寿司職人の資格・試験とは?役立つ資格の特徴や試験の難易度、合格率などを解説
日本の伝統食として、日本国内だけでなく海外でも広く人気の寿司。この人気に伴って寿司職人の需要も高まっています。寿司職人として働くためには何よりも寿司を握る技術力が必要ですが、資格も取得しなければいけないのでしょうか?この記事では寿司職人に必要な資格や試験、学校をご紹介します。
寿司職人の資格とは?
寿司職人に必須の資格はない
寿司職人として働くために必要な資格はありません。寿司職人は資格よりも、食材の扱い方や寿司を握る技術力が重視されます。
資格が必要ないので、技術力をつけるために現役の寿司職人に弟子入りしたり、専門学校に通って技術力をつける勉強をする人が多くなっています。しっかりと技術を学べば誰でも寿司職人として働くことができるのです。
しかし、必須ではないものの寿司職人が持っていると仕事に活かせる資格があるので、今回はその資格について紹介します。
調理師免許の取得もおすすめ
必須ではないにせよ取得していると活かせる資格として、調理師免許があげられます。
調理師免許を取得することで、調理全般の知識や技術はもちろん、食品衛生やさまざまな食材の扱い方も学ぶことができます。調理師免許取得のために勉強した知識や技術が、寿司職人として働くときに活かすことができるのです。
寿司職人は何よりも寿司を握る技術が重視されますが、それだけでは寿司職人として活躍できません。お店で扱う調理器具や食品の扱い方と衛生管理、調理方法の知識や技術があるだけで仕事の幅がぐっと広がります。
寿司職人は寿司を握る専門の職人ですが、一人前の寿司職人になるまでの修行期間は寿司を握るだけでなく、さまざまな仕事を任せられる可能性が高いです。寿司以外のメニューを提供している店であれば調理を任されるかもしれませんし、調理器具の洗浄殺菌を任されるかもしれません。そのときに調理や衛生管理の知識があるとスムーズに業務を行えるでしょう。
寿司職人の資格の難易度・合格率
ここでは、調理師免許の難易度と合格率について紹介します。
調理師試験の難易度は普通
調理師試験の難易度は普通程度です。毎年難易度が上がっているという話もありますが、しっかり勉強すれば合格することができる試験となっています。
調理師試験の合格率は60%前後
調理師試験の合格率は60%前後と、受験者の半数以上は合格できる試験となっています。国家試験の中ではかなり合格率が高い試験です。
試験問題は都道府県によって異なるため、自分が受験する都道府県の過去問を解いて試験問題に慣れることが合格への近道です。
受験資格
調理の専門学校、短大などに通って専門課程を修了していれば、試験を受けることなく調理師免許を取得することができます。確実に調理師免許を取得したい場合は、専門学校や短大への入学を検討してみると良いでしょう。
もし調理の専門学校や短大に通っていなければ、2年以上の実務経験を積んでから受験資格を得ることができます。この実務経験はアルバイトやパートでも対象となるので、専門学校や短大に通っていない人は調理のアルバイト経験も視野に入れてみると良いでしょう。
試験内容と合格基準
調理師試験の試験内容は以下の7つとなっています。
- 衛星法規
- 公衆衛生
- 栄養学
- 食品学
- 食品衛生学
- 調理理論
- 食文化概論
これらの科目の合計得点が60%以上で、かつ0点の科目が無いことが合格基準となります。全科目の合計点が60%を超えていてもどれかの科目が0点だと不合格になってしまうため、まんべんなく全科目勉強することをおすすめします。
その他の寿司職人に関連する資格
調理師免許以外の資格としては、魚に関する知識が問われる資格の取得がおすすめです。魚の基本的な知識や扱い方を習得している証明になるので、これから寿司職人を目指す人は自分の知識を証明するためにも取得しておくと良いでしょう。
日本さかな検定(ととけん)
寿司職人におすすめの資格として、日本さかな検定(ととけん)があります。日本さかな検定は魚に関する基礎知識や日本人と魚のかかわりについてなど、魚の全般知識を認定する試験です。寿司職人として魚を扱うとき、魚に関する知識を持っていることで仕事に活かすことができます。
日本さかな検定の2、3級は受験資格が無く、誰でも受験可能なので寿司職人を目指す人は魚の知識をつけるために受験してみてはいかがでしょうか。
シーフードソムリエ
寿司職人として魚だけでなく、貝類やイカ、タコなどさまざまな魚介類を扱うことになります。魚はもちろん、魚介類の幅広い知識をつけたい人におすすめなのがシーフードソムリエです。
シーフードソムリエは漁業や魚に関する知識、魚を食べることで得られる効果について知識を持っていることを証明できる資格となっています。魚やイカ、タコなどの魚介類全般の調理方法やさばき方も習得できるので、魚介類全般を扱う寿司職人は取得しておいて損は無い資格です。
魚料理アドバイザー
魚を扱う寿司職人として、魚の知識や調理法を知ることはもちろんですが、魚の鮮度の見分け方や正しい加工、保存方法なども知っておくと良いでしょう。鮮度の見分け方や加工、保存方法も習得できるのが魚料理アドバイザーです。
魚料理全般について勉強することになるので、寿司と関係ない部分もあるかもしれません。しかし、幅広く知識を身につけたい人や、寿司職人としてだけでなく普段の調理にも活かせる知識を身につけたい人におすすめの資格です。
寿司職人の資格が取れる学校
寿司職人養成学校なら、東京すしアカデミー
東京すしアカデミーは寿司職人を養成する専門学校です。いきなり寿司職人のもとに弟子入りするのは不安という人には、寿司職人養成学校に通って技術を習得することが寿司職人への近道となるでしょう。
東京すしアカデミーは「2か月で寿司職人を目指す集中特訓コース」「8か月で寿司職人を目指すインターンシップコース」「週末に集中して学べる週末特訓コース」の3つのコースから自分の希望に合わせて選ぶことができます。
短期間で寿司職人になりたい、実際の現場で実務経験を積みたい、仕事と両立しながら勉強したいなど1人1人に合わせたペースで寿司職人を目指すことができます。
東京すしアカデミーで扱う魚の種類は20~30種類です。魚の下処理から握りまで1人でできるよう丁寧で実践的な指導を受けられます。動画レッスンのサポートもあるため、自宅や移動中など24時間いつでも動画で復習ができます。
調理師免許取得なら、東京調理製菓専門学校
調理師免許取得のために専門学校に通いたい人は、調教調理製菓専門学校をおすすめします。調理の専門学校なので寿司に関する勉強はほとんどありませんが、調理師免許を取得し、調理に関する幅広い知識や技術を身につけたい人におすすめです。
最短1年の通学で調理師免許の取得が可能なため、寿司職人を目指す第1歩に適しているでしょう。和・洋・中と幅広い調理を豊富な実習授業を通して学ぶことができ、将来は寿司職人としてだけでなく、1人の調理人として活躍することも可能です。
一流の講師が勢ぞろいしていて、元料理人のプロからさまざまな調理技術を学ぶことができます。もちろん、魚を扱う料理もあるので基本的な魚のさばき方や扱い方を身につけられるでしょう。
すぐに寿司職人養成学校に通い、寿司職人のもとに弟子入りするのが王道と思われますが、まずは調理の専門学校に通って調理の基本を学び、調理師免許を取得、その後寿司職人養成学校に通うか寿司職人に弟子入りして握りの技術を学ぶという進路を選ぶ人もいます。自分の希望に合わせた学校選び、進路選びをしてください。
寿司職人の資格・試験まとめ
寿司職人に必要な資格は無いが、取得すると活かせる資格はたくさんある
寿司職人は必須の資格が無く、握りの技術を学べば誰でもなれます。しかし、寿司職人として魚を扱う上で必要となる知識はたくさんあるので、それらの知識を得るためにも資格取得は有効な手段といえるでしょう。
資格の勉強を通して基本的な魚の知識から、魚のさばき方やその他魚介類の扱い方を学ぶことで寿司職人の仕事に活かすことができます。魚に関する知識や技術に自信のない人は、ぜひ資格取得も視野に入れてみてください。
寿司職人の参考情報
平均年収 | 300万円~500万円 |
---|---|
必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 飲食 |
寿司職人の関連記事
「フォロー」をお願いします
最新情報をお届けします