映像作家の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

映像作家の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

映像作家として働く上で、なにかしらの試験に合格したり、資格を取得することは必要ではありません。しかし、映像作家は、テレビ番組、CM、アニメやゲーム、映画などに用いられる映像を制作するため、取得しておくと役立つ資格もあります。本記事では、映像作家に関連性の高い資格、役立つ可能性のある資格をご紹介します。

映像作家に必要な資格とは?

映像作家に必須の資格は存在しない

映像作家とは、様々な業界の多様な分野に使用される動画、映像を製作する作家のことを指します。映像作家というのは、響きからすると非常になるのが難しそうで、かつ高度で専門的な技術が必要で、普通の人には到底できない、などと思われがちです。

実際に、20年ほど前には、まだ高画質なデジタルビデオカメラが一般に広く普及しておらず、綺麗な映像を撮るためには扱いが難しい業務用のビデオカメラを用いなければハイクオリティな映像は残せませんでしたし、数十万〜百万単位の映像編集ソフトも使われていました。特にコンピュータグラフィックを扱うソフトは非常に高く、一般には手を出しづらい実情がありました。

しかし今では、機材の発達とともに価格は非常に安くなり、十万円ちょっと払えばプロと同等、とまではいかないものの、ある程度鑑賞に耐える映像が撮れるようになりましたし、プロユースの映像編集ソフトが月額数千円で扱えるようにもなりました。

今の時代に映像作家になるために必要なのは、スキルと実力、そして行動力であって、映像作家を目指す上で必須となる資格は存在しません。

ただ、取得しておくことで業務に役立つ可能性がある資格はいくつかありますので、次章からはそういった資格について解説していきます。

映像作家という職業と親和性の高い資格

CG制作に関する専門的な資格があると有利に働く

映像作家に資格が不要であり、実写の分野では高級な機材すら必要なくなってきているというのは説明しました。しかしながら、まだまだ専門的な技術が求められる映像分野は存在します。コンピューターグラフィックスの分野です。

コンピューターグラフィックスを用いた映像制作に関しては、ゲームのムービーや、VJ、プロジェクションマッピング、2Dおよび3Dのアニメーション、完全に仮想的なグラフィックスのみで臨場感あふれる立体的な映画の制作を行う場合などに、高度なCG技術が求められます。だいぶ気軽に扱えるソフトや機材が出てきてはいるものの、まだまだ素人では作るのが難しい分野です。

また、実写であっても、エフェクトや特殊効果、加工などでコンピューターグラフィックスの技術が多く使用されています。近年では、ミュージシャンのミュージックビデオや、地上波で放送されているドラマにおいても、コミカルな表現、シリアスな表現問わず、コンピューターグラフィックスならではの効果が多く用いられてきています。

たとえ実写映画を撮るにしても、コンピューターグラフィックスの技術を持っていれば、仕事の幅が大きく広がるはずです。コンピューターグラフィックスに関する資格として代表的なものでは、「CGクリエイター検定」「CGエンジニア検定」があります。

「CGクリエイター検定」「CGエンジニア検定」について

「CGクリエイター検定」「CGエンジニア検定」は、公益財団法人画像情報教育振興協会による民間資格です。

CGクリエイター検定の概要

「CGクリエイター検定」は、主にCGで表現を行うグラフィックデザイナーやCGクリエイターのスキルを認定する資格で、アニメ、ゲーム、映画などの制作において用いることのできる映像的表現のスキル、グラフィック全般の知識、ドローイングソフトやCGソフトを操作するスキルが問われます。

■等級

CGクリエイター検定には、等級が2つ「ベーシック」と「エキスパート」が用意されています。

CGクリエイター検定における「ベーシック」は、コンピューターグラフィックスに関する基礎知識、および静止画の範囲でのCG制作技術が、「エキスパート」では3Dを前提とした静止画および映像表現の専門的知識、および3Dの制作技術が求められます。

■試験

試験は年2回、7月と11月に実施されます。試験はマークシート形式の筆記試験で、試験時間はベーシックが1時間、エキスパートが1時間20分。

■受験料

受験料はベーシックが5,500円、エキスパートが6,600円で、どちらも概ね受験要項は同じとなっています。

■合格率

CGクリエイター検定の「ベーシック」の合格率は概ね63〜65%、「エキスパート」は20〜25%となっています。

CGエンジニア検定の概要

「CGエンジニア検定」は、同じCGの分野でも、ハードウェアやソフトウェア、システム全般の開発が出来るスキルを認定する資格です。映像の中身ではなく、CGを描画するツールそのものを自分で開発できるレベルの技術を問われます。

また、それらのスキルや知識を、仮定的なものではありますがシナリオの規模や制作日程、予算規模などの範囲に合わせて応用できる技術力が大きく問われる資格となっています。

■等級

CGクリエイター検定には、等級が2つ「ベーシック」と「エキスパート」が用意されています。

CGエンジニア検定における「ベーシック」は、コンピューターグラフィックスおよびプログラミングの基礎的知識の理解度を問い、「エキスパート」は、グラフィックを描画するハードウェアやソフトウェア、システム構築、開発に及ぶ専門知識を問われます。

■試験

試験は年2回、7月と11月に実施されます。試験はマークシート形式の筆記試験で、試験時間はベーシックが1時間、エキスパートが1時間20分。

■受験料

受験料はベーシックが5,500円、エキスパートが6,600円で、どちらも概ね受験要項は同じとなっています。

■合格率

CGエンジニア検定の「ベーシック」の合格率は60%前後、「エキスパート」は50%前後となっています。

その他、映像作家役立つ可能性がある資格

映像は音が重要!「映像音響処理技術者認定試験」

「映像音響処理技術者認定試験」は、一般社団法人日本ポストプロダクション協会により認定される民間資格です。名前はそのままですが、映像業界において求められる音響処理技術に関する基礎的知識を認定する資格となっています。

ポストプロダクションとは、映像業界において撮影後に必要となる作業の総称を言い、また、その作業を行う制作会社や制作スタジオの通称でもあります。ポストプロダクションに含まれる作業としては、映像編集、音楽や音声の編集および修正、アフレコによるナレーションやSE(効果音)の追加作業、DVDのオーサリングなどです。

こうした映像撮影後に必要になる知識を、映像・音響それぞれの技術者が、お互いの仕事内容を正確に理解し、より円滑な連携を促すことを目的に、この資格の認定が始まったのだと言います。映像・音響双方の基礎知識に関し認定する資格は、この資格しかありません。

この資格における認定試験に合格することによって、ビデオ編集技術者・録音技術者(MA)共通の資格が得られ、相応のスキルの認定が行われます。試験範囲は、映像音響処理技術者として必要となる、映像処理、音響処理の技術に関する基礎知識です。

試験の方法は四肢択一式のマークシート試験となり、原則として6割以上の得点が合格基準です。試験は年1回、6月頃に実施されます。受験料は5,400円で、受験資格は特になく、誰でも受験が可能です。当団体の公式サイトによれば、合格率は約70%ということです。

映像作家の資格・試験まとめ

何よりもスキルが問われる仕事 CG技術を学ぶのは効果的

映像作家は、資格や学歴は一切問われず、映像制作技術と独自性の強いコンテンツ作りが重視されます。

中でも専門技術が問われるコンピューターグラフィックスの技術を磨くための資格取得はありですが、資格取得したからといって必ずしも映像作家になれるわけではないことは肝に銘じておきましょう。

映像作家には、極端なことを言えば誰にでもなれます。しかし、「確かな技術と信頼性を持った映像作家」になるには、日々地道に技術を磨いて、新たな試みを常に意識しながら、ひたすら制作を続けていくしかないです。

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映像作家の参考情報

平均年収300万円〜600万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種テレビ・映画・映像

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