野菜ソムリエの給与・年収は?資格保有者が就く職業の給料事情まとめ

野菜ソムリエの給与・年収は?資格保有者が就く職業の給料事情まとめ

健康志向の昨今、フード系の新しい資格が増えています。野菜ソムリエもその一つで、野菜に対する幅広い知識と目利きのポイントを心得ているのが特徴です。野菜のスペシャリストである彼らの給与・年収は一体どのくらいなのか、詳しく解説していきます。

野菜ソムリエの初任給は職種により異なる

野菜ソムリエの資格取得が必須な特定の職種はない

野菜ソムリエは民間の団体が設立した資格であり、取得したからといって特定の職種に就けるというものではありません。とはいえ、野菜やフルーツに関する広い知識を認定する資格ですから、食品を扱う業種の人が多数取得して仕事に生かしています。

初任給は業種や年代によってさまざま。有名になれば高収入も狙える

野菜ソムリエを取得しているのは主に食品メーカーの開発職、栄養士、シェフ、フードコーディネーターなどフード業界の人々です。初任給といっても、職種や野菜ソムリエを取得する年齢によって大きく異なります。

例えば30代で野菜ソムリエを取得したとして、大手食品メーカー勤務なら月給約35万円、栄養士なら月給約25万円です。芸能人が野菜ソムリエを取得してメディアで活躍する場合は、野菜ソムリエとしての初任給が月100万円以上ということもあるでしょう。芸能人で野菜ソムリエを保有している人は多く、安倍なつみ、山口もえ、長谷川理恵などが挙げられます。

一般人でも、メディアをうまく利用するなどして世間に影響を与える存在になれば高収入が見込めます。料理が好きであれば、旬の野菜を使ったレシピや野菜の保存方法などをレシピサイトやブログ、動画サイトに投稿することが収入につながるケースとして挙げられます。

スーパー店員、配達員など野菜に携わる職種の野菜ソムリエも

野菜を扱う業種は他にもたくさんあります。スーパーの青果担当や青果店勤務、食材の仕入れ・配達員などにも、野菜ソムリエを持っている人がいます。彼らは消費者に野菜の目利きを教えたり、自ら良質な食材を仕入れたりすることで、個人の収入というよりも店・勤務先の売り上げアップに貢献する存在です。

野菜ソムリエの平均年収

多様な職種があるが、430万円が平均収入

野菜ソムリエの資格を生かして色々な仕事に就く人がいますが、全体の平均年収は430万円前後です。もちろん、これより多い場合や少ない場合があります。多い方でいうと、食品メーカー社員やオーガニックレストランのシェフなどがあります。食品メーカー勤務であれば年収500〜600万円という場合も珍しくなく、シェフなら平均年収500万円前後ですが、腕前次第でそれ以上ということも多々あります。

独立する場合は年収1,000万円以上も

シェフでも、オーナーシェフであれば経営から自分で手がけるため、年収は1,000万円を超えることすらあります。また、最近は食の安全や食育に注目が集まっていますから、一般消費者を対象とした食品コンサルタントや講習会の講師なども、野菜ソムリエの資格を生かして高収入を得ていることが多いです。彼らの年収も実績や人気によって幅がありますが、平均的な年収は400〜700万円と言われます。

シェフにせよコンサルタントにせよ、独立して仕事をする場合は一般的に年収が高くなる傾向にあります。軌道に乗らなければ年収200万円台かそれ以下になってしまうケースもありますが、うまくいけば給与労働者とは比較にならないほど稼げるというのが本当のところです。人気が出るほど収入が高くなるため、年収1,000万円以上という人たちもわずかながら存在します。

栄養士、青果店などは野菜ソムリエの需要がある職種

一方、栄養士、青果店勤務、レストラン・カフェ店員などは平均よりも年収が低い場合がありますが、実務に役立つため野菜ソムリエを持っていると求人で有利です。実際に旬の野菜を見極めたり、お客さんにすすめたりするのが仕事の一部ですから、野菜ソムリエの資格が生かせる職種であることは間違いありません。

例えば、自然派レストランの店員は収入こそ上記のオーナーシェフには及ばないでしょうが、メニューを説明する際に野菜への深い知識が役立ちます。お客さんから何か聞かれたときにも、一つ一つキッチンに確認するまでもなくすぐに詳しく答えることができますから、信頼につながります。そうした実需に対応できる分、職種におけるステップアップの可能性は大いにあると言えます。

野菜ソムリエの資格は、持っていることで特別な力を発揮するものではなく、どのような職種・仕事で生かしていくかによって大きく効果が変わってくるものです。自らの目指す仕事内容に合うものだと感じた場合には、野菜ソムリエの資格が収入をさらに上げるきっかけとなるかもしれません。

世代や地域による差が大きい、野菜ソムリエの年収統計

野菜ソムリエの年収は年代や地域によって大きく変わる

多様な職種の資格者がいる野菜ソムリエは、業種によって収入の差が大きいことを紹介しました。全体の平均年収は430万円ですが、年代や地域によって平均年収も推移します。年代別の収入を、次の表にまとめました。

年代 20代 30代 40代 50代 60代
年収 300万円 450万円 500万円 600万円 500万円

20代では日本平均並み、30〜50代で平均以上に

さまざまな職種が含まれる野菜ソムリエですが、平均の年収推移は日本全体の収入推移から大きく離れず、比較的安定しています。20代では日本人平均と同等で、30〜50代では日本人平均より約50〜100万円高くなります。

また、20代前半では年収210〜240万円と低めですが、ピークの50代では600万円以上となります。これは、年齢とともにキャリアアップして年収が飛躍するためだと考えられます。例えばレストランに就職して働く場合、20代ではホールスタッフなどの一般従業員ですが、年齢が上がると店長、マネージャーと職位を上げていきます。シェフの場合も同様で、調理スタッフから料理長、レシピを作成し仕入れ先を選定する統括プロデューサーのようなキャリアパスがあります。

このほか、独立して活躍する人も30代以上で多く現れます。そうした層によって30代以上の平均年収が上押しされているという見方もできます。

地域差は意外に大きく、物価の影響も関係する

人口が多い都市部ほど、野菜ソムリエの年収も高い傾向にあります。何と言っても東京での年収が最も高く、全世代平均で約600万円です。野菜ソムリエ全体の平均約430万円より200万円も高いため高収入と言えます。次いで大阪が520万円、神奈川・愛知が約470万円です。

これ以外の地域では大差がなく、多くは380万円〜430万円の間に収まります。秋田・佐賀・宮崎・沖縄では約350万円ですが、物価や職種、自営業者の割合などが影響していると考えられます。東京の平均収入と比べれば低いですが、該当する地域では平均収入自体が360〜390万円であるため他の職種と収入差があまりなく、平均的と言えます。

独立して高収入を狙うなら都市部に進出するのも一つの手

高収入の野菜ソムリエは、都市部に多い傾向にあります。というのも、需要があるからです。有機野菜が食べられるこだわりのレストランや、珍しい野菜やフルーツを使ったスイーツ店は都会ほど多く、良質なものを求められる代わりに客単価も高いもの。そうした商品やサービスへのニーズが高く、必要としている人数も多いのが都市部ということです。

どのような仕事をするかにもよりますが、野菜ソムリエとして独立し多くの顧客を抱えたい、たくさん稼ぎたい、といった目標がある場合は、どこで事業を展開するかといった側面に目を向けてみるのも一つのポイントとなります。

野菜ソムリエの年収まとめ

日本平均並みの収入ながら、多様な職種の中には高所得者も

野菜ソムリエは特定の職種に就ける免許とは異なり、主にフード関係の業界で働く人が取得するものです。そのため、職種によって収入には個人差がありますが、平均収入は日本全体の平均とさほど変わりません。

野菜ソムリエの資格をどう生かすかは仕事の内容によって異なり一様ではありませんが、資格取得の過程で得られる野菜への幅広い知識が各々の職種において役立つ場面は多く、年収アップに繋がることも大いに期待できると言えます。

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野菜ソムリエの参考情報

平均年収350万円~450万円
必要資格
  • 野菜ソムリエ
資格区分 民間資格
職業職種飲食

統計情報 出典元:

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