シューフィッターの給与・年収は?高級靴専門店や百貨店などに就職するのが高年収への近道

シューフィッターの給与・年収は?高級靴専門店や百貨店などに就職するのが高年収への近道

ぴったりのシューズ選びをお手伝いする専門家、シューフィッター。平均の給料や年収はいくらくらいなのでしょうか?今回はこの記事で、シューフィッターの平均給与や年収とともに、給与アップの可能性や手段についてご紹介します。

シューフィッターの初任給

新人シューフィッターの給料は平均18~20万円

シューフィッターとして働く場合、初任給は18~20万円前後が相場といわれています。専門的な仕事ではありますが、民間資格で働くことができるシューフィッターですが、給料面に関しては平均的といえます。

ただし、勤務時間に関していえばシューフィッターは販売も兼ねているため、残業や休日出勤も多い傾向です。勤務先にもよりますが、対価についていえば平均的のようです。

転職したときの給料は経験や役職で左右されやすい

シューフィッターの世界では、スキルアップのために別の販売店や業種に転職をする人もいます。

転職先で最も多いのは他の靴専門店です。以前の職場での知識や経験を生かすことができるため、比較的簡単に転職ができます。転職をした場合の初任給については、以前の職場での経験や採用予定の役職によって決まります。店長候補などでの採用であれば、30~40万円の給料でスタートすることもあります。

転職先が大手のシューズメーカーや百貨店の場合には、給料もアップします。大手の靴メーカーで30~40万円、大手の百貨店では35~40万円になることもあります。そのため実績やスキルがあれば、一般的な靴販売店からのスキルアップを狙うこともできます。

別の転職先としては、医療機関があげられます。整形病院などでは治療の一環として足に合った靴選びをアドバイスしたりサポートしたりするところもあります。病院でシューフィッターとして勤務する場合には、シューフィッター以外の専門資格や知識が必要です。

医療従事者のシューフィッターについては、どの専門職かによって給料は大きく変わります。看護師の資格ならば30~40万、リハビリ系の専門職なら25~30万円、整体師については20~25万円が一般的です。医療機関でシューフィッターを扱う仕事を探すときには、転職を希望する医療機関に直接たずねてみるのが最善です。

販売から製造へ転職する人も

靴の販売員として経験を積みながら、医療に関する資格を取得すれば転職も可能です。医療機関に転職をすれば大幅な給料アップの可能性もあります。

シューフィッターの中には販売業から製造業に転職する人もいます。靴の製造業では、販売で培った経験を生かして、日本人の足に合わせた靴や消費者の足に関する悩みを解消した靴を開発したり、アドバイザーとして勤務したりできます。収入は販売員と大きくは変わりませんが、靴作りに関わりたい人にはおすすめの転職先です。

異業種からシューフィッターへの転職は給料の確認を

異業種からシューフィッターへ転職する場合は、年齢に関係なく新卒の人たちと同じ給料になる傾向があります。シューフィッターの資格は、靴の販売店での3年以上の実務経験も必要とするため、資格を取得していない場合にはかなりの給料ダウンも考えられますので、慎重な検討が必要です。

シューフィッターの平均給与の統計

シューフィッターの平均給料は約24.1万円

シューフィッターに関する平均給料についての、政府による公式のデータはありません。平成29年賃金構造基本統計調査によると、販売店員の平均給与は、全国平均が約24.1万円となっています。そのためシューフィッターについてもほぼ同じような給料がもらえると考えられます。

給料だけでなく、仕事内容も確認を

シューフィッターの仕事をおすすめの靴を提供するだけでなく、一人ひとりの足のサイズを測る仕事もあります。またお客様の来店の多い週末や休日は出勤になることがほとんどです。しかし給料についていえば、仕事内容に見合った収入を得ることができるようです。

お客様と接客する時間が多いため、おもてなしやサービスに関しては細心の注意を払う仕事ですが、お客様の足に合った適切な靴を選ぶことができたときには感謝をされる、やりがいのある仕事です。給料だけでなく仕事内容についても比較検討をするようにしましょう。

またシューフィッターの給料は、学歴よりも資格や経験が重視されます。シューフィッターとして働くために必要な資格としてFHA公認シューフィッターがあげられます。民間資格ですが、就職の際の判断基準にもなるので、取得しておくことは大切です。

シューフィッターの賞与

販売店員の統計では、給料とは別に支給される賞与も年間平均約38万円という結果が出ています。シューフィッターの世界は勤務時間については不規則なところもありますが、給料や賞与については平均的な金額の支給を期待できます。

給料や賞与は会社によっても大きく異なるため、就職や転職の際にはあらかじめ確認するようにしましょう。

靴の専門店以外での就職先

靴の専門店の販売店員以外でのシューフィッターの就職先として、スポーツ用品店があげられます。紳士靴や婦人靴と同様にスポーツ用品についてもシューズ選びの専門家としてシューフィッターを積極的に採用している企業も多くあります。

通常の歩行と比較して、足にかなりの負荷がかかるスポーツにおいては、足にフィットしたシューズを選ぶことによって事故やケガの防止を防ぐことができます。スポーツ用品店のシューフィッターについても平均給料は靴専門店の販売店員と変わりません。

ただしスポーツの経験者については、シューフィッターとしての知識とは別に、スポーツに関する経験や知識を生かして働くことができるため、やりがいのある職場といえます。

販売店員の年収統計

シューフィッターの年収は300~400万円前後

シューフィッターを含めた販売店員の平均年収を、厚生労働省の統計一覧の平均給与と年間賞与から算出すると、約328万円です。

新人の場合月々の給料が18~20万円であれば、年収は200万円台になることも考えられるため、シューフィッターの一般的な年収は200~400万円前後と予想されます。

役職が上のポジションになれば、さらなる給料アップは望めます。体力や精神力を使う仕事ですが、年収レベルについては平均的であると考えられます。

勤務先によっては年収が800万円を超えることも

シューフィッターとして平均以上の給料や年収を稼ぐためには、大手の靴専門店や百貨店で勤務することです。特に百貨店の靴専門店では高級な靴を扱っており、給料や年収にも反映します。

都内の大店百貨店でシューフィッターとして勤務すれば、年収800万円以上を目指すこともできます。ただし、百貨店のシューフィッターには靴や足の健康に関する知識や丁寧に接客できるなどの高いスキルが求められます。また店によっては鞄を扱っているところもあり、靴以外にも鞄に関する知識も必要です。

アルバイトとして働く場合

シューフィッターとして将来自分のお店を持ちたいと考えている人の中には、正社員として一カ所で働くのではなく、販売店員として幾つかの店で働き経験を積む人もいます。

状況によってはアルバイトとして働くことになる可能性もありますが、紳士靴や婦人靴、子供靴やスポーツシューズなどのいろいろな靴のシューフィッターを体験してスキルを上げることができません。

アルバイトの場合では、時給が1,000円を切ることもあります。そのような場合では年収が200万円以下になることもあります。

独立をして開業することも可能

シューフィッターとして独立する場合には、高級靴専門店やオーダーメイド専門店のオーナーとして開業するパターンがほとんどですが、中には大手有名シューズメーカーと専属アドバイザリー契約を結ぶ人もいます。

独立するには技術の高さや靴に関する深い知識も必要です。靴を揃えるための資金力も必要ですし、運によって左右されることもあります。ただし地道な努力をすれば、年収が1,000万円を超える有名シューフィッターになることもできます。

シューフィッターの給料・年収まとめ

シューフィッターの年収レベルは平均的。百貨店などの靴専門店で働けば高い給料も可能

シューフィッターの平均給料や年収レベルは不規則な勤務体系や休みが少ないなどのデメリットもありますが、平均的な傾向にあります。勤務先でも大きく異なり、高級靴専門店や百貨店などで就職をすれば、給料や年収はかなり高くなります。

スキルや経験を積めば、独立して個人の靴専門店を開くことも可能です。技術だけでなく運も大事な要素にはなりますが、成功すれば1,000万円以上の年収を稼ぐことも可能です。

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シューフィッターの参考情報

平均年収300万円~400万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種販売・サービス

統計情報 出典元:

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