保険外交員の給与・年収は?インセンティブありきの給与体系のため営業力次第で高収入

保険外交員の給与・年収は?インセンティブありきの給与体系のため営業力次第で高収入

新社会人として就職する場合や子どもが生まれた時など、保険外交員から保険商品を提案されることがあります。親切丁寧に保険の相談にのってくれる保険外交員は、どのくらいの給与年収を受け取っているのでしょうか。この記事では、保険外交員の具体的な給与年収などについてお伝えします。

保険外交員の初任給

保険外交員の最低保証給は約13~15万円

保険外交員の給与は、最低保証給をベースとして、保険の契約件数・金額に応じて給与が上がっていく仕組みです。

入社して間もない人の最低保証給の目安は、13~15万円程度とされています。また、新人期間が終了すると、最低保証給の金額が下がり、歩合給の割合を増やす保険会社が多いです。なかには、最低保証給を完全に撤廃して、完全歩合制とする保険会社もあります。

新人の保険外交員は、保険を販売するための資格を持っていなかったり、研修期間中であったりと、実際に保険契約の実績を上げることができません。保険外交員として独り立ちするまでに、数か月から1年ほどの期間が必要になります。

そのため、保険会社が保険外交員の育成期間に、生活を保障するための最低保証給を設けているのです。

保険外交員の平均給与

保険外交員の平均給与は約25万円

保険外交員の給与額は、保険の契約件数に応じて大きく変動します。実績が上がらない人の給与は、月8万円ほどになる場合もあります。一方、毎月継続して契約件数を上げられる人は、月20~30万円の給与となっています。

平均給与は約25万円となりますが、実際の給与額は人によって大きな差が生じることになります。保険外交員の離職率は、入社後3年以内で約8割とされており、人材の流動性が非常に高い職種です。

保険の契約件数がうまく上げられる人は、給与額アップが見込めるため、長く勤めることができるでしょう。

顧客へのプレゼントや接待費は自腹となる

保険契約の実績を増やすためには、多くの顧客と信頼関係を築かなくてはなりません。そのためには、顧客への誕生日プレゼントや年賀状、飲み会などで自己アピールすることが重要になります。このような出費が全額会社負担であれば良いのですが、一部の交際費しか認められない会社が多く、保険外交員のポケットマネーから支出することが多いのが現状です。

顧客とのお付き合いが保険契約として実を結べば収入が増えますが、契約を断られることも少なくありません。プレゼント攻撃による営業手法では、自分自身の首を絞めることになります。保険のセールスマン・セールスレディとして本質的な営業力を身に付けることが、保険外交員として長く活躍する秘訣なのかもしれません。

女性が働きやすい環境

昔から、保険外交員には女性が多く、「生保レディ」や「セールスレディ」と呼ばれ親しまれてきました。その理由として、結婚や出産後であっても、家庭や子育てを優先しながら働くことができる利点があるためです。

保険会社によっては、効率的に保険の契約を上げてくれれば、勤務時間は自由に行動することを許可しています。なかには、顧客とのアポイントメントの合間に、子どもの授業参観などのイベントに参加する保険外交員もいます。

また、顧客との飲み会などがない限り、残業することも少ないため、子育て中の母親にとっては非常に働きやすい職場であるといえます。子育てしながら保険外交員として働く人のなかには、保育園や小学校などで出会ったママ友や先生方の人脈を使って、保険契約を獲得する人もいます。

女性ならではの人脈を使えば、家計を管理する女性陣に直接アプローチできるため、効率的な営業が可能です。そのような点でも、女性が保険外交員として活躍できる大きな理由といえるでしょう。

保険外交員の平均年収

保険外交員の平均年収は300~400万円ほど

これまでお伝えしてきたように、保険外交員の給与額は、保険の契約件数によって大きく変動します。給与額が毎月10万円未満の人もいれば、安定的に30万円前後を稼いでいる人もいます。そのため、あくまでも平均年収として考えると300~400万円となります。

役職が付き、指導役になると年収400~500万円となる

保険外交員として10年以上勤務し、30代や40代になると役職が付き、新人や後輩の指導・管理を担当することになります。その場合は、役職手当などが加算されるため、年収アップが期待できます。

保険外交員のなかには、個人としての後輩指導だけではなく、保険の代理店を巡回して指導する人もいます。その場合も年収500万円前後となる見込みですが、広域の代理店を担当する可能性が高く、出張や転勤を伴う場合もあります。

トップセールスになると年収1,000万円超となる場合もある

保険外交員の給与体制は歩合給の割合が多いため、トップセールスとして活躍する人のなかには年収1,000万円を超える場合もあります。

保険会社によって実績を報酬に反映させる金額は異なりますが、国内生保の目安として、終身保険1,000万円を月に5件契約すると、保険外交員の給与は月30万円になるといわれています。この場合、契約件数よりも契約金額が重要となり、保障金額が高いほど保険外交員の報酬が上がる仕組みです。

年収1,000万円超の保険外交員の場合、保障金額1億円以上の契約を継続して多数獲得している可能性が高いでしょう。もしくは、企業向けの法人保険を多く手掛けているケースもあります。富裕層の顧客に信頼され、その人脈を使って多額の契約件数に繋げることができれば、一般的なサラリーマンよりも高い年収を期待することができます。

外資系保険会社は高収入を期待できる

外資系の保険会社の場合、対象とする顧客を富裕層や企業向けに限定していることが多いです。また、商品内容は、それぞれの顧客状況に合わせたオリジナルの商品を提供しています。

外資系企業で働く保険外交員の給与体制は、最低保証給0円で完全歩合制とする仕組みが取られています。最低保証給がない分、保険契約がとれた場合の報酬額が大きいため、自分の努力が給与に直結することになります。

また、ターゲットとする顧客層は富裕者層や企業が多いことから、多額の保険契約を期待することもできます。営業力が高く、野心と独立心が強い人は、外資系企業で保険外交員としての活躍が期待できるでしょう。ただし、契約が全くとれない月は収入0円ということになるため、精神的に強い人が外資系企業に向いているのかもしれません。

保険外交員のなかには、国内生保や銀行などで営業力を身に付け、富裕層との人脈を広げてから外資系企業に転職される人もいます。国内企業は教育体制が整っているため、新社会人として就職する場合や異業種から保険外交員に転職する人は、まずは国内生保に就職することをおすすめします。

営業力は最大の価値となる

保険外交員として活躍できるということは、高い年収を得られるだけではなく、どのような顧客にも対応できる力強い営業力を身に付けられるということです。

IT技術やAIの能力が進化する現代社会において、今後は事務系などの仕事がなくなるといわれています。しかし、さまざまな顧客を相手にきめ細やかな提案をする営業の仕事は、今後も必要不可欠な仕事であります。

また、営業の仕事を得意とする人はそれほど多くありません。契約が取れない場合や断られた場合のストレスに耐えられる精神力と様々な顧客に接することができる営業力は、どの業界に転職しても通用する武器になるでしょう。

保険外交員の給与・年収まとめ

保険外交員の給与年収は営業成績によって変わる!営業力を身に付ければ高収入が期待できる!

保険外交員の給与年収は、ノルマの達成状況や契約した保険の金額によって大きく変動します。保険契約が取れない場合、毎月の給与額が10万円未満となる場合がある一方、保険外交員として成功している人のなかには、年収1,000万円を超える人もいます。

保険外交員として年収アップを図るには、役職手当が付く方法や外資系企業に転職する方法があります。ただし、いずれの場合も営業成績を上げることが重要となります。

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保険外交員の参考情報

平均年収300万円~400万円
必要資格
  • 生命保険一般課程試験
資格区分 試験合格
職業職種金融

統計情報 出典元:

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