構成作家の資格・試験はある?取得しておくと役立つスキルや資格の特徴などを解説

構成作家の資格・試験はある?取得しておくと役立つスキルや資格の特徴などを解説

番組の企画を考える構成作家に必須の資格や試験はありません。しかし誰でも簡単になれる職種ではなく、発想力が不可欠です。また、仕事に直接関わるさまざまな能力を高めることが大切です。本記事では、構成作家としての活動に役立つ資格やスクールなどについてご紹介します。

構成作家の資格や試験とは?

構成作家に必須の資格はないが、取材のため運転免許は必要なことが多い

構成作家は資格や免許が必要な職種ではなく、誰でも名乗ることができます。言ってしまえば、構成作家になりたいと思ったその日から構成作家になること自体は可能なのです。

とはいっても、構成作家として仕事を得るためには、コンペに応募して実力を見出される、業界の人脈を駆使して企画会議に参加する、などの機会が必要ですから、実際には誰もが簡単に構成作家の仕事にありつけるというわけではありません。

また、構成作家は企画を考えて提案するだけではありません。自身の企画が採用されれば実際の番組制作がスタートしますから、取材や台本の執筆も手がけることになります。その際に重要なのが、自動車の運転免許です。番組制作には取材が欠かせず、撮影機材や複数のスタッフとともに移動するには自動車が欠かせません。運転免許を持っていることはある意味前提条件となります。

仮に運転免許がなくても他のスタッフに運転してもらうことは可能かもしれません。しかし単独取材の場合だと、移動手段や持っていける荷物が制限されるため仕事に差し障りが生じやすくなります。事実上、車の運転ができることは必要だと考えておいた方がよいといえます。

海外ロケがある場合は語学力が役に立つ

構成作家は脚本家と異なり、ドラマではなくバラエティ番組やドキュメンタリー番組を手がけるのが一般的です。担当する番組の内容は多彩ですが、海外で取材やロケを行うことも一度や二度ではない場合が多々あります。そんなとき、語学力があれば仕事がスムーズに進むのは言うまでもありません。

例えば英語力を測る検定にTOEICやTOEFL、英検(実用英語技能検定)などがあり、試験勉強に取り組むことで英語力を高めることができます。また、一定以上の成績を残せば語学力を客観的に示すことも可能です。

構成作家に必須の資格ではないものの、語学力を高めることで海外ロケのある仕事に必要な人材として声がかかる可能性は大きくなります。

構成作家に入社試験などはなく、作家事務所に登録するかフリーランスで活動する

構成作家という職種は、基本的に企業で採用枠のある職種ではありません。つまり、営業職などのように入社試験はなく、会社に所属して働くサラリーマンとは働き方が異なります。構成作家はほとんどがフリーランスか、作家事務所に登録して活動しています。そのため、構成作家になるための試験もありません。

名乗れば誰でもなることができる反面、仕事にありつけるかどうかは自分次第という厳しい側面も持っているのが特徴です。そういう意味では、安定的に仕事を得て維持していくことは会社員よりも難しいといえます。常に新しいアイディアを出すべく、情報収集や自己研鑽も欠かせません。

自らの腕一本で食べていくというスタイルは誰にでもできることではありませんが、その分やりがいもひとしおです。

構成作家に役立つ試験「企画コンペ」

プロになる道として企画コンペへの応募がある。ただし入賞できるのはごく一部

構成作家になるために必須の資格はありません。しかし、構成作家の登竜門として企画コンペなどがあります。入賞すればプロの構成作家として仕事に呼ばれることが期待できるため、入職できるくらいの実力があるか測ることができる試験のようなものでもあります。

コンペは応募者に対して入賞者の数がわずかなことや、審査基準が厳しいことから難易度が高いといえます。しかし、プロの構成作家として今後活躍していくためには合格できるだけの実力が必要なのもまた事実です。

賞を取って業界に入り、関係者の認知度を上げることも大切ですが、その後、構成作家として食べていくために何よりも大切なのはやはりアイディアです。ひらめきを得る才能もさることながら、常に新しいことや面白いことにアンテナを張って情報収拾する努力を忘れないことがコンペ入賞や仕事の獲得に欠かせません。

構成作家に関連が深い職種に就いてスキルを習得

構成作家の関連職種として放送作家、ディレクター、テレビ局社員などがある

放送業界では、一人の人がいくつかの役割を兼業することもあります。構成作家は時として、放送作家、ディレクターなどの職種が手がける仕事も行うことがあります。これらの職種はお互いに仕事が似ていることもあって、もともとテレビ局社員だった人がフリーランスの構成作家や放送作家に転身することもあります。

番組制作の現場では、いろいろな職種の人が集まって一つの番組を作り上げることから、お互いの仕事を間近で見ることができ、共通する要素や関連したノウハウも多いものです。そのような環境から、構成作家がディレクター業を行うことや、テレビ局社員が放送作家のようにロケハンを行うといったことも自然に生じます。

構成作家と放送作家の違い

なお、構成作家は主に番組全体の流れやコンセプトを考えるのに対し、放送作家はロケの下調べや台本執筆を手がけ、出演者のセリフなども考えます。

お互いの職域ははっきり分かれているわけではなく、構成作家が台本も書く場合や放送作家が番組全体の企画を考えることもあり、プロジェクトによって異なります。こうしたことから、構成作家と放送作家は同じ職種として扱われることも増えています。

テレビ・ラジオ業界を知るため、まず局員になるのも案外近道になる

構成作家には、元テレビ局社員という人も多いのが実情です。テレビ局に新卒社員として入局し、制作現場で働くうちに構成作家の仕事に関心を持つようになり、転身するというケースです。

このように業界内で他の職種に転職することが少なくないのを逆手にとって、まずは放送業界とはどんなものかを知るためにテレビ局やラジオ局のADなどとして働いてみるというのもおすすめです。

番組制作に携われるため、業界の雰囲気や人脈をつくるのに役立ちます。テレビ局などに入局するには当然採用試験を受ける必要があるため、資格取得とは異なるもののそれなりに難易度は高いといえます。アルバイトやアシスタントとして採用されるのではなく社員としての入局を目指すなら、難易度は相当のものと心得ておきましょう。

しかし、それだけに番組制作に深く関わることができ、現場の雰囲気を熟知できるため、構成作家を目指す準備期間として充実したものとなるでしょう。現場を知らずにいきなり構成作家として企画を立てようとするよりも、案外近道かもしれません。

構成作家に役立つスキルや資格を学べる学校・教室

作家事務所や芸能事務所などが主催するスクールに通うのも一つの手

構成作家に必須の資格はありませんが、養成学校はいくつかあります。スクールは主に2種類あり、作家事務所や芸能事務所といったプロダクション主催のものと、テレビ局やラジオ局が主催するものです。

通学期間は半年から1年間で受講料は10〜50万円前後というところが多く、それぞれ学べる内容は少しずつ異なります。売れっ子作家が講師として授業を行ってくれることもあり、番組制作の関係者と知り合いになれる可能性もあります。放送業界は人脈が大切な世界ですから、通って損はないといえるでしょう。

作家事務所が主催するスクールでは主に番組の企画書や脚本の書き方を学ぶことができるほか、芸能事務所が主催するスクールでは脚本や台本の書き方、発想力の訓練などを学べるという特徴があります。

芸能事務所主催スクールの中には事務所のオーディションを受けることができるものもあり、合格すると受講料が無料になったりプロダクション運営の作家事務所に所属できたりする場合があります。

一方で、テレビ局やラジオ局が主催するスクールでは企画書の書き方の他に番組構成の仕方を学ぶことができるうえ、プロの司会者を呼んで模擬番組を制作することもできます。卒業時には放送局のスタッフとしてテスト採用のチャンスがあるなど、実際の仕事につながる可能性もあります。

ノウハウを効率的に学べるため、独学より近道

スクールに通って手ほどきを受けることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、体系的にノウハウを学ぶことで独学よりも身につきやすいというメリットがあります。試行錯誤しながら自力で才能を磨くのも大切な財産になりますが、構成作家としてのキャリアを少しでも早くスタートさせたいと考える場合はスクーリングも視野に入れておくとよいでしょう。

この他、プロの構成作家に弟子入りして師匠の仕事を手伝ったりしながら独立を目指すというものもあります。尊敬する構成作家がいれば、企画書を持って弟子入りを志願するのも一つの方法です。ただし、弟子を受け入れている作家は多くありません。

加えて本人に見どころがあるか、上下関係や業界の人間関係の中でうまくやっていけるかなど、師匠の眼鏡にかなう必要がありますから、弟子入りは容易い方法ではないといえます。

構成作家の資格・試験まとめ

構成作家には肩書きでなく仕事に直接役立つ力が必要。スクールで学ぶのも有効

構成作家には免許や資格が必要ない反面、車移動のための運転免許や海外ロケの際に役立つ語学力など、仕事に直接役立つ能力が必要です。このほか、番組制作の現場を知ることや企画立てのノウハウなどを得ることが構成作家として働くうえで大切です。

定められた資格や試験が特にない分、実際の仕事に関わる能力を磨くことで優秀な人材として周囲に認められ、仕事を増やしていくことにつながります。放送業界では人脈や評判が仕事を呼ぶことも大いにあるため、意識して素養を高めることが実力につながるといえます。

構成作家の参考情報

平均年収300万円〜400万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種テレビ・映画・映像

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