国家公務員の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

国家公務員の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

国家公務員は、キャリア官僚になるべくして総合職で採用される者、一般職として各府省で事務処理をするため採用された者、専門職として国税専門官などで採用された者など、それぞれの職種によって仕事内容は様々です。共通するのは国に雇用されて仕事に従事しているということです。本記事、国家公務員の具体的な仕事内容、仕事のやりがいなどについてご紹介します。

国家公務員とはどんな仕事?

国家公務員は国に雇用されて様々な仕事を行う

国家公務員は、国によって雇用され、広く公共の分野において様々な仕事を行う職業です。

公務員は憲法により「全体の奉仕者」と記されているように(日本国憲法15条2項)公務員は国民に奉仕する職業、いわゆる「公僕」とされ、公共の福祉のために多種多様な仕事に従事する身分です。

つまり特定の団体や社会勢力の利益のために奉仕することなく、広く一般国民全体の利益のために働くとされるのが国家公務員です。

その仕事の範囲は非常に多岐に渡り、衆議院事務局など国民の代表たる政治機関において働く職員から、医療に携わる者、研究者や、農林水産業に関わる技術系の職員まで、様々な職種が用意されています。

国家公務員には「一般職」「特別職」がある

国家公務員の職種は大きく分けて「一般職」「特別職」があり、一般的な各府省等で働く職員や税務職員などは前者、国会議員、裁判官、大使・公使、大臣等は後者にあたり、給与体系や法律的な規定も前者と後者では大きく異なっています。

基本的に一般職は国家公務員法(国家公務員について適用すべき各般の根本基準等を定めた日本の法律)によって給与等がしっかり規定されていますが、特別職はそれぞれの職業に紐付いて別途制定されている法律によって給与をはじめとする業務規定が設けられていて、一般的には国家公務員法は適用されません。

現在、日本全国におよそ64万人の国家公務員が存在するとされており、国政の運営から、外交、司法、防衛などの政治機関において手腕をふるっていたり、教育や医療、研究職、福祉、土木建築など非常に多くの分野に跨って国家公務員が働いています。

国家公務員の具体的な仕事内容

国家公務員にあたる職業の例

国家公務員にあたる職業の例としては以下のようなものがあります。

一般職にあたる職業

  • 一般行政職員(各府省・衆参両議院などで働く国会議員や裁判官以外の人たちのこと)
  • 税務署職員
  • 刑務官
  • 外交官
  • 行政執行法人職員
  • 検察官
  • 航空管制官

などが挙げられます。

特別職にあたる職業

  • 内閣総理大臣
  • 内閣総理大臣秘書官
  • 国会議員
  • 国務大臣
  • 人事官及び検査官
  • 裁判官
  • 裁判所職員
  • 防衛省職員

などが挙げられます。

ここでは、こうした様々な職業の中から、国家公務員として特徴的なものを3つ、例として紹介します。

司法の現場に関わる仕事「裁判官」

裁判官は、三権分立の三権の一つである「司法権」を行使することで、官職として裁判を行う者を指します。裁判官という言葉は総称であり、最高裁判所、最高裁判所、高等裁判所、簡易裁判所それぞれの長官や判事、判事補など、司法の現場において仕事に従事する人たちをまとめて指す言葉です。

裁判官は国家公務員ですが、特別職の範疇にあり、法律の規定としては裁判所法に設けられた規定に沿って仕事に従事します。裁判官は刑事事件を扱う刑事裁判、民事上の争いを扱う民事裁判を行い、検察官、証人、弁護士などの話も適宜聞きつつ、被告、原告それぞれの主張を取りまとめ、最終的な判決に導いていく役職です。

民事裁判の場合では、刑事事件とは異なり和解を勧めることもあります。民事裁判では多くの場合、裁判の判決を出す前に裁判官が和解を提案し、原告、被告双方にとって最も良い形での解決をのぞみ、進んで歩み寄りを勧め、和解に向けて提案を行っていくというのが民事裁判における特徴的な仕事です。

刑事裁判と異なり、民事裁判では早期の自発的な解決を促していくことでその後の関係改善にも繋がっていくことが多いこともそういった働きかけをする理由と言われています。

また、捜査段階における捜索差押令状、逮捕状などの令状を発布することや、家庭裁判所や少年審判における証拠調べや審判、更生を考慮した判決などを担当する裁判官もいます。

航空の現場に関わる仕事「航空管制官」

航空管制官は、国土交通省の管轄下にある国家公務員であり、特別職ではなく一般職の範疇にあります。なので、航空管制官の給与は国家公務員の所定の俸給表に沿って決められます。

仕事内容は、航空機を安全かつ快適に効率よく飛行させるために、レーダー等の機器によって航空機の位置を正確に把握しつつ、適宜パイロットに指示を出し、その動きを制御することです。

航空管制官は、全ての空港に必ずいるかと言われれば決してそうではなく、米軍や自衛隊が航空管制を行う軍民共用空港もありますし、航空管制官ではなく航空管制運航情報官が管制業務をまとめて行なっている例もあります。

航空管制官は航空英語と呼ばれる航空管制業務に特化した英語を使うので、英語をはじめとする高い語学力が要求されます。また、一つのミスが大事故につながる、非常に責任重大な仕事でもあります。

法律制定に関わる仕事「国会議員」

国会議員は、国家公務員法の適用を受けない「特別職」で、その給与や業務については国会法や、国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律によって規定されています。国会議員の「歳費」は国家公務員の俸給表とは一切関係なしに、一律で支給されます。

主な仕事内容は立法府である国会において法律を審議・制定すること、予算案を審議し国家予算の使い道を決めること、内閣総理大臣を指名することなどが挙げられます。その他政治的な運動や政党の事務所運営なども行っています。

国家公務員の中でも特別な仕事で、政党の中で役職を持って出世した場合に、各種の国務大臣となったり、内閣総理大臣になったりする可能性があることです。内閣総理大臣や国務大臣などの特別職に昇進することで、給与について「特別職の職員の給与に関する法律」が適用されます。

同法律の適用を受けるのは、内閣総理大臣のほか、国務大臣、人事院総裁及び人事官、会計検査院長及び検査官、内閣法制局長官、大臣補佐官などを指します。

国家公務員の仕事のやりがい

国に雇われて働くので、規模の大きな仕事ができる

国家公務員は、地方公務員と異なり、国全体に及ぶ範囲での大きな仕事ができる職業です。例えば国会議員などがそうですが、国単位で、国民の生活にも大きな影響を及ぼす重大な仕事となるので、プレッシャーも大きい分、大きなやりがいに繋がります。

国家公務員として働く人たちには、技術力を生かして国家における人民の生活の基盤となるような、第一次産業だったり、生活インフラの整備だったり、そうした生活の根本となるような事例にも関わることが多いですし、一つ一つの仕事の重要性も非常に高いです。

特に裁判官や外交官、検察官、航空管制官などは、厳しいルールや法律的な規定の中で業務を進める専門職であり、豊富な専門知識と技術が物を言うシビアかつデリケートな仕事となっています。

そうした緊張感の中で仕事を行うということは大変ではありますが、その分大きなやりがいに繋がって行きます。

地域や国の福祉や文化など社会全体に貢献する仕事ができる

国家公務員の仕事は、基本的には特定団体の利益追求を目的とはせず、多くの国民の利益を追求し、全体の利益を追求することであり、社会全体に貢献することでもあります。

例えば外交官は特に、国際情勢に直接関わる業務を行い、国家として全体的な利益のためになる仕事に従事しますし、国会図書館の資料保存を専門に行う国立国会図書館職員は特に書籍という側面から貴重な資料を後世に受け継いでいくための極めて重要な立ち位置にある仕事です。

また、福祉分野の各府省や児童相談所等で働く国家公務員もいます。国家公務員として採用される人は少ないものの、障害者福祉、高齢者福祉、生活保護行政にも大きく関わり、社会生活に支障がある人たちを助ける仕事を行っています。

また、国家公務員のキャリアの人が採用される雇用対策や職能開発に関わる心理系の公務員の存在も知られています。児童心理司や心理判定員として各地の都道府県や自治体に勤務する国家公務員もいて、公共の福祉に大きく貢献しています。

国家公務員の仕事内容まとめ

公共の利益のために仕事に従事することでやりがいが生まれる

国家公務員は、単に収入が高いだけではなく、仕事内容によって貢献する範囲がとても広いことが特徴的な職業で、その分社会的な貢献度は非常に大きくなっています。

国家公務員は基本的に安定した職業であるだけでなく、国に関わる仕事を行うということで、規模が大きくやりがいがあります。

特に国政に関わる仕事の全般は、国民の代表として国をどう動かしていくかに大きく関わることができます。国民のため様々な仕事に従事する国家公務員はこれからも重要な立ち位置に居続けるでしょう。

国家公務員の参考情報

平均年収600万円~700万円
必要資格
  • 国家公務員採用総合職試験
  • 国家公務員採用一般職試験
資格区分 試験合格
職種公務員

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