芸能マネージャーの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

芸能マネージャーの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

スケジュール帳や携帯電話を片手に常に忙しいイメージのある芸能マネージャー。タレントを世に送り出し、仕事の手配や調整、タレント自身の管理などその仕事内容は多岐にわたります。今回は芸能マネージャーがどのような仕事をしているのか、どのようなことに喜びを感じるのかなどについてご紹介します。

芸能マネージャーとはどんな仕事?

タレントの活動をサポートする仕事

芸能マネージャーとは、テレビや舞台などで活躍するタレントの良さを引き出したり、売り込みをしたりしながら芸能活動を全面的にサポートする仕事です。タレントには俳優・アイドル・歌手などが含まれるといってよいでしょう。

既に売れているタレントはもちろん、これから売りだそうとしているタレントの卵を育て、いかに人気を集めるかを戦略的に考えながらプロデュースする力が求められます。また売れた後もその人気が続くようにあらゆる手段を考えるのも芸能マネージャーの仕事といえるでしょう。

芸能の世界はアップダウンが激しく、デビューしても売れるのはほんの一握り。そのためタレントの悩みを聞いたり相談に乗ったりする精神的な支えとなることも求められます。

担当するのは複数のタレント

芸能事務所の規模の大小にもよりますが、芸能マネージャーが担当するタレントの数は1人だけではありません。まだそれほど売れていないタレントやこれから売りだそうとしているタレントの場合は、多くて5~6人を同時に担当することもあります。

また売れっ子のタレントの場合はタレント1人につき2~3人の芸能マネージャーが配属される場合もあります。芸能マネージャーには大きく分けて3つの役職があります。どのような違いがあるのか見ていきましょう。

付き人

厳密な意味では「付き人」は芸能マネージャーに含まれず、芸能界以外でも相撲・プロレス・伝統工芸・落語や演芸などの師匠と弟子の関係が成り立つ世界に存在します。芸能界では身の回りの世話や同行して仕事を覚えることで、付き人から芸能マネージャーになる人も少なくありません。

またタレントとして将来活躍を希望する人が下積みとして、付き人の仕事をする場合も多く見られます。芸能事務所などに雇われている芸能マネージャーとの違いは、付き人の多くがタレントと直接契約をしていることにあります。

仕事内容はタレントを売り出すためのマネジメントではなく、仕事や日常生活の世話・車での送迎等に重点が置かれていること、収入面では芸能マネージャーよりも不安定なことが特徴です。

現場マネージャー

現場マネージャーとはその名の通り、タレントの全ての仕事現場に同行して仕事を見守りながらスケジュール管理・会社への報告・スタッフとの打ち合わせなどをすることを主な仕事としています。

一般的に私たちが想像するタレントのマネージャーとはこの現場マネージャーを指すといってもよいでしょう。早朝や深夜の芸能活動に付き添いながら事務作業を同時に行うため、売れているタレントであればあるほど多忙な生活を送ります。

収録・インタビュー・撮影など、タレントの仕事の善し悪しをその場で判断することから、今後タレントが売れるかどうかの大きな責任がかかっている立場でもあります。

チーフマネージャー

付き人や現場マネージャーの役職がステップアップすると「チーフマネージャー」になります。現場マネージャーのようにタレントの仕事現場に同行することは少なく、タレントの宣伝・営業活動・プロデュースが主な仕事です。

各方面へ人脈を広げ、タレントの良さを引き出す仕事を見いだしたり現場マネージャーの管理や指示出しをしたりすることも重要な仕事です。

統括マネージャー

統括マネージャーの仕事内容は全てのタレントと芸能マネージャーをまとめ上げることです。芸能マネージャーの中でも一番高い役職に位置し、実績と経験が認められた一部の人しかなることができません。

芸能マネージャーの具体的な仕事内容

マネジメント管理と営業

タレントがスムーズに芸能活動を行うためにはマネジメントを徹底する必要があります。スケジュールが詰まっているタレントであればあるほど芸能マネージャーの仕事は増えて多忙を極めます。

また売れっ子以外のタレントは営業活動をして仕事を獲得しなければなりません。芸能マネージャーが行うマネジメント管理と営業活動は、芸能人が売れるか売れないかに大きく影響するといってもよいでしょう。

スケジュール管理とタレントの健康管理

芸能マネージャーはタレントが効率良く仕事をこなせるように管理することを求められます。

仕事を行う場所はテレビ局・ラジオ局・撮影スタジオなど様々です。1日に何個もの仕事が入った場合は、仕事場から次の仕事場への移動手段や分刻みの時間の計算をする必要があります。

入ってくる仕事が直近のものではなく数ヶ月または数年先の場合は、長いスパンでの仕事の割合を考えなければなりません。またラジオやテレビに出演することが多い場合は同時間に出演が被らないように調整することも必要です。

現場マネージャーならほぼ全ての仕事に同行し、なおかつタレントの体調管理や精神面にも気を配りながら、短期的または長期的なスケジュールの管理を行うことを求められます。

イメージ管理

担当するタレントの特性を生かし「どのようなイメージで世間に売り出すか」ということを決定するのも芸能マネージャーの重要な仕事です。また世間が求めるイメージを維持していくことも芸能人が長く活躍できる大切な要素となるでしょう。

芸能マネージャーはタレントのイメージに沿う番組・舞台・映画への出演や、日常生活の素行管理や指導を行う必要があります。昨今ではTwitterやInstagramなどのSNSの発展により、タレント自身が情報を発信する機会も増えてきました。

そのためSNSでの行動や発言内容でタレント自身やブランドのイメージを崩すようなことがあると、仕事が減るという懸念が出てきます。芸能マネージャーはタレントの行動に細心の注意を払い、イメージ像を維持するようにサポートすることが求められます。

営業活動で仕事を獲得する

売れているタレントであれば各所から仕事が舞い込むので、芸能マネージャーはその中から仕事を選び、スケジュール管理に重点を置いて仕事をすることができます。そうは言っても売れているタレントは全体から見るとほんの少数。

これから売り出すタレントや売り出し過程にあるタレントは、営業活動をして仕事を獲得しなければ利益を生み出すことができません。営業先はテレビ局・ラジオ局・広告代理店など様々。

タレントの資料や歌手の場合はCDなどを持参して売り込みをします。各種オーディションを吟味して参加させることも重要な仕事です。

ギャラの交渉

大きな芸能プロダクションの場合はギャラの交渉を専門に行う部署が設置されていることが多いようです。

そうでない場合は芸能マネージャーがギャラの交渉をしなければなりません。ギャラを決定することは会社の利益に直接関係するためとても重要です。タレントが行う仕事内容や芸能界での立ち位置を判断して、金額を提示したり交渉を行ったりします。

担当タレントの仕事分野を学ぶ

タレントをマネジメントするためにはタレントの仕事にまつわる分野を勉強しておく必要があります。タレントといっても、マルチに活動する人から声優や俳優、音楽関係のように限られた分野で働く人など様々です。

タレントが活躍する仕事分野での歴史や流行、共演者の情報やその世界での専門用語を知っておくことで、マネジメント力を強化したりスムーズに仕事を進めたりすることができるでしょう。芸能マネージャーをするならどんな分野のタレントを担当することになっても、常に勉強して学ぶ姿勢は欠かせません。

芸能マネージャーの仕事のやりがい

タレントが売れた時

当初は売れていないタレントが自分の手腕によって知名度が上がり仕事が増えて売れるようになり、タレントとして成功した時にはなによりも芸能マネージャーとしてのやりがいを感じることができるでしょう。

タレントが売れるためには本人の努力も必要ですが、縁の下の力持ちである芸能マネージャーの存在はとても大きいものです。

人に囲まれて刺激を受けながら仕事ができること

芸能マネージャーは常に人と関わることが求められる仕事です。1人で黙々とルーティンな仕事をしたい人よりは人に囲まれながら仕事をしたい人に向いている職業ということができるでしょう。

人との関わりを広く持つことで人脈を広げ、タレントの仕事を獲得したり売り込みをしたりする中で常に多くの刺激を受けることができます。またコンサートや舞台など、皆で作り上げたものが成功する瞬間に立ち会えることも普通の人には味わえない貴重な体験となるでしょう。

芸能マネージャーの仕事内容まとめ

担当するタレントが売れるか売れないかが全て

芸能マネージャーは、タレントの芸能活動の管理全般を行う仕事です。仕事の結果や評価は全て「担当しているタレントが売れるか売れないか」にかかっているといえるでしょう。

売れているタレントであれば売れ続けることに重点を置き、これから売り出すタレントならいかに戦略を練って世間に送り出すかを考えることが、芸能マネージャーに課せられた使命です。

芸能マネージャーの参考情報

平均年収500万円〜600万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種芸能

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