栄養士の給与や年収は?平均月収や支給される手当まとめ

栄養士の給与や年収は?平均月収や支給される手当まとめ

様々な業界で活躍する栄養士・管理栄養士は、専門職であることから常に一定の需要があり、なりたい職業ランキングでは安定して上位に位置していますが、気になる平均の給料や年収は一体どれくらいのものなのでしょうか?今回は、栄養士職の平均給与や年収、業態や業界による給与の差や、年収アップの方法などを紹介していきます。

栄養士の初任給

経験年数1年に満たない新米栄養士の給料は、平均16〜20万円

栄養士として働く場合、初任給の相場は16~20万円ほどといわれています。正規、非正規の差もありますが、最初のうちは年収が250万以下である場合もザラではなく、専門職である割に待遇面では少々厳しいと言えそうです。

どこで働くかによっても差があるようですが、経験に応じて年収の上がる傾向の栄養士業界では、新人のうちは期待するほどの収入は得られない、という前提で考えておいたほうがよさそうです。

資格を活かせる専門性の高い業務ですが、専門性が高いからこそ、地道に経験を積むことでスキルや年収に繋がるとも言えます。そういった意味では、将来性は確実にある職種であると言えそうです。

経験や資格取得に応じて給与アップも

厚生労働省による平成29年度賃金構造基本統計調査より、給与を年齢別に見ていくと、栄養士は基本的に経験年数に応じて平均給与が上昇していく職種です。しかし上げ幅に関しては勤務先によって差があり、特に専門性が高いほど、高い年収が得られる傾向にあります。

委託給食会社、保育園などでは低く、病院や研究機関などでは高いというように、勤務先の業態によっても収入は大きく左右されます。また管理栄養士の国家資格を取得することによって資格手当がつく場合も多く、より専門性が高く責任もあるポジションに着くことが可能となるので、年収もぐっと上がる可能性が高くなります。

また、「栄養士養成施設」卒の場合、管理栄養士免許の取得には実務経験が必須となるので、まず栄養士免許を取得後就職し、経験を積んだ上で、管理栄養士の資格試験に臨むという順序を踏まねばなりませんので、そこは注意が必要です。

養成施設(四年制大学や短期大学、専門学校など)での修業年限に応じて必要となる実務経験期間が変わるので、高い専門性を活かした高い年収を望む場合には、養成施設への進学の際も将来のキャリアプランを意識した選択が重要となってきます。

なお、大学での管理栄養士養成コースなど、「管理栄養士養成施設」の場合だと、実務経験不要で管理栄養士国家試験の受験が可能です。

経験を積むために転職する人も多い

前述した通り管理栄養士免許を取得するのに実務経験が必要であることや、経験に応じた昇給が見込める業種であることから、将来のビジョンとして転職を前提としている人も少なくありません。

幅広い業界で需要がある分、一つの事業所の採用枠が1人ないし数人と極端に少ないので、卒業時に希望の職種に就けない場合が多いからというのもありますが、経験に応じたキャリアアップが望める職種であり、勤務先によって給与差が大きいことも、重要なポイントです。

例として病院勤務の栄養士を目指す場合に、卒業時には採用枠の多い委託給食会社などへ就職し栄養士業務の実務経験を積み、その後病院の採用試験を受けるという流れが多く見られます。病院は高い専門性が要求されるため、採用率を上げるために管理栄養士の免許を取得した上で採用試験に臨む人も多いでしょう。

栄養士・管理栄養士の平均給与の統計

栄養士全体の平均給料はおよそ24万円

厚生省のデータによると、栄養士全体の平均給与はおよそ24.7万円。経験年数に応じて昇給が見込まれます。

栄養士の給与条件は多岐に渡り、公務員、病院勤務、民間食品メーカー、委託食品会社など勤務先によっても大きく違いがあります。また、これはどの職種でも同じですが、正社員と、非正規雇用の差も大きく、雇用形態による年収の差も大きいです。

栄養士は様々な業界で勤務しているため、年収や給与も勤務先によって様々。一概にいう事ができないのが現状です。例えば、給食会社勤務の場合だと18〜22万円、保育園勤務では18〜20万円、病院では18〜27万円となっています。

雇用形態、特に正規か非正規かで差は歴然

栄養士、管理栄養士ともに、アルバイト・パートでの就業を行う人もいますが、実際のところ、正社員と変わらない責任や負担を求められながら、それに見合った処遇が得られないという声が多いのが実情です。

これは数字にも明確に現れていて、民間だけでなく公務員を含めた、アルバイトとして働く場合の平均年収は135.4万円。資格に裏打ちされた専門性を求められる職種であることを加味すれば、あまりにも厳しい数字です。業務委託の場合だと平均年収は299.2万円、こちらは契約社員、派遣社員も含まれます。

ですので、栄養士、管理栄養士としてキャリアを積むのであれば、正規雇用で働いた方が見合ったスキルアップも勿論のこと、見合った年収アップも望めるでしょう。

栄養士・管理栄養士の平均年収の統計

栄養士の平均年収

厚生省のデータによると、栄養士の平均年収は340万で、最大年収はおよそ440万円となっています。業種別に平均年収を見てみると、病院が350万円、学校が320万円、給食センターが340万円、食品メーカーが360万円となっています。

管理栄養士では更なる年収アップも

栄養士もれっきとした国家資格ではありますが、厚生大臣による認可である管理栄養士の国家資格とはやはり大きな差があります。管理栄養士の方が資格手当の額も大きく、仕事内容もより専門的で上位のポストにつきやすいというのもありますが、収入面でも大きな差が見られます。

人事院統計調査によれば、管理栄養士の平均給与は30.6万円。平均年収は430万円で、栄養士に比べるとやはり多くなっています。40代になると、月々の給料が推定35〜40万円程になります。民間企業の管理栄養士で年収が高いのは医薬品メーカー、食品メーカーの正社員で、20代の時点で平均年収が451万円に達すると言われます。

メーカーの正社員の場合、MR(医薬情報担当者)やMS(医薬卸販売担当者)のポストで働く場合も多く、その分専門性も深く求められます。

公務員は高待遇、しかし生涯賃金は平均を下回る結果に

公務員栄養士の場合、ほとんどが管理栄養士であり、健康管理部署、公立病院、保健所等で栄養指導を行う事が多いため、年収は民間よりも高くなっています。

総務省による平成29年度地方公務員給与実態調査をみると、平均給与月額は37.6万円となっており、ボーナスや諸手当を含めると、民間との年収差は200万を超えます。年齢に応じて給料も上がり安定した昇給が望め、40代では年収600万を超えてきますので、民間企業へ就職の場合の平均を大きく上回ることとなります。

しかし栄養士全体の推定生涯賃金(推定)は14620万円となっており、日本の平均生涯賃金が17845万円であることを考えると、栄養士全体の生涯賃金を見ると平均を下回る結果となっており、専門性や需要に比して、年収が低い職種と言わざるを得ません。

年収アップには、幅広い資格を掛け合わせ、独立も視野に

栄養士としてできる限り年収を上げるためには、管理栄養士の資格を取り、正社員での雇用を続けることが大前提であることは勿論、より賃金の高い職場に転職をし、キャリアアップを図るのが重要です。公務員で安定した昇給を受けながらキャリアを積むのもいいでしょう。

民間でも公務員でも、キャリアアップの過程で、栄養士認定試験、フードコーディネーターなど、関連資格をとっておくと、より有利になります。栄養士には幅広い需要があり、食への知識の深さに比例して、活躍できる場が増えると考えましょう。

しかし正社員で栄養士を勤め上げても平均より生涯賃金が下回るとすれば、独立も視野に入れてキャリアプランを考えるのも一つの手です。独立開業し、講演会やセミナー、本の出版などを行えば、平均賃金を上回る収入が得られるかもしれません。近年、フリーランスの栄養士も増えています。

栄養士・管理栄養士の給料・年収まとめ

年収レベルは低め、やりがいや社会的役割が重要

栄養士の平均給料や年収レベルは、専門知識や責任を求められる仕事内容と比較すると、低めと言わざるを得ません。雇用形態や就職先によっても大きな差が生まれるので、しっかりとキャリアプランを描く必要もあるでしょう。

栄養士の強みは、関わることのできる業界の幅広さにあります。近年は様々な場所、状況で、食の安全もより強く叫ばれるようになってきました。「食」が絡めば、どの業界にだって栄養士は存在しうるということになります。また、2020年の東京五輪に向けて、スポーツ関係の管理栄養士の需要も大幅に増大すると推測されます。

栄養士・管理栄養士は、専門性を深めればヒット商品の開発や医療分野、衛生関係など社会的役割の大きい仕事も任されますし、やりようによっては世界を視野に活躍できる職業です。幅広く応用が効く仕事なので、様々な場所にアンテナを張る事が肝要です。

やりがいを大切に、地道に経験を積み、専門分野をどう活かすかを考えていけば、自ずと道は開けるでしょう。

栄養士の参考情報

平均年収250万円~400万円
必要資格
  • 栄養士
資格区分 国家資格
職種飲食

統計情報 出典元:

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