ショコラティエになるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

ショコラティエになるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

バレンタインの時期になると、国内外を問わず、有名なショコラティエの作ったチョコレート菓子に長い行列ができています。そんな有名ショコラティエに憧れを抱く方も多くいらっしゃるでしょう。ここでは、ショコラティエになるにはどうすれば良いのか、また、どのような学校に通えば良いのかをお伝えします。

ショコラティエになるには何が必要?

専門学校や短期大学で製菓を学ぶのが近道

ショコラティエになるためには、必ず通わないといけない学校や必須資格はありません。ショコラティエは、チョコレートに特化した洋菓子職人のことを指します。そのため、ほとんどの方が、専門学校や短期大学などで製菓の基本や技能を学んだあと、チョコレート専門店や洋菓子店などに就職して修行を積むのが一般的です。

また、チョコレート菓子の本場であるフランスやベルギーに留学して高い技術を学ぶ方もいます。最近では、日本人のショコラティエの方も多く活躍され、日本のみならず海外にもお店を出す方が増えてきています。

取っておくとベターな資格もある

先にも述べたように、ショコラティエに資格は必要ありませんが、将来的に独立を考えている方や、さらなるキャリアアップを目指す方は、以下のような資格を持っておくと、就職などで有利になる可能性があります。

製菓衛生師

お菓子やパンを作るときの衛生面・安全面で必要な知識を得られる資格です。都道府県知事が認定する国家資格であり、指定の養成施設で1年以上学ぶか、お菓子やパンの製造現場で2年以上働けば受験することができます。将来的に独立してお店を持つときに、必ず食品衛生責任者を置く必要があるため、この資格をもっておくとキャリアの幅が広がるでしょう。

菓子製造技能士検定

筆記試験と実技試験に分かれている国家資格です。また、和菓子と洋菓子部門に分かれた試験内容となっており、それぞれ2級と1級があります。応募資格は、厚生労働省が指定する養成施設で一定期間学ぶか、実務経験を積むことです。食品衛生に限らず、製造に関する知識や技能を身に付けることができるため、就職するときに有利となります。

ショコラティエに向いている人、適正がある人

繊細で細かい作業が得意な人

洋菓子の中でも、ショコラティエが主に扱うチョコレートは、温度や湿度の影響を最も受けるお菓子です。管理方法によって味や見た目が変わるため、製造するときには繊細な作業が必要になります。熟練された技術に加えて、きめ細やかな作業が得意な方に向いている仕事です。

お菓子やチョコレート作りに情熱を注げる人

一人前のショコラティエになるには、厳しい修行を積んで、お菓子作りに全精力を捧げなくてはいけません。職人として実力がついてからも、常に新しい商品のアイデアを考え、最新のチョコレート動向を把握するなど、チョコレートに情熱を注き、モチベーションを維持していく必要があります。お菓子作りや新しいレシピを考案するのが大好きという方は、ショコラティエに向いているでしょう。

美しいものを創造するセンスのある人

チョコレートは、プレゼントや自分へのご褒美として選ばれるお菓子です。お菓子の中でも高級品として扱われることが多く、美味しさだけではなく、見た目の美しさも重要視されます。チョコレートは温度や湿度によって色ツヤが変わるため、そのような特性をうまく活かして、美しい商品作りをしていく必要があります。

新しいものを生み出す探求心のある人

その時々によって、お菓子の味や触感、見た目などに流行りがあります。多くの人に指示されるショコラティエになるには、定番商品を一定の製法で作り続けることも必要ですが、定期的に新商品を生み出すことで、顧客を飽きさせない努力も必要です。

新しいスイーツを生み出すことは、ショコラティエとしてのやりがいにもなります。今、何が求められているのか、どうすれば新しい味や触感を生み出せるのかなど、常にアンテナを張り巡らせておくことに面白さを感じる人は力を発揮できるでしょう。

忍耐強く、根気のある人

一人前になるまでの修行期間はもちこんのこと、ショコラティエとして独り立ちした後も、日々、同じ作業を繰り返すことが多い仕事です。新作を考える変化のある時間もありますが、大半は同じような業務を続ける時間です。同じ作業を繰り返し、やり遂げる忍耐力と根性が必要になります。

ショコラティエになるための学校・教室

ショコラティエを目指す方には、調理製菓の専門学校がオススメです。授業に実習が多く設けられており、知識だけではなく、製菓の技術も身に付けることができます。また、本場のヨーロッパへの留学制度を設けている学校もあります。

また、短期大学でも製菓を学べるところがありますが、数は多くないのが現状です。専門学校や短期大学を比較して、自分が通いやすい学校選びをしましょう。

専門学校ビジュナリーアーツ・ショコラ専攻

日本初のチョコレート専門の専攻がある学校です。学校が運営するカフェとスイーツショップで、プロのパティシエから製造を学ぶだけではなく、販売や接客にも携わることができます。また、日本で唯一のチョコレート専用実習室を備えており、本格的な環境で2年間の学校生活を送ることができるでしょう。

さらに、実習室では材料が無料で提供されるため、通常の実習時間以外も利用することができます。また、海外研修では、パリの姉妹校で本格的な文化に触れられることも魅力の一つです。

国際製菓技術専門学校

製菓技術学科で洋菓子、和菓子、パンなど製菓全般について学ぶことができます。学科は2年間のコース以外にも、1年間の濃縮したコース、通信コースも備えているため、短期的に集中して学びたい方や、学費を抑えて働きながら学びたい人には嬉しい内容となっています。ただ、ショコラティエ専門ではないので、製菓全般を学びたい方向けと言えるでしょう。

辻製菓専門学校、エコール辻東京(大阪)

辻調グループが運営する2種類の専門学校です。辻製菓専門学校は、製菓を幅広く学んだ上で、製菓衛生師の資格取得を目指すものです。2年制と1年制を選ぶことができ、広いジャンルで質の高い製菓技術を身に付けることができます。

エコール辻東京(大阪)は、ジャンルを絞り、実習を中心に学びたい方向けです。東京では2年制と1年制を選択でき、大阪では1年制のみのコースとなっています。ジャンルを絞っての学習ですが、ショコラティエ専門のコースではないため、こちらも製菓全般の技術を習得する学校となります。

また、上記の専門学校を卒業したあと、さらに上を目指したい方には、上級校である辻調グループフランス校で学ぶこともできます。フランスで受賞歴のある経験豊かな教授たちによる徹底した実習を受けられるのが魅力です。

シェフパティシエ専門学校

調理製菓技術科のパティシエコースで調理と製菓を両方学ぶことができます。こちらの学校では、卒業と同時に調理師免許も付与されます。さらに、専門調理師・調理技能士の学科試験も免除されます。ショコラティエ専門のコースではありませんが、製菓だけではなく、調理にも関心があり、資格を取っておきたいという方にはオススメです。

東京製菓学校

洋菓子本科は昼間部2年間、洋菓子専科は夜間部2年間で洋菓子について学ぶことができます。洋菓子の実習だけで2,436時間におよぶ講義内容となっており、知識だけではなく、身体で洋菓子作りを覚えていきます。こちらの学校は夜間部もあるため、働きながら学ぶことができるのも魅力です。

大阪青山大学短期大学校・製菓コース

和菓子や洋菓子、パン作りといった幅広い製菓技術を習得することができ、さらには、在学中に製菓衛生師の資格を取得することができます。また、ヨーロッパの食と文化を肌で感じることができる海外研修にも参加するカリキュラムが組まれています。

ショコラティエになるには?まとめ

ショコラティエになるには、一般的には、製菓の専門学校か短期大学で学んでから就職し、働きながら経験を重ねてプロとなるケースが多いです。また、一人前として独立するには、とにかく実践で製菓技術を身に付ける必要があります。

学校である程度の製菓技術を身に付けておけば、チョコレート専門店や製菓店に就職する際も有利となるでしょう。まずは、自分に合った学校選びが重要になります。

ショコラティエの参考情報

平均年収250万円~300万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種飲食

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