看護師の仕事内容とは?勤務先別の特徴とやりがいや魅力について解説

看護師の仕事内容とは?勤務先別の特徴とやりがいや魅力について解説

特に女性の人気が高い職業でもある看護師。医療職では目立ちやすいイメージがあります。実際は、夜勤をすることや患者さんの死を看取る場面もあるようです。この記事では、看護師の勤務先・仕事の特徴、魅力などについてご紹介します。

看護師とはどんな仕事?

患者が回復するためのケア・医師の診療補助を行う人を看護師と呼ぶ

まずは、看護師の定義を「保健師助産師看護師法」の第5条から引用してみましょう。

保健師助産師看護師法による看護師の定義

保健師助産師看護師法第五条では、看護師について、引用のとおり定義しています。

【看護師の定義】

第五条 この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじょく婦(※)に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。

(※)じょく婦(褥婦)とは、分娩期から妊娠前に戻るまでの期間にある女性のこと。

参考リンク:保健師助産師看護師法(昭和二十三年法律第二〇三号)

保健師助産師看護師法では、以下の3つを業とする人を「看護師」の定義としていることがわかります。

  • 怪我又は疾病を抱えて療養している人の医療的ケア
  • 分娩期から妊娠前に戻るまでの期間にある女性(褥婦)の医療的ケア
  • 医師の診療・診察の補助

その他、少し古くなりますが、世界130カ国の看護協会が加盟している国際団体である「国際看護師協会(ICN)」では、看護を下記のように定義しています。

国際看護師協会(ICN)による看護師の定義

日本看護協会を含む世界130カ国の看護師協会が加盟している国際看護師協会では、看護を下記のように定義しています。

発表されたのは2002年なので古いものですが、看護協会が行った翻訳を引用します。

看護とは、あらゆる場であらゆる年代の個人および家族、集団、コミュニティを対象に、対象がどのような健康状態であっても、独自にまたは他と協働して行われるケアの総体である。看護には、健康増進および疾病予防、病気や障害を有する人々あるいは死に臨む人々のケアが含まれる。また、アドボカシー(※)や環境安全の促進、研究、教育、健康政策策定への参画、患者・保健医療システムのマネージメントへの参与も、看護が果たすべき重要な役割である。

(※)アドボカシーとは、弱い立場にある人の生命や権利、利益を養護して代弁すること。

参考リンク:ICN看護の定義

国際看護師協会の定義を見ると、医療的なケアだけでなく下記のような役割もあるでしょう。

  • 患者さん本人や家族に対する精神的なケア
  • 健康増進・疾病予防の指導

怪我や疾病を抱えていると、どうしても精神的に参ってしまうことも多くなるでしょう。また、診療科によっては死と向き合う機会もあるかもしれません。場合によっては、なかなか自分の思ったことをいえないことも出てくるでしょう。そのようなときは、患者さんや家族の立場に立って主張を伝えることが求められます。

看護師の仕事の基本は、医師やその他医療職員と協力しながら患者が回復するまでケアを行うことです。その中で、必要であれば患者さん本人やその家族に対する精神的なケアを行ったり、退院間近の患者さんや家族に病気の予防や健康維持のための予防指導をしたりすることもあります。

診療科によっては死と向き合うことも

特に医療関連分野や有料老人ホームなどの介護福祉施設に勤務していると、患者さんや利用者さんの健康状態にも大きな差があります。

診療科によっても異なりますが、怪我や病気をしている部位以外は元気な人を看護することが多い科もあれば、余命数ヶ月の人を看護することが多いところもあるなどさまざまです。

特に、内科や外科は患者さんの死を看取ることも多くなるので、精神的なタフさも求められるでしょう。耳鼻咽喉科や皮膚科は比較的そうした患者さんが少ないので、苦手な人はそうした診療科を選ぶといいかもしれません。

准看護師とは仕事内容に違いはない

看護師と似た名称に「准看護師」があります。両者の違いは、大きく分けて2つ。

  1. 資格要件
  2. 業務の制限

まず資格要件について、看護師は国家資格なので試験の実施団体は厚生労働省です。当然ですが、試験合格後に申請する免許もその時の厚生労働大臣名で発行されます。それに対して、准看護師は都道府県に認可される資格なので、「知事試験」に合格することで取得できる資格です。

仕事内容としては看護師と准看護師で違いはなく、准看護師がしてはならないと規定されている医療行為はありません。ただし、「医師や看護師の指導のもとで業務を行うこと」と規定されています。そのため、管理職につく場合は看護師に指示を出さなければならないときもあるため、そういう点で制限が生まれてしまいます。

給与面でも差があるうえ、中学卒業から准看護師になった場合は実務経験を3年以上(通信制で受験資格を取得する場合は実務経験7年以上)経た上で、専門学校で2年学ばなければなりません。

高校卒業以上であれば実務経験は必要ないもののそれでも准看護師養成所で2年、さらに看護専門学校で2年学ぶことが必要です。そのことを考えると、最初から看護師を目指したほうがいいでしょう。

看護師が活躍する場は大きく広がっている

「看護師が働く場所はどこだと思いますか?」と質問されたとしたら、病院・クリニックや訪問看護ステーションと答える人は多いかもしれませんね。実際、先にあげたような医療関連の施設で見かける機会がもっとも多いので、必然的に「病院」と答える人が多くなってくるでしょう。

しかし、看護師が活躍する職場は医療分野以外にも大きく広がっています。一例をあげると、老人ホームやデイサービスといった福祉施設や訪問入浴サービスといった介護分野、保育園、保健所、企業での産業看護師、コンサートやスポーツ施設などイベント会場やツアーに同行する看護師などです。

言い方を変えれば、看護師は人が多く集まりやすい場所で働くことが多い職業といえます。

勤務先によって仕事内容は大きく異なる

新卒看護師の入職先でもっとも多いのは病院です。また、働いている職場でもっとも多いのも同じく病院になります。

病院といって思い浮かぶのがお医者さんと看護師という人は多いと思いますが、病院の中でも配属場所によって仕事内容がまったく違うことは意外とご存じない人も多いのではないでしょうか。入院施設(病棟)のある中規模~大規模な病院と、いわゆる診療所やクリニックでは似ているようで実際に担当する業務内容は異なります。

例えば、一定規模以上の病院であればICU(集中治療室)や産婦人科がある病院であればNICU(新生児集中治療室)、手術室があります。ICU・NICUや手術室の担当と外科や内科などの病棟では、当然行う仕事は違ってくるでしょう。

看護師の主な仕事内容は、下記のとおりとなります。

  • バイタルサインチェック(血圧・体温・脈拍の測定)
  • 巡回(ラウンド)
  • 注射・点滴・採血
  • カルテ記録
  • ナースコール対応
  • 患者の移送
  • 手術準備・器具の手渡し

先にあげたICU(集中治療室)やNICU(新生児集中治療室)、救急では患者の移送に関わる機会が多くなります。手術室を担当する看護師であれば、手術準備や執刀医への手術器具の手渡しが中心となってくるでしょう。

病院以外であれば、有料老人ホームやデイサービス・訪問入浴といった福祉関連施設、訪問看護ではいわゆる老年看護が中心です。保健所であれば来所者の健康相談、企業の産業看護師は従業員の健康相談・管理が業務の中心となります。その他イベント会場であれば、急病者への対応(応急処置)が中心となり、医療行為に関わる機会は少なくなります。

これらの領域は、医師の診察・診療が必要なときは連携している医療機関にお願いする形を取っています。そのため、医師の診察・診療が必要かどうかの判断、入浴をさせるかどうかの判断などは、すべて看護師が判断するので、そういう意味では看護師の役割は重要です。

看護師の需要は、病棟と訪問看護、コミュニティナースで増えることが予想される

日本看護協会が行った「2018年病院看護実態調査」では、今後の看護職員数の増減予定(計画)に関する調査があります。

これによると、病院では5割強の病院が2017年度と同程度の予定と回答して、約35%の病院が今年度より増やす予定という回答でした。一方で、400床以上の入院設備を持つ病院では「2017年度より減らす予定」と回答している病院も見られます。増やす予定とした病院のうち、約4割が病棟、27%が退院支援・地域連携部門、ついで17%は訪問看護部門と回答。

近年では、地域包括支援の導入が積極的に行われていることもあり、病院でも訪問看護部門の設置や訪問看護ステーションの併設、または同一・系列法人内に訪問看護部門があるところも合わせると半数以上の病院に訪問看護機能を有しているという結果が出ています。

超高齢化社会になっている現状を考えると、訪問看護やコミュニティナース、病棟で増えると予想されるでしょう。

勤務先で異なる看護師の勤務体制

仕事場によっては1人で勤務することもある

基本的には病院や有料老人ホームなどの福祉施設であれば、小さなクリニックや診療所でもない限り、1人で勤務することはありません。特に病棟看護師の働く医療現場では、医師や薬剤師、栄養士などの専門職とともに協力し合い、「チーム医療」で患者さんのケアに当たります。

また、有料老人ホームなどの福祉施設でも、これにならって医師や薬剤師、介護士などの介護スタッフ、理学療法士などのリハビリスタッフと協力しあって「チームケア」を行っています。

一方、働く事情が少し異なっているのが、保育園や産業看護師です。こうした人たちは基本的に1人で働いており、例えば保育園であれば乳幼児クラスから年長組までの健康チェック、怪我した園児の応急処置、必要であれば病院までの付添いや保護者への連絡なども行っています。

イベントやツアーに同行するナースも同様で、よほど人が多く集まる場所でない限りは基本的に1人で勤務して、急病人が出れば症状の経過観察や応急処置をすることが主な業務です。老若男女いるので、幅広い病気に関する知識が求められます。

勤務時間は勤務先によって異なる

「看護師」と聞いて連想するのが24時間体制での勤務という人も多いかもしれませんね。実際、30歳を過ぎてくると夜勤がきつくなり、結婚・出産にともなって離職する人は非常に多いといわれています。

ただ、実際に仕事として夜勤があるのは入院設備がある病院だけです。同じ医療領域でも、いわゆる診療所・クリニックと呼ばれるところでは日勤のみで、特にオフィス街で開業しているところは土日祝日をお休みにしているところもあります。

その他の領域についても、病院のように夜勤はない、もしくはあってもオンコール対応がほとんどです。患者さんの健康・命を扱う仕事なので、激務であることに変わりはありません。

しかし、最近では看護師確保のためにライフスタイルに合わせた勤務体制を組んでいるので、若いときに病棟で看護の経験を積んで転職するのが一般的になっています。

病院では夜勤をすることも

病棟で勤務する看護師は、24時間体制で働いています。そのため、曜日・時間に関係なくどこかの時間帯で勤務することになります。

勤務先によっても異なりますが、勤務形態の多くは次のいずれかです。

  • 2交替制
  • 3交替制

2交替というのは、「日勤」と「夜勤」のいずれかを交替で行っていくことをいいます。勤務時間は勤務先によって異なりますが、一例としては下記のとおりです。

  • 日勤(8:30~17:00)
  • 夜勤(16:30~翌朝9:00)

3交替というのは、「日勤」と「夜勤」の間に「準夜勤」が入り、3通りの勤務体系を交替で回していく形式です。時間は勤務先で違うので、ここでは一例を示しておきます。

  • 日勤(8:00~16:30)
  • 準夜勤(16:00~24:30)
  • 夜勤(24:00~翌朝8:30)

下記表は、2交替と3交替のシフトの一例となります。

曜日
2交替 休日 日勤 夜勤 夜勤(明け) 休日 日勤 休日
3交替 休日 日勤 夜勤 休日 日勤 準夜勤 準夜勤

2交替は、日勤が8時間~8時間30分、夜勤は16時間~16時間30分のように、夜勤の方を長くしているのが特徴です。

夜勤は勤務時間が長いので、通常の休憩に加えて仮眠時間を最低2時間取ることを義務づけています。それでも、体力的な消耗は大きくなりやすく、その点がデメリットといえるでしょう。ただ、次の勤務までの時間が長くなるので、休養は取りやすくなります。

3交替は、日勤と夜勤の間に準夜勤が入るので、24時間を3等分で勤務時間を8時間~8時間30分にしているところが多いようです。日勤は朝~夕方、準夜勤は夕方~深夜、夜勤は深夜~翌朝まで仕事をしています。

勤務時間が短い分、1回あたりの負担が少なくなりやすいのはメリットでしょう。しかし、勤務体制によっては日勤から夜勤になっていると、日勤後少し休んで夜勤というように切り替えが難しくなる点はデメリットといえます。

実際の勤務体制はこれだけでなく、日勤と夜勤を均等にするなど、独自の勤務体制にしているところもあるようです。また、看護協会でも、「看護師の夜勤・交替制勤務に関するガイドライン」を策定して、夜勤の負担を軽減するための提案を行っています。

どの勤務体制がいいのかについてはなんともいえない部分ですが、自分の体調の傾向やライフスタイルなどを考えてみるといいでしょう。

その他の領域では、夜勤はほとんどない

看護師が働く領域は何も病院だけではなく、介護施設などの福祉領域、保育園や企業の産業看護師などがあります。こういった領域では、夜勤はほとんどありません。

デイサービスを除く有料老人ホームなどの介護福祉施設は、病院と同じく24時間体制なので、看護師も夜勤が求められると思われがちです。規模に応じた設置基準はあるものの、夜勤までは義務づけられておらず、オンコールなので、比較的安心して働きやすい環境といえます。

保育園や企業の産業看護師も同じく日勤のみで夜勤はありません。特に企業では土日祝日がお休みというところも多いので、看護師の休日も必然的に土日祝日となります。

イベント会場やツアーに同行する看護師は、急病社の応急処置などを行うことが仕事です。コンサートや野球の試合などのように夕方~夜間にかけて行われる場合は別ですが、深夜の勤務はほとんどありません。

ただ、ツアーナースは旅先での急病にも対応しなければならないので、その意味では旅程中は勤務時間といえるかもしれません。

看護師の具体的な仕事内容

看護師の主な仕事は医療的なケアを行うこと

看護師の仕事内容としては、働いている場所(病院・福祉施設など)や配属される診療科などによっても変わってきます。しかし、基本的な仕事内容の定義はこの3つです。

  1. 怪我又は疾病を抱えて療養している人の医療的ケア
  2. 妊娠前に戻るまでの期間にある女性の医療的ケア
  3. 医師の診察・診療の補助

これらを医師の診断・診療計画に基づいて行っていきます。しかし、医学の発展に伴って医療体系は高度化・専門化する一方です。

2001年頃から「チーム医療」という概念が生まれ、2010年代からは全国にある多くの医療機関では医療専門職が協力して治療にあたる「チーム医療」、多くの介護福祉施設でもこれにならって「チームケア」で患者さんや入居者のケアにあたっています。

看護師は最前線で患者さんや入居者、およびそのご家族に接する存在です。そのため、患者とその他医療スタッフの間に立ってコミュニケーションの円滑化をはかるとともに、患者さんや家族の精神面でのケアや健康を取り戻すための指導を行っています。

看護師の基本的な仕事内容

看護師の業務はどこで働いているか、どの診療科で働いているかによって変わってきます。病院では「患者さん」、介護施設では「入居者」などのように呼び名こそ違いますが、基本的には「医療的ケア」が看護師の行う仕事です。

ここでは、看護師が行う仕事について解説していきます。

バイタルサインチェック(血圧・体温など)

保育園や産業看護師、イベント会場で働く際はあまり行わないかもしれませんが、病院や介護福祉施設で必ず行う仕事のひとつがバイタルサインチェック(略称:バイタル)です。バイタルサインというのは「生命兆候」と呼ばれるもので、主には以下の4つのことを指します。

  1. 血圧
  2. 体温
  3. 脈拍(心拍)
  4. 呼吸状態

入院したときもしくは外来で通院したときに、体温や血圧を測定したことのある方もいるでしょう。これらは、訴えているまたはそれ以外の異常の有無を数値から判断するために行われています。

上の4つは基本的な項目で、症状によっては下記の3つを測定することもあります。

  1. 意識状態
  2. 尿量
  3. SPO2(動脈血酸素飽和度)

点滴

病院に勤務経験があれば、外来・入院に関係なく行われることの多い医療行為のひとつです。点滴を行う場合は、医師の指示通りに点滴液を選び、滴下数を合わせて投与します。

点滴は、いわゆる医療ミス・医療事故がもっとも起こりやすい医療行為です。その一例をあげてみましょう。

  • 点滴液の選択ミス
  • 滴下数の過不足
  • 刺入部位の腫れ(点滴漏れなど)
  • 点滴ルートのトラブルなど

こうしたアクシデントを防止するために、点滴を行う際は定期的に経過観察を行ったり、チェックを行ったりしています。

注射・採血

静脈注射などの注射、検査のために行う採血。その他にも、人工透析を行う際など、病院で勤務していると注射はあらゆる場面で行われます。大学病院などの大きな病院では、検査技師や研修医が行うところも見られますが、看護師が行う医療行為の中では、点滴と並んで行う機会の多い医療行為のひとつといえるでしょう。

前にも書いたとおり経験する機会は多く、大変重要な仕事ですが、実施する人の技量に左右されるので、意外と苦手意識を持っている看護師さんも多くいます。得意な人はかならずいるので、コツを聞いたりして練習と実践を繰り返し、しっかりとできるようになっておきましょう。

体位変換

体位変換とは、自分では体を動かせない患者さんに対して、身体の向きや体勢を変えてあげることをいいます。

足を骨折したり、靭帯を損傷したりして思うように身体を動かせない人、寝たきりになっている人などに主に行うので、重症患者が多くいる診療科や認知症患者が入っているグループホームなどで行われる機会が多いでしょう。

主な目的としては、苦痛の軽減・関節拘縮や変形の防止・褥瘡(床ずれ)の予防・血液循環の促進などがあります。

病棟の巡回(準夜勤・夜勤時)

病棟で勤務する際、準夜勤・夜勤(深夜勤)を行う看護師が担当します。病院によっては「ラウンド」という言葉を使われることもありますが、同じく病棟巡回を示す言葉です。

多くの場合は、21時の消灯後に懐中電灯を持って受け持ちの病棟を回ります。主な目的は、入院患者さんがきちんと眠っているかどうかの確認、点滴や容態のチェックなどです。

食事・排泄・入浴などの身体介助

食事や排泄・入浴などの身体介助は、介護福祉施設であれば介護職員が行います。また、病院でも専門の介護職員を配置して行う、もしくは看護助手が実施するところもあるようです。しかし、病院では看護師がこれらの身体介助を実施するところもあります。

特に高齢者は食事の際に誤嚥を起こしたり、入浴の際にバイタルが変化することもあったりするので、これらの兆候を直接見るという目的で看護師に任せていると考えられます。

手術時の補助

ある程度の規模の入院施設がある総合病院や大学病院には、手術室(オペ室)があります。手術室に配属された場合は、病棟や外来で働く看護師とは違い、手術中の補助が主な仕事です。

手術中は、手術がスムーズに行われるよう医師に手術器具を手渡しするなど、手術中のサポートを行います。手術中以外は、環境整備や機材の準備、麻酔の介助、手術の記録などがあり、一般的な病棟・外来の業務とは違った雰囲気での業務になります。

手術室も24時間体勢で動いており、場合によっては緊急手術が入ることもあります。手術室担当になると、オンコールの当番が回ってくることも。当番になったときは自宅もしくは30分以内に出勤できる場所にいなければならず、仕事もハードになりやすいようです。

カンファレンス・ミーティング

定期的に医師・看護師・薬剤師・理学療法士・栄養士・ケースワーカー(社会福祉士)などの医療職員が集まり、患者さんに関する情報の共有・容態の確認などを行って今後の治療方針を話し合います。

従来は、医師の指示に従って他の職員が動くという形でしたが、「チーム医療」が導入されてからはお互いが意見を出し合って、治療の方針を決めていく形が取られているようです。そのため、医師だけでなく他の職員も積極的に意見を出し合い、方針を探っていくことが求められます。

カルテ記録の記載

病棟・外来に関係なく、看護師の業務で重要な仕事のひとつがカルテ記録の記載・管理です。

これらの業務は、「法律上記録を残す義務があるため」、「チーム医療における情報交換・共有するための資料を残しておく」、「保険請求を行う際の根拠」としての利用などがあります。

カルテの記入方法はいろいろとありますが、主に「SOAP」という手法が代表的です。

  • S:主観的情報(subjective)
  • O:客観的情報(objective)
  • A:評価(assessment)
  • P:計画・治療(plan)

主に、患者さんの問題点や今後の治療方針などを記入しています。

勤務先で異なる看護師の仕事内容

看護師の活躍する場はたくさんある

病院以外にもあらゆる場所で看護師が必要とされており、病院・診療所・クリニックなどの他にも、こういった場所で看護師が求められています。

  • 介護老人保健施設などの社会福祉施設
  • 保健所
  • 訪問入浴サービスなどの居宅サービス業
  • 教員・研究者など学術機関

そこで、日本看護協会が発表した「看護統計資料集」から、看護師の場所別就業人数のうち2016年末分を一覧にまとめてみました。

就業場所 人数 比率
病院 840,508 69.4%
診療所 194,770 16.1%
訪問看護ステーション 42,245 3.5%
医療関連合計 1,077,523 89.0%
介護老人保健施設 23,645 2.0%
社会福祉施設 16,399 1.4%
介護老人福祉施設 22,111 1.8%
居宅サービス業 33,907 2.8%
社会福祉関連合計 96,062 7.9%
保健所 1,105 0.1%
公務員(都道府県) 680 0.1%
公務員(市町村) 7,154 0.6%
事業所 4,795 0.4%
学術機関(教員など) 16,120 1.3%
その他 7,226 0.6%
その他合計 37,080 3.1%
総計 1,210,665 100.0%

看護師は全体で約121万人が勤務しており、そのうち89%が病院・診療所・訪問看護に従事。残りの1割が介護・福祉関連や看護教員などの分野で働いています。

数字を見ればわかるように医療分野に集中しているわけですが、あらゆる分野で求められており、看護師は全体的に不足しているのが現状です。

ここでは、看護師の就業場所・それぞれで携わることの多い仕事内容について紹介します。

病院・診療所・クリニック

看護師の就業場所でもっとも多いのが、病院・診療所・クリニックなどの医療機関です。特に、大学・専門学校などの学校を卒業する新卒看護学生は、その多くはこれらの医療機関を選びます。

看護師が主に携わる業務については、先に紹介したとおりで、注射・点滴・カルテ記録の記載などです。病棟に配属となった場合は入院患者に、外来であれば外来患者に、救急部門であれば救急患者を対象として、これらの業務を行います。

手術室にいる看護師は手術看護師、もしくは略してオペ看と呼ばれ、手術中の医師のサポートや手術室の環境整備などがその主な業務です。その他、診療科によっても特徴は異なるところがあるので、診療科ごとの違いについても見ていきましょう。

内科

内科は、体の内部から治療を行う診療科です。対象となる部位は全身なので、その範囲も広くなります。そのため、多くの病院では呼吸器・循環器・消化器・糖尿病・代謝・腎臓・肝臓など部位ごとに細分化されています。

その他、別に総合内科として、すべての領域を複合して診察する医師もいます。看護師は、外来であれば診察のサポートを、病棟であれば注射・点滴、その他医療的・精神的なケアを行います。

外科

外科は、内科とは異なり身体の外部から治療を行う部門です。対象となる部位は全身なので、内科のように呼吸器・心臓血管・消化器・肝臓などの部位ごとに細分化されています。その他、同じ部位の内科医と連携して内科的治療と外科的治療の療法を行っている病院もあります。

手術室看護師であれば、外科医の手術サポートを行い、病棟看護師であれば手術後のケアや体位変換、点滴などの医療的・精神的なケアを行うのが主な仕事です。

小児科

小児科はその名の通り、子供の疾患全般を扱う診療科です。対象となる年齢や扱う疾患の範囲も広いので、担当する看護師は幅広い知識が求められるとともに、子供好きであることも求められます。

日本小児科学会では、小児科の対象年齢を「0歳から成人まで」としていますが、病院によっては「15歳まで」などのようにしているところも見られます。

耳鼻咽喉科

耳・鼻・喉などの疾患を中心に診療します。耳鼻咽喉科で実施される検査や処置は、特殊なものが多いのが特徴です。そのため、診察・診療の補助をする看護師にも専門的な知識が必要となります。

また、花粉症などのアレルギー疾患を扱う機会も多いため、患者数も季節によって上下動が見られます。

皮膚科

全身の皮膚や爪に関する疾患を診察・診療する科になります。対象疾患は、虫刺され・各種皮膚炎・やけど・感染症などと幅広く、皮膚に関する疾患とその処置・ケアに関する幅広い知識が求められます。

数ある診療科目の中でも、比較的患者さんの死を看取る機会の少ない科目といえるでしょう。

産婦人科

「産婦人科」となっていますが、多くの病院では「産科」と「婦人科」に分かれています。

産科では、妊婦の検診や出産の介助、母体と新生児のケアなどが主な仕事です。婦人科は子宮や卵巣など女性特有の疾患を扱うので、ときには術後のケアを行うこともあるので、女性特有の疾患に関する専門的な知識を求められます。

泌尿器科

泌尿器科は、腎臓・暴行・尿道・生殖器などの疾患が対象です。主には、対象部位のガン、膀胱炎、尿道炎、性病、尿管結石などの疾患を診ます。

「泌尿器科」という科目の性質上、患者さんは排尿トラブルを抱えていることが多く、一般的な看護に加えて尿道カテーテルなどの処置も多くなります。

眼科

眼科は目を専門的に扱う診療科目です。看護師が行う仕事としては、眼科医の診療・診察補助や手術の準備・補助、視能訓練のサポートなどになります。

ほとんどの眼科に視能訓練士がいるので、訓練士と協力して仕事を行うケースもあるようです。

精神科・心療内科

精神科では、不安やイライラといった気分症状、うつ病や統合失調症、発達障害、認知症などのケアを行います。心療内科はストレスからくる胃痛や兆円・胸焼けなどといった心因性からくる体の不調を診察する診療科目です。

これらの科目は他の診療科目とは異なり、各種検査では症状を判断しづらいので、医師や臨床心理士の他、病院職員と協力しながら、患者さんとコミュニケーションを円滑に行うことが求められます。

放射線科

放射線科とは、放射線やX線を使った検査や治療を実施する診療科のことをいいます。

一般の診療科目と違って、患者さんへのサポートは検査室への案内くらいです。その他は、検査器具の準備、造影剤の投与など主に医師や検査技師のサポートを行っています。

リハビリテーション科

リハビリテーション科では運動機能などに障害のある患者さんを対象にして、その機能回復訓練を作業療法士や理学療法士などリハビリテーションの専門職とともにサポートしています。

放射線科と同じく、内科や外科といった一般的な診療科目のような処置は少ない科目です。

救急科・救命救急センター

救急科(救命救急センター)では、緊急度・重症度の高い患者に対応しています。また、救急車から搬送される患者を扱うことが多いのも特徴です。そのため、救急隊員から引き継ぎを受ける機会も必然的に多くなる科目です。

このように、一刻を争う状態の人を対象とすることが多いので、慌ただしくなると患者でいっぱいになることも多くなります。先にもあげた救急隊員からの引き継ぎやバイタルサインチェック、酸素投与、血管確保などの初動対応を的確かつ迅速に行うことが求められるでしょう。

訪問看護

訪問看護を行う看護師は訪問看護ステーションで勤務しており、自宅で療養している離床者のもとに赴き、医師(主治医)の指示書のもとに医療処置・ケアを施すことが仕事です。

行う医療処置・ケアは利用者によって異なりますが、主にはカテーテルの交換やインシュリン注射・点滴、血糖値の測定、バイタルサインチェック(体温・脈拍・血圧・呼吸など)を記録して、主治医に報告を行います。

持病のある患者さんであれば、病気の状態をチェックすると同時に必要に応じて健康に関するアドバイスを行ったり、終末期を迎えている人であれば痛みのコントロール・緩和したりすることなども求められる業務です。

その他、食事や排泄の介助や清潔なお部屋の維持、褥瘡ケアを行うこともあれば、嚥下や歩行といった機能訓練など、介護や理学・作業療法分野を行うこともあります。さらに、機能回復を目指す人であれば、入浴や外出訓練なども看護師が行います。

在宅療養は本人も大変ですが、何よりも関わる人の負荷が多くなりがちです。そのため、訪問看護師には利用者だけでなく周囲で関わる家族へのメンタルサポートも求められます。

高齢者向け施設(デイケア・介護老人保健施設など)

医療関連分野ほど多くはないものの、デイケアや有料老人ホームなどの社会福祉分野で働いている看護師もいます。

デイケアセンターに来る高齢者は、基本的には自分のことは自分でできる人が対象です。また、介護老人保健施設や介護老人福祉施設では、身体介助や生活援助が必要な人もいますが、難しい医療ケアが必要な人がいない点が特徴です。

そのため、看護師の仕事は「施設利用者の健康管理」が中心となります。具体的には、体温や血圧などのバイタルチェック・配薬管理・簡単な医療処置・外出の付き添い、介護職員への医療に関する指導などが看護師の業務です。

こういった介護施設の場合、利用者の入居人数によって設置しなければならない看護師の人数が決まっており、規模に応じて1~3人の看護師が在籍しています。その他、理学療法士や作業療法士が在籍していれば、機能回復訓練を担当しますが、不在の場合は看護師が機能回復のためのケアを実施することもあります。

先にも書いたとおり、こうした高齢者向け施設では難しい医療的ケアを必要としない人が対象です。そのため、万が一医療的な処置が必要になった場合は、提携している病院に連絡して処置をお願いしています。ただ、急病になった際の初期判断は看護師の役目となるので、高齢者の病気に関する知識が求められるでしょう。

また、施設でも「チーム医療」にならって「チームケア」を方針に掲げているところが増え、介護職員と協力して身体介護や生活援助を行う場合もあるようです。そのため、医療的ケアに関するスキルよりはコミュニケーションスキルが求められます。

保育園

臨床経験を積み、出産・育児が一段落した看護師の中には、保育園に勤務する看護師もいます。主な仕事は、園児たちの健康管理・集団感染の予防・保護者や家族への健康指導が中心です。

その他、園内で怪我した場合の応急処置や急病時の医療機関への付き添いも行います。確かに子供特有の怪我は多いものの、医療的ケアに携わる機会は少なく、どちらかといえば保健指導の役割が多くなるでしょう。

保育園は0歳児から年長組(6歳)までが集団生活を行う上、子供同士が接する機会も多いので、どうしても感染症やウイルス制の疾患が流行しやすい環境です。まずはそうした疾患の被害拡大を防ぐことが大切なので、普段の手洗い指導や保健だよりなど印刷物の発行を通して、3方向(園児・保護者・保育士)から園児のケアにアプローチしています。

なお、保育園の場合1施設につき看護師1名を「保育士」とみなすことができると定められています。そのため、園によっては保育業務や補助業務に携わる場合もあります。

産業看護師

求人数としてはさほど多くありませんが、民間企業で働いている人も一定数います。このような看護師は、産業看護師です。企業で勤務する看護師の仕事内容は、働いている場所によります。

企業の医務室で勤務する場合は、社員の健康管理やメンタルヘルスケアが主な業務となります。その他、健康指導や休職する社員や復帰する社員の面談と言ったことも看護師の仕事です。どちらかといえば、保健師に近い仕事内容といえるかもしれません。

製薬会社に勤務する看護師の場合は、治験コーディネーターや臨床開発モニターといった職につく人が多いようです。治験コーディネーターは製薬会社が行う臨床試験に協力する患者や医師のサポート、治験の説明などを行います。

臨床開発モニターは治験を行う病院に出向き、治験全般のモニタリングやデータ作成など病院側のサポートが主な仕事です。看護師としての知識や経験は、医療機器メーカーでも求められることが多くなっています。こうした企業に勤務する看護師は、クリニカルスペシャリストとして勤務します。

クリニカルスペシャリストとは、病院訪問時に製品説明をしたり、学会に出向いたりするなど、メーカーの営業やMR(医療情報担当者・医薬情報担当者)のサポートをすることが主な業務です。

これらの他に、保険会社や医療機器メーカー、製薬会社などのコールセンターにも看護師がいます。こうしたところで働く看護師は、保険会社であれば健康相談や応急処置に関する質問を、医療機器メーカーや製薬会社では自社製品への問い合わせが主になります。

コールセンターで働く場合は、看護師としての知識・経験を活かすことはもちろんのこと、その会社で問い合わせが多い事項に関する知識を身につける姿勢が大切です。

教育機関

看護師としてさまざまな診療科や施設などで臨床経験を積むと、出身の学校などから看護教員として声がかかることがあります。看護師の教育機関には、次のようなものがあります。

  • 高等学校看護科
  • 看護専門学校の教員
  • 大学(講師・准教授など)

看護教員は、看護に関する科目を学生に指導・教授することが主な仕事です。
高校教諭の場合は高等学校教諭(看護)の免許が必要で、教職の単位を取得することで1種の免許状を取ることができます。その他、看護師としての実務経験年数などの要件をクリアすることで特別免許状を取ることも可能ですが、公立であれば教員採用試験に合格する必要があるなどなるまでが大変です。

看護専門学校の教員は、都道府県が主催する看護教員養成講座を受講して修了する必要があります。以前は決まった会場に出向く必要がありましたが、e-ラーニングを導入しているので受講しやすくなりました。ちなみに、専任教員の多くは看護専門学校に就職してから口座を受講して、専任教員資格を取得しているようです。

大学・短大の教員は、高校と同じで公募が多くなります。まずは研究参加の募集に応募することが必要で、その後候補適任者になることができれば、人事教授会の投票によって採用されるかどうかが決定されます。

看護師・保健師・助産師としての実務経験が5年以上、かつ助手は学士、講師・助教・准教授は修士、教授は博士以上の学位を求められるところが多いようです。

コミュニティナース

近年、新しい働き方として大きな注目を集めているのがコミュニティナースです。病院や訪問看護などを通して臨床経験を積んだ後、地域の中で活動する看護師が増えています。

働き方はさまざまで、育成事業を行っている会社で研修を受けた後に各自の地域で活動をはじめる方、行政・企業と提携しながら事業としてなさっている方、フリーランスで行われている方などがいます。

一般的に看護師は病院や訪問看護などの医療分野、もしくは有料老人ホームなどの介護福祉分野に属して、患者さんや利用者の医療的ケア・精神面のケアに携わることが仕事ですが、コミュニティナースは地域の中で活動を行い、地域住民の視点に立って「心と身体の健康と安心」を実現する存在です。

これまでは、病院や各種福祉施設など限られた場所にしかいなかった看護師が、行政・企業・学校などと信頼関係を構築し、地域住民への健康指導やアドバイスなどを通して、まちづくりに携わっています。

看護師の仕事のやりがい

患者さんが健康になり「ありがとう」と言われる

看護師は数ある医療職種の中でも、看護を通して多くの時間患者さんと接する仕事です。そのため、「健康や命に関わる仕事である」という自覚が求められます。

夜勤や長時間になりやすい上に立ち仕事も多く、死に向き合わざるを得ない麺もあるなど、体力的・精神的にもハードな場面も多い職業です。それでも看護師として頑張ろうと思えるのは、「患者さんが健康になるために支える役割を担っている」という思いではないでしょうか。

患者さんが入院して退院するとき、患者さん本人やそのご家族から「ありがとう」と言ってもらえる、または院内にいる他の職員から「ありがとう」という言葉をもらえることに喜びを感じる人が多くいます。

もしくは、日々の仕事の中でさまざまな患者さんに限らず、人と出会い交流できることにやりがいを感じる人も多いかもしれません。

医療や看護の知識が役立つ仕事

これは仕事に限った話ではありませんが、自身の家族や親しい友人などが怪我・発熱などの病気になったとき、その応急処置法や診療科目についてアドバイスできるのも看護師のやりがいといえます。

実際、自身の育児や家族の介護などで、看護師の経験が役立つという点をあげる人も多いようです。

患者さんに名前を覚えてもらえたとき

看護師はもっとも長く患者さんと接する仕事です。また、看護師さんに限らず医療スタッフも交替で担当するときには、自分の名前を名乗るようにしている病院が増えてきています。それでも、なかなか患者さんには自分の名前を覚えてもらえないと嘆く人は多いようです。

このように、個人名を覚えてもらうのはそう簡単ではありませんが、「覚えてもらえる=距離が縮まる」ということでもあるので、そういったことにやりがいを感じる人も多いでしょう。

就職・収入の安定を感じたとき

医療の現場はまだまだ人材不足。看護師も例外ではなく、病院に限らず、介護分野や保育園などさまざまなところで求められています。看護師国家試験に合格して、免許を持っていれば就職に困ることはないでしょう。

医療の世界は日進月歩なので、ブランクができると復帰しづらいと思っている人もいますが、現在は研修も充実していることもあって、比較的スムーズに復帰しやすい職場です。そのため、長く安定して働き続けられる仕事といえるでしょう。

また、パート・アルバイトで働くこともできる仕事なので、その際も一般的な職種と比べると時給が高くなりやすいのも魅力です。

看護師の仕事内容まとめ

看護師はハードになりやすいが、非常にやりがいのある仕事

看護師は、病院やデイケアなどの介護福祉施設などで、長い時間患者さんや利用者さんと接しています。特に病院では日勤と夜勤(場合によっては準夜勤)を交替でこなさないといけないので、仕事もハードになってしまいがちで、その大変さゆえに離職率も高くなる傾向にあります。

しかし、最前線で患者さんや利用者さん、およびその家族と接して医療的・精神的ケアを行う仕事なので、その担当した患者さんが元気になったとき、「ありがとう」という言葉をいただけたときは、やりがいを得ることができ、また頑張ろうという気持ちにさせてくれる瞬間です。

近年では、新人看護師に対する研修を充実させているところも増加傾向にあるなど、働く職員に優しいところですし、何よりも不況に強く安定した仕事なので、「看護師になりたい」という気持ちを強く持って、積極的にチャレンジしてみましょう。

看護師の参考情報

平均年収400万円~520万円
必要資格
  • 看護師
資格区分 国家資格
職業職種医療

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