実演販売士になるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

実演販売士になるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

実演販売士は、主に商品紹介をしたり、販促につながるパフォーマンスをテレビショッピングで行う姿が知られていますが、実際の売り場でも販促を行います。そんな実演販売士になるには、どういったスキルや資格などが求められるのでしょうか。このページでは、実演販売士になるために求められるスキル、向いている人の特徴などについてご紹介します。

実演販売士になるには何が必要?

この商品使ってみたい!と思わせる、人を魅了し、引き込む力

実演販売士は、百貨店、デパート、スーパー、家電量販店などにおいて、実際に使っている様子を見せながら、その場に並べてある商品をPRする仕事です。

実際に店頭に立って、様々な商品をその場で見せて説明したり、商品を買うメリットや魅力を紹介したり、実際に使ってみることで効果を実証したりといった、販促のためのパフォーマンスを行います。

基本的に新商品、発売直後の商品が扱われることが多く、誰もが知る商品よりも、痒い所に手が届くような、見逃していたお役立ち商品、掘り出し物の逸品と言えるべき立ち位置のものが取り上げられることが多いです。

実演販売士は、人々の注目を集め、商品に目を惹きつけるように、意図的にパフォーマンスを行います。実際に使用して検証したりして、実際以上に効果があるように、魅力的に見えるように商品を紹介し、集まった見込み客たちの気分を盛り上げます。

そしてその場に実際に商品を置いて、実演販売士がすぐそばで使用している商品を買うことが出来るようになっていて、気軽に手に取ることができるようになっています。パフォーマンスに誘発されて商品を手に取り、客が実際に商品を購入するまでが実演販売士の仕事です。

商品購入に繋がるパフォーマンスというのは、バランスが非常に難しく、例えばあからさまに演技くささが出てしまうと、実演販売士だけでなく、肝心要の商品に対して胡散臭い印象を持たれてしまいます。

あくまでも自然に、胡散臭くもなく嫌味もなく、時に外連味たっぷりのパフォーマンスや掛け声を入れながら、見込み客のテンションを徐々に上げて、購買意欲を高めることが求められます。

「普通よりちょっと上の質をまるで奇跡のように見せる」能力も必要

実演販売士の歴史は古く、日本では平安時代に遡ると言われています。口上を用いて物を販売するようになったのは室町時代から、といわれていますが、特に購買を目的にしなくとも、路上や施設の前で芸を披露したり物語を歌ったり語ったりする職業はずっと昔から存在していました。

西洋においても路上で講話を披露したり、曲芸を披露したりといったことは紀元前から行われており、例えばパントマイム芸などは古代ギリシャに遡ると言われています。イエスキリストも路上に人を集めて説教したり、奇跡を披露したりして、人々の畏怖を誘いました。

そうした演芸、曲芸、路上パフォーマンスの延長線上にあるのが実演販売で、例えば日本では江戸時代のガマの油売り、明治の露天商による甘蕉の叩き売り、テキ屋の啖呵売などの歴史があります。

曲芸や手品などの路上におけるパフォーマンスは、手の込んだ特別な技術がないとできないことも勿論ありますが、そうした鍛錬が必要な特別な技術がなくても、商品があれば出来る、というように見せる技術があれば、人々の目や心を惹きつけることが可能となります。

こうした作用を商品紹介に活かしているのが実演販売士で、事実として保証されている才能を紹介しつつも、少しだけ、ちょっとだけ大げさに見せる演出を織り交ぜることによって、リアルな範囲で包丁がよく切れたり、汚れが綺麗に落ちたりする様子に注目させることができます。

そうしたことをわざとらしくなく自然に見せることができる演出力と演技力、パフォーマンス力が、実演販売士には絶対に必要です。

実演販売士に向いている人、適性がある人

人の前で話すのが得意な人、コミュニケーション能力に長けている人

実演販売士は、人に対して積極的に声を掛けて、人を集めることができることが大前提となります。アピール不足で細々と行動するような人は実演販売士には向いていません。人前で話すのが好きで、しかも自然に、わかりやすく話せる能力が何よりも求められます。

人を惹きつける人は、人が好きで、コミュニケーションが好きなものです。日々無理することなく自然に人と話し、適宜冗談を言ったりしてその場を盛り上げることができるような人は、実演販売士に向いています。

そして何よりも人に自然に取り入り、主導権を握ることができる人が実演販売士としての適性が最もある人と言えるでしょう。これは、ある種生まれ持った才能も関係してくるところではありますが、努力と鍛錬でそれを身につけることもできます。

人を魅せることに対して並々ならぬ情熱を持っている人

1日に1億円売った実演販売士として有名なレジェンド松下さんは、こうした魅せ方や話術に関して、かなり研究を重ねて、研ぎ澄ませる努力を重ねた結果、超有名な売れっ子実演販売士となりました。

例えば、映画『男はつらいよ』の寅さんが行っていた、客にハッパをかける「啖呵売」、ふざけた調子でアピールする「チャラ売」、熱量で訴える「熱売」、商品を使うことで健康になれるとアピールする「苦売」といった過去の路上販売の手法を研究して、複数の手法を織り交ぜて使うことで、緩急をつけながらグイグイと人々の心を鷲掴みにしていきます。

また、それに加えて能楽においてよく用いられる「序破急」のリズムを大事にしているそうです。初めはゆっくりとした調子で話しかけ、日常の「あるある」のような悩みやちょっとした課題を提示して共感を誘い、注意を引き寄せます。

そして注意を引きつけたところで商品の実演を行いながら商品の魅力やメリットを説明し、突如急展開でテンポよく提案を積み重ね、問題解決まで一気に畳み掛けます。

落語においてもそうですが、話術には話す内容そのものではなく、わざと高い声で話したり、ゆっくり話したりとペースや音程を変えることで人々の心を引き寄せる手法があります。また、話す内容や商品を見せるタイミングも含めてしっかりと段取りを決めて、その通りに話したり、間をもたせたりします。

これはアドルフ・ヒトラーも用いた人心掌握術の基本であり、話すペースによって容易に人々の心は引っ張られて、実演販売士のペースに面白いように巻き込まれていきます。こうした心理作用を伴った話術を人々の反応に応じて少しずつ変えていく臨機応変さも必要な資質です。

ユーモアのセンスに溢れ、諧謔的な感覚を持っている人

少し変わったことをあえていうことで人々に面白がってもらったり、外連味たっぷりの言葉を織り交ぜることで、この人はちょっと違う、と思わせることも、人の心を引き寄せる特徴の一つです。そう言った人は、逆張りを用いたり、わざとずれたことをいうことによって、逆説的に本質を説明するような、ユーモアのセンスを持っています。

例えば実演販売士のナックル井上さんは、実演販売士が注目されるようになったことについてブログを書き、実演販売士になる方法や年収などのインターネットに溢れる情報を使って、実演販売士に向いているのはカラオケに一人で行って飲み放題を平気で頼むようなやつだ、と言った趣旨のことを答えていました。

一見本質がわからない、煙に巻いたように見える回答ですが、こうしたインターネットにおけるコンテンツあるあるを逆説的に用いて、わざとそれにずれた反応をしてみせることで、少し諧謔的な自らの実演販売士的な感性を明示しているように見えます。

あえて狙っていくよりも少しターゲットをずらすことで、言葉にならない部分で本質を説明できることもまたセンスであり、必要な能力の一つです。

実演販売士になるための学校・講座

実演販売士を育てる「実演販売士育成講座」の受講がオススメ

実演販売士になるには特別な資格も免許も必要ありませんし、そもそも資格のようなものもろくに存在しません。

しかし、近年実演販売士の存在がクローズアップされ注目を集めている中で、人気実演販売士を多く抱える株式会社コパ・コーポレーションが、実演販売士の発掘や育成を目的とした講座を始めました。

「実演販売士育成講座」はオーディションを兼ねた事前説明会から始まり、通過すると業務委託契約を結んだ上で、「売の極意塾」と呼ばれる育成コースの「基礎コース」「マスターコース」を受講し、プロの実演販売士による実技指導を受けることもできます。

実技は実地研修のような形で、実際に実演することで習熟度の見極めを行い、見極めをもらったらソロデビューとなります。

講座や講習を含め、みっちりと実践的な指導を受けたい方にはぴったりではないでしょうか。事前説明会の開催も不定期であり、募集があったら都度申し込むような形となりますが、興味のある人は株式会コパ・コーポレーションのホームページを逐一チェックしておきましょう。

実演販売士になるには?まとめ

話術と人に注目させる能力が必須!パフォーマンスに磨きをかけよう

実演販売士として現在プロでやっている人は、みんな研究熱心で、演芸や落語などの分野から武器となる手法を取り入れ、テレビショッピングや実店舗において日々効果的な実演販売を行っています。

現在は実演販売士専門の事務所もいくつか出来ており、先輩実演販売士の残した足跡から芽が生え、沢山の実演販売士候補生が育ち始めています。時代とともに少しずつ、実演販売の手法は変わっていますが、こうした職業が無くなることはおそらくですがないでしょう。

人々の購買意欲がなくなれば別かもしれませんが、人々の物欲を刺激できうる限り、実演販売士は引き続き活躍していくことでしょう。

実演販売士の参考情報

平均年収350万円~500万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種販売・サービス

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