IR(投資家向け広報)の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

IR(投資家向け広報)の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

IR(投資家向け広報)は株主や投資家に対して企業の経営状況、財務状況など株主や投資家が必要としている情報を発信する仕事です。企業情報を株主や投資家に伝える役割を担うので、実際には企業の株価をも左右する重要な仕事です。本記事では、IRの具体的な仕事内容、仕事のやりがいなどについてご紹介します。

IRとはどんな仕事?

企業の経営や財務の状況を説明する仕事

IRはInvestor Relations(インベスター・リレーションズ)の略で、企業が株主や投資家に対して経営や財務の状況、業績、企業理念・経営方針といった情報を広報する活動を意味します。IRの担当者や職種のことをIRと呼ぶこともあります。

IRは株主や投資家に有益な情報を提供したり、資料に基づいて具体的な説明をしたり、質疑に応答したりします。IRが扱う情報は、企業の財務や経営、広報など幅広い分野にまたがります。このため、いくつかの部署で経験を積んだ後にキャリアアップしてIRになるのが一般的です。

IRは日本ではなじみの薄い概念ですが、1990年代からIRを重視する企業が増えてきました。IRの影響力は株価を左右するとも言われており、今後も重要性が増していく仕事と考えられます。

広報との違い

IRは、企業外部の人に向けて企業情報を説明する点では広報と似ています。しかし、実際の仕事内容は異なります。

一般的に広報は、一般消費者を含めた幅広い層に対して新商品の情報や企業イメージについての情報を訴求することが多いのに対し、IRは株主や投資家に対して経営や財務について説明します。したがって、IRには財務諸表や各種データを読み解くなど、より高い専門性が求められます。

広報の発信する情報は、企業のイメージアップや売り上げ増加につながるような、企業の良いところに偏重した内容となることがよくありますが、IRは経営状況が思わしくない時でもその情報を隠さず説明します。

最近は企業も社会的責任(CSR)を重視するようになってきていて、自社にとって不利な情報でも公開し、情報の透明性を図ることが増えています。情報を隠そうとする企業よりも、正しい情報を公開する企業の方が企業イメージも良くなるため、IRの仕事もより重視されてきています。

IRの具体的な仕事内容

株主や投資家への説明

IRは、企業説明会、決算説明会などで株主や投資家に企業の現状を紹介、説明します。

大きな会場でスクリーン、プロジェクターを用いてプレゼンテーションをしたり、会議形式で説明したりします。その場合、配布資料の準備や説明のためのデータ整理、事前準備などもすべてIRが行います。

説明の後には質疑応答の時間があるのが一般的ですが、株主や投資家からの質問に対して答えるのもIRの大切な仕事です。

資料作成

上場企業では、毎年度ごとに有価証券報告書をはじめとする財務や経営の状況をまとめた報告書を作成します。

このような報告書を作成したり、株主や投資家に公開、説明したりするのもIRの仕事です。ホームページやSNSを用いてこのような情報を公開する企業の場合、その掲載資料もIRが作成します。

最近は情報の透明性や企業の社会的責任の観点から、素早い情報公開が重視される傾向にあります。IRには、専門性の高い資料を短時間で正確に仕上げることが求められます。

社内ミーティングや連携

IRが扱う情報は、企業の財務、生産、広報といった幅広い部署に関係します。このため、IRは自社の最新の状況を把握するため、社内の各部署との連携を密にします。

企業にもよりますが、必要な社内ミーティングに出席したり、担当者と打ち合わせをしたりします。新商品のニュースリリースや関連情報などについては、広報・PR部門と連携しながら仕事を進めることもあります。

また、株主や投資家との質疑応答などで寄せられた疑問のうち、必要なものについて社内の担当者・担当部署に伝えます。

株主や投資家からは、質問以外にも要望や意見が寄せられることがあるので、IRはそのうち社内に伝える必要があると思われるものを選択、整理して社内に伝えることもあります。つまり、IRは株主や投資家と社内の各部署をつなぐ橋渡しの役割も担っていると言えます。

情報収集

IRが扱う情報は幅広く、自社の情報だけではなく競合他社を含む業界全体の動向や、株式市場の動向、政治や社会経済全般についても最新の状況を把握していなければなりません。このため、IRは新聞や業界紙、インターネットなど多くの媒体から情報収集を行ないます。

IRの仕事のやりがい

キャリアアップの花形

IRの仕事は経営、財務、広報といった幅広い分野に関係しているため、新卒でIRになることは現実的には難しく、それなりの実務経験を積んだ人でないと就けない仕事です。仕事内容も専門性が高いため、給与・年収の面でも内容に応じた好待遇となるのが一般的です。

社内で昇進してIRになった場合でも、他社から転職してIRになった場合でも、キャリアアップと捉えられるでしょう。IRは社内や社会的に見た地位の面でも、待遇の面でも、かなり高い位置にある仕事と言えます。

企業の株価を左右するほどの仕事

IRは企業情報を株主や投資家に説明するので、その説明次第では株価が上下することすらあります。企業の将来を決める重要な仕事です。それだけに、仕事は専門性が高く、大変なこともありますが、その分やりがいも大きいでしょう。

IRは、プレゼンテーションの際などに社外の人から見られる立場なので、見た目の印象も大切です。IRの見た目がみすぼらしいと企業イメージの悪化につながりかねませんので、IRの多くは高級スーツや高級時計を身に着けるなど、身だしなみにも気を使います。そのようなステータスを感じることができるのも、IRの仕事のやりがいのひとつです。

プレッシャーを力に変える

IRは企業情報の悪い面も説明したり回答したりしなければならないので、株主や投資家への説明が難しいことがあります。また、悪い情報になればなるほど、説明に際して自社の経営陣などからのプレッシャーを感じることがよくあります。

IRは最新の情報やデータを短期間で正確に読み解き、わかりやすく説明することも求められます。常に最新情報を入手し続けなければIRの仕事は務まりません。

このような様々な困難さをプラスの力に変えて仕事をやりきることは、IRにとっての大きなやりがいです。

あまり知られていないが重要な仕事

最近はIRを重視する企業も増えてきてはいますが、世間一般の認知度はまだまだ低い仕事です。企業によっては、一般的な広報と同類の仕事と理解されていることもあります。しかし、実際にはIRの仕事は高度に専門的で、株価を左右するほどの重要なものです。

IRの仕事を通じて自社の評価を上げることはもとより、IRという仕事そのものについても理解が広まることは、IRにとっての喜びであり、やりがいとなります。

幅広いスキルが身につく仕事

IRになるためには、自社の経営、財務や商品、流通、広報をはじめ、業界全体についても幅広い知識が求められます。また、プレゼンテーション力やコミュニケーション力が問われる仕事でもあります。さらに、株主や投資家の中には外国人も含まれるため、ビジネス英語をはじめとする語学力も必要です。

このようなスキルは、IRになる時点で必要なものですが、IRの仕事をしながらもさらにスキルを磨いていくことが大切です。

企業によっては自由な働き方も可能

企業にもよりますが、IRは、定時出社、定時退社をしている人が多いようです。IRは自分のスキルや知識をもとに仕事をするので、上司や取引先に影響されることなく、自分で日々必要な仕事内容を決められる自由と責任があります。週末や祝日は休み、夏季休暇や冬期休暇などもきっちり取得している人が多く、休日出勤はあまりないようです。

企業説明会などの直前は、資料準備などで残業をすることもありますが、それ以外は定時退社をしてプライベートの時間も有意義に過ごすことができます。

ただし、IRの仕事柄、休日であっても新聞をはじめとするメディアからの情報収集は欠かせません。業界紙や雑誌を読むなど、仕事に関連があることを休日にもする人は多いようです。

IRの仕事内容まとめ

知識とセンスが求められる仕事

IRは企業情報や業界の動向などについて幅広く、専門的な知識を有していることが求められます。情報収集のためには、社内の担当部署とのコミュニケーションも大切ですし、株主や投資家に説明するためのプレゼンテーション能力も必要です。

IRは学校で勉強しただけで就ける仕事ではなく、複数の分野での実務経験を経なければなることができません。仕事内容には重い責任が伴いますが、その分、待遇面も良いようです。

IR(投資家向け広報)の参考情報

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