フードコーディネーターの給与・年収は?初任給やボーナス、支給される手当まとめ

フードコーディネーターの給与・年収は?初任給やボーナス、支給される手当まとめ

フードコーディネーターには、フードスタイリングなど食品撮影だけでなく、企業の商品開発や、プロモーション、コンサルティングなど様々な仕事内容があります。幅広いアプローチで、「食」の観点から社会に関わるフードコーディネーターは、大きな役割を持った専門職です。平均年収や、年収アップの方法などを紹介していきます。

フードコーディネーターの初任給

新人フードコーディネーターの初任給は18〜20万円

飲食業界、食品メーカー、マスメディア業界など幅広い業界に「食の専門家」として関わるフードコーディネーター。人間にとって「食」は必須のもので、だからこそ食から得る喜び、幸せは大きなものです。食を彩るフードコーディネーターの仕事は、一見するとクリエイティブで、華やかに見える業界です。

フードコーディネーターには様々な勤務形態があり、その初任給は概ね幾ら、と決まっているわけではありませんが、平均を取ってみると、新人フードコーディネーターの初任給は、18〜20万円が相場と言われています。

新人のフードコーディネーターには、例えば企業の商品開発部に就職する例もあれば、プロのフードコーディネーター、料理研究家などのアシスタントに就く場合もあります。初任給から換算した大方の年収は250万円にも届きません。新人のうちは給与が低く、待遇は厳しいものと言えるでしょう。

料理研究家などのアシスタントにつく場合、アシスタント時代は勉強や下積み期間であるとみなされることが多く、あまり豊かな収入は期待できません。あくまでも経験や下積みといったものが対価としての報酬のメインとなりますので、アシスタントの間は場合によっては100万円を下回る可能性もあり得ます。

経験を積むことによって収入が上がっていくことも

しかし、統計を見ていくと、経験を積み、勤続年数が長くなることで収入は徐々に上がっていきます。この傾向は他の多くの職人気質の業界と概ね同じで、経験やスキルが上がっていくに従って、収入も上がって行きます。この傾向は、企業勤めのフードコーディネーターも、フリーランスのフードコーディネーターも概ね変わりありません。

特に料理研究家などのアシスタントについた場合、その職人気質な性格から、非常に低い収入を余儀無くされる場合も往々にしてあります。ですので、実力を身につけるうちは、経済面では我慢する必要がありそうです。

フードコーディネーターの平均給与の統計

フードコーディネーター全体の平均給与は30万円前後

厚生労働省が実施している賃金構造基本統計調査や、口コミなどの統計を紐解くと、フードコーディネーター全体の平均給与は、おおよそ27万円〜36万円ほどとなっています。

年代別の平均給与を見ていくと、20〜24歳で平均15.7万円、30〜34歳で21.5万円、40〜44歳でも27.5万円と、その伸び幅はあまり高いものではありません。経験に応じ、少しずつ昇給していくようです。

平均年収が30万円を超えるのは概ね45歳以上からとなっていて、50〜54歳の33.0万円をピークに、少しずつ減少して行きます。総合的に見ても、平均収入的には決して高くない業界ということができるでしょう。企業に就職しているフードコーディネーターの場合、ボーナスも支給されますが、その額もあまり高望みはできません。

企業規模や勤務地によっても平均給与は異なる

また勤務企業の規模によっても、フードコーディネーターの給与は異なってきます。

先に挙げた厚生労働省の調査から、企業規模比率を参照してみると、大企業に勤めるフードコーディネーターの場合の平均月額給与は31.9万円、中規模の企業に勤めるフードコーディネーターの平均月額給与は26.4万円、小規模の企業では23.9万円で、勤める企業の規模が上がるほど、平均月額給与は上昇していくようです。

また厚生労働省の調査より、各都道府県の平均給与比率を見ていくと、給与が突出して高いのは東京で、以下大阪、愛知、福岡と続いて行きます。フードコーディネーターで高い収入が得られるのはやはり出版業界やマスメディア業界で、それらの本社が集中する大都市圏で働くフードコーディネーターの方が、高い年収を得られるという結果が出ています。

役職が上がれば、平均給与は上がる

どの業界でも概ね同じですが、企業勤めのフードコーディネーターの場合も、役職に応じて給料が上がっていく傾向にあります。

厚生労働省のデータや口コミを見ていくと、例えば主任であれば月額平均給与は23.6万円、係長は29.4万円、課長になると38.8万円、部長では42.9万円で、課長以上の役職につくと、平均月額給与は大きく上昇します。また、ボーナスも出世に応じて増加して行きます。

フードコーディネーターの平均年収の統計

フードコーディネーター全体の平均年収は、300〜600万円

厚生労働省のデータによると、フードコーディネーター全体の平均年収は300〜600万円となっています。

平均に幅があるのはフードコーディネーターにも様々な業種、働き方があるためで、一概に言いづらいところがあるからです。勤務先も様々で、食品メーカーの開発部門から料理教室の先生まで、企業の規模や業務内容も幅広いです。

年代別平均月額給与を見ていくと、全体的にも収入の上げ幅は小さく、概ね平均以下の収入であるという結果が出ましたが、職場次第、働き方次第で年収は大きく増減します。働き方によっては年収800〜1,000万円にまで達する人もいます。

年代が上がっていくに従って、ボーナスなども増えて行きます。平均年収が最大に達するのは50〜54歳で、平均年収は528.0万円となっています。職場次第で大きく異なるので概算ではありますが、ボーナスも平均130万円近くもらえるようです。

大企業に勤めているフードコーディネーターが平均を底上げしているところもありますし、フリーランスのフードコーディネーターでもトップと下位の差は大きいです。

フードコーディネーターは業種別で年収に大きな差がある

フードコーディネーターと一口に言っても、食品メーカーやホテルの飲食部門、料理教室を開いている企業、飲食店コンサルティング会社など、その勤務先の業態も様々です。

例えば、食品メーカー勤務のフードコーディネーターの場合、平均年収は440万円となっていますし、料理教室を開いている企業の場合は平均年収340万円と、100万円もの開きがあります。これは食品メーカーに対して、料理教室を運営している企業には中小企業が多いことも関係しています。

フードコーディネーターで高収入を得るには資格取得や独立も視野に

フードコーディネーターになるには、必ずしも資格が必須というわけではありません。

資格なしでも働ける一方で、食品に関する様々な資格を取得して、スキルアップをおこなっていくフードコーディネーターもいます。たとえばフードコーディネーターの認定試験の等級をあげるとか、管理栄養士、パティシエなどの資格をとるなどです。逆に、栄養士やパティシエなどがフードコーディネーターに転身したり業務幅を広げたりもします。

一般的に高収入を得ているフードコーディネーターの道筋としては、企業で経験を積んで出世するパターンか、あるいは企業での経験を生かして独立し、フリーランスとして様々な企業の依頼を並行して受けることで収入が上がっていくパターンに大きく分けられます。

一握りではありますが、企業や研究機関でのフードコーディネーター経験を生かして著書や講演活動を行なうことで知名度が上がり、テレビなどのマスメディアに出演して年収1,000万円を超えるような人も存在します。その中には有名な料理研究家や、ブロガー、フードスタイリスト、起業している人もいます。

フードコーディネーターの給料・年収まとめ

やり方次第で年収は伸ばせる!幅広いスキルを身につけましょう

フードコーディネーターは、フードコーディネートだけではなく、フードスタイリスト、飲食店コンサルティング、料理研究家、食品開発、研究職、など非常に多岐にわたって応用が効く職業です。フードコーディネーターには認定試験もありますが、管理栄養士などの国家資格を併有することで、より信頼度は増していきます。

様々な観点から「食」に関わる専門家として大切なのは、幅広い視野と、専門分野の豊富な経験です。やり方によってはかなりの高収入を狙うことができ、有名になれるチャンスもあります。

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フードコーディネーターの参考情報

平均年収300万円~600万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種飲食

統計情報 出典元:

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