司法書士の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

司法書士の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

司法書士の平均給与は25~30万円程度と言われており、勤務型の司法書士として働くのであれば、一般的なサラリーマンと同じ水準になるでしょう。独立して成功するなら500万円以上の年収に達することも可能であり、優秀な人であれば1,000万円以上の年収も可能です。本記事では、司法書士の給与と年収事情を詳しく解説します。

司法書士の初任給

初任給は20万円程度

司法書士の初任給は20万円程度と言われており、一般的なサラリーマンの初任給と比較すると平均的、またはやや低めの水準になります。

東京や大阪など都心に事務所を構える司法書士事務所に就職するなら、25万円程度の初任給を貰えることもあるようです。

司法書士試験は難易度が高く、狭き門と言われているので、初任給から高額給与を貰えると思うかもしれませんが、現実はそうではなく、始めは一般的な水準からのスタートとなります。

顧客が取れるまでの下積み時代

一人前の司法書士として活躍するまでには、下積み時代が重要になり、その期間は給与面でも高い水準を期待できません。

例えば、40代で司法書士になった場合、顧客からの信頼を獲得して、一人前をして認められるまでには時間がかかり、それまでの間は20万円程度の給与で生活する必要があります。

配偶者や子どもがいる状態で司法書士になった場合、定期的に案件依頼を受けるまでには、経済的に難しい状況になる可能性があります。

とは言え、司法書士は将来的にも安定している仕事ですし、努力を続ければ独立開業などのキャリアアップも期待できる仕事です。下積み時代は苦労するかもしれませんが、根気強く活動を続けることが重要です。

司法書士の平均給与

給与平均は20~30万程度

司法書士の平均給与は20~30万円程度と言われており、厚生労働省が発表している、平成29年賃金構造基本統計調査と比較しても平均的、または若干の低い水準になっています。

もちろん個人の能力によってはそれ以上の給与を貰っている人もいますが、勤務型の司法書士の場合は一般的なサラリーマン水準の給与になると考えていいでしょう。

また、司法書士の世界では年功序列は適用されないため、年齢を重ねても実力が伴っていないなら、サラリーマン以下の給与水準になる可能性もあります。

ボーナスが支給されないことも多い

司法書士事務所に勤務する場合、ボーナスが支給されなかったり、賞与があっても一か月程度の場合が多いようです。

これは、司法書士として活躍する人の多くが独立を目指しており、司法書士事務所に勤務するとしても、修行の一環として捉えているからでしょう。

一人前の司法書士になるためには、数多くの案件をこなし、依頼人とのやり取りにおいて書類作成業務などのコツをつかんでいく必要があります。実際の現場で案件をこなしながら、先輩の司法書士からアドバイスを受けることで独立のための準備を進めることができます。

プロの司法書士になるための勉強ができると考えるなら、ボーナスが支給されなくても頑張ろうという気持ちになります。

年齢別に見る司法書士の平均給与

司法書士の世界は年齢によって給与が決まるわけではないので、一概には言えませんが、参考として年齢別の給与水準を見てみましょう。

20代で司法書士になった場合、22~28万程度の給与からスタートして、30代では33万円程度、40代では45万程度の給与に達することが可能です。十分な実力と知識を積み重ねているなら、50代では50万円以上の給与を貰うこともできます。

独立した司法書士として活躍するのか、それとも司法書士事務所で働くのかによって差がでてきますが、実力があればしっかりと稼げる仕事です。

司法書士:勤務型の平均年収

平均年収は250~360万円程度

司法書士には、勤務型と独立型がありますが、特定の司法書士事務所で働く場合、平均年収は250~360万円程度になると言われています。

厚生労働省が発表している、平成29年賃金構造基本統計調査を参照すると、日本のサラリーマンの平均年収が430万円程度となっているので、若干低い水準になります。

これには、司法書士といっても個人によって能力の差があることや基本的には独立開業する人が多い、という背景があるようです。

男女の給与格差は少ない

職業によっては男女によって年収格差ある場合がありますが、司法書士は女性であっても男性と同じくらいの年収が期待できます。

実際、司法書士の5人に1人は女性が活躍しています。女性の方が、デリケートな問題を相談しやすいという依頼者も多く、複雑な案件であってもコミュニケーションがとりやすいというメリットがあります。

女性であっても営業力を活かして、依頼人からの信頼を得るなら、女性司法書士として独立してキャリアアップすることが可能です。

就職時のキャリアプランの見極めが重要

司法書士として就職する時には、どのようなキャリアプランをイメージしているのかを明確にした方がいいでしょう。いろいろなキャリア展開が可能である司法書士だからこそ、転職や独立に関してのプランニングをしっかりと行うことが、将来的に活躍するカギになります。

明確なビジョンがないまま就職してしまうと、せっかくの司法書士資格を十分に活かすことができず途中で断念してしまうかもしれません。

司法書士:独立型の平均年収

開業当初は400万円程度

司法書士として経験を積んで、開業したとしても最初は人脈づくりや信頼の構築が必要になります。そのため、開業当初の年収は400万円程度が一般的のようです。

独立してから早い段階で高額年収に達するには、独立以前の準備が重要です。人脈作りに励むことや大口顧客を確保することなどがカギになり、どのくらいの準備をしているかでスタートダッシュが決まると言ってもいいでしょう。

実際、司法書士事務所で勤務する時からコツコツと準備を進めることで、開業当初から500万円以上の年収に達する司法書士もいるようです。

しかし、これらは特殊な事例です。独立しても一つ一つの案件に真摯に向き合うことが、司法書士として年収を引き上げるポイントです。

年収1,000万円、それ以上も可能!

司法書士として独立する人の目標は何といっても高額年収。1,000万円超えの年収を目指している人も多いと思いますが、独立して成功するならそれ以上の年収を得ることが可能です。

多くの案件を抱える司法書士であれば2,000万円以上の年収を得ることも可能であり、有能な人ほど超一流の報酬を手にすることができます。

ただし、大きな案件を抱えたり、複数のスタッフを雇って経営規模を大きくすることにはリスクも伴います。どの程度の経営を目指しているのか、独立時に考えておく必要があるでしょう。

司法書士の仕事の平均の単価

司法書士が請け負う案件はどのくらいの単価なのでしょうか。地域や内容によっても異なりますが、参考として紹介します。

例えば、所有権移転登記であれば3~4万円、抵当権抹消登記の場合は1~2万円程度の単価報酬になると思われます。また、会社単位の登記関連業務であれば、株式会社設立や会社合併で10万円~13万円、新株発行業務の場合4万円~6万円程度の報酬になるでしょう。

同時に複数の案件を抱える売れっ子司法書士はこのような仕事を同時進行でこなすため、年収額も高くなります。

高額年収を稼げる確率はどれくらい?

高額年収を稼げる可能性のある司法書士ですが、実際どのくらいの人が稼げているのでしょうか。

司法書士白書を参考にすると、全体の70%程度は年収500万円以下の水準になっているようです。つまり、一般的なサラリーマンを同じ水準ということになります。

さらに女性の場合は199万円以下の年収率が高くなっており、女性が一流の司法書士になるためには多大の努力が求められることが分かります。

しかし、全体の約1%の人が年収1,000万円の領域に達しており、割合的には限られていますが、司法書士として高い年収を目指すことは可能です。

平均以上の年収に達するためには、法律に詳しいだけでなく、営業力や集客マネジメントなどのビジネス能力が問われます。開業前に自分にどの程度のスキルが備わっているか自問するといいでしょう。

司法書士の給与・年収まとめ

独立して成功すれば、年収1,000万円超えも可能

今回は司法書士の平均給与と年収について特集しました。平均給与は20~30万円程度になっており、勤務型の司法書士の場合、250~360万円程度の年収になるでしょう。

しかし、独立して成功するなら500万円以上の年収に達する可能性があり、一部の優秀な人であれば1,000万円以上の年収を手にすることも可能です。

男女による格差が少なく、下積み時代の努力次第で大きく飛躍できる司法書士。興味のある人はチャレンジしてみましょう。

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司法書士の参考情報

平均年収250万円~600万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 国家資格
職業職種法律・政治

統計情報 出典元:

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