携帯電話会社社員の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

携帯電話会社社員の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

携帯電話会社は、利用契約した個人・法人に通信ネットワークを提供するのがその仕事です。ただ、各社とも新規事業への参入も目立っています。この記事では、携帯電話会社の仕事内容を紹介するとともに、社員に求められる資質について紹介します。

携帯電話会社社員とはどんな仕事?

個人・法人相手に通信サービスを提供する仕事

携帯電話会社とは回線を利用している個人・法人相手に携帯電話・スマートフォンの通信サービスを提供する会社で、その携帯電話会社で働く社員のことをいいます。

情報通信白書によると、今ではスマートフォンを含むモバイル端末の保有割合がパソコンを上回っているとのことです(保有状況は下記を参照)。

そのため、ウェブの閲覧やメールの送受信も、パソコンよりスマートフォンで行う人のほうが多いと考えられます。

モバイル端末・パソコンなどの保有割合

総務省の情報通信白書(2019年版)によると、世帯の情報通信機器の保有状況は下記のとおりとなります。

モバイル端末全体 95.7%
スマートフォン 79.2%
パソコン 74.0%

参考リンク:総務省 情報通信白書

これだけ多くの人がモバイル端末を利用しているので、携帯電話各社は利用者が快適に通話やウェブの閲覧、メールなどのサービスを利用できるよう、社会インフラとしての役割を果たすために、通信ネットワークを整備して、高いレベルでそれを維持することが求められます。

3大キャリアとMVNOに分かれる

携帯電話会社は、日本語で「運び手」という意味がある「キャリア(career)」と呼ばれることもあります。日本では、下記の3社が大手携帯電話会社で、これらのことを「3大キャリア」と呼んでいます。

  • NTTドコモ
  • au(KDDIグループ)
  • ソフトバンクモバイル

その他には、これら3大キャリアの回線を使用して通信サービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる会社もあります。

MVNOというのは携帯電話市場を活性化させる目的ではじめられたもので、楽天モバイルやLINEモバイル、mineoなどが有名です。これらの業者は年々増加しており、現在では約170社あります。

携帯電話会社社員が働いている場所

携帯電話会社社員は、先で述べた「3大キャリア」と呼ばれる大手3社、もしくは大手の回線を借りて通信サービスを提供するMVNOと呼ばれる会社で働いています。

これらの会社では、大卒者や大学院修了者、高等専門学校や短大・専門学校卒業生など新卒で入社した社員や異業種から転職していた人など、さまざまな人が働いています。

また、昨今ではあらゆる業界でIT化が促進されており、携帯電話会社各社では通信領域以外でもさまざまなサービスを展開しているようです。

例えば、2016年4月から電力自由化がはじまったことにともなう電気サービス事業に乗り出したところもありますし、その他にも金融サービス、保険、各種物販、無人運転車の開発などのようなITを活用した多様なビジネスを手掛けています。

携帯電話会社社員は資格がなくてもOK

携帯電話会社社員として仕事をするのに、特に必要な公的資格はありません。「キャリア採用」と呼ばれる、中途採用で入社する社員であれば、募集職種に関する実務経験やスキルを求められるでしょう。

総合職として入社する新卒入社の社員であれば、面接で受験者のポテンシャルがあるかどうかを判断した上で採否を決めるので、その時点で資格を持っていなくても、十分に採用される可能性はあります。

携帯電話会社に限らずどの会社でもIT技術を活用しています。特に、携帯電話会社が持っている通信ネットワークや各種サービスを使って、各業界の現場でそれらを取り入れたサービスを提供する機会も多いようです。そのため、携帯電話会社各社では入社までにIT知識を身につけておくこと、各種資格の取得を推奨しています。

IT全般の仕事に関連する資格として「ITパスポート試験」という国家資格があります。この資格は毎月全国のどこかの会場で実施されているので、内定を得たら勉強して取得しておいて損はないでしょう。

携帯電話会社社員として働くためには、新しいものへの興味が大事

IT技術の活用は、何も携帯電話会社やIT企業だけのものではありません。今では、あらゆる業界でITの活用が課題として重要視される世の中です。特に携帯電話会社が提供している通信ネットワークや各種サービスは多くの企業が活用しており、いろいろなサービスを提供しています。

そのような時代なので、これからの携帯電話会社社員には法人のお客様のニーズや課題をしっかりとヒアリングするとともに、それらを解決するためのソリューションを提案する力が大切です。

また、IT・モバイルの世界は日々進化しており、常に新しい技術が登場しています。そのため、常に最先端の研究が行われるとともに、新しいサービスが生まれています。そういった新しいものを常に試して、どのようなサービスを提供すると喜ばれるかを考えて実行する姿勢が求められるでしょう。

事業領域は常に拡大している

携帯電話会社各社では、これまで主に下記2つの方法で利益を得てきました。

  1. ユーザーの回線利用料
  2. MVNO事業者への回線貸出料

これらが現在でも主力であることは変わりありませんが、これだけではなくなっていることも確かです。実際、これらのことは大手3社ではどこでもやっていることなので、これでは差別化は図ることができません。

例えば、各種金融サービスの提供やネット動画やエンタメ系コンテンツへのアクセス誘導で利益を得ています。その他、電力自由化に伴う電気サービス事業への進出やひかりTVへの参入などの新機軸を打ち出しています。

携帯電話会社社員の具体的な仕事内容

携帯電話会社社員の仕事は各種通信サービスを提供すること

携帯電話会社とは、利用者が通話やウェブ閲覧・メールなどのサービスを快適に利用できるようにするための通信サービスを提供する会社です。携帯電話・スマホは、今では多くの個人・法人が利用しており、社会インフラとしての役割も有しています。

これらの役割を果たすためにある職種が、ネットワークエンジニアやシステムエンジニアなどの技術開発部門、各社が行っているサービスの企画立案を行っている企画部門、端末を販売するための営業・販売部門などです。

ここでは、携帯電話会社に特有の職種・仕事内容を中心に解説していきます。

技術開発

技術開発部門は、主に下記の6つに分かれます。

  1. ソリューションエンジニア
  2. ネットワークエンジニア
  3. システムエンジニア
  4. プロダクト・サービス開発
  5. データエンジニア
  6. 研究開発

ネットワークやシステムの開発・構築・運用・保守、ユーザーの利用実績を見て新規ネットワークの投資判断などを行います。

その他、差別化を図るための各種サービスを提供するためのアプリ開発なども手掛ける部門なので、専門的な知識が求められます。

端末の研究開発を行うわけではないので、注意が必要

携帯電話会社社員の仕事における研究開発の中で、誤解されやすいのが「携帯電話端末を開発できるのか」という点です。

これに関しては、3大キャリアと呼ばれる大手でもMVNO事業者でも、端末の研究開発は行いません。あくまでもSHARPやHUAWEI、Appleなどといった外部企業が開発・設計した端末を取り扱うだけで、自社で設計するわけではありません。

端末やOSについてはほとんど同じなので、インストールされているアプリなどで各社差別化を図っています。ですので、端末内に組み込むサービス提供を目的としたアプリの開発・設計が主な仕事です。

アプリを動かすためのシステム設計から構築・運用・保守を行う

企画担当者が各種サービスの企画・提案を行い、それが採用されると、技術開発部門のエンジニアがアプリ開発を行います。

また、携帯電話会社のサービスは同時に多くの人が利用する可能性があるので、どのような場合でもパンクすることのないシステム設計が大切です。

エンジニアはさまざまなケースを想定して、アプリを動かすためのシステム設計を行い、プログラミング・完成後の運用・保守などを行います。

営業部門

新卒で入社した携帯電話会社社員が事務系もしくは営業系コースで入社した場合、下記2種類のうちのいずれかに従事します。

  • 代理店営業
  • 法人営業

ここでは、それぞれにおいてどのような仕事を行うのかについて説明します。

代理店営業

代理店営業は、大きく分けると下記の2つがあります。

  • 新規代理店の開拓
  • 既存代理店のサポート

代理店営業に従事する社員のうち新規開拓を担当する場合は、自社の取扱い端末を消費者に直接販売するのではなく、取り扱ってくれる代理店を探します。

既存代理店のサポートを担当する場合は、下記のような業務を担当します。

  • 月次目標達成のための商談
  • 新サービス・キャンペーンなどの提案
  • その他、各種販売サポート

皆さんが使っている携帯電話端末は、各社直営店舗もしくは自社製品を取り扱っている代理店で購入します。こうした代理店は、代理店営業を担当している社員が新規開拓・販売サポートを行っています。

法人営業

法人営業を担当する社員は、代理店ではなく企業を相手に営業を行います。

近年では、どの業界でもIT・モバイルの活用を課題にあげています。法人営業担当者は担当している企業に出向き、各企業が抱えている課題のヒアリング・商談を行い、課題を解決するためのモバイル端末や各種製品の提案・販売、アフターフォローなどが主な仕事です。

企画部門

携帯電話会社では各種サービス・新規キャンペーンなどが頻繁に行われています。携帯電話の新サービス・キャンペーンの企画・立案、ユーザー動向やマーケティング調査、営業戦略、広告宣伝の企画・立案、カスタマーサポートなどを行います。

Web広告や動画・SNSを駆使する

SNSが発展したことを受け、携帯電話会社の広告もWebや動画・SNSなどのソーシャルメディアを使ったものに変わってきています。

グループ会社やパートナー企業とのコラボも盛ん

携帯電話を使った新サービスやキャンペーンが数多く実施されていますが、そうした各種サービスやキャンペーンを企画・実行する際は、グループ企業やパートナー企業と協力しながら行われます。

企画部門の担当者には、そうした協力企業とのコミュニケーションも求められるでしょう。

カスタマーサポートは会社の顔の役割を果たす

カスタマーサポートでは、コールセンターの運営やお客様からの問い合わせ時のオペレーション管理を行っています。

お客様の声を真摯に聞く姿勢とともに、その声を正しく理解して、性格に営業や企画部門に届けることが大切です。

販売部門

携帯電話会社が直営する店舗で、来店されたお客様に携帯電話端末を販売しています。また、販売だけでなく、故障した際の修理受付や操作方法の説明、おすすめアプリの提案なども販売部門の仕事です。

店舗もその会社の顔なので、常に快い対応を行うこと、お客様の要望をしっかりと聞いた上で、ニーズに合った機種を提案する力などが求められるでしょう。

携帯電話会社社員の仕事のやりがい

新しい仕事に挑戦しやすい環境がある

携帯電話を個人で所有するようになってから約30年。産業としての歴史は比較的浅い業界です。

携帯電話会社には「3大キャリア」と呼ばれる大手3社の他にも、MVNO事業者もありますが、どの企業もまだまだ成長する余地が十分にあります。

実際、どの企業でも新規事業に積極的に参入しているので、常に刺激の多い環境で働けることが大きな魅力であるといえるでしょう。

実力があれば、若いうちから大きな仕事に挑戦できる

新規事業にも積極参入する業界なので、企業風土も年功序列型よりも個人の実力が試される完全実力主義の企業風土のところが多いことも携帯電話会社の特徴です。

20代~30代の若手・中堅と呼ばれるような世代でも新規事業の提案がしやすい環境にあり、提案した人にスキル・熱意があれば、提案した新規事業を任せてもらえやすいといえます。

時間には比較的融通がききやすい

部門によっても多少の違いがあるものの、携帯電話会社社員の勤務時間は9:00~18:00に定められています。休日は、基本的に土日祝日とする完全週休二日制です。

ただ、IT・モバイル業界では定型の勤務時間に縛られない働き方が主流となりつつあります。携帯電話会社でも、フレックスタイム制や在宅勤務などのような多様な働き方が認められつつあります。

直営店舗で販売に従事する社員(販売職)の場合は、店舗の営業時間内で8時間以内の勤務となるようにシフトを組んで働くのが一般的です。店舗は土日祝日関係なく営業しているので、休日はシフト制による交代制となっています。

携帯電話会社社員の仕事内容まとめ

モバイル・通信業の枠を飛び越えさまざまなライフスタイルを提案する仕事

携帯電話会社はIT・モバイル・通信業界に属する企業です。しかしながら、その契約数は頭打ちを迎えつつあります。

そのため、近年では自社が持つ通信ネットワークを活用した法人相手へのソリューションの提案、さまざまなコンテンツメディアを提供する「ライフスタイル提案企業」へと変わりつつあります。

その他、電気サービス事業への進出や無人運転車開発、新規事業に伴う各種アプリ開発などの信じ事業への進出も積極的に行われているのが携帯電話会社の現状です。

特に新卒で入社を目指す学生にとっては、特別な資格がなくても入社できる可能性が高い仕事ではありますが、携帯電話以外にもさまざまなジャンルに興味のアンテナを張り、積極的に関わり続ける姿勢が求められるでしょう。

携帯電話会社はさらなる成長を目指し、どの企業も新規事業への挑戦を積極的に行っています。興味のある人は積極的に応募してみましょう。

携帯電話会社社員の参考情報

平均年収600万円~900万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種企業

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