ステノキャプショナーの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
テレビ番組の字幕打ちをリアルタイムで行う「ステノキャプショナー」。仕事をするにあたって必要な資格や、持っていた方が良い資格などはあるのでしょうか?今回は、そんなステノキャプショナーの資格・試験や、資格を取得できる学校についてご紹介していきます。ステノキャプショナーを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ステノキャプショナーの資格とは?
ステノキャプショナーの必須資格は存在しない
リアルタイムで番組の字幕打ちを行うのが仕事のステノキャプショナーですが、一般的な仕事に比べて少し変わった職種となっています。そのため、必須となる資格が必要だと思われがちですが、特に必須となる資格は存在しないようです。
そのため、誰でも目指すことができる仕事なので、就職や転職にステノキャプショナーを検討している方は多いでしょう。しかし、ステノキャプショナーの仕事は番組内での会話やナレーションなど、正確に聞き取って正しく伝えることが重要となる仕事です。
字幕打ちをミスってしまうと視聴者からクレームを受けることになりますし、番組の信用にも関わってくるので、資格不要で誰でも目指すことはできますが、責任感というスキルが必要になるでしょう。
聞き取る技術やタイピングスキルが必須
ステノキャプショナーは番組に出演している方の会話を正確に聞き取り、一言一句間違えることなく字幕打ちする必要があります。さらに、リアルタイムで字幕打ちを行うため、番組の進行速度についていくことができるタイピング技術が必須となります。
ステノキャプショナーになるにあたって必要な資格はありませんが、「言葉を聞き取る技術」と「素早いタイピング技術」といったスキルは必須です。しかし、これらは資格がなくても真面目に仕事を行っていれば身に付けることができるそうです。
ちなみに、タイピング技術に関しては、1分間に300文字以上の字幕打ちを行わなければなりません。そして、このような技術が身に付くまでには約3年もの月日がかかるため、簡単に習得できるものではないといえるでしょう。
つまり、ステノキャプショナーになるために必須となるスキルを身に付けるためには、まずは根気よく続けるという強い意志が必要になるでしょう。
正しい情報を伝えるために国語力も必要
字幕打ちでとても重要とされているのが、正しい情報を伝える国語力だといわれています。通常の会話であれば言い換えることですぐに訂正することができますが、字幕打ちはリアルタイムで行っているため、文字入力を間違えても訂正する暇がありません。
些細なミスでも視聴者によっては不快に感じさせてしまいますし、最悪の場合はクレームを受けることになる可能性があります。特に、人物名や建物名はひらがなやカタカナだけではなく、漢字が使われているものもあります。
難しい漢字を使った言葉は国語力が低ければミスをしてしまいがちなので、ステノキャプショナーを目指すのであれば、国語力も必須スキルといえるでしょう。
長時間耐えることができる集中力も求められる
ステノキャプショナーは番組開始から終了まで、ひたすら字幕打ちの作業を行います。そのため、必須スキルとして長時間でも耐えることができる集中力も必要になるでしょう。というのも、ステノキャプショナーはリアルタイムで字幕打ちを行うため、出演者の言葉や会話を聞き逃すことができません。
しかし、集中力が切れてしまうとボーっとしてしまい、大事な言葉や会話を聞き逃してしまいます。また、字幕打ちのタイピングミスにも繋がってしまうため、高い集中力は必須といえるでしょう。
上記では資格不要で誰でも目指すことができるとお伝えしましたが、資格は必要なくても複数の高いスキルが求められる仕事です。人によっては向き不向きがハッキリと別れる職種ですので、ステノキャプショナーを目指している方は自分が持つスキルを見直すことをおすすめします。
ステノキャプショナーに役立つ資格
高い国語力を身に付ける「日本漢字能力検定」
正しい情報を正確に伝える必要があるステノキャプショナーの多くは、「日本漢字能力検定」の資格を取得しています。メディアに関わる仕事ですし、人物名や建物名などを間違えることはできないため、高い国語力の身に付けるのであれば、日本漢字能力検定の資格を取得しておきましょう。
そんな日本漢字能力検定ですが、ステノキャプショナーに求められるのは最低でも2級を取得する必要があります。そんな日本漢字能力検定2級取得の難易度は普通といわれているため、しっかりと勉強をしておけば取得することができるでしょう。
ちなみに、日本漢字能力検定1級の取得は、難易度が高いため簡単に取得できるとはいえないでしょう。ですが、取得しておけばステノキャプショナーとして有利になることができるようです。
タイピング技術が身に付く「スピードワープロ技能検定」
ステノキャプショナーには国語力だけではなく、スピーディな字幕打ちができるタイピング技術が必須となります。そんなタイピング技術を習得するのであれば、「スピードワープロ検定」を受けて1級を取得する必要があります。
しかし、この検定で1級を取得するためには1分間に320文字の入力ができるタイピングスピードが求められるため、難易度は高めといえるでしょう。ですが、スピードワープロ検定1級を取得しておけば、ステノキャプショナーとして就職・転職をする際に有利になれるといわれています。
タイピング速度は自宅でも練習することができますが、確実に資格を取得されたい方は専門の学校へと通うことをおすすめします。
その他のステノキャプショナーに関連する資格
文字や文章に関わる「速記技能検定」
「速記技能検定」はタイピングではなく、と朗読や実際に言葉を書き留める速記のスキルを表す資格です。キーボードを使用するステノキャプショナーには直接的な関係はありませんが、同じ言葉や文字に関わる資格ですので、関連資格として取得されている方は多いようです。
どんな資格でも取得しておいて損をするものはありません。ですので、ステノキャプショナーを目指している方は、ぜひこちらの資格も取得してみてはいかがでしょうか?きっとステノキャプショナーとして働いたときに、役に立つときが来るでしょう。
日本語に訳す字幕打ちをするなら英語力を身に付ける
番組によっては外国人の会話や言葉を字幕打ちする場合もあります。しかし、英語がわからなければ日本語に訳して字幕打ちすることができないので、さまざまな状況に対応できるステノキャプショナーを目指すのであれば、英語力を身に付けておくと良いでしょう。
ちなみに、英語力を身に付けるのであれば、「英検」や「TOEIC」がおすすめです。きちんと勉強をしておけばあなたが求める階級の資格を取得できます。ですので、英語力を身に付けておきたいかたは、ぜひこれらの資格も取得してみてください。
ステノキャプショナーの資格が取れる学校
特殊キーボードや早打ちの技術が学べる専門学校
ステノキャプショナーに必要な資格やスキルを習得するのであれば、特殊キーボードや早打ちの技術が学べる専門学校へと通うことをおすすめします。どちらもステノキャプショナーになるにあたって必要なものなので、しっかりと学びたい方は専門学校へと通って、資格取得とスキルを身に付けて見てください。
学校に通えない方は自宅で学べる通信講座
学校に通うことができない方は、通信講座でステノキャプショナーの資格を取得することが可能です。勉強に必要な教材が自宅へと送られてくるので、学校に通うことなく勉強することができます。働きながらステノキャプショナーを目指している方にはおすすめでしょう。
ステノキャプショナーの資格・試験まとめ
ステノキャプショナーは資格不要だが必須スキルがある
ステノキャプショナーになるために必要な資格はありませんが、必須となるスキルがいくつかあります。そのため、誰にでも簡単にできる仕事ではないため、ステノキャプショナーを目指すのであれば、まずはスキルから身に付けることをおすすめします。
また、持っておくと有利になれる関連資格もあります。この記事では関連資格についても紹介していますので、ステノキャプショナーを目指している方はぜひ参考にしてみてください。
ステノキャプショナーの参考情報
平均年収 | 240万円~300万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | テレビ・映画・映像 |
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