労働基準監督官の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

労働基準監督官の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

国家公務員として人気の職業、労働基準監督官は、お堅い仕事というイメージのある職業ですが、正義感も必要で地道な努力を続けたうえに成り立っているようです。今回は労働基準監督官の勤務先や、仕事の特徴、魅力などについてご紹介します。

労働基準監督官とはどんな仕事?

安全な労働環境をつくる、労働問題に関するエキスパート

労働基準監督官はふだんの生活ではあまりなじみがない仕事だと思いますが、事業主に対して労働基準関連法令を説明して適切な労働環境へと導いていくプロフェッショナルです。

労働環境を改善することで労働災害を防ぎ、労働環境を改善させることが目的です。残業や過重労働などを取り締まり、安全な労働環境をつくり出すことが労働基準監督官の仕事です。

労働者の権利を守る仕事

過重労働をさせたり残業代を支払わないなど「ブラック」と呼ばれる企業は多いと思います。労働基準監督官は、事業者が労働に関する法律の基準を守って労働環境の運営を行っているのかをチェックします。

労働者の権利を保護するための業務としては労働者の立場で事業者を監督し、適切な運営が行われるように指導します。給料の未払いや突然の解雇などが多くある企業の労働者の権利を守り、サポートする仕事が労働基準監督官なのです。

外出の多い仕事

労働基準監督官は国家公務員です。そのため、通常の公務員と同じく8:30から17:00までが基本的な勤務時間になっています。ただ業務上事業所や現場に出かけることが多く、外出の多い職種といえます。現場によっては17:00には戻れないこともあります。

内勤の場合は事実確認書類など多くの書類を作成する必要があるので事務処理業務も多いです。労働基準監督官は普通の公務員とは異なり外出も多く、内勤では書類作成などの事務仕事があることを覚えておきましょう。

労働基準監督官の仕事は意外とハード。正義感が必要

国家公務員ということもありゆるいイメージがあると思いますが、労働基準監督官は事業主に労働関連法令を遵守させて、労働災害を未然に防ぐ役割を担っているため、強い正義感が必要です。

長時間労働や不安定な現場での労働など、過酷な環境を強いられている労働者を助ける仕事なので、態度の良くない事業主と接触したり、膨大な処理業務を行います。労働基準監督官として継続的に仕事を続けるためには、困っている人を助けたいという正義感を持つことがとても大切なポイントになります。

労働基準監督官の給料レベルは高めの傾向

労働基準監督官の給料は他の職業に比べて高い傾向にあるようです。一般的には20~24万円程度の給与からスタートし、ボーナスを入れて年収350万円程といわれています。

初年度からボーナスを入れると、他の職業よりは年収も高く人気の高い職業でもあります。国家公務員ということから年齢を重ねるごとに給料は上がって行く年功序列で、50代になれば給与は50万円程に上がり、堅実的な仕事にはちがいないでしょう。

労働基準監督官の主な仕事内容

労働基準監督官の仕事は労働関係法令に基づき、あらゆる種類の事業所に立ち入って労働基準法や労働安全衛生法等を遵守させることです。労働者を守る仕事とひと言でいっても行う業務は数多くあります。

事業所に立ち入り調査を行う臨検監督

労働基準監督官の仕事では、臨検監督と呼ばれる労働基準関係法令に基づいて、定期的に事業所に立ち入り調査を行う仕事があります。

定期的に行う臨検監督ですが、労働者からの相談があった場合にも行います。機械や設備の安全性や適正な労働時間などを厳しくチェックしていきます。

強制捜査をする司法警察事務

労働者からの相談があった場合や定期的な臨検監督で事業主が労働基準関係法令に違反している場合に特別司法警察職員として事業所の捜査や差し押さえ、逮捕などの強制捜査を行うのが司法警察事務です。

特別司法警察職員は事業主を逮捕し、検察庁に送検することができます。逮捕に至るのは事業主が労働基準関係法令に悪質に違反していた場合ではありますが、労働関係の警察として逮捕することもできてしまうのです。

安全衛生業務

工事現場などでは適正な労働環境ではないことが多く、事故の発生や死亡者が出てしまうことがよくあります。労働基準監督官が実際に災害の発生現場に行って災害の発生状況や原因を調査し、同じ事故が起こらないように指導することが安全衛生業務を行う目的です。

震災などの災害現場では身の安全よりも復旧作業を優先してしまう人が多いため、危険な状況で作業を行わなければならない人が安全に作業できるよう、指導を行います。

事実関係の調査を行う労災補償業務

通勤を含め、仕事上で労働者が負傷することや傷害、死亡などの労働災害が起きた場合に必要な保険給付を行うために事実関係の調査をするのが労災補償業務です。

例えば通勤時に転んでケガをした場合には保険が適応されますが、その場合多くの人が相談すると思います。そうした場合には労働基準監督官が適正に対応する必要があります。

労働基準監督官の仕事は勤務場所で変わらない

労働基準監督官の勤務先としては全国にある労働局、労働基準監督署です。拠点ごとに業務内容は異なってきますが、労働基準法、労働安全衛生法に関連する業務を行うことに変わりはありません。

労働基準監督官は数年に一度の頻度で転勤がある職業なので、転勤ができない人や希望しない人にとっては難しい職業といえます。

労働基準監督官の仕事のやりがい

困っている労働者のサポートをし、助けることができる

企業によっては長時間労働や不当な解雇、安全性のない現場作業など過酷な環境で労働を余儀なくさせられている労働者は数多く存在しています。

安心で安全な職場で働くことは、生活をしていくうえで欠かすことはできません。労働基準監督官は事業主に労働関連法令を遵守させることができるので、労働災害を未然に防ぐことができます。

労働基準監督官は労働災害で苦しんでいる労働者を助けることができるため、とても感謝される仕事といえます。社会的意義が大きい分モチベーションを維持でき、困っている人をサポートするやりがいのある仕事です。

キャリアアップの道がしっかりある仕事

労働基準監督官は国家公務員として現場に出て多くの人々と関わり、労働問題のプロとして経験を積むことができます。

事務処理をメインとした公務員とは異なり、幅広い経験を積めるので努力次第で都道府県労働局長などの労働基準行政機関の幹部に昇進できる可能性もあります。

幹部になれば労働社会にとって、より大きな影響のある業務を担うことができます。キャリアアップの道がしっかりある労働基準監督官は努力次第では責任のある大きな業務ができるやりがいのある仕事なのです。

若手でも多くのチャンスがある

労働基準監督官になるには、労働基準監督官採用試験に合格する必要があります。就職が決まると、プロの労働基準監督官として業務を行えるように多くの研修を受けることになります。

多くの知識を身につけて配属された後は、若手であっても重要な仕事を任される機会が多くあります。案件によっては豊富な経験や専門知識などが必要で、最初の頃は失敗することも当然あるかと思いますが、上司や先輩などのサポートをしっかりと受けることができるので安心して業務を行えるでしょう。

サポートしてもらいながら経験を積むことができ、若手でも多くのチャンスがあるので労働基準監督官としてやりがいは大きいといえます。

労働基準監督官の仕事内容まとめ

労働基準監督官は労働者の権利を守る仕事

国家公務員の労働基準監督官は、残業や過重労働などを取り締まり、安全な労働環境をつくり、労働者の権利を守る仕事です。

労働基準監督官の業務は、事業所への立ち入り調査や強制捜査をする司法警察事務など多岐にわたり、業務によっては外出が多くあって意外とハードな仕事なので、体力や正義感が必要になります。

労働基準監督官は労働局、労働基準監督署で働き、業務内容はどこでもほとんど変わりません。困っている労働者をサポートし、助ける労働基準監督官は若手でもチャンスをもらえるやりがいを感じられる仕事といえます。

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