海事代理士になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

海事代理士になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

海事代理士になるには海事代理士試験に合格する必要があります。試験合格のための勉強法や難易度、他の資格とダブルライセンスで働く例についてもご紹介。また、海事代理士に向いている人や、適正がある人についてもお伝えしていきます。

海事代理士になるには何が必要?

海事代理士になるためには、海事代理士試験に合格しなければなりません。ここでは海事代理士になるための流れや、女性の海事代理士についても詳しくお伝えしていきます。

海事代理士試験とは

「海事代理士試験」は海事代理士として働くために必要な国家試験。海事代理士試験に受験資格はありませんが、未成年者や刑の執行から2年以内の人は、試験を受け合格しても海事代理士となることはできません。

試験内容は一次試験が法律の基礎知識に加え、海事関係法令など合計18の法律に関する筆記試験、二次試験が一次合格者を対象とした口述試験となっています。

多くの人が独学で学んでいるようですが、似たような問題が繰り返し出題される傾向もあるので、参考書や問題集をしっかり勉強しておけば合格は難しくないでしょう。合格率は40%から50%くらいとされています。

海事代理士にできること

海事代理士試験に合格し、地方運輸局に登録をすることではじめて海事代理士として働くことができます。海事代理士になれば海事関係諸法令の規定に基づく申請や届出、登記その他の手続きや、これら手続きに関する書類の作成を行うことができるようになります。

地方運輸局へ登録する際は登録免許税がかかりますが、一度登録してしまえば生涯にわたって仕事を続けていくことができます。

海事代理士に学歴は必要?

海事代理士を目指している人は大学へ進学すべきか、進学する場合はどの大学へ進学すべきか迷うかもしれません。しかし、大学へ進学しなくても、どの大学へ進学したとしても海事代理士になるチャンスはあります。

海事代理士は海事関係諸法令の規定に基づく申請や登記を行う仕事なので、法律に関係する大学法学部で学べば将来役に立つかもしれません。海洋学部で船舶や海事分野について学ぶのもいいでしょう。

海事代理士試験に合格した後は海事代理士事務所へ就職したり、他の法律関係の事務所へ就職したりする人もいます。

海事代理士とダブルライセンスで働く人もいる

海事代理士の資格は海の法律に関する資格なので、司法書士や行政書士の資格を持っている人がプラスアルファの資格として、海事代理士の資格を取得するケースも見られます。

司法書士の資格などは、海事代理士と同じく船舶の登記や登録を行なうことができます。業務が重なる部分があるので、仕事の幅を広げる目的で海事代理士の資格を取り、ダブルライセンスで働く人も多くいます。

女性の海事代理士もいる

他の士業の資格と比べ、それほどメジャーではない海事代理士ですから、女性が働ける仕事だということもあまり知られていません。男性受験者が圧倒的に多い海事代理士試験ですが、受験資格に性別の制限はありませんし、実際に海事代理士として働いている女性もいます。

女性でも働ける仕事と広く認識されていない海事代理士ですが、女性だからといって仕事上で不利になることはなく、女性に対しても門戸は開かれています。

男性海事代理士より有利な面もある

基本的に海事代理士の仕事はデスクワークが中心です。力仕事はほとんどないので、女性であっても問題なく働いていくことができます。

女性は男性と違い、相手に対するきめ細やかな心遣いができる人が多いです。海事代理士の仕事では、クライアントと信頼関係を築いていくことも重要なので、この点に関しては女性の方が有利に働くかもしれません。

海事代理士に向いている人、適正がある人

日本にはたくさんの法律家がいますが、「海」に関する法律の専門家が海事代理士。この仕事に向いている人がどんな人なのか知っておくことは、海事代理士を目指すうえで参考になるでしょう。

海に対する関心が強い人

海事代理士は海の法律の専門家です。複雑で専門的な仕事もありますが、海が好きな人であれば、ストレスを感じることなく仕事を進めていくことができるでしょう。海に関する法律には国際的な条約も数多く存在しますが、それらの条約にも興味を持って接することができると思います。

海に興味があれば、国際的な条約以外にもさまざまな知識を身に付けていきやすく、それが海の安全を守ることにもつながります。このように、多くの知識を身に付けながら海の安全を守っていける人は、海事代理士に適正がある人といえるでしょう。

勉強熱心で法律に興味がある人

海事代理士の仕事だけで生活していくことは難しく、多くの人が他の資格とのダブルライセンスで働いています。司法書士や行政書士、社会保険労務士の資格を持っている人が、仕事の幅を広げるために海事代理士の資格を持つというケースが多いです。

法律に興味があり、勉強熱心であれば複数の資格を取得することは苦にならないでしょうし、他の資格を取得することが仕事の幅を広げることにもつながります。勉強熱心で新しい知識を身に付けること、新しい資格取得を楽しめるような人は海事代理士に向いているといえるでしょう。

デスクワークが苦にならない人

世の中には、ほとんど会社に顔を出さないような外回りの営業マンがいたり、建物の中で一日中デスクワークを続けたりする人がいます。海事代理士の仕事はデスクワークがメインとなりますから、それが苦にならない人は適正があるといえるでしょう。

海事代理士の仕事で作成する書類は間違いが許されないので、常に集中力を持ちながら丁寧に仕事を進めていく几帳面さも必要です。

海事代理士の将来性について

海の専門家として働く海事代理士の社会的評価や将来性、司法書士や行政書士といった資格とダブルライセンスで働くケースについて詳しく紹介します。収入や仕事の幅を広げるためにはダブルライセンスを考慮することも重要になってくるでしょう。

海事代理士は貿易に関わる重要な仕事

海事代理士はさまざまな法律系専門職のなかでも、海に関する専門家として働くことができる職業です。知名度はそれほど高くありませんが、司法書士や行政書士と同じ国家資格で、社会的評価はしっかりしているといえます。

そんな海事代理士が活躍している港では、国と国との摩擦につながりかねない問題がおこる可能性もあります。その意味では海事代理士は貿易に関わる重要な仕事だということができるでしょう。

専業で食べていくのは難しい

海事代理士の仕事の範囲は港湾に近い場所と限られているので、この資格だけで食べていくのは難しいとされています。大きな収入を得るためには、大きな都市にある港湾で仕事を進めていく必要があるでしょう。

現状では司法書士や行政書士の資格を持っている人が、仕事の幅を広げるために海事代理士の資格を取得するケースが多く、この資格とダブルライセンスで働くなら、食べていくのに十分な収入を得ることができるでしょう。

海事代理士の将来性

近年の不景気の影響からか、日本の海運会社が安い外国の船舶を使用するケースが増えているそうです。この調子で日本国籍を持つ船舶が減少していけば、海事代理士の立場は窮地に立たされてしまいます。

景気の先行きに期待することは難しく、将来に対して不安を拭えないという現状があります。このような背景から、これから海事代理士の仕事のみで食べていくことは難しいといえるでしょう。

よほどのツテや人脈がなければ、海事代理士の資格だけで安定した収入は期待できず、司法書士や行政書士の資格とともにダブルライセンスで働くことを考えるべきでしょう。

海事代理士になるには?まとめ

海事に興味を持つことが重要

海事代理士になるには試験に合格することですが、そのために学校へ通う必要はなく、独学でも合格することはできるでしょう。ただ、海事代理士の資格だけでは食べていくことは難しいので、司法書士や行政書士など、他の士業系資格と併せ持つ必要もあるでしょう。

海事代理士として働く場合、大切なのは海に興味を持っていること。海のさまざまな法律について熟知していなければならないので、海事について興味を持つことが重要だといえるでしょう。

海事代理士の参考情報

平均年収500万円~600万円
必要資格
  • 海事代理士
資格区分 国家資格
職種法律・政治

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