ひよこ鑑定士の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

ひよこ鑑定士の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

日本国内で働くひよこ鑑定士の数は約120人。特殊な技術と知識でひよこのオスとメスを鑑定する、あまり馴染みのない職業ですが、給与や年収はどれくらいなのでしょうか?本記事では、ひよこ鑑定士の初任給、平均的な給与、平均的な年収など、収入面についてご紹介します。

ひよこ鑑定士の初任給

一般的なひよこ鑑定士の働き方は、大きな規模の孵化場に雇われるか、数ヶ所の孵化場と契約をして仕事をこなすフリーランスの2種類に分かれます。

ここではひよこ鑑定士の初任給について見ていきましょう。

新人のひよこ鑑定士の初任給の目安としては約20万円

ひよこ鑑定士に関する正確な平均初任給は発表されていません。ただし、どのような雇用形態であれ、ひよこ鑑定士の基本的な収入は「鑑別したひよこの数×単価」で計算されます。

ひよこの品種にもよりますが、ひよこ鑑定士の扱うひよこは1羽につき最低でも4円が相場。

難易度の高い資格を取得したひよこ鑑定士とはいえ、新人の場合は熟練鑑定士よりも鑑別数が少なくなるので、およその初任給は20万円くらいが目安と言われています。

ひよこ鑑定士の平均給与

技術力で収入が決定するひよこ鑑定士がどれくらいの給与を得ているのか見ていきましょう。

ひよこ鑑定士の平均給与は30~40万くらい

ひよこ鑑定士の平均給与に関しても正確なデータは発表されていません。

おおよその目安として30~40万円くらいの月給が平均的と言われています。もちろん、技術に差があると年齢に関係なく個人の収入は大きく異なることが考えられるでしょう。

また、ひよこ鑑定士として働いている年数が多いほど鑑別技術が向上すると仮定すれば、年齢があがるほど給与も上がると考えられます。

ひよこ鑑定士の仕事は繁忙期と閑散期があるため、収入のアップダウンがある点は考慮しておかなければなりません。

鑑別率が下がるとペナルティーがある

ひよこ鑑定士は100パーセントの正確な鑑別とスピードを求められる職業です。とは言え、人間の行う作業なので必ずミスは存在するもの。ひよこ鑑定士は孵化場と契約を交わすとき、98パーセントの鑑別を保証します。

そのため、保証した鑑別率を達成できないときはペナルティー(賠償金)を支払います。いくら作業が早くても正確性を損なっては給与の減少につながるので、作業を慎重におこない、日々技術の向上を目指すことが重要とされています。

時給換算すると割のよい仕事

基本的にひよこ鑑定士は、1羽につき2~3秒でオスとメスを判定します。1時間の中で判定するひよこの数は約1,000羽。時給に換算すると4,000~5,000円くらいが相場です。

就業形態にもよりますが、ひよこ鑑定士は1日につき8時間の労働かつ週4日の勤務体制が一般的なので、他の職業に比べると収入と休暇のバランスはかなり良い部類に入るということができるでしょう。

単価の高いひよこもいる

鑑別するひよこの最低単価は4~5円ですが、ブランド鶏の雛になると100円から数万円の単価になることも。

単価の高い雛を扱えば給与アップが見込めますが、ブランド鶏の生産数は孵化場が決定することなので、値段の高い雛ばかりを鑑別するのは難しいようです。

ひよこ鑑定士の平均年収

ここではひよこ鑑定士の年収や収入アップの方法について紹介します。

ひよこ鑑定士の平均年収は500~600万円くらい

近年のひよこ鑑定士の推定年収は500~600万円くらいが相場といわれています。

よって一般的なサラリーマンの年収と同等かそれ以上の収入を得ていることが考えられます。現在では日本人の平均的な収入を得ているひよこ鑑定士の仕事ですが、昔は「半年働くと家が建つ」ほど収入があったそうです。

時代の変化と共に長い目で見れば、ひよこ鑑定士の年収は昔よりも減少傾向と考えてよいでしょう。

海外で働いた方が儲かる?

2018年10月時点でのひよこ鑑定士の国内登録者数は117名(海外を含めると183名)。約70名近い人が海外の孵化場でひよこの鑑別作業を行っています。

近年国内における新人ひよこ鑑定士の就職先は減少傾向。理由には、小さな規模の孵化場ではひよこ鑑定士を雇えるほどの体力がないこと、定年がない仕事なので若者の枠が空かないこと、技術を身につけた韓国人労働者が増加したことなどがあげられます。

国内でのひよこ鑑定士のニーズが減少する一方で、海外の孵化場ではひよこ鑑定士の人手不足が問題に。イギリスでは年収約730万円で人を募集しても人の確保が難しいのが現状です。

ひよこの鑑別方法(肛門鑑別法)はもともと日本で大正13年に考案された技法です。そのため、日本人のひよこ鑑定士が一番高い技術を持っているとされているため需要が多く、世界中の孵化場では多くの日本人ひよこ鑑定士が活躍しています。

海外で働く上で考慮しておくのは日本の経済状況。働いている時の状況が円高か円安によって収入に大きく影響することが考えられます。特にバブル(1986~1991年)の円安時代は現在よりも大きな収入を得ることが可能だったようです。

この視点から見れば国内で勤務するのと同様に、現在海外で働いても以前(バブル期)よりは収入が減少していると考えてよいでしょう。とは言え、日本国内で働くよりも海外で働いた方が仕事の数や収入が多いことは間違いないようです。

海外でひよこ鑑定士が不足している理由

海外でひよこ鑑定士が不足しているのにはいくつかの理由があります。一つは人材の育成が難しいこと。

ひよこ鑑定士になるためには日本と同様に最低でも3年以上の時間が必要であることに加え、長時間単純作業をしなければならないなどの理由から、あまり良いイメージを持たれていないことがあげられます。

また、ひよこを取り扱う人の適性として「手が小さい方が有利」ということがありますが、一般的に体格の大きな欧米人には細かい作業があまり向かないということも理由の一つとされています。

海外で活躍するなら海外斡旋を利用

ひよこ鑑定士の資格を取得するためには養成所に入所し、孵化場で研修生として働き、予備考査と高等鑑別師考査の試験に合格しなければなりません。これらの運営や管理を行っているのは全て「公益社団法人畜産技術協会」です。

海外でひよこ鑑定士として働きたいのなら、同協会の行っている海外斡旋を利用するとよいでしょう。斡旋先はフランス・ベルギー・ドイツなどのヨーロッパ圏が多いですが、その他にもアメリカ・ニュージーランド・ロシアなどの実績もあります。

募集は海外から要請がきた時に行われるもので、希望者は海外斡旋鑑別考査を受けなければなりません。詳しい試験内容は発表されていませんので、希望者は都度同協会に問い合わせをするとよいでしょう。

健康面に問題がなければ生涯年収をアップさせることが可能

ひよこ鑑定士には定年がありません。そのため、健康や視力に問題がなく働く意欲があるうちは働き続けることができる職業です。同協会が年に1回開催している「全日本初生雛雌雄鑑別選手権大会」の入賞者には70代のひよこ鑑定士もいるほどです。

年齢を重ねても若年層よりも優れた鑑別率と仕分けの数をたたき出せるなら、一般的なサラリーマンのように定年後に年収が減少することはありません。よって、ひよこ鑑定士は技術力を保ちながら長年働くことで、生涯年収をアップさせることが可能と考えられるでしょう。

ひよこ鑑定士の将来は?

国内におけるひよこ鑑定士の需要が減少傾向であることは記述の通りですが、加えて近年では従来の手作業でおこなわれる鑑別方法の他に、テクノロジーを駆使した鑑別方法も開発されています。

現在研究中で代表的な方法は、孵化する前の卵から注射器で染色体を取り出して調べる「染色体マーカー法」や「機械学習」など。

これらは精度の問題から開発段階にありますが、もしそれらの技術が実用化されたらひよこ鑑定士の仕事の数は今よりも遥かに減少することが考えられるでしょう。

ひよこ鑑定士の給与・年収まとめ

海外での活動を視野に入れて考えておこう

ひよこ鑑定士の収入は昔に比べて減少傾向にあるとは言え、一般的な男性サラリーマンと同じ位の年収を得ることは可能とされています。また熟練した技術を持っているのなら、平均以上の収入を得ることも可能です。

ただし、あらゆる理由により雇用数が減少している現在の状況を考えると、需要の多い海外での活動を視野に入れておいた方が、安定した給与を得られる可能性が高くなると考えられます。

ひよこ鑑定士の参考情報

平均年収500万円~600万円
必要資格
  • 初生雛鑑別師
資格区分 民間資格
職種自然・動物

統計情報 出典元:

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