細胞検査士の給与・年収は?平均月収や支給される手当まとめ
細胞検査士になるとどれくらいの給与や年収を稼ぐことができるのでしょうか。細胞検査士は病院や検査センター、製薬メーカーなどで活躍しています。医療機関では細胞検査士を非正規雇用で雇っていることも多いです。アルバイトとして働く細胞検査士も少なくありません。時給で働く場合、相場はどれくらいになるのでしょうか。
細胞検査士の初任給
細胞検査士はどのような場所で働いて、初任給はいくらくらいか?
細胞検査士が活躍する場所は、病院や検査センター、大学病院など、患者さんから検体を採取し検査を行う場所です。
そのほか、製薬会社などで新薬の開発などに携わる細胞検査士がいます。細胞検査士の初任給は就職する病院や企業によって大きく異なりますが、20~22万円程度が相場のようです。大学新卒の一般的な初任給と同じくらいの水準と思ってよいでしょう。
臨床検査技師の初任給相場はどれくらい?
細胞検査士になるためには、まず臨床検査技師の資格を取得し、細胞検査士認定試験に合格する必要があります。
臨床検査技師から細胞検査士の認定試験に合格するためにはそれなりの実力や労力が必要なため、細胞検査士の初任給の方が若干良く設定されているか、あまり変わらないことが多いです。そのため、臨床検査技師の初任給は18~22万円が相場といえるでしょう。
近年、高齢者の人口増加、団塊世代の定年で臨床検査技師の需要は高まる傾向にあります。臨床検査技師の平均的な初任給や給料、年...
細胞検査士の平均給与
細胞検査士の平均給与とは? どのようなことが給与に影響してくるか
細胞検査士の給与は、どこに就職するかによって大きく変わってくるため、同年代・同じ勤続年数でも給与に差があります。
例えば、中小規模の病院より大学病院や大規模な総合病院の方が、給与が良い可能性が高いです。また、病院などの医療機関が細胞検査士を雇用する場合、契約社員やパート・アルバイトなどの非正規雇用であることが多いです。
薬理関係の研究や開発がしたい場合、製薬会社に就職することも視野に入れている人が多いでしょう。大手の製薬メーカーに就職するか、中小の製薬メーカーに就職するか、外資系企業か、などの条件によって給与は変わってきます。また、新薬の開発に成功し、爆発的に売れた場合は実績がボーナスに反映されたり、昇進・昇給が期待できることもあります。
細胞検査士の30代の給与平均は22~25万円前後、40代は25~30万円前後、50代では30~35万円前後が相場です。勤め先によって月々の給与とは別に、ボーナスや福利厚生がつくことがあります。しかし、医療機関では非正規雇用が多いことも影響してか、全体的に低い水準です。
病院に勤める細胞検査士の場合、夜勤があるかどうか、ひと月に何回くらいのペースで当直に入るかによって手当の金額が変わってきます。体力的・精神的に負担がかかるため、嫌われがちな夜勤ですが、給与面ではプラスに働くことがあります。
そのほかに期待できる手当としては役職手当です。主任・課長職など、勤務年数が長くなり、仕事面でも信頼が厚くなると役職を付けてもらえるかもしれません。その代わり、病院の運営会議に出席したり、人事面を任されるなど細胞検査士としての仕事以外の業務が増えます。
細胞検査士がパート・アルバイトとして働いた場合の時給はどれくらいか?
パート・アルバイトなどの雇用形態で、細胞検査士の人員確保を行っている病院も多いです。その場合、時給は1200~1800円程度が相場です。細胞検査士としてのキャリアや、業務内容によって時給に差が出ます。専門職なので一般的な事務職などに比べると高い時給で働けることが多いでしょう。
細胞検査士の仕事は比較的女性が多い仕事です。そのため、細胞検査士としての経験はあるものの、フルタイムで働けない子育て世代の女性などがパート・アルバイトとして時短で働いているケースも多く見られます。
細胞検査士の平均年収
細胞検査士の年収水準はやや低めかも?就職先によっても異なる
細胞検査士の年収は月給同様、就職先によって大きく変わります。また、その年のボーナスの支給額なども年収額を左右するでしょう。
大学病院や総合病院など、医療機関に勤める細胞検査士の多くは非正規雇用であることがほとんどです。また専門職なので一般企業の営業職のように昇格や昇給が少ないようです。それらの事情も考慮すると、一般的な会社員と比べて年収の水準はやや少ないといえます。
細胞検査士の全体の平均年収は430万円前後です。年代別に見ると、30代は270~385万円前後、40代は310~490万円前後、50代は400~520万円前後が平均ではないかと推測できます。突出して高収入を狙いたい人には向いていない仕事かもしれません。
しかし、製薬会社など一般企業に正社員として就職できた場合は、技術職として収入が安定するでしょう。病院勤務と収入面では大差なかったとしても残業がほとんどなかったり、当直がなく土日が休みだったりと、待遇の面で差が出ることもあります。
細胞検査士・臨床検査技師の求人は年々減っている傾向があるようです。その理由は機械の進歩などにより、細胞検査士を多く雇わなくても早く的確な細胞検査ができるようになったからではないか、といわれています。
しかし、細胞検査士が顕微鏡で直接観察を行うことでしか見つけられない異常や病気のリスクもあります。また、新薬の開発や研究は細胞検査士ならではの発想や追求心があってこそ成し遂げられるものといえるでしょう。
細胞検査士として業界内で生き残りたいのであれば、日々研鑽し、機械にはとってかわることができない細胞検査のスキルを磨く必要があるでしょう。
製薬メーカーで働く細胞検査士の年収はどれくらい?
製薬メーカーに正社員として就職した場合、細胞検査士の年収は380~460万円が平均です。製薬メーカーに就職した場合は、一般的なサラリーマンと同水準の年収と、週休2日制など規則的な勤務体系で働いている細胞検査士が多いようです。
学校を卒業した後、非正規雇用の細胞検査士として病院で勤務して経験を経た後、製薬メーカーなど条件の良いところに転職する、というパターンもあります。
持っている資格をフル活用して収入アップを狙う!臨床検査技師の資格は強い!
細胞検査士は臨床検査技師でもあります。臨床検査技師の国家資格を取得しているため、細胞検査士以外にも選択肢はあります。
例えば臨床検査技師が取得できる資格として細胞検査士同様に名前が挙げられることが多いのは「超音波検査士」です。腹部や心臓、泌尿器系、産婦人科系などさまざまな部位をエコーで調べることができ、診察に来た患者だけでなく、健康診断などにも使用されます。
「超音波検査士」は超音波エコーを使って、体の表面や内部を検査する知識と技術を持っている人の認定資格です。「日本超音波医学会」が認定していますが、「超音波検査士」の資格がなければ超音波エコーが使用できないわけではありません。しかし「超音波検査士」の資格を取得することで、経験と知識を十分に有しているという証明にもなります。
年収は細胞検査士とほぼ変わらない340~430万円前後が全体の平均年収ですが、なかには年収500万円以上の求人もあるようです。また、臨床検査技師や細胞検査士に比べて求人が多い傾向があります。
細胞検査士として年収を上げるためには転職や経験を積んでいくのが一番です。そのほか、臨床検査技師として細胞検査以外の分野で働いて収入アップを狙いたいのであれば資格を取るなどして、スキルアップしていく必要があるでしょう。
細胞検査士の給与・年収まとめ
医療機関は非正規雇用が多い!
細胞検査士として働く場合、就職先や職種によって収入に大きく差が出ます。細胞検査士が活躍する場は病院や検査センターなどの医療機関だけでなく、製薬メーカーなどの一般企業でも開発などに携わることができます。
収入アップを狙うのであれば細胞検査士として転職したり、臨床検査技師の資格をフル活用して「超音波検査士」など、他分野にチャレンジするのも良いでしょう。
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細胞検査士の参考情報
平均年収 | 400万円〜500万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 試験合格 |
職業職種 | 医療 |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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