国立国会図書館職員の資格・試験とは?国立国会図書館職員採用試験の合格が必須!

国立国会図書館職員の資格・試験とは?国立国会図書館職員採用試験の合格が必須!

国立国会図書館職員の採用試験は採用人数が少なく、合格率は約1%のため超難関試験といわれています。とても難易度の高い試験なので試験対策をしっかりおこなう必要があります。本記事では、国立国会図書館職員が必ず受けなければならない試験、役立つ資格などについてご紹介します。

国立国会図書館職員の資格とは?

国立国会図書館職員採用試験に合格しなければいけない

国立国会図書館職員として働くためには、国立国会図書館が実施する国立国会図書館職員採用試験に合格しなければいけません。総合職試験・一般職試験・資料保存専門職員採用試験の3種類の試験があり、併願はできません。

この試験に合格すると国立国会図書館職員として東京本館、関西館、国際子ども図書館のいずれかに配属されます。

国立国会図書館職員採用試験の受験資格

総合職試験

総合職試験の受験資格は以下の通りです。

  • 20歳以上29歳未満の者
  • 20歳未満で、大学を卒業した者または卒業見込みの者
  • 20歳未満で、官庁が上記と同等の資格があると認めた者

一般職試験、資料保存専門職員採用試験

一般職試験と資料保存専門職員採用試験の受験資格は以下の通りです。

  • 20歳以上29歳未満の者
  • 20歳未満で、大学を卒業した者または卒業見込みの者
  • 20歳未満で、短期大学か高等専門学校を卒業した者または卒業見込みの者
  • 20歳未満で、官庁が上記と同等の資格があると認めた者

国立国会図書館職員採用試験の試験内容

各試験の試験内容について詳しく紹介します。全試験共通で第三次試験まであり、第二次試験時に質問紙による性格検査をおこないます。

総合職試験・一般職試験

  • 第一次試験は、多肢選択式の教養試験(120分)
  • 第二次試験は、記述式の専門試験(90分)と英語試験(60分)、個別面接
  • 総合職試験のみ、追加で小論文試験(60分)と記述式の専門試験(30分)を実施
  • 第3次試験は、個別面接
  • 総合職試験のみ、追加で集団討論を実施

総合職試験と一般職試験の内容は共通している部分がありますが、総合職試験は試験数が多く、一般職試験と比べて難しい試験といえるでしょう。

資料保存専門職員採用試験

  • 第一次試験は、多肢選択式の教養試験(120分)
  • 第二次試験は、記述式の専門試験(90分)と英語試験(60分)、個別面接
  • 第3次試験は、個別面接と適性検査
  • 適性検査は資料保存業務に関する実技試験です

資料保存専門職員採用試験は総合職や一般職の採用試験と比べて試験数が少なく、受験者の負担も少ないように感じると思います。その分、資料保存についてのスキルが求められる実技試験が実施されます。

総合職試験の特例制度

総合職試験で不合格となってしまった場合のみ、一般職試験を受験する資格が得られる特例制度があります。この特例制度を希望する場合、総合職試験申し込み時に申告する必要があるので、忘れないよう注意してください。

この特例制度を使うと、総合職試験の第一次試験不合格時には、一般職試験の第一次試験受験資格が得られます。同様に、総合職試験の第二次試験不合格時は、一般職試験の第二次試験受験資格が得られ、総合職試験の第三次試験不合格時は、一般職試験の第三次試験の受験資格が得られます。

この特例制度を使って一般職試験を受けたとしても、特例制度を使ったことは合否に影響が無く、他の受験者と同じ条件下で合否判定がなされます。

国立国会図書館職員の採用試験の難易度・合格率

国立国会図書館職員採用試験はかなり狭き門

国立国会図書館職員の採用人数が少ないため、かなり難易度が高くなっています。第一次試験、第二次試験と選考が進むほど合格率が下がるため、受験者のほとんどがいずれかの試験で不合格となってしまうでしょう。

国立国会図書館職員採用試験の合格率は約1%

国立国会図書館職員採用試験の合格率は、なんと1%前後といわれています。

平成30年度の総合職採用試験の第一次試験受験者は434人、そのうち合格者は150人です。さらにすべての試験に合格し、採用に至った人数はたったの4人です。対第一次試験受験者の倍率は108.5となっています。

一般職試験の対第一次試験受験者の倍率は90.8%です。これらの数字を見てわかるように、かなり合格率が低い高難易度の試験といえます。

その他の国立国会図書館職員に関する資格

国立国会図書館職員は採用試験さえ合格すれば他の資格は必要ありません。今回は国立国会図書館職員として働くうえで取得しておいて損は無い資格を紹介します。

司書資格

公立図書館や学校の図書館で司書として働く人の多くが取得している資格です。国立国会図書館職員は司書資格を取得していなくても仕事はできますが、図書館の専門職員として取得しておいても良いでしょう。

大学や短大在学生であれば、指定科目を履修するだけで資格取得できますし、大学や短大で指定科目を履修していなくても司書講習を受けることで資格取得ができます。

試験も無く、比較的簡単に取得できる資格なので、余裕があれば取得しておいても良いと思います。図書館職員として専門性を高めていきたい人におすすめの資格です。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

国立国会図書館職員はパソコンを使う機会も多いため、パソコンに関する資格を取得しておくと業務に活かせるでしょう。特に事務職はExcelを使えるようになると業務効率化が期待できます。

MOSの試験は実際の業務場面を想定した出題形式になっているので、資格勉強がそのまま業務に活かせます。もちろん、国立国会図書館職員以外にもMOSの試験で得られたスキルは活かせる仕事はたくさんあるので取得して損はありません。

国立国会図書館職員にMOS資格は必須では無いため、時間に余裕がある人や興味がある人はぜひ受けてみてください。事務処理能力を求められている一般職試験を受ける予定の人は、パソコンや事務系の資格を持っていると少し有利になるかもしれません。

国立国会図書館職員に役立つ資格・知識等が学べる学校

国立国会図書館職員採用試験対策をおこなう学校はほぼ無い

国立国会図書館職員採用試験の対策講座があるスクールなどはほぼ無く、探すのも一苦労してしまいます。

もし対策講座があるスクールなどに通って試験対策をおこないたい場合、国立国会図書館や公務員試験対策をおこなっているスクールに直接問い合わせてみると良いでしょう。

国立国会図書館の公式ホームページで過去問が見れる

国立国会図書館の公式ホームページに行くと、過去3年間分の過去問を見ることができます。なかなか対策が難しい試験なので、過去問にしっかり目を通して試験形式に慣れておくことをおすすめします。

実際に過去問を解いてみて、苦手だと感じた分野の勉強を重点的におこなうのも良い試験対策になると思います。

市販の参考書で勉強する

国立国会図書館職員採用試験の参考書はほぼ販売されていないため、代わりにSPI対策本や公務員試験対策本、大学受験の参考書などを使って試験対策した人が多いです。どんな試験対策をしたらいいかわからない人は、まず公務員試験対策と公式ホームページの過去問演習に取り組んでみましょう。

国立国会図書館職員採用試験は対策方法が明確に決まっているわけではなく、人それぞれ自分に合うやり方で試験対策をおこないましょう。

参考として、国立国会図書館の公式ホームページに国立国会図書館採用試験合格者の体験談が掲載されています。この体験談には実際におこなった試験対策方法も書かれているので、合格者の試験対策方法が知りたい人は、ホームページを確認してみてください。

国立国会図書館職員の資格・試験まとめ

国立国会図書館職員採用試験は難易度が高く、対策も難しい試験

国立国会図書館職員採用試験は、毎年採用人数が少なく、かなり狭き門となっています。そのため、しっかり試験対策して採用試験に挑みたいところです。

他の公務員試験と違って対策講座がほとんど無いので、合格者の体験談を参考に試験対策することをおすすめします。

超難関試験と言われる国立国会図書館職員採用試験に合格したときは、かなり達成感を感じられます。国立国会図書館職員に興味がある人は、ぜひ挑戦してみてください。

国立国会図書館職員の参考情報

平均年収500万円~600万円
必要資格
  • 国立国会図書館職員採用試験
資格区分 試験合格
職業職種公務員

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