棋士の資格・試験とは?プロになるために受ける必要がある入会試験等を解説

棋士の資格・試験とは?プロになるために受ける必要がある入会試験等を解説

プロ棋士になるための試験はかなり険しいです。決まった資格を取得する必要はありませんが、級位や段位を上げていく必要があります。将棋のプロ棋士になるには奨励会へ、囲碁のプロ棋士になるには棋士採用試験を受けることになりますが、どちらもかなり競争率が高く、プロ棋士になれるのはほんの一握りの人だけです。

棋士の試験とは?

将棋のプロ棋士になるためにはどうすればいい?どういう人がプロと呼ばれるのか

将棋のプロ棋士になるためには日本将棋連盟の奨励会に入る必要があります。日本将棋連盟とは戦前から日本の将棋界を守り束ねてきた組織です。

将棋の普及と発展にも力を注いでおり、奨励会や棋士を養成する研修会を運営しているのも日本将棋連盟です。そのほか、月刊雑誌や将棋の棋譜を刊行したり、大会や講習会、教室を開催するなど日本で将棋が発展していくための活動を行っています。

プロ棋士になるためには四段以上の成績をおさめなければなりません。奨励会には6級~1級・初段~七段まであり、強くなるほどに級は数が小さくなり、段は数が大きくなるほど良い成績を収めていることを示しています。

奨励会にはどうやって入るのか?奨励会に入れるのはハイレベルな若者だけ

プロ棋士への第一歩である奨励会に入るためには入会試験を受ける必要がありますが、試験を受けるのにも条件があります。受験条件のクリア方法は大きく分けて3種類あります。

一つ目は将棋の師匠に弟子入りし、推薦をもらうことです。ただし、師匠になる人はすでに奨励会で四段以上の実力を持つプロ棋士である必要があります。

二つ目は日本将棋連盟のアマチュア大会で優秀な成績を上げた満15歳以下の人です。この場合、入会時に師匠を持つ必要も、推薦をもらう必要もありません。ただし、奨励会に入会後1年以内に師匠を決める必要はあるようです。

三つ目は日本将棋連盟の研修会でC1以上に在籍している満15歳以下の人です。研修会に入会し上位の成績を収めることで奨励会への編入が可能になり、プロ棋士への道が開けます。そのため、プロ棋士を目指す人たちはアマチュアで級位や段位を取得した後、研修会を目指す人も多いようです。ただ、研修会から奨励会の受験に合格し、さらに四段以上のプロになるのは稀なようです。

そのほかにも年齢が上がるにつれて受験できる級位や段位が上がって来たり、より厳しい条件を求められたりします。大成したプロ棋士たちは早熟な人も多く、子どものころから将棋に取り組んできた人が大部分です。

奨励会に入れたとしても26歳までにプロ棋士になれなければ、奨励会を去らなくてはなりません。プロ棋士を目指す人たちにとっては、時間との戦いでもあります。

囲碁のプロ棋士になるためにはどんな試験を受ける必要がある?

囲碁のプロ棋士になるためには日本棋院の棋士採用試験に合格する必要があります。日本棋院の棋士採用試験を受験できるのは23歳未満の年齢制限がありますが、受験するには二つ方法があります。

一つ目は外来として一般募集の枠で採用試験を受ける方法です。もう一つは日本棋院の院生となり上位の成績を収めることです。また、採用人数は正棋士5名、女流特別採用棋士1名の計6名という狭き門です。

日本棋院の院生になる資格があるのは何歳まで?どんな試験内容か

日本棋院には東京本院(東京都)、中部総本部(名古屋)、関西総本部(大阪)があります。現在は東京本院と関西総本部で院生を募集しています。院生になれるのは14歳を迎える年度までで、書類審査・棋譜審査・試験碁・面接などから合否が決まります。院生になるとインターネットを含むアマチュア大会の参加を禁止されます。

プロ棋士になるための難易度は?将棋も囲碁も狭き門、年齢制限もネックに

日本将棋連盟 奨励会を受験するのはどんな人?入会だけでも難易度が高い

奨励会受験者は受験年齢に下限がありませんので、受験は12歳前後の子どもが多いです。奨励会に入れたとしても、プロである四段にたどり着けるまでに相当な時間を要します。満26歳までにプロである四段にならなければ奨励会を退会しなければなりませんので、時間との戦いです。そのため、若いころから奨励会に入った方が望ましいのです。

2017年度の奨励会受験者は計55名、合格者は20名というデータがあります。奨励会受験条件によってはプロ棋士である師匠の推薦を受ける必要があります。推薦する側も、見込みのない者や実力のない者に受験することを勧めたりはしません。

奨励会を受験する腕前の志願者たちはアマチュア段位でも上位に入り、大会などでも優秀な成績を収めている人もいます。奨励会受験ができるだけで相当の腕前を持っているにもかかわらず、半数以上の人が不合格となります。

また、奨励会に入ったとしてもプロ棋士となれるのは四段からです。三段まで昇進すると、半年に1度のリーグ戦を行い、上位2名ずつ、年間4名だけがプロ棋士として認められます。

囲碁のプロ棋士になるには棋士採用試験を受ける必要があるが、難易度は高い

囲碁のプロ棋士を決める、棋士採用試験は毎年行われています。一般応募である外来の棋士採用試験にどれくらいの応募があるのか、はっきりとしたデータは残念ながらわかりません。しかし、外来で採用されるのは女流棋士特別採用枠を含めても4人です。かなりの倍率になるのではないかと予測できます。

東京本院では現在、小学校低学年から17歳までの院生が現在80名ほどいます。東京本院から採用試験でプロ棋士になれるのは1人です。院生研修総合リーグで1位になった人しかなれません。

院生になるためにも試験を受ける必要がありますが、院生になったとしても、だれしもにプロの道が開かれているわけではなく、あきらめざるを得ない人の方が多いのも確かです。

奨励会とは別の制度?将棋の女流棋士になるにはどうすればよいのか

奨励会の入会に男女の制限はなく、実際に女性の奨励会会員は存在します。しかし、2018年のデータでは175人もの奨励会員がいる中で、女性は5名と少ないです。将棋のプロ棋士になるためには奨励会で四段以上の段位を取る必要がありますが、将棋の長い歴史の中で、女性が四段以上になったことはまだ一度もありません。

日本将棋連盟はその目的として、将棋の普及発展と技術向上を掲げています。女性にも将棋を楽しみ技を磨いていく機会を増やすために、女流棋士制度が創設されました。

女流棋士になるためには日本将棋連盟の研修会に入ります。研修会には30歳未満の女性が入会することができます。そこで既定の成績を上げることで級位が与えられ、一定以上になると正式な女流プロとなります。また、女流プロ棋士は6つのタイトル戦と1つの公式棋戦があります。

女流棋士の場合日本将棋連盟に所属するだけでなく、日本女子プロ将棋協会(LPSA)に所属して活動している人もいます。一方でフリーランスの女流棋士もいます。女流棋士の仕事としては自身の対局以外に、対局の解説をする場合の聞き手や司会を担当したり、将棋を教える指導棋士として活動したりするようです。

アマチュア棋士として経験を積み段位を上げ、自身の棋力を確かめるためには?

将棋のアマチュア棋士として自分の級位や段位を上げるためにはどうすればよいか

プロになる前のアマチュア棋士たちは級位や段位を取得することで、自分の棋力を計る指標としています。日本将棋連盟が運営している将棋会館道場に行き、数局指すと道場側が級位や段位を認定してくれます。道場に日々通い続けると、道場が決めた規定に達するごとに昇級・昇段していきます。

将棋のアマチュア棋士が段位を取る意外な方法が、道場に行く以外にもある

道場に通う以外にアマチュア棋士が段位を取る方法がいくつかあります。1つは日本将棋連盟のアマチュア大会に出場し、優秀な成績を収めることです。

他にも日本将棋連盟が発刊している「将棋世界」という雑誌の昇段コースコーナーを利用することもできます。毎月問題に答えて所定の点数に達すると、段位免状や認定状が申請できます。さらにネット将棋で段位を上げることもできます。

「将棋ウォーズ」「将棋倶楽部24」ではネットで対局ができ、棋力が段まで上がった場合に専用フォームから申請できます。

棋士の資格・試験まとめ

将棋・囲碁のプロ棋士になるには競争倍率が高く、年齢制限もあり、相当の難関といえる

将棋のプロ棋士になる場合は奨励会に入会し、激戦をくぐり抜ける必要があります。囲碁のプロ棋士になる場合、棋士採用試験に合格しなければなりません。

どちらの場合も競争倍率は非常に高く難関といえるでしょう。年齢制限の上限も低く設定されているため、時間との勝負になります。奨励会に入会したり、院生になり腕を磨いていったとしても、脱落していく人の方が圧倒的に多いのが現実です。

棋士の参考情報

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