技術アジャスターの資格・試験とは?アジャスター試験の概要と合格の秘訣

技術アジャスターの資格・試験とは?アジャスター試験の概要と合格の秘訣

自動車事故の原因調査や修理費の見積もりなどをおこなう技術アジャスター。技術アジャスターは、アジャスター試験(技術アジャスター技能ランク試験)に合格して技術アジャスター資格を得ることが必須となっています。このページでは、主にアジャスター試験などについてご紹介します。

技術アジャスターの資格とは?

技術アジャスターの技能ランク試験は避けては通れない資格試験

技術アジャスターとして働くために必要な技術アジャスター資格を得るには、日本損害保険協会が実施する技術アジャスターの技能ランク試験に合格しなければいけません。

アジャスター規則に定められた手続き(試験など)をおこなったのち、アジャスターに登録されて初めてアジャスターとして働くことができます。

次章では、技術アジャスター資格(損保アジャスタ)を得るために合格しなければならない「アジャスター試験」について解説していきます。

技術アジャスター資格を得られる「アジャスター試験」

技術アジャスター技能ランク試験の概要

技術アジャスターの技能ランク試験は、現在「見習・初級・3級・2級」の4ランクに分かれています。見習ランクから順に受けていき、最高で2級まで受験することが可能です。

なお、1級については2019年8月時点で休止中となっています。

見習

見習ランクの試験は、60分間の筆記試験です。主に自動車工学、自動車の構造や機能、自動車損害の適正評価に関する初歩的な知識と関係法令の初歩的な知識が問われます。受験資格は特にありません。

初級

初級の試験は、60分間の筆記試験です。自動車工学、自動車の構造や機能、自動車損害の適正評価に関する初歩的な知識と、アジャスター規則についての知識が問われます。見習ランクと問われていることは似ていますが、少し難易度が高くなります。

受験資格は、見習技術アジャスターに登録されてから4か月以上経過した者のみです。

3級

3級の試験は120分間の筆記試験と90分間の見積に関する試験が実施されています。

筆記試験では自動車工学、自動車の構造や機能、自動車損害の適正評価に関する基礎知識とアジャスター規則及び関係法令の知識が問われます。見積に関する試験では、乗用車の損害見積知識および能力が問われます。

受験資格は、初級技術アジャスターに登録されてから満2年が経過する者です。

2級

2級試験は、120分間の筆記試験と180分間の見積に関する試験です。

筆記試験では、自動車工学、自動車の構造や機能、自動車損害の適正評価に関する基礎知識とアジャスター規則及び関係法令の知識が問われます。

見積に関する試験では、乗用車の損害見積知識及び能力に加えて、積載量2トン以上の貨物車の損害見積知識及び能力が問われます。

受験資格は、3級技術アジャスター登録されてから満3年が経過する者です。

各試験合格後の基礎研修

技術アジャスターの技能ランク試験合格後は、各ランクの基礎研修を受けなければいけません。試験に合格して技術アジャスターとして登録されても、基礎研修を受けなければ技術アジャスターの5年更新ができません。

研修は「見習前半、見習後半、初級A、初級B、3級、2級」の6種類あり、各研修とも24万円(税別)の受講料がかかります。受講料には、受講料、教材費、宿泊費、食事代、ユニフォーム使用料が含まれています。

現在の各研修会場は、千葉県市川市にある自研センターが指定されています。

技術アジャスター技能ランク試験の難易度・合格率

技術アジャスターの技能ランク試験の難易度はここ数年で上がってきており、全体的に難しめの試験です。最も簡単な見習ランクの試験でも、自動車整備士2級より問われるレベルが高く、出題範囲も幅広くなっています。

ランクが上がるほど難易度も高くなり、最も難易度の高い2級試験は不合格が続く人も少なくありません。しかし、プロの技術アジャスターとしてキャリアを積んでいきたい方は2級まで合格していることが望ましいです。

技術アジャスター技能ランク試験の合格率は20%前後

技術アジャスター技能ランク試験の合格率は、どのランクも平均して20%ほどです。見習ランクでも平均合格率が29%であり、難易度の高い試験であることが分かります。

しかし、合格率は低いものの、見習ランク試験は1か月ほどしっかり勉強すれば合格できる試験ともいわれています。まず見習ランクに合格するために1か月勉強してみると良いでしょう。

見習技術アジャスター新規登録試験演習問題集の購入がおすすめ

見習ランク試験は、日本損害保険協会が販売している「見習技術アジャスター新規登録試験演習問題集」を購入して試験対策することをおすすめします。過去5年間の過去問に加えて、新たに追加された問題も含めて約750問が掲載されています。

実際の試験でどんな問題が出題されるのかを確認し、試験問題に慣れるためにも最初のテキストとして購入しておくと良いでしょう。日本損害保険協会の公式HPから購入できますが、在庫が無くなり次第販売終了となっていますのでご注意ください。

その他の技術アジャスターに関連する資格

特殊車アジャスター資格

特殊車アジャスターとは、主に建設機械や農作業用機械、消防車などの特殊車を対象としています。特殊車アジャスター試験にランク分けや登録更新のための研修、受験資格の指定はありません。

試験は筆記試験と見積に関する試験の2種類で、それぞれ試験時間は90分です。筆記試験の内容は技術アジャスターとほぼ変わりはありませんが、見積試験はクレーン車と特殊車両の損害見積書作成に関する事項が問われます。

技術アジャスターと合わせて受験する方も多い試験なので、アジャスターとして仕事の幅を広めたい方はぜひ特殊車アジャスター試験も検討してください。

技術アジャスターの資格取得に役立つ学校など

技術アジャスターの技能ランク試験対策をおこなっている学校はほとんどありませんが、自動車工学について学べる学校に通うことで技術アジャスター技能ランク試験に合格するための知識を身につけることができます。

また、自動車整備士資格を取得していると技術アジャスターとして就職しやすくなるメリットもあります。

つくば自動車大学校

茨城県にあるつくば自動車大学校では、自動車工学や自動車整備について専門的に学ぶことができます。国内最大級の実習場でおこなわれる全学生実習授業では、自動車1台の分解や組み立てをおこなうことで、自動車の構造と部品名が理解しやすくなっています。

さらに、実習場は放課後や休日も解放されているため、愛車の整備をおこなうこともできます。就職支援も充実しており、就職内定率は100%を誇っています(進学者は除く)。

学校ではなく就職という選択肢も

技術アジャスター技能ランク試験に必要な知識を身につけるために専門学校などに通うことも1つの選択肢です。自動車に関する知識は試験だけでなく、仕事にも活かせます。

しかし、技術アジャスター技能ランク試験の対策ができる学校は少ないため、技術アジャスターを募集している企業に就職し、研修等を受けるという選択肢もおすすめします。

技術アジャスターの技能ランク試験は難易度が高いため、独学で2級まで合格することが難しいです。そのため、企業の充実した研修を受けて、仕事をしながらランクアップしていく方が効率良いでしょう。

多くの損害保険会社は技術アジャスターの求人を出しています。中には工学系の大学や専門学校卒業者や自動車整備士資格保有者しか受け付けていない企業もあるため、自動車専門学校に通うことは無駄ではありませんが、まずは就職という選択肢を選んでみてもいいと思います。

また、工学系出身でなくとも技術アジャスター技能ランク試験に合格していれば採用してもらえるケースもあるので、見習ランク試験のみ独学で受験してみても良いでしょう。

じっくり確実に勉強していきたい方は専門学校を、働きながら効率よくスキルアップしたい方は就職を検討してみてください。

技術アジャスターの資格・試験まとめ

技術アジャスター技能ランク試験は難関試験

技術アジャスター技能ランク試験は合格率も低いことから難易度が高い試験と言えるでしょう。試験合格後も研修を受けなければいけないため、技術アジャスターとして就職してからも常に勉強が必要な仕事です。

技術アジャスター技能ランク試験に合格するための選択肢も1つではないので、自分に合った方法で試験に向けて勉強していくことをおすすめします。

技術アジャスターの参考情報

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