをおすすめします。学歴こそは付きませんが、実力の世界であるラーメン店店長には問題ないでしょう。
またスクールに通えば効率よく資格取得も可能で、簿記の3級であれば1か月~2か月で取ることも難しくないので考えてみるのもいいでそう。
ラーメン店店長の資格・試験まとめ
ラーメン店店長に資格は必要ないが開業するには食品衛生責任者が必要
ラーメン店店長として働く上で絶対に必要な資格はありませんが、独立開業したいのであれば最低でも「食品衛生責任者」の講習を受ける必要があります。
さらに収容人数が30人を超える店舗を作る場合は「防災管理者」も必要になるので覚えておきましょう。
また、経営者として簿記の資格を取得しておくと、お金の流れを知ることができるので、経営管理上の無駄を省く手助けになるでしょう。
ラーメン店店長は必要な資格こそありませんが、だからこそラーメン作りに対するスキルが重要になってくるのです。
ラーメン店店長の参考情報
平均年収 | 500万円~800万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 公的資格 |
職業職種 | 飲食 |
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