印刷会社社員の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

印刷会社社員の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

印刷会社社員に必須となる資格はありませんが、職種によっては取得したほうがよい場合があります。また、DTPエキスパートなどのDTPに関する資格は印刷会社に勤める上で必要な知識が身につくものがあります。本記事では、印刷会社社員に役立つ資格などについてご紹介します。

印刷会社社員の資格とは?

印刷会社社員に求められる資格には、どのような資格があるのか紹介していきましょう。 関連資格も含めると、幅広い分野に様々な資格が存在します。

職種によって取得すべき資格が異なる

印刷会社社員が取得すべき資格は職種によって異なります。総合職、技術職どちらで働くかによって取得しておいた方が良い資格が若干異なるので、希望職種に必要な資格を取得しましょう。

総合職に必要な資格

総合職は資格よりもコミュニケーション能力、交渉スキル、提案力が求められます。もちろん、印刷会社社員として印刷に関連する資格も必要ですが、知識だけで十分活躍することができます。

総合職を目指しているのであれば、コミュニケーション能力をはじめとしたスキルを磨きましょう。

技術職に必要な資格

技術職になれば、イラストレーター、フォトショップなどの知識をはじめ印刷関連の資格を取得しておくと良いでしょう。

特にデータのやりとりをイラストレーターやフォトショップなどで作られたものを扱うケースが多いので、クライアントに的確な知識を出すためにも、このようなPCソフトの知識を知っておくことをおすすめします。

持っていると役立てる資格

印刷会社社員として取得しておくことで役立てる資格は主にどのような資格があるのでしょうか。総合職、技術職の人にとって役立てることができる資格を紹介しましょう。

DTPエキスパート

DTPエキスパートの資格は、印刷会社社員として必要な知識を全て網羅できる資格です。特に印刷会社ではDTPという独自のデータを用いて印刷時に活用する機会が多いのでDTPの扱い方は技術職、総合職に限らず熟知しておく必要があります。

DTPエキスパートの資格を取得していると、印刷会社社員として確かなスキルを持っているという証拠になるので、印刷会社社員としてスキルアップを考えている方は取得するようにしてください。

印刷会社社員に役立つ資格「DTPエキスパート」

DTPエキスパートの資格試験について詳しく紹介していきましょう。

試験日程

DTPエキスパートの試験は年に2回(3月、8月)実施されます。場所は主要都市(東京、大阪、名古屋、福岡、新潟、仙台、札幌)で開催されます。

しかし新潟、仙台、北海道は年に1度しか開催されないので該当地域で受験を考えている方は、8月の試験に向けて勉強をするか、3月は東京での試験を受けることを考えておきましょう。

合格率

合格率は公式に発表されていません。DTPについての知識を持って的確にクライアントにアドバイスをすることができるスキルが求められるので、合格率は高くはないと認識しておきましょう。

試験内容

試験は選択式の学科試験と実際にDTPを使いこなすことを想定した指示書を作成する実務試験の2つに分かれます。

筆記試験では80%の正答率が必要で、実務経験では10段階評価のうち8以上の評価を達成して初めて合格することができます。

試験対策

DTPエキスパートの試験対策として独学で勉強をする方法がありますが、専門的な知識が多く、実務試験は独学で対応することができない場合があるので、専門学校や通信講座を受けることで試験対策を独自で行うようにしましょう。

印刷会社社員になってから取得しても遅くはない資格なので、入社後に取得経験のある先輩からアドバイスをもらいながら勉強をする方法もあるのでやりやすい方法で取得するようにしてください。

免許は2年更新

DTPエキスパートの資格は2年おきに更新手続きを行う必要があります。更新を忘れてしまうと資格を失効してしまうので、必ず2年おきの免許更新を必ず行うようにしましょう。

印刷会社社員に役立つ可能性がある資格

DTPエキスパート資格以外で取得しておくと仕事に役立つ資格はどのようなものがあるのでしょうか。印刷会社社員に関連性が高い資格を紹介していきましょう。

クロスメディアエキスパート

最近では依頼された仕事をこなしていくのではなく、印刷会社が印刷物やデジタルツールを用いて付加価値をつけてメディアの提案を行うこともあります。

このような提案を行う際に、クロスメディアエキスパートの資格を持っていると、専門的な正しい知識から的確なアドバイスをはじめ企業に対して提案を行うことができます。

総合職で活躍をしたいと考えている方は、クロスメディアエキスパートの資格を持っているとクライアントへの営業時に役立てることができる可能性があるので、ぜひ積極的に取得しておくことをお勧めします。

その他、印刷会社で使えそうな資格

印刷会社で活用できそうな資格はDTPエキスパート、クロスメディアエキスパートの他は製版技能士、製本技能士、印刷技能士があります。これらの資格を取得していると、印刷会社社員の仕事で役立てることができます。

DTPエキスパート以外でさらに印刷会社社員としてのスキルを磨きたいのであれば、このように印刷に関する資格を取得するようにしましょう。

印刷会社社員に関する資格が取れる学校

DTPエキスパートをはじめとしたさまざまな資格はどのようなところで取得することができるのでしょうか。独学で資格を取得するのではなく、効率的に資格を取得する方法や学校、教室などを紹介していきます。

デザイン系の専門学校

DTPエキスパートやイラストレーター、フォトショップなどの資格を取得したいのであればデザイン系の専門学校に通いましょう。パソコンを用いたデザインの知識を学ぶ学校であれば、DTPエキスパートをはじめ、印刷会社社員として必要な資格やスキルを身につけることができます。

デザイン系の専門学校の良い点は資格を取得するだけでなく、デザインに対する知識を身につけることができるという点にあります。印刷会社社員はクライアントから依頼される作品に対して責任を持って形にする責任があります。

デザインの知識が備わっていると、スペシャリストの視点からクライアントに対して「ここは、このような色を使用した方が良い」と的確なアドバイスをすることができる可能性があるので、仕事において有利に交渉を進めることができるでしょう。

日本印刷技術協会の通信講座

DTPエキスパートの資格を認定している日本印刷技術協会では印刷会社社員に向けて通信講座をいくつか設けています。通信講座の良い点は入社した後自分のペースで勉強することができること、講義を受けていけば試験対策にもなるというメリットがあります。

また、この他に印刷会社社員に求められるスキルを養成するプログラムも充実しています。スキルを1つでも伸ばしたいと考えている方は日本印刷技術協会の通信講座を受けるようにしていきましょう。

印刷会社社員の資格・試験まとめ

スキルアップできる資格を取得してキャリアップを

印刷会社社員は資格が無くても仕事を出来ますが、スキルアップを目指しているのであれば関連資格を積極的に取得するようにしましょう。

印刷会社社員として必要な資格は仕事以外の場所でも活用できる資格が多いので、「資格を取得して無駄だった」ということはあまりありません。印刷業界で活躍することはもちろん、業界を飛び出してより幅広い分野で活躍する際にも頼りになる資格が数多くあるのです。

他の業界でも役立てることができる資格なので、将来的に独立して会社を起こしたいといったキャリアップを目指している方もぜひ積極的に取得してスキルアップをはかってください。

印刷会社社員の参考情報

平均年収400万円〜500万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
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