スタイリストの資格・試験とは?スタイリストに欠かせない役立つ資格まとめ
スタイリストとして働く上で色彩検定は就職にも現場でも役立つ資格となります。新設試験もあり、現代のスタイリストとして活躍される人に適した内容です。この記事では色彩検定の試験情報や取得に向けた学校についてまとめました。
スタイリストの資格、色彩検定とは?
文部科学省後援の色彩に関わる最古の歴史ある検定
色彩検定は1990年開始の公益社団法人色彩検定協会が実施するスタイリストに必要な色彩センスにおける最も歴史のある検定です。
スタイリストに欠かせない色彩センスは感覚として捉えられ、客観的な評価が難しいとされていました。色彩検定では感覚を理論として裏付けする形で知られています。配色のルールを知ることは知識の整理にとどまらず、イメージを形に落とし込む際にも有力とされています。スタイリストの活躍する現場においてなくてはならない表現力として有効です。
試験会場は全国約400箇所あり、県庁所在地を中心に各都道府県に最低1カ所は設けられております。
スタイリストをめざす人も受験者として増える
色彩検定の受験者はスタイリストを目指す学生にも多く広まってきました。年代も10代、20代が多くなり現代でも評価されている試験であると裏付けされます。
合格者は履歴書や名刺の肩書にて、文部科学省後援の色彩検定該当級を名乗ることができます。また、スタイリストとしての感性を理論まで落とし込める証として提示できます。これからスタイリストになろうとする人にも素養をアピールする機会となります。
被服に即した検定内容
主催団体の前身(社団法人全国服飾教育者連合会)から被服に注力しており、スタイリストのコーディネート現場に即した内容となっております。
色彩関連の資格にカラーコーディネーター検定試験もあります。カラーコーディネーター検定試験は商工会議所主催であり工業分野に強みがあります。スタイリストにとって衣装をコーディネートすることが業務上大切な分野です。被服に即した色彩資格として色彩検定はよりスタイリストになるために適した資格であるといえます。
色彩検定資格の難易度・合格率
2級・3級は着実に勉強していれば難易度が低め
色彩検定の試験は主にマークシート方式です。2級より記述問題も導入されます。試験時間が級により異なりますが70分以上とマークシート形式では長めの試験です。スタイリストとして考える力を深く身につけているか時間をかけて問う内容となります。
合格率は3級70%台、2級60%前後と傾向を抑えて準備を行えば、高い難易度ではないといえます。専門用語の理解にはじめは戸惑うこともありますが、スタイリストへの興味関心を高めるような前向きな内容となっています。
色彩検定は何級からでも受験が可能です。2級は3級を理解していることが前提となっており、いきなり2級より取り組む人もいる試験となります。スタイリスト経験がある人など色彩理論に精通している人向けの受験プランであるといえます。
1級は難易度が高め
色彩検定1級の合格率は30%前後と、2級以下に比べかなり高難易度となっております。この検定は、色彩実務のスペシャリストとしてスタイリストの最前線で活躍されている方を受験者として想定した試験です。試験自体も1次と2次に分かれ、各90分となります。2次ではカラーカードを使った提案に関する出題形式もあり、スタイリストの現場実務における考え方に即した内容となります。
色彩検定1級合格者には色彩講師養成講座への参加資格が付与されます。色彩講師としてスタイリスト業務に更なる幅をもたらす可能性も秘めております。
独学で目指すのが難しい方は、対策講座を検討することも一手です。色彩検定の対策講座の特徴として1次試験対策と2次試験対策を分けて募集している形が多く、1次は独学で2次のスタイリスト実務分野は受講するこという学習プランも可能です。
2018年12月よりUC級の新設
2018年12月より、これまでの1から3級とは異なる区分で色彩検定UC級がスタートしました。UCとは、色のユニバーサルデザインについてを対象としています。
色の組み合わせによって判別が難しい方の不便さが昨今注目されてきました。色彩のスペシャリストとして、誰もが見えやすい色使いを学ぶことは、スタイリストの実践に即した内容といえます。
合格基準点は満点の70%前後です。これは、スタイリストとして、ユニバーサルデザインを意識したコーディネートができるとアピールになる資格として注目されています。
その他のスタイリスト関連資格
色彩検定以外にもスタイリストの資格はさまざま
色彩検定以外にもスタイリストに役立つ検定はいくつかあります。色の見分け方に重点を置いた色彩技能パーソナルカラー検定はスタイリストの強みを強調する資格として注目されています。
- 色彩技能パーソナルカラー検定
- カラーコーディネーター検定試験
- ファッション色彩能力検定
- ファッションビジネス能力検定
- 美容師
一覧にあるファッション色彩能力検定はスタイリストに必要な色彩に関する内容からファッション業界における流通やマーケティングについてまで幅を広げた内容を学べます。
ファッションビジネス能力検定は商品の企画、生産、流通というビジネス全般を見通したスタイリストとして演出する位置づけを確認できる内容です。
スタイリストの資格が取れる学校
東京服飾専門学校
東京服飾専門学校は2年制のスタイリスト科がある専門学校です。コースもスタイリストコースがあり、2年生ではファッションビジネス科の授業を選択することも可能。スタイリストとして現場で必要とされる知識を広く吸収できます。色彩検定の資格についても、講義にカラーの授業があるなど直結した内容もあり、スタイリストになる前に取得を重ねていく資格として推奨されています。
徹底した現場研修が就職を後押し
1年生の前期からスタイリストの現場にてアシスタントとして同行を行い、現場研修が多い特色をもっています。スタイリストとしての基本技術の習得はすべて現場に出るための要素として逆算してカリキュラムが組まれています。
2年生ではより就職を意識した現場研修となります。同じスタイリストに集中してアシスタント同行を行うことができます。スタイリストの様々な体験を積み、やりがいと苦労の両面をわかった上での就職活動を行える強みをもっています。
織田ファッション専門学校
織田ファッション専門学校は2年制のスタイリスト科がある専門学校です。メイクやディスプレイ、英会話など幅広くスタイリストに必要な領域を備えています。
ファッション色彩能力検定やファッションビジネス能力検定の取得をスタイリスト科においても取得可能学科として推奨しています。特にファッションビジネス能力検定の取得に向けた講義を設けるなど力のつくカリキュラム編成となっております。
トレンドを創造する戦略立案の強化も
2年制のスタイリスト科を卒業後、さらに1年制のマーチャンダイジング専攻科へ進学が可能です。スタイリストとして企画戦略を担うことによりトレンドを創造する力を身につけます。
企業とタイアップした産学共同プロジェクトの推進など、実践を通した企画戦略の機会を設けております。
横浜fカレッジ
横浜fカレッジは2年制のスタイリストコースがある専門学校です。1年生ではファッション流行論など幅広い基礎習得を目指し、2年生にてコースを選択してスタイリストに直結する専門分野を学びます。色彩技能パーソナルカラー検定やファッションビジネス能力検定の取得も念頭に置いたカリキュラムです。
インターンシップにも力を入れ現場体験を
1年生よりインターンシップによるアシスタントスタイリスト体験ができます。さらに産学連携授業や人気ブランドと共にイベント開催など、現場体験を積極的に積める環境が整っています。
1人1台、ノートパソコンを貸与し、スタイリストが現場で活用するIT技術の習得にも力を入れています。
スタイリストの資格まとめ
スタイリストになるなら色彩検定を目指そう
スタイリストの仕事自体は特別な資格、免許がなくとも業務に就くことが可能です。就職やキャリアアップを考える中で資格を持っている方が有利に働くケースもあります。
色彩検定は1級のようにスタイリストに必要な要素を高難易度で習得している証となります。UC級の開始も現代に即したスタイリング技術のアピールにつながります。
資格取得を後押しする専門学校も増え、スタイリストとして役立つ資格へのチャレンジが行いやすい環境となりました。
スタイリストの参考情報
平均年収 | 250万円~500万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 美容・ファッション |
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