パン職人の給与・年収は？初任給や平均月収などの収入統計

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甘い香りのする職場で楽しくパン作りをするパン職人にあこがれるという方も多いのではないでしょうか。そんなパン職人の給与や年収はどうなっているのでしょうか。今回はこの記事で、初任給、給与や年収の様々な傾向について詳しくご紹介いたします。

パン職人の初任給

パン職人の初任給は平均14～23万円

パン職人として初めて働く場合、初任給は14～23万円が相場と言われています。一般のサラリーマンと比べてみると大卒サラリーマンの初任給の平均が約20万円、高卒サラリーマンの初任給の平均は約14～16万円ということですから、それ程大きな違いはないようです。

パン職人として働く場合の時給で見てみると約850円～１,163円です。フード系の全国平均時給を見ると約971円～1,368円、販売系の全国平均時給は約922円～1,319円なので比べてみると若干少なめのようですが、まずは見習いから始まるので仕方がないかもしれません。

様々な要因で変化

パン職人になるために初めて働く場合「アルバイト・パート」、「正社員」、「高校生」、「大学卒業」、「専門学校卒業」、「経験者」、「未経験」、「時間帯」、「企業の規模」、「地域性」によって違いが出てきます。

学歴や資格、経験の影響

ある株式会社のパン職人求人募集では、「大学卒業は月給201,000円、短期大学卒業は月給182,500円、専門学校卒業は月給171,600円、高校卒業は月給165,600円」とありました。

ですが、ある企業では「年齢不問、未経験者歓迎、種々の経験者歓迎、優遇で正社員募集、試用期間ありで月給19万円～30万円」また、ある株式会社のパン職人の求人は「高校卒業以上、年齢不問で正社員を募集、将来的にはスタッフから製造主任、工場長、エリア統括工場長、製造課長、製造部長へのキャリアアップが目指せる企業」ですが「パン製造の経験や能力を考慮月給22万円から、未経験の場合、19万円から」となっていました。

こうした結果は一部分ではありますが、確かに学歴で初任給に違いが出てしまう企業もありますが、学歴や資格の影響よりも経験を持っていることの方が給料面で優遇されることがある事もわかります。

アルバイトやパートの場合

店舗により時給に差が出ているのが現状です。
例えば、あるチェーン店のパン屋さんでは「時給1,050円以上、昇給あり、高校生の時給は985円以上交通費別途一部支給」、別の老舗の人気パン屋さんでは「学生、主婦に限らず時給1,000円～1,300円+1日分交通費600円で研修期間（180時間）は時給-10円、経験、スキルにより時給異なる」、また、あるスーパーマーケット内のパン屋さんでは「学生、主婦とも時給835円」とこれだけ違いが出てきます。

主婦も高校生も一緒と考える店舗と別と考える店舗があり時給も店舗によりかなりの差があります。

パン屋の時給で見る全国平均からわかる傾向

パン屋の時給で見る全国平均では最も安い700円台の時給は全国で2県のみで、宮崎県の782円で次は鹿児島の793円でした。

800円台で最も安いのは長崎県が815円で次は大分県の833円です。このことから、九州地方では時給が低めであることがわかります。800円台で最も高いのは、岐阜県の896円で次は石川県の895円で次が栃木県、長野県、富山県の890円でした。全国的に800円台の時給が最も多く19県でした。

900円台で最も安いのは茨城県、静岡県の900円で次は山梨の905円で次は兵庫県、三重県の924円でした。900円台で最も高いのは、大阪府の963円で次は千葉県の944円、次は埼玉県の936円でした。全国的に時給900円台は9県でした。

最も高かった時給1,000円台は全国で2県のみで東京都の1,039円、次は神奈川県の1,008円でした。こうしてみると、最も時給の高いのが「関東」次が「関西」そして「東海」という結果になりましたから、地域的にも大きく違うことがわかります。

パン職人の平均給与

パン職人の平均給与は、およそ24万円前後

「厚生労働省の労働白書」統計からの算出によるとパン職人の平均給与は約24万円です。

一般サラリーマンと比べてみると、大卒サラリーマンの平均給与が約35万円、高卒サラリーマンの平均給与は約29万円と言われていますので、初任給では大きな違いがなかったにもかかわらず、平均給与では差が出てきたという事は、パン職人とサラリーマンでは昇給に大きな違いが出ているという事がわかります。

年齢別でみる平均給与

パン職人の年齢別で給料の変化を見てみると20代は約14万円～18万円です。30代では約21万円～23万円、40代では約24万円～26万円、50代では約27万円、60代では約20万円となっています。

一般サラリーマンと比べてみると20代では約23万円、30代で約32万円、40代で約40万円、50代で約42万円、60代で約29万円、となっています。ですから初任給から比べて徐々に大きな差が出てきてしまうという事がわかります。

パン職人の昇給は年に一度か随時あり、パン屋さんの「店長」や工場を持つ企業系であれば「工場長」、「製造主任」、「製造課長」、「製造部長」とステップアップは狙えますのでそれに伴って給料の増額を目指すことはできます。

パン職人の平均年収

パン職人の年収統計は約314万円

厚生労働省の 「賃金構造基本統計調査調べ」によると、パン職人の平均年収は314万円となっており男女別では男性の平均年収は約339万円、女性の平均年収は約253万円でした。

サラリーマンの平均年収は420万円で男性は平均年収521万円に対し女性は276万円ですから結果的には、やはりサラリーマンよりは低めの年収ではあります。

年齢別平均年収

パン職人のボーナスは大抵、年に2回ありますが、年齢別で年収の推移はどうなっているのでしょうか？

20代では約200万円～261万円、30代では約301万円～330万円、40代では約355万円～376万円、50代では約391万円～386万円、60代では約289万円という結果になりました。

サラリーマンの平均年収と比較すると20代では約264万円～343万円、30代では約396万円～433万円、40代では約467万円～494万円、50代では約514万円～507万円、60代では約380万円でした。

サラリーマンに比べて収入は落ちますが、パン職人という仕事は「好きなことを追及できる」、「人を笑顔にできる」、「ありがとうが帰ってくる」というやりがいのある仕事に携われます。

ですから、お金に換えることのできない「達成感」、「満足感」、「幸福感」をもたらしてくれる素敵な仕事です。自信と誇りをもって行える仕事であることに変わりはないのです。

都道府県別のパン職人平均年収

厚労省が出した都道府県の平均給与比率や国税庁の都道府県別年収からみた都道府県別のパン職人平均年収で比較してみると最も安い年収が約251万円の青森県、秋田県、佐賀県、宮崎県、沖縄県の5県でした。

次に安い年収が約283万円の北海道、岩手県、山形県、福島県、埼玉県、新潟県、富山県、山梨県、岐阜県、和歌山県、鳥取県、島根県、香川県、愛媛県、高知県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県の19県でした。

年収約314万円となっているのが、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、石川県、福井県、長野県、静岡県、三重県、滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、福岡県の19県でした。

年収約345万円は神奈川県、愛知県の2県、年収約376万円は大阪府のみでした。最も断トツで高い年収約440万円は東京都のみでした。

パン職人の全国の平均時給でも最も高かったのが「関東」で次が「関西」でしたが年収でも同じような結果が出ていますので、パン職人として最も需要があるのは東京都、大阪府を中心とする「関東」や「関西」地方であるということがわかります。

パン職人の給与・年収まとめ

パン職人の給料や年収は低めでもやりがいのある仕事

パン職人は、学歴や資格などに大きく左右されない仕事で、年収にもほぼ影響は出ません。

ですが、経験は収入に影響を与えますから早くから見習いで修業を積みつつ店長を目指すか、さらに良い条件の企業に転職しステップアップを目指すことができます。

いずれにしても人を笑顔にする喜ばれるやりがいのある素敵な仕事です。

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