ショップ店員の資格・試験とは?役立つ資格の特徴や試験の難易度、合格率などを解説

ショップ店員の資格・試験とは?役立つ資格の特徴や試験の難易度、合格率などを解説

ショップ店員になるのに特別な資格は必要ありません。しかしショップ店員の仕事の幅は広く、多くのことを平均以上にこなせないと評価されない厳しい仕事でもあります。ショップ店員としてキャリアアップする為には、どのような資格をとっておくと役立つのでしょうか。今回は、ショップ店員にあると役立つ資格の詳細や、試験の難易度などの情報をご紹介します。

ショップ店員の資格とは?

「ショップ店員」という資格は存在しない

ショップ店員とは、小売業における小売店や百貨店などで販売・接客・在庫管理などに従事する職業のことで、業種によって仕事内容は様々です。

スーパーマーケットやコンビニの店員もショップ店員ですし、アパレルブランドにおいて接客を行うアパレル店員、携帯電話会社との契約を行う携帯ショップ店員や、野菜や果物の販売を行う生鮮食品店の店員、書店員などもショップ店員です。

ショップ店員として働くにあたっては特別な資格や免許は必要ありません。

未経験でも比較的就職しやすい業界といわれています。サービスの質が厳しく問われる業界の場合、未経験者や新人に対してしっかりと研修期間を用意して、バックヤードなどで研修を行うところもありますが、多くの小売店は慢性的な人手不足に悩まされていますので、現場におけるOJT(現任訓練)でスキルや経験を磨いていくシステムを取っているところが多いです。

待遇は低くなりますが、アルバイト、パート、派遣社員など非正規雇用を選べばすぐにでもショップ店員のキャリアがスタートできるでしょう。

敷居や待遇は低いものの、求められる仕事の質や幅は厳しく問われる

小売店は、商品を直接消費者が見て買うことができる場所です。小売店で接客、販売に従事するショップ店員は、いわば小売業の最前線です。

近年は、長く続く不況にあえぐ日本においてショップ店員の待遇は低くなる一方で、消費者の意識も変容を遂げ、安い金銭で高度なサービスが要求される傾向が強くなってきています。消費者の機嫌を損ねると、すぐにSNSなどで広く拡散されてしまう世の中です。

小売店を展開する企業としてもそうした事態を恐れるあまり、現場に立つショップ店員に高度なサービスに努めるよう指導していますが、その一方で待遇はなかなか上がらないのが現状です。そうした中でも、ショップ店員には接客・販売・発注・売り場の構築・在庫管理・売り上げの取りまとめなど、様々な仕事を要求されます。

待遇の如何を問わず仕事の専門性を高めないと顧客満足度はやはり低くなりますので、ショップ店員として誇りを持って仕事をする為には、相応の経験とスキルアップが求められます。

その際に販売や接客に関わる資格を取得しておくと肩書きによってスキルの裏打ちができますし、転職の際も自分の経験値を客観的に示せる指標として役に立つでしょう。

ショップ店員に役立つ資格、その難易度と合格率

販売のプロフェッショナルを認定する資格「販売士」がおすすめ

先述した通り、ショップ店員を務めるにあたり資格や免許は必要ありませんので、資格取得は必須ではありませんが現場で継続的なスキルアップをしていく為には幅広い業務に関する専門的な知識を身につけていかないといけません。

販売業に関する専門的な知識やスキル、場合によっては顧客のニーズ把握能力やマーケティング分析能力、商品管理業務における知識など、幅広い業務に必要な資格を随時得ていくことが出世や転職において大きな強みとなる場合もあるでしょう。

ショップ店員として必須の能力である、多様化する消費者のニーズを把握し、適切な商品を適正に提供する能力全般を身につけるための資格として「販売士」があります。

販売士とは、小売業や流通業において必須となる豊富な商品知識を用いて、消費者への気遣いのある接客技術、発注や売り場管理などの店舗運営に関するスキルのみならず、顧客ニーズの的確な捕捉、ニーズを基にしたマーケティング分析や、ニーズに合わせた商品の仕入れなどの知識をも総合的に認定する「販売のプロフェッショナル」として認定される資格です。

販売士とはリテールマーケティングを行う総合的なスキルを認定する民間資格であり、日本商工会議所、及び各地の商工会議所が認定しています。受験資格に関しては年齢・性別・学歴・国籍など一切の制限なく誰でも受験が可能となっており、小売業従事者のみならず、製造業、卸売業、サービス業、流通業界志望の学生など、様々な人が受験しています。

販売士検定試験の難易度・合格率

販売士検定試験とは、日本商工会議所及び各地商工会議所が認定する資格検定試験です。販売士の資格取得にはこの販売士検定試験に合格する必要があります。販売士資格は、資格等級が1〜3級までの3種類存在し、3級→1級の順番にレベルが上がっていきます。

試験科目は、「小売業の類型」「マーチャンダイジング」「ストアオペレーション」「マーケティング」「販売・経営管理」となっており、等級が上がるにつれてより高いレベルの専門性を問われることとなります。

小売業、流通業におけるニーズの捕捉、マーケティングから販売、在庫管理や売上管理までの一貫したプロセスの全般にわたって網羅されており、ただ接客・販売するだけにとどまらない、総合的な小売業の流れを把握しているかを問われる資格となっています。

難易度、合格率に関しては、日本商工会議所・各地商工会議所が公開している販売士検定試験の受験者データを紐解いていくと、3級の合格率は45〜65%、2級の合格率は43〜58%、1級の合格率は19〜28%となっており、等級が上がるごとに合格率は落ちていきます。中でも1級は際立って合格率が低いので、かなりの専門性を問われるといえるでしょう。

販売職のみならず、小売業全般に関する知識を要求される資格となっていますので、現場に立つショップ店員としても持っておいて損は無いですし、将来的にショップ店員から地域レベルの店舗管理、統括業務などを行うエリアマネージャーやスーパーバイザーなどへの出世を考えている人は、特に持っておいたほうがいい資格になります。

販売士検定試験の概要

合格率
  • 3級 45〜65%
  • 2級 43〜58%
  • 1級 19〜28%
受験資格 特になし、誰でも受験可能
受験費用
  • 3級 4,120円
  • 2級 5,660円
  • 1級 7,850円

(税込額となる為、税率によって価格は異なる)

出題範囲
  • 小売業の類型
  • マーチャンダイジング
  • ストアオペレーション
  • マーケティング
  • 販売・経営管理

その他のショップ店員に関連する資格

販売スキルそのものに関する資格

ショップ店員に求められる仕事は様々ですが、最低限できないといけないのは接客及び販売です。ショップ店員としては販売スキルを持っているのは当然のことではありますが、こうした販売スキルを認定する資格は販売士以外にも存在します。

例えば、家電のプロフェッショナルを認定する「家電製品資格試験」、サービス業全般に必要な「おもてなし」を重視した接客応対の知識を認定する「サービス接遇検定」「接客サービスマナー検定」、ファッション業界における販売などがあります。

またビジネススキルを認定する「ファッション販売能力検定」「ファッションビジネス能力検定」、アパレルをはじめ繊維商品を扱う人に対する認定資格である「繊維製品品質管理士」、また実店舗対象ではありませんが、インターネット通販における実務能力を認定する「ネットショップ実務士」や「通販エキスパート検定」などといったものもあります。

こうした資格検定は勤める業種に特化したものも多いので、働く環境、働きたい環境に応じた資格を取得しておくと就職、転職時に有利になる可能性があります。

売り場や商品の魅せ方に関する資格

ショップ店員の中でも特にアパレル店員に必要になってくるのが色彩感覚です。しかしアパレルに限らず、魅力的な商品陳列やポップアップを通して消費者への訴求を行うためには、ビジュアル面での美的感覚が非常に大切です。書店やコンビニにおいても、本の背表紙や商品パッケージなどの色合いが雑多であると購入意欲が削がれてしまいます。

こうしたビジュアル面に役立つ資格としては、「商品装飾展示技能検定」「色彩検定」「インテリアコーディネーター資格試験」「色彩技能パーソナルカラー検定」「ファッション色彩能力検定」などが挙げられます。

商品装飾展示技能検定はこうした検定の中では珍しい国家資格で、合格率など詳細な試験結果は非公開ですが、口コミなどを参照する限りにおいては比較的易しい試験であるようです。

ショップ店員に役立つ資格やスキルを学べる学校

接客技術が学べるビジネススクールやファッションの専門学校がお勧め

先に見てきた通り、ショップ店員には資格が必須では無いとはいえ、比較的高度な接客技術が要求されます。こうした技術を学ぶには実際にアルバイトでもいいので店舗で実際に働きながら学ぶのが一番の近道ですが、基礎的な心構えや理論を就職前に学んでおくに越したことはありません。

大学などの学問をメインとした教育機関では、接客技術を学べることはほぼありませんので、接客技術を学ぶのであればビジネス系の専門学校が一番でしょう。またアパレルなど業種の専門性が高い場合はそうした専門性に特化した専門学校に進学するのがお勧めです。

自転車分野全般を学べてショップ店員や店舗オーナーを目指せる「東京サイクルデザイン専門学校」という学校もあります。大学に通いながらダブルスクールで専門学校に通って学ぶのもいいでしょう。

大学にいくなら、語学分野が強いところがお勧め

また昨今、インバウンドと俗に呼ばれる日本への旅行者や移住者を中心に、街を歩く外国人が日本でも多く見られるようになりました。そうした外国人は当然のことながら買い物をします。小売店は、日本人以外の入店を断るわけにもいきませんから、今後ますます外国人の消費者の入店率は増えていくでしょう。

そうした世の中のグローバル化に合わせて、当然のことながらある程度の語学ができる人がショップ店員には望まれています。最低限、英語が日常的に扱えるレベルの語学スキルを身につけておくと店舗において重宝されるショップ店員になることができるでしょう。

語学であれば通信教育でも学ぶことはできますが、実際に話せないと文字通り話になりませんので大学や専門学校において語学分野の専門課程に進学して語学スキルを身につけておくと、大きく選択の幅が広がります。TOEIC、TOEFLなどを在学中に受験し、高スコアを取っておくと就職において大いに有利になるはずです。

ショップ店員に関する資格・試験まとめ

資格の有無は問われない、実力を磨いてこそ光る仕事

ショップ店員の全ては、店舗における接客スキルにあるといっていいでしょう。資格の有無は消費者からはわかりません。名札でもつけていれば別ですが、有資格者に特別な名札をつける習慣のある店舗はほぼ無いといっていいでしょう。

消費者資格の有無はわからなくても、資格は就職には多少は有利に働くでしょうし、ショップ店員として成長していく基礎として資格を取得しておくと、経験とともに学んだことが自然に実務に活かされるようになっていくでしょう。

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