看護師になるには何が必要?向いている人の性格と必要な資格

看護師になるには何が必要?向いている人の性格と必要な資格

子供たちの憧れの職業でもある看護師になるには、どのような資格が必要で、どういったスキルが求められるのでしょうか。今回はこの記事で、看護師になるために必要な資格と求められるスキル、向いている人の性格的特徴などについてご紹介します。

看護師になるには何が必要?

看護師になるには体力と精神力が必要

看護師になるには、いくつか必要な要素が考えられます。その中で最も大切なもののひとつが、ハードな業務をこなすための体力と精神力です。

日本FP協会が毎年行っている、小学生の「将来なりたい職業」ランキングトップ10では、女子児童が2番目に多くあげている職業で(2018年度)、他が行っている調査でもだいたい女子の憧れる職業では上位に入っています。

このように人気の高い職業ですが、実際は入院施設のある総合病院では夜勤もあったり、配属される病棟によっては寝たきりの患者さんや成人男性の介助を行うこともあるなど、ある程度は体力がないと厳しい点も。

また、仕事の性質上病気などで弱っていたり、長い間持病に苦しんでいることで心が折れそうになっている患者さんなどを相手にすることが多く、中には治療の甲斐なく亡くなってしまう患者さんもいるでしょう。

そういうときは無力感が襲ってくる、「これ以上は無理かも」と思うような精神的にショックを受けるという経験もするかもしれません。これらは、看護師として仕事をする以上は避けて通れない道です。

もちろん、「患者さんの役に立ちたい」という気持ちや寄り添う心を持つことも大切な要素でしょう。しかし、それがかえって感情を引き出すことになり、本来しなければならない業務に支障をきたしたり、自分がうつ状態になってしまったりということもあるかもしれません。

人としての優しさはもちろん必要ですが、それだけではなく自分の仕事を客観的に見つめ、その職務をまっとうできる「精神的なタフさ」が求められます。

貪欲に知識と技術を吸収しようとする意欲が求められる

看護師を含む医療業界でよくいわれることのひとつに、「医療の世界は日進月歩」という言葉があります。

看護師も他の職種と同様に大学や専門学校で実習や講義を受け、国家資格に合格したあとで現場に出ますが、その際「学生時代に習得した知識・技術だけでは通用しない」と語る人も多くいます。

「日進月歩」という言葉のごとく、医学・看護学は常に進歩しているので、先日までの常識が非常識になっていることも決して珍しいことではありません。それについていこうと思ったら、自分の知識・技術をアップデートするために日々自己研鑽を図ろうとする姿勢が必要です。

看護師は人のために尽くそうとする気持ちが大事

看護師の適性を考える上で、大前提となるのが「人のために尽くそう」という姿勢です。看護師は主に病院や老人保健施設などの介護施設など、医療に関連した現場で働いています。

病院にかかる患者さん、介護施設の利用者さん本人、そのご家族ともに気が滅入っている人がほとんどです。中には、治療がうまくいかずに悩んだり、自暴自棄になったりしている人もいるかもしれません。

看護師はそうした患者さんたちに直接接することが仕事なので、まず患者さんの立場になって萎えそうになる気持ちを時にはあたたかく、時には厳しくも誠実な態度で、信頼を得られるような態度で接することが必要です。

積極的に意見をいい、協力しながらケアを行う姿勢が求められる

皆さんも「チーム医療」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。この言葉は、2000年代前半から登場しはじめ、後半~2010年代にかけてどの医療機関でもこの考え方のもとで治療に当たる方針が掲げられてきています。

医師がチームリーダーであることに変わりはありませんが、看護師や薬剤師、栄養士など医療従事者全員が独立した存在として意見を出し合いながら、患者さんにとってベストな治療法を探りつつ実践するという考え方です。

従来であれば、医師の指示の下で他の専門職員が業務に当たるという考え方でした。一方、チーム医療が導入されてからは、積極的に意見を出し合ったり報告や相談をし合ったりして、医師など他の医療職員と協力しながらケアを行うという考え方にシフトしています。

看護師もただ指示を聞いてその通りに動くだけでなく、積極的に他の専門職の職員とコミュニケーションを取り、チームに貢献しようという姿勢を求められるでしょう。

看護師は看護師国家試験に合格することが必須

看護師になるには、看護師国家試験を受験して合格することが必要です。受験資格は大学や短大の看護系の学科、高等看護学校(3~4年制)、看護科のある高校から専攻科(合計5年)を修了することなどで得ることが可能です。

高齢化社会の到来、医療の高度化などに伴って看護師のニーズは年々高まっており、看護師養成課程のある大学・短大などの学部が増えています。特に大学は1991年に11校しかなかったのが、2018年6月現在では合計265校278過程にまで増加しています。

学校にはそれぞれ特色がある

90年代初頭くらいまでは、看護師になるには専門学校(高等看護学校など)を卒業してから国家試験を受験するルートが一般的でした。しかし、専門性を求める声が大きくなってからは4年制大学の看護系学部も増え、この30年ほどで約25倍になっています。

看護師になるためのルートは多岐にわたります。それぞれの特徴については後ほど詳述するので、それを参考に選んでみるといいでしょう。

社会人から看護師を目指す人も増えている

近年では、社会人として経験を積んだ30代~40代の社会人がキャリアチェンジして看護師を目指す例が増えています。

社会人が看護師を目指す場合は、仕事をしながらになります。准看護師養成所に2年間通って准看護師になった後、専門学校で2年間勉強する方法、病院や介護施設で看護助手や介護助手として働きながら、専門学校の定時制(昼間部・夜間部)で3年間勉強する方法が一般的です。

社会人入試を実施しているところもありますが、一般入試を突破しなければならないところもあります。いすれにしても試験を突破しないと看護師を目指すことはできないので、時間的制約がある中でしっかりと勉強することが求められます。

看護師の仕事も多様化している

医療の発達に伴い、看護師の仕事も多様化してより高い水準の技能・知識を持っている看護師が求められています。

そうした声を受けて創設されたのが、認定看護師と専門看護師という資格です。これらの資格は、看護師として基準となる臨床などでの実務経験を積んだ後に定められた養成課程を修了し、認定審査に合格することで得られます。

この他、看護師の資格が必要な保健師や助産師といった資格を取得することで、さらなるキャリアアップを図ろうとする看護師もいるようです。

看護師に向いている人、適性がある人

看護師になるためには、先天的な性格の要素と後天的要素があります。

体力的・精神的に「タフさ」が必要

看護師になるための適性で、真っ先にあげる人が多いのが『体力的・精神的に「タフ」』であることです。勤務する病棟や施設によっては、患者さんや利用者さんの介助や夜勤をこなさなければならないことがあります。

勤務体系も日勤と夜勤の2交代制、もしくは日勤・準夜勤・夜勤の3交代制となるので、勤務時間がどうしても変則的になりがちです。どの病院も看護師が不足気味でギリギリの人数でシフトを組んでいるところが多いので、体調を整えることも看護師の大切な仕事といえます。

また、勤務先によっては患者さんや利用者さんが亡くなってしまうということもあるでしょう。患者さんや家族の気持ちに寄り添うことも大事ですが、それが行き過ぎてしまうと自分がうつ気味になってしまうということもあるかもしれません。

どんなときでも感情に揺れることなく、客観的に職務をまっとうする姿勢が求められます。

オンとオフの切り替えが大事

看護師の仕事は、日々緊張感やストレスにさらされます。医療系、特に病院は24時間稼働しているので、家庭でもつい仕事のことを考えてしまうということがあるようです。

担当している患者のことが心配になるという気持ちはわかりますが、心身の健康や仕事へのモチベーションを維持するためには、仕事から離れている時間は徹底的に気分をリフレッシュするという姿勢が大切です。

看護師の仕事を長く続けている人は、休日は趣味を存分に楽しむなどの切り替えが得意な人が多い傾向にあります。社会人になるとなかなか身につけにくくなるので、できれば学生のうちに意識しておいてください。

ルールを理解して遵守することが必要

看護師に限らず医療系職種は、人間の命をつなぐ仕事。ちょっとしたミスが命取りになることが多いのが、医療の現場です。皆さんも医療ミスや医療事故に関するニュースを聞いたことがあると思います。その理由は、ほとんどが「正しい手順を踏まずに実行した」ことにあります。

それぞれの病院でミスをなくすためのルールが決まっているはずです。そのルールを理解した上で、しっかりと守ることができるかどうかというのは看護師として働く上でもっとも大切な要素といえます。

ミスは「これくらいならいいか」という気の緩み・油断が引き起こします。「ルールを守る」という点では、自分にも仲間にも厳しい姿勢が大切です。

看護の現場では、コミュニケーション力が求められる

病院では、薬剤師や栄養士、理学療法士、作業療法士といったリハビリスタッフなど、さまざまなスタッフが働いています。現場では各職員と密に連携を取ることが必要です。

連携するためには、「相手の言葉を正しく理解する力」と「自分の言いたいことを正しく伝える力」が求められます。そのいずれが欠けてもコミュニケーション不足に陥り、後手の対応になったり医療ミスの原因になったりすることにもなりかねません。

最終的に、その影響は患者さんや利用者さんに及びます。現代の医療は「チーム医療」であることを考えると、お互いの専門性を発揮しつつ理解・サポートするためにも、「患者さんのためになる治療を行う」という原点を忘れずにお互いが動くことを忘れないことが大切です。

患者さんの立場に立つことが必要

看護師の仕事は、病棟や外来で患者さんを支えてケアすることです。そのためには、患者さんの病状だけでなく患者さんおよびご家族の現状やそれぞれの悩み、関係性などを理解し、それに対して共感することからはじまります。

患者さんの性格もそれぞれなので、もしかしたら最初はなかなか心をひらいてくれない人もいるでしょう。それでも、誠意をもって接するよう努力することで心をひらいてもらえるかもしれません。そのうちに、いろいろな話ができるようになるでしょう。

治療は辛いものかもしれませんが、その治療を頑張ることができるのは信頼関係があってこそ。その信頼関係を構築するのが看護師の仕事です。

看護師になるための学校

看護師になるには、看護師の国家試験に合格することが必要です。その受験資格を得るためには、高校の看護科と専攻科を卒業するか、一般の高校を卒業後大学などに進学して定められた修業年限勉強しなければなりません。

最初に、看護師になるためのルートを紹介して、それぞれの特色についてまとめていきます。

看護師になるには4つのルートがある

先にも書いたように、看護師になるには国家試験に合格しなければなりません。受験資格を得る方法は下記のとおりです。

  • 高等学校の看護科+専攻科修了(5年一貫)
  • 高校卒業後、看護系短期大学もしくは専門学校に進学(3年)
  • 高校卒業後、看護系大学・専門学校に進学(4年)
  • 衛生看護科・准看護師養成所卒業後准看護師になり、専門学校などに進学(2年、要実務経験3年)

ここからは、それぞれのルートについて紹介していきます。

この中でもっとも早いのは、高校の看護科から専攻科に進学して国家試験を受験する方法です。この場合は最短20歳で看護師になることができます。

最短で看護師になるなら高校+専攻科

4つのルートの中でもっとも早く看護師になることができるのは、高校の看護科(衛生看護科)から高校の専攻科を修了するコースです。この場合は、最短20歳で看護師の資格を取得することができます。

高校では普通強化と看護に関する基礎科目を、専攻科では教養科目と看護の専門科目を学びます。この場合は5年の一貫教育になるので、専攻科修了後に看護師国家試験の受験資格を得ることができ、試験に合格すれば看護師になることができるわけです。

大学に進学することもできる

看護科と専攻科は試験がないので、そのまま進むことができます。しかし、看護科も一般の高校教育と同等です。高校の3年間を修了すれば大学受験資格も得られるので、そのまま大学に進学することができます。

ただし、准看護師試験の受験資格は得られないので注意が必要です。卒業後、看護系の大学に進学した場合は大学を卒業する4年後に受験資格を得ることになります。

看護師になるための一般的なルートは専門学校への進学

専門学校は、「高校の看護科+専攻科」を除くともっとも早いルートです。また、専門学校なので看護師としての実技・実習が学習のメインとなります。そのため「必要なスキルを身につけて現場で働きたい」、「学費の負担を減らしたい」と考えている人にはおすすめの選択肢です。

4年制大学や短期大学と違って一般教養の授業や研究はありませんが、実技・実習がメインとなるので、その分看護師の仕事をいち早く体験できるというメリットがあります。しかし、学費に関しては学校によって差があります。そこに関しては、情報を集めて比較検討していく必要があるでしょう。

奨学金で学費を抑えられる

特に病院附属の専門学校、大学病院附属の専門学校に通う場合は、その学校が用意している奨学金を利用することが可能です。

もしくは卒業後に一定期間働くことを確約することで、奨学金を支給している病院があります。働きたい病院があるのであれば、奨学金を用意している病院を探すのも一つの方法でしょう。

奨学金を受給した場合は、指定病院で一定期間勤務するか支給先の病院で一定期間勤務することで返済が免除されます。一定の制約は出てきますが、経済的な問題のある人で特に学費を抑えたい人にとっては有力な選択肢になりえます。

その他、学校によっては全寮制というところもあります。全寮制の場合は食事の準備の手間がないこと、同じ仲間がいるので、みんなで助け合えるというメリットがあるので、全寮制の学校を選ぶという方法もあるでしょう。

看護系の専門学校は人気が高く、学校によってはかなりの高倍率というところもあるようです。専門学校を希望している人は、早めに受験校を絞り込んでおく必要があります。

一般教養も学びたい人は短大も選択肢になりうる

短期大学の修業年限は3年です。この点では専門学校と同じですが、違いとしては一般教養も学ぶという点があります。

看護学も並行して学ぶことになるため、やや駆け足で忙しい思いをするようになるかもしれませんが、教養が得られるという点では決して悪くない選択肢といえるでしょう。

ただし、近年は4年制大学の看護系学部が拡充傾向にあるため、短期大学の数は減少傾向です。

じっくり学びたい人は4年制大学も考えてみよう

大学のメリットは、なんといっても2つあります。

  • 学術的な観点から看護を学べる
  • 一般教養も学ぶことができる

大学は研究がメインの教育機関です。将来は、病院などで看護師として働くことが目的なので、もちろん実技や実習もありますが、学術的観点から見た看護学も同時に学ぶことになります。

最終的な目標は、看護師国家試験に合格して看護師として働くことですが、将来は看護学を研究したいと考えている人、看護以外のいろいろな知識を身に着けたいと思っている人には最も適した進路といえるでしょう。

修業年限は4年なので、看護師になることができるのは最短で22歳。看護師として現場で働くのはもっとも遅い年齢です。しかし、それは裏を返せば看護についてじっくりと時間をかけて学ぶことができることにもつながります。

看護系の学部では看護師の受験資格を得ることが可能ですが、看護師の他にも保健師や助産師の受験資格も得ることができるので、卒業前に行われる国家試験に合格すれば、看護師の他に保健師もしくは助産師の資格を取得して卒業することもできます。

働き方の選択肢を広く持ちたいと考えている人は、4年制大学への進学も選択肢に加えてみてください。もちろん、大学でも奨学金が利用できます。

専門看護師になりたい人は大学院への進学が必要

大学卒業後に病院などへ就職せず、そのまま大学院に進学する人がいます。その場合は、大学院で看護学の修士号を取得してから就職することになります。その場合は、最短で24歳から就職することになります。

その他、看護師の資格を取得して就職した後、看護師として5年以上の実務経験を積むと、さらに勉強することで認定看護師や専門看護師になる道がひらけます。

ただし、専門看護師になるには、指定された大学院に進学して修士課程を修了することが必要です。そのため、大学卒業後に進学するのは研究者になりたい人だけで、多くの人は一定期間病院などで働いて実務経験を積んでから進学するという選択をしています。

また、各大学院によって規定は異なりますが、短期大学や専門学校の卒業生でも、実務経験など一定の条件を満たすことで大学院に進学することができるので、専門看護師を目指す人は調べておくといいでしょう。

看護師になるには?まとめ

看護師になるには国家試験への合格が必要。倍率が高いところもあるので、早めに絞り込もう

看護師になるためには、高校卒業後に大学や専門学校で看護に関する勉強をした後、国家試験に合格することが必要です。

約30年前は、高校卒業後、専門学校に進学して勉強するというルートが一般的でした。しかし、看護師にも専門性が求められるようになってきてからは、大学にも看護系の学科が次々設置され、4年制大学出身の看護師も増えてきています。

看護師になるためのルートは大学以外にもさまざまあります。また、大学であれば保健師や助産師の受験資格も同時に得られる、専門学校は実学重視の教育課程になっているなどの特色があるので、それぞれの事情を考慮しながら学校選びをしていくといいでしょう。

専門学校でも、大学でも卒業後一定期間働くことで返済が免除される奨学金を用意しているところがあります。特に経済的な事情がある人は、そういった奨学金の利用を検討してみてください。

ただし、専門学校も大学も看護系の学科は人気が高いので、倍率も高いところが多くなっています。早めに受験校を絞り込んで対策することが必要です。

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