ファンドマネージャーの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

ファンドマネージャーの資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

ファンドマネージャーは資産運用のプロです。人のお金を運用して資産を増やすというビジネスを展開します。ファンドマネージャーになるためにはどのような資格があれば良いのか。資格に必要な試験はどのようなものかを紹介します。ファンドマネージャーを目指す方は必見です。

ファンドマネージャーの資格とは?

ファンドマネージャーになるためには、どのような資格が必要なのでしょうか。ファンドマネージャーに必要な資格について紹介していきます。

資格がいらない仕事

ファンドマネージャーは資格がなくても活動できる仕事です。しかし、投資家のお金をファンドマネージャーが代わりに運用することになるので、過去の実績が何もなければファンドマネージャーとして仕事を任されることはありません。

そのため、信頼できる人でなければファンドマネージャーになることが難しいと言えます。また、証券会社内でもファンドマネージャーとして活動できる人は限られています。新入社員に任せる仕事ではなく、ある程度キャリアを積んだ信頼できる社員にしかファンドマネージャーの仕事を行うことができません。

このような背景があるので、ファンドマネージャーを目指すのであれば資格を取得するよりも、ファンドマネージャーに求められる人間力を養い、会社で認められるように地道に信頼を築いていくことから始めていきましょう。

ファンドマネージャーに求められること

それでは、ファンドマネージャーとして仕事を任せられるためには、どのような人になれば良いのでしょうか。ファンドマネージャーに求められることを詳しく紹介しましょう。

顧客の信用を得る

ファンドマネージャーになるためには、顧客から信用を得ないといけません。そのため、顧客との信頼度が高くなければ、ファンドマネージャーの仕事を振られないことを覚えておきましょう。

もちろん、ファンドマネージャーとして実績を残せば、顧客との人間関係がなくても仕事を任されることもあります。しかしファンドマネージャーになりたての頃は実績が0なので、これまでの仕事内容が評価されます。

ファンドマネージャーのアシスタントとして長年経験を積んでいれば、あなたのことを知っている方に仕事を任せてもらうことができる可能性があります。そのため、ファンドマネージャーとして仕事をしたいのであれば、証券会社で与えられた仕事をミスなくコツコツと実績を残していくように心がけましょう。

分析力

ファンドマネージャーとして必要なことは分析力です。経済の流れを読み取り、将来の動きを予測し、それに合わせた投資が常に必要になります。分析方法は人によってさまざまです。ファンドマネージャーになった時に的確な分析力で資産運用ができるように、日頃から経済に対する分析力を身につけておくようにしましょう。

資格を取得する

ファンドマネージャーとして活躍をしたいのであれば、推奨されている資格を取得するようにしましょう。

国内で活躍するファンドマネージャーであれば、証券アナリストの資格を持っておくと良いでしょう。証券アナリストの資格を保有していると、それだけで「投資に関して正しい知識と能力を持っている人」であることを証明することができます。

ファンドマネージャーになる前に取得することができる資格なので、取得を目指して活動をしておくこともオススメです。

ファンドマネージャーに役立つ「証券アナリスト」資格

ファンドマネージャーが保有しておくと良いと言われている証券アナリストについて、難易度はどの程度なのか、合格率はどれくらい必要かを詳しく紹介していきます。

試験の日程・概要

証券アナリストの資格は、次のような流れで資格を取得することになります。一次試験が4月と10月の2回にわたって行われます。こちらの試験どちらかを合格すると、CCMA(検定会員候補)という肩書きを名乗ることができます。これは、噛み砕いて言えば、証券アナリストの下位資格と思っておきましょう。

この資格を取得した後、二次試験を受けることができます。2次試験は6月に開催され、年内に合格が発表されます。この試験に合格をすると、CMA(検定員)としての資格を名乗ることができます。

しかし、上位資格を取得しても肩書きがつくわけではありません。3年以上の実務経験が必要になるので、実際には3 年間資格取得に時間がかかると思っておきましょう。

難易度

証券アナリストの難易度について解説していきましょう。一次試験では、資産の構成状況を表すポートフォリオ、マネジメント、証券分析、財務分析の問題が出題されます。合格率は受験者数のうち50%程度です。しかも、この試験を受けるためには、日本証券アナリスト協会の実施する通信講座を受けないと受験資格がもらえません。

二次試験になると、難易度はさらにあがります。これまでの知識とは別に、職業倫理、行為基準といった資産運用には欠かすことができない項目も問われることになります。また、二次試験を受ける資格は一次試験に突破するだけでなく、日本証券アナリスト協会が実施している二次試験向けの通信講座を受ける必要があります。合格率は45%と一次試験よりも難易度が高くなります。

資格取得をするとできること

資格を取得することで、証券アナリスト協会公認の検定員であるということを名刺の肩書きで書くことができます。また、証券アナリストの資格を持っていることで、ファンドマネージャーとしての実績がなくても客観的に評価されるため、投資家も安心して資産を任せられるようになります。

もちろん、資格がなくてもできる仕事ですが、少しでも早くファンドマネージャーになりたいのであれば、証券アナリストの資格を取得して信頼を勝ち取るようにしましょう。

その他のファンドマネージャーに関連する資格

ファンドマネージャーとして持っておいた方が良い資格は、証券アナリストだけではありません。次の資格を持っておくと、投資家からの信頼も高く資産運用を任せられるようになります。

CFA

CFAとは、米国証券アナリストの資格のことです。CFAの資格を持っていれば国内だけでなく米国にも精通していることをアピールできるため、グローバルな資産運用を行うことができます。国内のみの投資運用ではこれからの時代厳しくなることが予想されるので、活動の幅が広がるCFAも取得しておくと良いでしょう。

また、CFAだけでなく、海外留学を行いMBAを取得しておけばさらにファンドマネージャーとしての信頼度が高まります。

英語力も必要

グローバルな投資を視野にいれているのであれば、英語力が必要になります。海外の投資家と直接交渉するケースもあるため、英語力を鍛えておくようにしましょう。

分析力をアピールできる資格

ファンドマネージャーであれば、いかに自分が優れた分析力があるかをアピールしておくと良いでしょう。アピールできる資格をいくつか紹介します。

フィナンシャルプランナー

金融のプロフェッショナルであることをアピールするためには、フィナンシャルプランナーの資格を持っていることをアピールしましょう。

フィナンシャルプランナーの資格を持っていると、この人はそれなりに金融に関する知識があると思われるようになります。学生でも取得できる資格なので、金融業界に進もうと考えている方は取得しておきましょう。

簿記

簿記の資格を取得しておくと、資産運用に関するデータを素早くチェックすることができます。財政状況を把握するためには、簿記を取得しておくと有利に分析することができるので、簿記取得をオススメします。

ファンドマネージャーに役立つ資格が取れる学校

証券アナリストの資格が取れる学校は、大きく分けて2つです。それぞれ紹介していきます。

資格の専門学校

資格の専門学校を通して資格取得をすることが可能です。指定されている教材を用いながら学習を進めていくことになります。また、分からないことがあれば専門家に相談することができるので、オススメです。

通信講座のみで独学をする

独学で勉強する方法もあります。指定された通信講座をしっかり学習すれば資格取得も難しいことではないので、自分のペースで学習をしたいのであれば、通信講座を活用して勉強を行うようにしましょう。

ファンドマネージャーの資格・試験まとめ

資格よりも信頼関係が大事な仕事

ファンドマネージャーの仕事は、証券アナリストなどの資格を持っておけば相手からも信頼を得て有利に仕事を行うことができます。しかし、資格よりもこの人に資産を任せても正しく運用してもらえるだろうという信頼関係を構築することです。

ファンドマネージャーになりたい方は、信頼されるような人脈作りを意識して日頃から仕事に打ち込むようにしましょう。

ファンドマネージャーの参考情報

平均年収700万円~1200万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種金融

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