構成作家になるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説
構成作家になるには、何が求められるのでしょうか?構成作家は視聴者が興味を持つ企画を考えたり、番組をスムーズに進行させるための台本作りをおこないます。構成作家の腕前によって番組の将来が左右されるため、さまざまなスキルが求められます。この記事では構成作家になるために必要なことや構成作家に向いている人をご紹介します。
構成作家になるには何が必要?
人を楽しませたいという気持ち
構成作家は自分の番組企画を通して視聴者を楽しませたい、笑顔にしたいという気持ちが必要です。自分が制作に携わった番組を見た人が元気になったり、日常生活が少しでも豊かなものになってくれたら嬉しいですよね。
どんな企画にしたら視聴者が笑顔になってくれるのか、視聴者が求めていることは何か、を考えて視聴者のニーズにマッチした企画を作ります。
自分の利益ばかり考えて仕事をするのではなく、仕事を通して誰かの役に立ちたい、人を楽しませたいという気持ちを持って番組制作をおこなうことが求められます。
番組をおもしろくする企画力
構成作家の仕事は、おもしろい番組や視聴者に興味を持ってもらえる番組を作ることです。そのためにもおもしろい企画を考える発想力や企画力は欠かせません。
ありきたりな内容の企画では視聴者に興味を持ってもらえませんし、斬新すぎる企画も内容によっては理解しにくくなってしまいます。他番組との差別化を図りつつも、視聴者が興味を持てる企画を考えなくてはいけません。
特に、若手のうちは1回の企画会議で5個以上の企画提案をしなければいけないというノルマを課されることも多く、さまざまな視点から質の良い企画を作れる企画力は必須です。
台本作成するための文章力
構成作家は自分が考えた番組構成や企画をもとに台本を作成します。台本作成時は出演者のセリフ等も考える場合が多いため、違和感のない文章を作ることができる文章力は必須となります。
万が一誤った日本語でセリフ等を作ってしまうと、台本の作り直しになってしまったり、視聴者に違和感を与えてしまいます。正しい日本語で文章を作れることも、構成作家には重要な要素です。
人気タレントや流行についての情報力
新しく企画を考えるとき、人気タレントを起用したり、流行を取り入れた内容にすると視聴者に興味を持ってもらいやすくなります。そのため、常に時代の流行に敏感になり、情報収集を怠らないことが大切です。
あまり有名でなかったタレントが何かのきっかけで大ブレイクすることもあるので、人気のあるタレントだけに目を向けるのではなく、今後人気の出そうなタレントもリサーチしておきます。また、世間の流行の変化はとても激しく、企画段階では流行っていたものが放送日には流行が終わっていたなんてこともあり得るかもしれません。
このように、構成作家は常に情報収集を怠らず、自ら情報を掴みに行く姿勢が必要となります。
構成作家に向いている人、適性がある人
新しいものを考えることが好きな人
構成作家はゼロから企画を考えることも多いため、新しいものを考えて企画することが好きな方、得意な方は構成作家の適性があるでしょう。
新番組や新企画を考えるとき、番組のテーマや方向性にもとづいて今までにないものを作り上げることが求められます。すでに他番組で扱われている内容では、差別化ができないからです。
周囲の人と連携して、ゼロから新しいものを作っていくことにやりがいや楽しさを感じられる人は、構成作家に向いています。
プレゼン力・提案力に自信がある人
構成作家は、自分で考案した企画と番組構成を、企画会議でプロデューサーやディレクターに対してプレゼンをします。その際、どんなに企画内容が良いものであっても、構成作家のプレゼン力・提案力が乏しければ企画の魅力が伝わらず、企画不採用となってしまう場合もあります。
自分が考案した企画の魅力を伝えられるプレゼン力と、聞いている人たちが納得できるような提案力があると、構成作家に適性があると言えます。プレゼン力・提案力はトレーニングを積み重ねることで上達できる能力なので、現時点で自信が無くても努力次第でスキルアップすることができます。
体力・精神力に自信がある人
構成作家は常に日常生活の中で企画のネタになるものを探さなければいけないため、リラックスして過ごせる時間が少ない場合もあり、ON/OFFの切り替えが難しい仕事です。番組プロデューサーやディレクターから「おもしろい企画を考えてきて」とプレッシャーをかけられることも多いです。
さらに、複数の番組企画を担当している場合は同時進行で企画を考えなければいけないため、睡眠時間を削って仕事をする日もあります。そのため、体力や精神力に自信があり、忙しい日々を乗り越えられる人が向いているでしょう。
コミュニケーション能力に自信がある人
構成作家は、番組制作に携わるさまざまなスタッフと関わりながら仕事をします。さらに、番組に出演するタレントと関わる機会もゼロではありません。
1人で黙々と仕事をする時間は少なく、会議に参加してプレゼンや議論をしたり、作成した台本についてプロデューサーやディレクターと打ち合わせすることもあります。そのため、多くの人と関わりながら仕事をすることが好きな人やコミュニケーション能力に自信がある人は、構成作家の適性があるでしょう。
構成作家になるための学校・教室
構成作家になるためには、構成作家養成学校に通い、構成作家に必要な知識やスキルを幅広く学ぶことをおすすめします。
今回紹介する学校では、構成作家コースではなく放送作家コースとなっていますが、放送作家と構成作家の区別があいまいで仕事内容はほぼ変わりは無いため、放送作家コースでも問題ありません。
太田プロエンターテインメントカレッジ
太田プロエンターテインメントカレッジの放送作家コースでは、構成作家の一連の仕事内容について学ぶことができます。番組企画だけでなく、漫才台本、ドラマ脚本、ナレーション、企画会議の実践など構成作家として必要になる幅広い領域の知識を身につけられます。
少人数の企画会議形式で講義が進められるため、構成作家として働く前から実際の現場を体験できます。毎週プレゼンとディスカッションもおこなわれ、構成作家に必須のプレゼン力・提案力を鍛えることが可能です。
日テレ学院 総合エンターテインメントスクール
日テレ学院にはバラエティ作家講座があり、構成作家として番組企画や台本作成をおこなうための知識やスキルを学ぶことができます。バラエティ作家のため、主にテレビ番組や漫才台本の作成を学べるカリキュラムとなっています。
自分が作った企画書を現役で活躍する構成作家、放送作家に添削してもらえたり、自分が書いた漫才台本をお笑い芸人さんに実演してもらう授業もあります。ただの講義で終わるのではなく、実際の現場を再現した実践的な授業を通して構成作家を目指すことができます。
提出した番組企画やコーナー企画等が採用されると、構成作家または放送作家としてデビューするチャンスもあります。現役構成作家、放送作家や有名お笑い芸人から知識を吸収したい方は日テレ学院 総合エンターテインメントスクールをおすすめします。
日本工学院
日本工学院の放送芸術科 制作コース 構成・放送作家専攻では、テレビドラマやバラエティ番組、ドキュメンタリー、ラジオ番組など幅広い領域の台本作成や番組構成のスキルを学ぶことができます。
プロとして活躍する番組制作スタッフから現場で求められるスキルを指導してもらいます。実際の現場に近い環境で番組制作の実習をおこない、基礎的な知識やスキルを深めていくカリキュラムが組まれています。
社会人・クリエイターとして働くうえで役立つ資格も取得でき、レベルの高い構成作家を目指す人におすすめの学校です。
構成作家になるには?まとめ
新しいものを作り出す企画力が必須!
構成作家は、視聴者に興味を持ってもらって高視聴率を獲得できるようなおもしろい企画を考えなければいけないため、企画力や情報収集力は欠かせません。
1つの番組に対していくつか企画を考えたり、複数の番組を同時進行で企画しなければいけなかったりと大変なことも多くあります。そんなときでも視聴者を楽しませたいという気持ちを忘れず、番組を作り上げることが大切です。
構成作家の参考情報
平均年収 | 300万円〜400万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | テレビ・映画・映像 |
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