文具ソムリエールの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
文具ソムリエールの仕事は、エンドユーザーのお客様に文具のある生活を企画・提案して、文具のある生活を楽しんでもらうこと。そのためには、文具に対する商品知識が必要です。この記事では、文具ソムリエールの具体的な仕事内容や仕事の魅力などをご紹介します。
文具ソムリエールとはどんな仕事?
お客様に文房具を紹介する人
文具ソムリエールというのは、文具ソムリエの女性版のことで、お客様に文房具を紹介する仕事です。
紹介する手段はさまざまあり、自身が持っている文房具を紹介するウェブサイトで紹介することもあれば、テレビやラジオのような電波媒体、雑誌や新聞などの紙媒体、これらが持っているWEBメディアを使って注目の文房具を紹介することもあります。
その他、タイアップなどでメーカーなどから宣伝費を受け取って紹介することもあるようです。
いずれにしても、実際に自分で使ってみて使用感を確かめる必要があり、公正な目で見ることが求められます。
人によっては、「文具アドバイザー」や「文具プランナー」などの名称を使っている人もいますが、「文房具を紹介する人」という意味では同じような仕事といってもいいでしょう。
公正な目で紹介する必要がある仕事
近年、文房具も進化しています。
たとえば、日常でよく使用するボールペンやシャープペンシルでも、腱鞘炎を予防するために握る場所(グリップ)の形状が工夫されています。
その他にも日常使う機会の多いものに付箋(ポスト・イット)があります。こちらについてもへたれないようにフィルムタイプになっているものや粘着力の強いタイプなどが発売されています。
「同じボールペン・シャープペンシル・付箋だから、どちらでもいいのでは?」と思う人もいるでしょう。しかし、同じ商品でも特徴が違うので、おすすめする人も違ってきます。
そのためには、じっくりと相手の話を聞いて、本当に必要なものは何かをしっかりと把握することが必要です。
また、文房具メーカーなどから依頼を受けて、新しい商品の開発に携わることもあるので、普段から自分で使用したり、一般ユーザーの声を普段からしっかりと聞いておく姿勢も求められます。
文具ソムリエールとして働ける場所
文具ソムリエールの仕事場は、主に文具を扱う小売店、雑貨店や書店などの文具コーナーというのが一般的です。
その他にも、文具メーカーの営業や宣伝(セールス・プロモーション)関連の部署、文具デザイン関連の部署にいるケース、自身で文房具店を経営しているケースもあります。
中にはフリーランスとして活動している方もいらっしゃいますが、その多くはどこかの小売店やメーカーに所属して活動しているようです。
特に小売店で活動するのは、エンドユーザーと直接接するチャンスなので、文具ソムリエールの仕事には役立つ可能性もあります。
文具ソムリエールの具体的な仕事内容
お客様に文具のある生活を企画・提案すること
文具ソムリエールはフリーランスとして活動している人もいれば、小売店に勤務している人、文具店を経営している人、文具メーカー・商社に勤務している人などさまざまいます。
メーカー・商社に勤務している人であれば、土日祝日が休日という人もいますが、小売店に勤務している人であれば平日休みという人も多いようです。フリーランスや経営者であれば、基本的に不定休という人も。
小売店に勤務している人・経営者の日常業務は、お店にある商品の在庫管理、商品の発注手配、なにかフェアを行うのであればメーカー・商社との打ち合わせ、お客様への接客が主な業務です。
メーカー・商社に勤務している人であれば、倉庫の在庫管理、小売店から発注があった場合は商品の手配・納品、フェアを行う場合の小売店担当者との打ち合わせ、デザイナーであれば商品開発の打ち合わせなどがあります。
フリーランスの人であれば、自身のブログや新聞・テレビ・ラジオ・雑誌などの媒体や各種WEBメディアを使って面白い文房具や注目される文房具の案内などを行うこと、コラムの執筆などを行っている人もいるようです。
接客・提案
文具ソムリエールとして文具店や雑貨店などに勤務している人であれば、エンドユーザーとして来店されるお客様へ、文具メーカー・商社に勤務している営業・宣伝(セールス・プロモーション)担当者であれば、小売店などを顧客として、自社製品の提案を行います。
小売店では、各種フェアを実施することもありますが、こういったフェアも小売店・各種メーカーの協力があってはじめて成り立ちます。
来店したお客様に製品の魅力を伝える
雑貨店・書店・文具店などの小売店に勤務している文具ソムリエールの仕事は、来店されたお客様に対して接客・提案を行います。
どのお店でもそうですが、各種フェアやイベントを開催して、来店されるお客様にいろいろな文具を案内、試用してもらうことで製品の魅力を伝えています。
多くの点数がある中で、いかに選んでもらえるようにするかは重要なことといえるでしょう。
会話を通してお客様の希望を聞き、提案をする
多くの製品の中から条件を満たしているのかを考える上で大切なことが、お客様の話を聞くことです。
利用用途や抱えている悩みは千差万別。何に悩んでいて、どのようにしてその悩みを解決したいのか、できるだけ詳しくヒアリングして、そのような製品がいいのか、どのような生活がイメージできるのかについて提案を行います。
多くのお客様は、さまざまなメーカーの製品を比較検討していることが多いです。お客様が候補にあげているものと、ソムリエールが提案したものが違う場合は、押しつけにならないようその製品がどのようにすぐれているのかアピールすることもあります。
相手の考えを尊重しつつ、提案を伝えることで、気持ちよくお買い物していただくことが何よりも大切です。
フェアの準備・打ち合わせ
雑貨店・書店などの小売店では、何らかのフェアを行うことがあります。これは文具コーナーでも同じで、季節ごとにさまざまなメーカーと提携しながら行っているようです。
フェアに関する大枠の決定
フェアといっても決めなければならないことはたくさんあります。
まずはコーナーにどのように展示するかイメージ図の作成、商品の発注・手配、納入時の対応、売上目標の決定、開催日時の決定などの大枠を決め、メーカー・商社との打ち合わせを行い、どのように案内するかを決定します。
細かい部分の打ち合わせや発注手配
枠組みが決まったら、本格的な商品の発注、どの商品をどの位置に配置するか、POPの飾りつけなどの打ち合わせを行い、これらの手配を順次進めていきます。
それなりの数を発注することになるので、数量を見誤らないよう過去の売れ行きなどをしっかりとチェックした上で対応していきます。
納品されたら、フェアがはじまる前日までに順次コーナーを作っていきますが、それと同時に社内外に手配したものや美品などの発注・手配漏れがないかどうかチェックします。
商品開発
文具メーカーのプロダクトデザイナーとして勤務している場合、文具ソムリエールとしてアドバイザーなどで提携している場合は、商品開発に携わることができます。
その場合、試作品作成から実際に出来上がるまでの工程を見ることが可能です。
企画会議でそういう製品を作るかの大枠を決定
文具メーカーではカスタマーセンターに寄せられた声や営業が販売店や卸会社へ出向いた際に吸い上げてきた声をもとに「みんなの求める文具とは何か?」「もっと使いやすいものを作るためにはどうすればいいか?」という観点から企画を作り、おおよその仕様やデザインを決定します。
みんなの声から作られた文具としては、ノートの罫線に合ったサイズで作られた付箋などがあります。文具メーカー各社とも、お客様からの声を聞いて、さまざまな文具を開発しています。
デザイナーがデザインを作り、試作品を作成、製造に入る
大枠が決まったら、デザイナーが仕様書に沿ってデザインを作り、開発部門が試作品を作ります。その試作品を使ってみて、改善点などの意見を出しながら、改良を重ねていき、OKが出たら製品の製造に入ります。
その後は販売店や卸会社を通して、製品が届けられます。
ブログや各種メディアへの執筆・メディアへの出演など
新聞・雑誌などの各種媒体、媒体が持っているWEBメディア・自身のブログなどで依頼された執筆を行うことも、文具ソムリエールの大切な仕事です。
ブログでのコラム執筆
自身が運営している各種メディアが持っているホームページなどのオウンドメディアにて、文房具に関するコラムの執筆依頼が入ることもあります。
テレビ・ラジオなどへの出演
テレビやラジオからインタビューや出演依頼があると、その中でおすすめ文房具の案内を行うことがあります。
テレビ・ラジオなどへの出演、雑誌への寄稿は反響も大きく、ここからの縁で文房具に関する書籍への執筆依頼につながることもあります。
文具ソムリエールの仕事のやりがい
人に喜びを与えられる仕事
ウェディングプランナーをすることの一番の魅力は、幸せのお手伝いができることといえます。
結婚式は新郎新婦にとって、人生の一大イベントであり門出のときです。数ある職業の中でも、誰かの人生の転機に立ち会える仕事というのは、なかなかないのではないでしょうか。
失敗が許されず、プレッシャーも大きい職業である分、新郎新婦やゲストの幸せな笑顔を見たり、喜んでもらえる姿を見ることは何よりのやりがいになるはずです。ときには感謝の気持ちを伝えられることもあるでしょう。
一組一組ごとに違う希望に対し、理想通りの結婚式をつくりあげる喜びや楽しさ。丁寧なチェックを行い、無事に結婚式を成功させたあとの達成感は、ウェディングプランナーの仕事だからこそ味わえる魅力です。
最初はアルバイトからはじめてみる方法も
文具業界はあまり中途採用が活発ではなく、退職者が出るか新規事業がはじまるなどのタイミングがない限り、なかなか求人も出にくいと言われています。これは雑貨店や書店など文具取扱店でも同様で、正社員の求人はなかなか出にくいようです。
アルバイトでも文具コーナーの担当になることができれば、文具を買いに来られたお客様への接客や提案もできるので、求人を見つけたらアルバイトに応募してみるのもいいでしょう。
正社員にこだわるのであれば、転職サイトなどに登録して希望を伝えておく方法もあります。
文具ソムリエールの仕事は商品知識と体力が大事
文具ソムリエールの仕事は、文具の知識を活かしてお客様へ文具のある生活を企画・提案して、利用用途にあった製品をおすすめすることがその仕事です。そのため、文具に対する商品知識がもっとも大切といえます。
それと同時に小売店は土日祝日関係ない勤務になりやすいので、特に年度はじまり・入学シーズンとなる4月や新学期のはじまる時期は忙しくなるようです。
また、フェアを行う時は、大量の荷物を運ばなければならないので、体力的にも重労働になりやすい傾向にあります。その点では、体力的にも重労働になりやすいでしょう。
文具ソムリエールの仕事内容まとめ
お客さまのニーズを汲み取り、自身の提案を喜んでもらえたときが最高のやりがいにつながる
文具ソムリエールの仕事は、ブログや雑誌・テレビなどで注目されている文具の紹介を行うこと、店舗に勤務している人であればお客様に使用用途にあった文具を提案することです。
そうしてお客様に喜び、文具のある生活を楽しんでもらうことが何よりの楽しみといえます。
資格がなくても文具ソムリエールとして活動することができますが、何よりも文具の商品知識、文具が好きという気持ちが大切です。常にお客様の立場になってどのような商品がいいか確認したうえで、その要望を叶えることで信頼関係が結ばれます。
文具ソムリエールとして経験を積むためには、文具メーカーや雑貨店や書店など文具コーナーがある小売店などがあります。文具が好きな人は、求人を見つけたら積極的に応募してみてはいかがでしょうか。
文具ソムリエールの参考情報
平均年収 | 300万円~600万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 販売・サービス |
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