ホールスタッフの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
ホールスタッフとして働く上で、試験や資格に合格していれば就職や開業の際に有利になる可能性があります。特に飲食店に役立つ資格を中心に複数取得しておくことで、資格手当で給与水準を上げられるケースもあるでしょう。本記事では、ホールスタッフに役立つ可能性がある資格・試験などについてご紹介します。
ホールスタッフの資格「レストランサービス技能検定」
飲食サービスに関する唯一の国家資格
厚生労働省が定める国家資格がレストランサービス技能検定。飲食サービスに関する資格としては唯一の国家資格とされています。
レストランサービス技能検定は、お客様に満足してもらう接客スキルを認定する資格です。ホールスタッフ以外にもホテルマンやウェイターなどに人気の資格の一つです。
ホールスタッフとして規模の大きなレストランで将来的に働きたいと思っている人にはレストランサービス技能検定は取得しておくと有利です。
信頼と評価を得られる資格
レストランサービス技能検定は資格を取得することで、接客における専門知識とスキルを発揮できるため、飲食業界から注目される程の資格です。
お客様に満足してもらえるサービスを提供できる高い評価を得ることが出来る資格です。
レストランサービス技能検定の試験概要
合格率
等級 | 合格率 |
---|---|
1級 | 36% |
2級 | 42% |
3級 | 56% |
受験資格
級によって受験資格が異なる。
1級
- レストラン等における料飲サービス業務に関し11年以上の実務の経験を有する者
- レストランサービスに係る2級の技能検定に合格、その後4年以上の実務の経験を有する者
2級
- レストラン等における料飲サービス業務に関し3年以上の実務の経験を有する者
- レストランサービスに係る3級の技能検定に合格し、その後2年以上の実務の経験を有する者
3級
- レストラン等における料飲サービス業務に関し1年以上の実務の経験を有する者
受験費用
- 1級 23500円
- 2級 10500円
- 3級 8000円
- 学科試験全て 6500円
出題範囲
食品衛生、公衆衛生、料飲一般、レストランサービス、食文化、施設の管理、苦情への対応、関係法規、安全衛生
学科と実技のどちらも試験対策が必要
レストランサービス技能検定は難易度が高い国家資格であり、筆記試験と実技試験の二つをクリアしなければいけません。
筆記試験ではテキストを利用して基本を理解してから過去問をメインに解きましょう。レストランサービス技能協会の公式サイトには、級に応じた過去問が用意されているので活用できます。
レストランサービス技能協会の実技試験は制限時間があり、ルールも決められています。試験内容をイメージすることは大切なので、DVDを見ながら実践的に試験対策を行うと良いでしょう。
級によって難易度は異なる。試験対策は十分に
レストランサービス技能検定は筆記試験と実技試験があり、どちらも100点満点中60%以上の合格率で合格になります。
レストランサービス技能検定では1級から3級まであり、難易度は級によって異なります。級によって実務経験年数が決まっていて、受験資格もかなり厳しく決まっています。
合格率は1級で36%、2級で42%、3級で56%とかなり難易度の高い試験と言えるでしょう。
ホールスタッフに役立つ資格「和食マイスター」
和食の知識を証明する資格
一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会が認定・実施している民間資格が和食マイスターです。
和食についてのスキルと実務に活かすことを目的にした資格として、和食をあつかうお店で働くホールスタッフとしては取得しておくべき資格と言えます。
講座を受講すれば資格は取得できる
和食マイスターの資格は、和食マイスター講座を受験して試験に合格することで取得できます。
合格率は公表されていませんが、講座をしっかりと理解して油断しないで学習することで修了試験に合格できます。和食マイスターの講座は範囲も広く、マナーや知識などをしっかりと理解することが大切です。
和食マイスターの試験概要
合格率 | 公表されていない |
---|---|
受験資格 | 特になし。誰でも受験可能 |
受験費用 | 97700円 |
出題範囲 |
|
修了試験を受けるためには条件がある
和食マイスターの修了試験は講座を受けた後に受験が出来るようになりますが、修了試験を受けるためには条件がいくつかあります。
和食マイスター講座を5回中3回以上欠席すると、修了試験を受けることは出来なくなります。
講座を受講してから1年間は試験の保管期間があります。講座受験日から1年過ぎると修了試験を受けることが出来なくなるので注意が必要です。
ホールスタッフに役立つ可能性がある資格
レストランサービス技能協会や和食マイスターの資格以外にもホールスタッフの仕事に役立つ可能性がある資格をいくつか紹介します。
- ソムリエ検定
- 接客サービスマナー検定
- コーヒーソムリエ認定資格
- サービス接遇検定
- スイーツコンシェルジュ
一覧にあるソムリエ検定は、ワインを提供出来る資格です。ホールスタッフとして、フレンチやイタリアンなどのお店で働きたいと考える場合には、ワインの提案ができるので仕事の幅が広がると言えます。
サービス技能検定は敬語やマナーなど接客に対する心構えを証明する資格です。ホールスタッフはお客様の接客はメインで行うので、サービス接遇検定の資格を取得することでワンランク上のサービスを提供できるでしょう。
ホールスタッフの資格・スキルが学べる学校
東京観光専門学校
東京観光専門学校では、ホールスタッフを目指す人のためにホテル学科が設けられています。
一流のホテルで実習を行い学べるので、現場に慣れてレストランでも対応できる接客、オールラウンダーとして活躍できる実践力を身に付けられます。
実践力を身につけながら、ホールスタッフとして必要な資格を取得できる環境が魅力です。
就職率が高い。安心出来るバックアップ
東京観光専門学校では、多彩な業界のパイプを持っていることから高い就職率が魅力です。2018年には卒業生就職率は100%とトップクラスの就職率を誇っています。
就職率が高いため就職に関しての不安も軽減されること間違いなしです。就職に関しては講師が、一人ひとり希望が異なる進路をバックアップしてくれます。サポートが充実しているので安心して就職活動に取り組める環境です。
大阪調理製菓専門学校ecole UMEDA
大阪調理製菓専門学校ecole UMEDAは、ホールスタッフを目指す人のために調理師科が設けられています。毎日3時間以上の実習があり、経験を体で覚えられます。
ホールスタッフとして料理に関しての知識やスキルを習得出来るので幅広い活躍が出来るでしょう。年間700時間以上の実習でスキルや知識を身につけて資格取得もスムーズに学習ができる環境です。
教員と就職担当が個別に就活をサポート
大阪調理製菓専門学校ecole UMEDAでは就職サポートも充実しています。専任の教員と就職の担当者がそれぞれ一人ひとりに合わせたサポートを個別に行います。
業界との連携を強いので、より希望に合わせた就職が期待できるでしょう。企業からのオファーが期待できるスカウト制度も導入しているので、すぐに希望の就職先が見つかることも。卒業してからも直接相談ができる就職サポートが充実しています。
ホールスタッフの資格・試験まとめ
飲食サービスで唯一の国家資格、レストランサービス技能検定の取得を目指そう
ホールスタッフは特別な資格がなくても業務に就くことが出来ます。ただし、転職や就職を考える際には資格を取得しておいた方が良いでしょう。
国家資格のレストランサービス技能検定に合格すれば飲食業界の唯一の国家資格としてスキルの証明に役立つでしょう。
また、ホールスタッフには他にも様々な試験が行われています。まずはレストランサービス技能検定と和食マイスターの資格取得を目指しつつ、自分の求めるホールスタッフ像に役立ちそうな資格を取得してみてはいかがでしょうか。
ホールスタッフの参考情報
平均年収 | 200万円~400万円 |
---|---|
必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 飲食 |
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