棋士になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

棋士になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

棋士とは将棋や囲碁を指す職業の人のことをいい、最近では若くしてプロ入りする棋士が注目を集めたり、将棋や囲碁をテーマにした漫画や映画がヒットするなど、話題に上ることも多い職業です。対局をテレビで見たことがある人もいると思いますが、棋士になるには何が必要とされるのでしょうか。

棋士になるには何が必要?

棋士とは将棋や囲碁をさす人ですが、プロの将棋指しやプロの囲碁棋士のことを意味していることもあります。最近では中学生のプロ棋士が誕生したり、9歳の女の子がプロの囲碁棋士になるなど、ニュースで取り上げられることも多く、注目される機会が増えています。

将棋のプロ棋士になるためには奨励会に入り実績をあげる必要がある

プロの将棋棋士になるためには、日本将棋連盟が運営する奨励会に入会する必要があります。奨励会に入るためには試験に合格する必要がありますが、奨励会に入ったからといってプロの道を約束されるわけではありません。奨励会では、成績によって級や段に分けられます。

強くなるにつれ6級から1級、初段、二段、三段と上がっていきます。四段からが正式なプロ棋士となります。満23歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日までに四段へ昇格できなければ退会処分となります。

奨励会に入会する人には、幼いころから将棋を指してきて子どもの頃からその才能を認められた人も多く、そのなかで勝ち抜いていかなければなりません。将棋の世界でプロになるのは狭き門と言えるでしょう。

女流棋士になるためのルートはまた別にある

奨励会で四段以上の成績を収めるとプロ棋士と呼ばれます。奨励会自体は男女ともに入会できますが、現在に至るまで四段以上の成績を収めた女性の棋士はいないようです。

最近では、奨励会に入会している女性棋士をメディアが取り上げ、初の女性プロ棋士誕生に期待を寄せる声もあります。女流棋士の制度は男女関係なく将棋を楽しみ、親しんでほしいという経緯から始まりました。

女流棋士は将棋を指すことを仕事とする女性の棋士のことです。アマチュアとして級や段を取ることができるほか、タイトル戦で勝ち抜いた場合、タイトルが獲得できます。日本将棋連盟や日本女子プロ将棋協会(LPSA)に所属している人がいれば、どこにも所属せずフリーで活動している女流棋士も存在します。

プロの囲碁棋士になるためには棋士採用試験に合格する必要がある

囲碁のプロ棋士になるためには日本棋院の棋士採用試験を受験し合格する必要があります。棋士採用試験を受験するには2つ方法があります。

1つは日本棋院か関西棋院のプロ候補生である院生になることです。院生になるためにも試験があり、14歳を迎える年度までしか入段できません。院生になると定期的に行われるリーグ戦で上位になればプロとなる道があります。

2つ目の方法は院生にならず外来と呼ばれる一般応募で棋士採用試験を受ける方法です。原則23歳未満の男女が対象です。院生・外来含めて正規採用枠5人、女性特別枠1人、毎年計6人の囲碁棋士しかプロになれません。本当に実力のある人しかプロになれない、非常に厳しい世界と言えるでしょう。

子どもの頃から勉強と対局を続けていける環境が整っている必要がある

将棋のプロ棋士を目指す場合、日本将棋連盟の研修会に入ってさまざまな人と対局することで経験を積む人が多いです。これは研修生として上位の成績をおさめれば、年齢制限はありますが奨励会に編入できる制度があるためです。研修生の場合でも、また、奨励会に無事入会できたとしても、定期的に所定の場所へ通い、対局を行わなければなりません。

囲碁のプロ棋士を目指し棋士院生になった場合、東京(本院)、大阪(関西総本部)・名古屋(中部総本部)でしか院生を募集していません。日本棋院の院生になると毎週院生の手合いに参加する必要があります。

将棋・囲碁どちらも子どもの頃から学ぶ機会があり、多くの人と対局できる環境になければ続けるのは難しいでしょう。地方に住んでいる場合は物理的に通うのが難しく、家庭の事情によっては断念せざるを得ない、ということもあります。

才能が遅咲きの人や異例のルートでプロ棋士になった例はあるものの、一握りの人たちです。囲碁のプロ棋士にいたっては、23歳以上は棋士採用試験を受けることすらできなくなってしまいます。才能はもちろんですが、幼いころから将棋や囲碁を教えられ、強い人たちと対局して鍛えられる環境が必要とされます。

棋士に向いている人はどんな人?

将棋・囲碁に対して研究熱心で、対局に向けて勉強に没頭できる人

将棋・囲碁にかかわらず、真剣に勝負に取り組み成績を伸ばしていく棋士たちは研究熱心な人ばかりです。対局が始まる前には棋譜を読み、新たな戦法を考えることもあります。対局が終われば振り返り、また研究に打ち込みます。

特に将棋は相手からとった駒を自分の駒として使用できる、というルール上の特性から奥が深く、長い歴史はありますが、いまだに新しい戦法が生み出されます。

また、棋士によっては一日中将棋や囲碁のことを考えている人も少なくないようです。プロ棋士たちのエピソードをたどると、将棋のことで頭がいっぱいで日常生活で失敗した話を多く見かけることができます。

絶対に負けたくない!静けさの中で繰り広げられる激しい攻防戦

将棋や囲碁は、盤の前で向かい合わせに座り、静かに戦っています。しかし、一手一手に考えをめぐらし、先を読んで機をうかがっています。誰よりも強くなりたい、という闘志がなければ棋士になるのは難しいです。

有名な棋士には、子どもの頃負けると悔しくて盤にすがりつくようにしてしばらく泣いていた、というエピソードや、幼いころから兄弟で将棋を打ち、負けると悔しくて駒を噛んだ、というエピソードも残っています。静かな戦いですが、人一倍負けず嫌いな性格でないと続けられない職業です。

プロ棋士になるための学校や教室はある?

日本将棋連盟の研修会に入会できれば、奨励会への道も開けるかもしれない

将棋のプロ棋士を目指すのであれば奨励会に加入する必要があります。日本将棋連盟の研修会で上位成績に入ることができれば奨励会へ編入が可能ですので、将棋のプロ棋士を目指しているのであればまずは研修会への入会を目指すとよいかもしれません。

研修会も誰でも参加することができるわけでなく、将棋道場などで経験を積んだアマチュアの有段者であり、20歳以下である必要があります。

研修会の例会は月に2回行われ、その棋力に見合ったF~Aクラスに分けられます。対局は研修生同士で行うだけでなくプロ棋士による指導対局も行われます。研修会は女流棋士養成機関としての役割もあります。女流棋士を目指す25歳以下のアマチュアの女性は、研修会へ参加して腕を磨くことができます。

日本棋院の院生になり上位成績者になるか、外来として棋士採用試験を受けるか

プロの囲碁棋士は年に6人程度しか採用されないうえ、23歳未満という狭き門です。プロ棋士採用試験に受けるには主に2つのルートがあります。一つ目は日本棋院の院生になり上位の成績を収めることです。上位1位の人はプロ棋士になれます。

もう1つは外来受験で23歳未満の男女が試験を受けることができます。また、外国籍の人に対して特別措置をとったり、女性の特別枠を1人設けられているので、該当する人は特別枠や特別措置を利用するのもよいでしょう。

日本全国にある囲碁教室や碁会所で最初は腕試しをしたり、実力を磨く

日本棋院が主催する囲碁教室が東京や大阪で行われており、初心者向けの囲碁入門から、中級者向け、上級・有段者向けのクラスも開催しています。大人向き・子ども向きの教室も設けられているので、気軽に楽しむ人から、本格的に囲碁に取り組んでいる人も通えます。

初心者の人や趣味で囲碁と楽しみたい人は全国に囲碁教室や碁会所がありますので、通って腕を上げたり囲碁仲間を作るのも囲碁の楽しみ方の一つと言えます。

棋士になるには?まとめ

プロの棋士は狭き門、才能をのばす努力を子どもの頃から積み重ねるのがベスト

棋士とは将棋や囲碁を指す人のことをいい、プロ棋士になるにはどちらも狭き門です。子どもの頃から将棋や囲碁に取り組み、人生をささげても夢がかなわない人も多くいます。

将棋・囲碁ともに、プロになれる年齢制限が厳しく、一定の年齢を超えたことでプロ棋士になることをあきらめざるを得なかった人たちもたくさんいます。プロ棋士を目指すのであればできるだけ早くから将棋・囲碁の勉強を始め、対局の経験数を増やし、将棋・囲碁中心の生活を送る必要があります。

棋士の参考情報

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