商品企画の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
商品企画の仕事は資格なしでも業務はできます。ですが商品プランナーや販路コーディネーターのなどの資格を取得しておくと転職や就職、あるいは独立の時にも役に立つでしょう。今回はこの記事で、商品プランナー資格や販路コーディネーターの試験の情報をご紹介します。
商品企画に役立つ資格「商品プランナー」
企画職関する専門的な知識を有している証明になる資格試験
「商品プランナー」は日本商品開発士会が開催、実施している資格試験です。10年以上の資格認定機関として信頼と実績があるといわれています。
目的として、ブランドごとの対象客層から基本的なブランドイメージ設定、シーズンごとの市場調査や流行などの情報分析に基づいた商品企画の流れを知り、プランニングなどを行う事ができる人材を育成する事を目的とされています。
商品プランナー資格試験の難易度・合格率
商品プランナーの資格試験は、研修試験と一斉試験があります。協会が認定する研修後にある小試験の合格率が90%、一斉試験の場合ですと、75%から80%となっています。どちらにしても合格率から見ても、難易度はそこまで高くはありません。
一斉試験は商品プランナー兼商品開発士と一斉に行われます。ですが、基本的は研修後にある小試験を受ける人が多く、合格率も高いです。研修を真面目に受けておくことと、研修を受ける前に独学で試験対策をしていれば資格を取得する事は出来るでしょう。
受講資格は学歴、年齢、性別、国籍等、制限はありません。資格基準として商品プランナーとして主に、商品戦略、販売戦略、販売促進戦略の基本的な知識と技術を身につけている者と、されています。試験日は6月と11月と年に2回行われます。
商品プランナー資格試験の概要
合格率 |
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受講資格・試験場所 | 受講資格は制限はなし。 上期の場合は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡。 下期の場合は、東京、大阪、福岡。 |
受験費用 |
※一斉試験である為 |
出題範囲 |
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商品プランナー資格試験の合格基準
試験ではテキストの内容と、それを理解した上での応用力を問われます。その上で合計点が満点の60%以上であること(学科試験の出題範囲である、商品プランナー公式テキストおよび商品開発士用語集に準じる。)
商品企画に役立つ資格「販路コーディネータ」
マーケティングに関する資格のひとつ
「販路コーディネータ」は日本販路コーディネータ協会が実施、開催しているマーケティング理論や実践が身につけられる資格となっています。
目的として事業戦略や商品戦略、販売戦略、販売促進戦略などに長けた人材の育成を目指しています。商品開発やマーケティング、販売企画、販売開拓まで、商品企画の仕事をするにあたってマーケティングに関しての知識や技能が、総合的に身につける事が出来る資格でしょう。
販路コーディネータにはレベルがあり、3級から1級まであります。
販路コーディネータの難易度・合格率
販路コーディネータの試験は、商品プランナー試験同様に、研修試験と一斉試験があります。協会が認定する研修後にある小試験の合格率が75%、一斉試験の場合ですと、70%くらいです。
商品プランナーに比べると少し難易度は上がります。なぜなら販路コーディネータは独立事業者から企業内マーケッター向けのマーケティング資格でもあるので、どちらかというと、今後の独立際などのキャリアアップを考えている人が受ける資格だからだと考えられます。
販路コーディネータの資格を取得する為の方法として
- 通信講座と試験で取得
- 研修を受けてから小試験受ける
- 独学で学んでから試験に受ける
かの3つが挙げられます。独学で試験対策する場合にも、自分にあった方法で試験対策をしていれば、さほど難しくはないでしょう。
受講資格は学歴、年齢、性別、国籍等、制限はありません。しかし、2級、1級に関しては、2級なら3級合格者であること、1級の場合は「2級合格者である事」と、「セールスレップ1級取得者」である事が必要になってきます。
販路コーディネータ試験の概要
合格率 |
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受講資格・試験場所 | 受講資格は上記に詳しく記載。試験場所は等級によって変わります。 3級なら東京か大阪がメイン、全国試験だと他に札幌、仙台、名古屋、福岡。2級は1級と同様、3級は東京のみとなっています。 |
受験費用 |
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出題範囲 | 下記に詳しく記載。 |
出題範囲は等級によって異なる
3級は学科試験の選択50問となっています。販路コーディネータ公式過去問や公式テキストから出題されます。研修でも学びますが内容として販路コーディネータの役割と機能、マーケティングの基礎、流通チャンネル概論とチャンネル戦略、マネジメントマーケティングの基礎が挙げられます。
2級は学科試験と技能試験と論文もあります。論文に関してはその場ではなく、試験合格通知日より1か月以内となっています。内容としては公式テキスト2級の公式テキスト「つくる」から「売れる」へのテキストや過去問題集と事例問題集が主になります。
1級は学科試験、技能試験、論文試験、さらに口述試験があります。基本的に学科試験は公式テキストからとなっています。学科試験は選択式、技能試験は記述式で口述試験は試験管との応答です。
どの試験も合格基準が満点の60%以上となっています。
その他の商品企画に関連する資格
商品企画に関する資格はさまざま
商品プランナー試験や販路コーディネータの資格以外にも、商品企画の仕事に関する仕事はいくつかあります。
- 商品開発コーディネーター
- 商品開発士
- ビジネス・キャリア検定
- 知的財産技能検定
- プレゼンテーション検定
- TOELC(700点以上)
商品企画として働く店舗によって役に立つ資格は変わってきますが、上記に挙げた資格も取得しておくと就職や転職の際に有利になる可能性があります。
すぐに持ってないと転職や就職の際に困るわけではないので、特に知的財産技能検定などは就職してから、スキルアップの為にとるのも良いのではないでしょうか。さらにプレゼンテーション検定などは商品企画とは少し離れている検定資格ですが、取得しておく事で将来的に、専門的な知識やスキルを証明するのに役に立ちます。
商品企画に役立つ資格などを学べる学校
上記に挙げた資格に年齢や学歴等の受講資格はありませんが、商品企画の仕事するにあたってマーケティングなどの勉強が出来る大学及び短大には行っておくべきでしょう。大学や短大に行くことは資格取得支援だけでなく、基礎から応用までしっかり学べるのも魅力であると考えられます。
高千穂大学
商品企画の仕事に必要になってくるマーケティングについて学べる事が出来ます。授業ではマーケティング基礎から、標的顧客のニーズなど現代企業のマーケティング戦略を論理的かつ実証的に、外部講師を迎えて教えてくれます。
商品企画の資格・試験まとめ
商品企画を目指すならまずは商品プランナーや販売コーディネーターを目指そう
商品企画の仕事自体は、資格に合格しなくても業務に就く事は可能です。しかし就職や転職に、さらに独立も考えているならば試験に合格して資格を取得しておく方が、後々の選択肢を広げることが出来ます。
商品プランナーや販売コーディネーターの資格を目指しつつ、自分の理想とする商品企画のイメージに近づけるような資格の取得も考えてみても良いのではないでしょうか。
商品企画の参考情報
平均年収 | 400万円〜700万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | オフィス |
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