海事代理士の資格・試験とは?海事代理士 資格試験の概要と合格の秘訣

海事代理士の資格・試験とは?海事代理士 資格試験の概要と合格の秘訣

海事代理士の資格・試験の内容について詳しくご紹介します。海事代理士試験に合格するための効率的な勉強法から、資格取得後についても言及。資格取得後に仕事の幅を広げて収入確保をする方法など具体的にお伝えしていきます。

海事代理士の資格とは

海に関連する法律業務を行なっていくのが海事代理士の仕事ですが、それほど一般的でない海事代理士については詳しく知らない人もいるでしょう。ここでは海事代理士の資格や、資格取得後の求人探しについてお伝えしていきます。

海事代理士の資格は国家資格

海事代理士の資格は国家資格であり、試験に合格して国に登録をする必要があります。試験内容は憲法、民法、商法など法律の基礎知識に加えて専門分野の海事関係法令など、18科目の法律に関する筆記試験があり、その合格者を対象とした口述試験の2つからなります。

船舶の知識がない人でも合格を狙うことはできますが、海事代理士試験特有の専門用語が多く、はじめの頃は専門的な用語集は手放せないでしょう。

法律の基礎知識と海事関係法令18科目というのはものすごく多く感じるでしょうが、過去に似たような問題が繰り返し出題される傾向もあるため、過去問題集を解いていれば合格は難しくないともいわれています。

海事代理士の募集はどこで探す?

海事代理士試験の受験者がすでに海運業界で働いている場合もありますが、海事代理士の資格を取る人は海運業界に身を置くこととなります。その際、海事代理士の求人はどこで探せばいいのかご存知でしょうか。

海事代理士の求人はそう簡単に見つけることはできず、ハローワークへ行っても探し出すことは困難だと思います。簡単に見つけられない理由は、海事代理士の仕事を司法書士や行政書士に任せるクライアントが多いからで、船舶の登記に関しては司法書士などに任せるケースが多いといわれています。

そこでお伝えしたいのが、ネット上の求人サイトへ登録するという方法です。大手求人サイトなら求人数も非常に多く、海事代理士の求人を見つけられるかもしれません。

独学でも海事代理士試験に合格できる?

海事代理士試験は比較的容易で、独学でも十分合格できる難易度といわれています。ここでは試験内容や合格基準、合格するための試験対策のポイントについてご紹介していきます。

海事代理士試験の内容

海事代理士試験は筆記試験の一次試験、口述試験の二次試験の2つで実施されます。一次試験に合格することで二次試験へ進めますが、二次試験で不合格になったとしても、次の試験では二次試験から受験することができます。

一次の筆記試験では、法律の基礎知識に加えて海事関係法令など合計18科目の法律に関する問題が出題されます。多くの人が「海事代理士合格マニュアル」や「実用海事六法」などの参考書と問題集で試験対策しているようです。

二次の口述試験では、船舶法、船舶安全法、船員法、船舶職員および小型船舶操縦者法に関する専門的な問題が出題されます。口述試験についても教材が販売されているので、しっかり対策することができるでしょう。

試験対策のポイント

海事代理士試験では、過去に似たような問題が出題されていることもあり、過去問題をしっかり勉強していれば、合格することはさほど難しくないでしょう。注意する点としては、本番の試験は朝から夕方までの一日がかりの長丁場であること。試験対策できる参考書や問題集が少ないことです。

試験科目には憲法や民法といった科目もあり、行政書士や司法書士の人は有利となるでしょう。いずれにしても、過去問対策にポイントを絞り、出題傾向を知ることが大切です。余裕があれば、2級小型船舶操縦士試験を受けておけば筆記試験はもちろん、口述試験でも役立つことでしょう。

海事代理士試験合格のための勉強時間

試験合格のための勉強時間としては、法律の条文を読み取る力がある人なら3ヶ月。法律の勉強がはじめての人の場合は半年ほどの勉強時間が必要で、一日3時間程度の勉強を半年続けていれば誰でも合格できるレベルになれるでしょう。

法律の勉強がはじめてという人にとっては法律の基礎知識に加え、海事関係法令を勉強することは大きな負担となるでしょう。一番大きな負担は、用語の意味を覚えることだと思います。その意味では広辞苑や用語集は手放せず、調べたことをノートにまとめながら勉強していく必要があるでしょう。

海事代理士試験の合格基準

一次試験の合格基準は、18科目の総得点220点中の132点以上(60%以上)で合格となりますが、平均正答率が60%以上の場合は、平均正答率以上の得点をあげた人が合格となります。

二次試験の合格基準は、4科目の総得点40点中の24点以上(60%以上)で合格となります。試験の合格率は毎年40%から50%ほどで推移しているようです。

合格率が高い理由

海事代理士の合格率が40%から50%と高めで、司法書士や行政書士と比べると難易度は低めに感じますがそうではありません。たしかに司法書士や行政書士の数%という合格率に比べると、試験の難易度は低く感じられます。ですが、この数字ほど海事代理士試験の難易度は低くなく、この合格率の高さは受験者の質によるものだと考えられます。

合格率が高い理由は海事代理士試験の認知度が低く受験者が少なめなこと、すでに海運業界で働いている受験者が多く、海事代理士の資格取得に対する意識や知識レベルが高いことなどが挙げられます。

合格基準は絶対評価

海事代理士試験の合格率が高い理由に、絶対評価の合格基準(60%の得点)があることも挙げられます。平均点が60%より高いと合格基準も高くなりますが、過去問題集を解いてみることで、自分の合格率を事前に予測することができます。

自分の合格率を前もって知ることができるなら、自然と試験受験者の質も変わってくるものと考えられます。

その他の海事代理士に関連する資格

海事代理士に関連するものとして、直接的に海事の仕事で役立つような資格はありません。しかし、仕事の幅を広げ、収入を確保するという面から、間接的に役立つ資格に司法書士と行政書士があります。ここではその2つの資格について紹介していきます。

司法書士とは

司法書士は法律に関する市民の身近な相談役として広く活躍しています。業務の幅も広く、登記の他にも140万円以下の民事訴訟業務や、高齢化社会での成年後見業務など、活躍の場はどんどん広がってきています。

その仕事は登記を通じて紛争を予防し、「本人とともに二人三脚で問題解決に向けサポートする」というものですが、広い意味では「国民の権利を守る」という見方もでき、「海の安全を守る」という海事代理士の仕事と重なる部分があるかもしれません。

行政書士とは

頼れる街の法律家とも呼ばれる行政書士。将来に向けて業務をどう進めていくかで、遺産相続関連の書類作成といった個人向けから、許認可申請や会社設立など法人向けまで、多様なスキルが必要とされます。

行政書士の仕事は書類作成の代行だけでなく、相談業務や申請業務含まれることもあり、仕事の内容をイメージしにくいという声もあります。行政書士のベースとなるのは幅広い法律の知識と教養としての一般知識。

それらの知識を活かし、法律のマルチプレイヤーとして活躍するのが行政書士という仕事です。書類申請の代行など、申請業務については海事代理士と共通する部分もあるでしょう。

ここまで2つの資格を紹介しましたが、海事代理士が主ではなく、司法書士や行政書士の仕事のほうが主になる可能性が高いということは覚えておいてください。

大切なのは個人の努力

仕事の幅を広げ、収入確保という意味で2つの資格を紹介しましたが、収入については個人の能力や努力によって左右されるという側面もあります。事業というのは努力やアイディアなど、さまざまな要素で大きくなっていくもので、事業が大きくなれば収入も比例して大きくなるでしょう。

知識を収集して実践、行動していくことが収入を上げることにつながります。海事代理士の仕事は海や河川、船舶などに限られますが、いかにして少ない業務を拾っていくかということも大切です。

そうした状況も踏まえ、本人の努力によって少ない業務を拾い上げ、収入確保をしている海事代理士も数多くいるようです。

海事代理士の資格・試験まとめ

資格を取得できないということはない

海事代理士の資格取得は比較的容易といえますが、認知度が低いだけに参考書や問題集を見つけるのは大変かもしれません。ですが、過去問題集を解くことである程度の試験対策ができ、自分のレベルを知ることもできます。

一度の挑戦で不合格だったとしても、何度も挑戦し続けて途中で諦めなければ、海事代理士の資格を取得できないということはないでしょう。

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