保険外交員の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

保険外交員の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説

新社会人として就職する場合や新しく家族が増える場合など、保険外交員から保険の提案を受ける場合があります。万が一の備えである保険を扱う保険外交員として働くには、どのような資格試験が必要なのでしょうか。この記事では、保険外交員に関する資格試験の種類や難易度、おすすめする学校などをお伝えします。

保険外交員の資格とは?

保険を販売するには、資格取得が必要!

保険外交員として、保険商品を販売するには「生命保険一般課程試験」に合格する必要があります。この資格試験に合格すると、生命保険募集人として金融庁に登録されることになります。

保険外交員として働く人は、入社前後にこの資格を取得し、社内研修などで商品知識や提案手法などを学んだうえで、晴れて保険外交員としての一歩をふみ出します。

また、「生命保険一般課程試験」に合格したら、さらに変額保険など幅広い商品を提案するための「生命保険専門課程試験」や「変額試験」を受験することになります。取り扱う保険商品の性質によって、取得するべき資格試験が異なるため、未資格での商品提案とならないよう注意が必要です。

なお、「生命保険一般課程試験」や「生命保険専門課程試験」「変額試験」などは、保険会社や銀行などの保険商品を取り扱う金融機関に所属している人のみ受験可能な試験です。そのため、誰でも受験できるわけではありません。

まずは保険会社に入社することが重要

これまでお伝えした取得するべき資格試験は、内定後や入社後に合格を目指すものです。そのため、保険外交員として就職するのに必須の資格や学歴などはありません。保険外交員は中途採用で入社する人も多く、定期的に求人が掲載される傾向にあります。

中途採用の場合、前職がどのような職種であっても入社後の努力が給与額に大きく反映します。保険外交員の離職率は約8割にのぼり、人材の流動性が非常に高い職種です。入社後にノルマを達成して給与が上がっていく人は、保険外交員の仕事を続ける確率が高くなります。

保険契約のノルマを達成するためには、いち早く保険販売を可能にする「生命保険一般課程試験」や「変額保険販売資格試験」に合格し、新規の顧客獲得に向けたアプローチに集中することが重要となります。

ファイナンシャル・プランナーの資格取得も必要

多くの保険会社が、入社後の保険外交員にファイナンシャル・プランナー(FP技能士)の資格取得を義務付けています。これは、保険の商品性が非常に複雑であり、税金に関する知識も必要であることから、顧客説明時に、お金にまつわる幅広い知識が必要とされるためです。

ファイナンシャル・プランナーの資格試験(ファイナンシャル・プランニング技能検定)には階級があります。3級は比較的簡単に取得できることから、2級以上の資格取得を推奨する保険会社が多いです。

ファイナンシャル・プランニング技能検定の詳細

■ファイナンシャル・プランニング技能検定3級
試験の種類
  • 学科試験
  • 実技試験

(どちらもマークシート形式)

制限時間
  • 学科試験(120分)
  • 実技試験(60分)
受験手数料
  • 学科試験(3,000円)
  • 実技試験(3,000円)
■ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
試験の種類
  • 学科試験(マークシート形式)
  • 実技試験(記述式)
制限時間
  • 学科試験(120分)
  • 実技試験(90分)
受験手数料
  • 学科試験(4,200円)
  • 実技試験(4,500円)

保険外交員の資格の難易度・合格率

生命保険一般課程試験の難易度

生命保険一般課程試験の合格率は80%以上といわれており、事前準備をしっかりとしておけば比較的簡単な試験といえるでしょう。試験では保険の基礎的な知識を問われるため、保険関係の用語に不慣れな場合は、テキストをよく読み込むなどの努力が必要です。

例年、出題内容は過去問題と同じような内容となるため、過去問題集を複数回解いて問題に慣れておきましょう。試験は毎月1度と頻繁に開催されています。しかし、不合格となる場合が少ない試験なので、一発で合格することが理想です。

生命保険専門課程・変額試験

生命保険一般課程試験に合格すると、次は専門課程を受験することになります。専門課程試験の難易度は一般課程の試験よりも少し上がりますが、1か月程度の勉強期間があれば合格することができるでしょう。合格率は約70~80%といわれており、事前準備をすることで一発合格が可能な試験です。

また、変額試験の合格率は約90%であり、こちらも事前準備さえしっかりすれば、合格するのに難しくない試験といえるでしょう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定の難易度

ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能士)の資格試験は、階級が上がるほど難易度が高くなります。3級の場合は合格率50%前後、2級合格率は30~40%となり、1級になると学科試験の合格率が10%未満になります。ただし、1級の実技試験になると合格率85%前後となるため、1級の学科試験が超難関であることがわかります。

保険外交員の場合は、2級の資格取得までを義務付けている保険会社が多いです。ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能士)の資格取得だけでは給与が上がることはなく、その知識を使って営業成績を上げることが重要になります。将来的に保険の代理店を開業したい場合は、1級の資格取得を目指すことで、顧客からの信頼を得ることができるでしょう。

保険外交員の資格が取れる学校

生命保険一般課程試験は独学が多い

保険を販売するのに必要不可欠である「生命保険一般課程試験」は、独学で合格する人が大半を占めています。過去問題集を2~3回解くことで、出題される問題の傾向を理解することができます。実際の試験内容は、過去の試験内容と似たような問題が出題されるため、しっかりと事前準備をすることが重要です。

生命保険専門課程・変額試験

こちらも独学で合格する人が多い試験です。専門課程に合格している人のみ変額試験を受験することができ、1日でどちらの試験も受験するという人が大半を占めます。

専門課程試験は、変額試験よりも難易度が若干高いため、専門課程に力を入れて勉強を進めることをおすすめします。独学での勉強期間の目安として、1~2か月ほどかける必要があります。計算問題も必ず出題されるため、問題のパターンをよく理解して試験に挑みましょう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定2級

ファイナンシャル・プランニング技能検定の場合、3級レベルであれば独学で合格する人が多いです。しかし、2級レベルになると難易度が上がるため、独学で数か月努力して合格する人と専門学校や通信講座を利用する人に分かれます。

就職してからファイナンシャル・プランナーの合格を目指す場合は、専門学校や通信講座を利用することで、効率的な学習が可能になり、一発合格を目指すことができるでしょう。

資格の学校TAC

■特徴

プロの講師によるわかりやすい講義が人気です。試験合格に向けたノウハウを知ることができます。2級と3級の同時受験に向けた対策も用意されています。

■受講形態

通学だけではなく通信講座もあるため、自分の都合に合わせた受講形態を選択することができます。また、多忙な社会人向けのフォロー制度を導入しているのも魅力です。

資格の大原

■特徴

受講者のレベルに合わせた学習を進めることができます。お金に関する知識が全くない場合でも、効率的に合格を目指すことができます。

■受講形態

通学だけではなく通信講座も選択することができます。

なお、講義を早期予約することで、早割キャンペーンが適用され、割安な受講料で申し込むことが可能です。

資格スクール大栄

■特徴

試験対策だけではなく、「習得した知識をどのように活かすか」という目線で実践の場でも役立つ知識を習得することができます。

■受講形態

通学と通信講座を選択することができます。

保険外交員の資格・試験まとめ

保険外交員の資格は保険販売に必要なもの!早めに合格することが重要!

保険外交員の資格試験は、保険を販売するために「生命保険一般課程試験」や「生命保険専門課程試験・変額試験」に合格することが必要です。ただし、これらの試験を受験するには、保険会社に就職する必要があります。

就職後は、さらなるステップアップとしてファイナンシャル・プランニング技能検定2級の資格取得が推奨されます。ファイナンシャル・プランニング技能検定2級の合格を目指す場合は、専門学校や通信講座の利用をおすすめします。

保険外交員の参考情報

平均年収300万円~400万円
必要資格
  • 生命保険一般課程試験
資格区分 試験合格
職業職種金融

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