画家の資格・試験とは?画家に必要とされる知識や技術を身につけるための学校、関連する資格

画家の資格・試験とは?画家に必要とされる知識や技術を身につけるための学校、関連する資格

画家として活動をするためには絵画の知識や技術が必要なことは言うまでもありませんが、画家として収入を得るには資格や免許、何らかの試験などは必要なのでしょうか。画家に求められる知識・技術を身につける方法、関連した資格について紹介します。

画家の資格とは?

絵画を描くことで生計を立てる画家には、美術品となる絵を描くための技術や知識が求められますが、職業につくために必要な資格や免許、試験はあるのでしょうか。

画家になるための資格・免許はない

画家になるためには、取得しなければ職業につけないというような資格や免許はありません。絵を描くことが好きで、今日から自分は画家であると名乗れば、その時点で画家になることができます。

美術系の大学にいくことが近道

しかし、画家として活動をするにあたり、独学で学んだ絵画の技術や知識では商売として成り立つだけの絵を描くための能力が不足している可能性があります。特に芸術に関する歴史や美術論・技術論といった、学問としての美術の知識は独学で身につけることは困難といえるでしょう。

それらを学ぶためのカリキュラムが組まれ、十分な時間をかけて学習することができる芸術大学・美術大学は、画家として大成するためには一度は通うことが望まれる学校です。

美術系大学で何を学ぶか

美術系大学では、その専攻によって学ぶ内容が異なります。絵画を専攻する場合、大学によって学部の切り分けは異なりますが、最終的には次の専攻に分かれます。

  • 日本画専攻
  • 油絵専攻
  • 版画専攻

学ぶ絵画のジャンル、知識や技術の内容は異なりますが、それぞれ以下のような流れに従い、4年間かけて画家としての能力に磨きをかけていきます。

1年目は専攻した画法の基礎を学びます。用具の名称や使い方、基礎的な技法を中心に学びながら作品を制作します。基礎を学ぶとはいえ、画一的な技法だけでなく、個々人の個性も尊重した指導が行われていきます。

2年目は引き続き基礎的な技法を学びながら、発想や構成、造形に必要な力を養います。作品を作るための主観的な見方だけでなく、自らの作品を客観的にとらえる力を育てることで、3年目以降に行う自主的な制作を行うための独自性を養う一年です。

3年目からは与えられる課題がなくなり、自主的な作品の制作に取り掛かります。これまでに学んだ技法だけでなく、古典的・発展的な技法も取り入れた表現に挑戦していく一年です。作り上げた作品に対し、指導教授からだけでなく学生同士で批評をしあうことで感性を磨き上げていきます。

4年目は卒業制作を行う一年です。これまでに学んできた技術や知識、磨いてきた感覚の全てを注ぎ込んだ作品を制作することは、これから一生歩む芸術家としての人生を方向づける重要な一歩となるでしょう。

画家の資格の難易度・合格率

画家として活動するためには芸術系の大学を卒業することが望ましいですが、芸術系大学への入学はどの程度の難易度なのでしょうか。

主要美術系大学の合格率

主要な美術系大学の2018年度の受験者数と合格者数、合格率を一覧にしたのが以下の表です。

学校名 受験者数 合格者数 倍率
東京藝術大学 2,873 233 12.3
武蔵野美術大学 6,635 1,624 4.1
多摩美術大学 6,612 1,773 3.7
東京造形大学 2,295 753 3.0
女子美術大学 955 608 1.6

※東京藝術大学は絵画に関する学科が含まれる美術学部のみを記載

東京藝術大学が美術系大学の最高峰

芸術系大学の中では東京藝術大学が最も権威のある大学として知られ、実際に群を抜いた倍率となるほど人気の大学です。

東京藝術大学美術学部の偏差値は60程度と、一般の難関大学に比べると突出した偏差値ではありませんが、芸術系の大学には学科試験の他、実技試験が行われます。東京藝術大学の実技試験は大変な難関として知られており、毎年現役生は1~3人程度しか合格できず、その他は数年の訓練を積んできた浪人生で占められるようです。

他の芸術系大学が簡単というわけではありませんが、芸術系大学への入学を目指すなら一度は挑戦してみるのがよいでしょう。

その他の画家関連資格

画家には必要な資格や免許はありませんが、その知識と技術をいかして活かして取得できる資格は存在します。技術的な資格、知識面を評価する資格など代表的なものをいくつか紹介します。

絵画インストラクター認定試験

日本インストラクター技術協会が認定する民間資格です。デッサン、スケッチに関する様々な技法や知識、道具の使い方などの専門的な技術・知識を持つことを認定される資格です。画家業と並行して絵画教室などで技術を教える場合に、教え方の参考になる知識が身につくでしょう。

鉛筆デッサンマスター認定試験

日本デザインプランナー協会が認定する民間資格です。デッサン理論や技法を理解し、鉛筆を用いて様々な対象を描ける技術を持つことを証明する資格です。こちらも絵画教室などでのレクチャーに役立つ知識が身につくことが期待できます。

美術検定

一般社団法人美術検定協会が主催する民間資格です。技術面ではなく知識、教養を評価する資格です。美術論や歴史についての講義を行うような立場にいる人に役立つ資格です。

学芸員

文部科学省が認定する国家資格です。博物館法により定められた美術館・天文台・動物園などの博物館に所属する専門職員に必要な資格です。直接画家になるために必要な資格ではありませんが、芸術系大学を卒業することで受験することができるようになる資格の一つです。

美術教員免許

美術系の科目を教えることができる教員免許です。美術系の大学において教職課程を履修し、必要単位の取得や教育実習を経ることで採用試験を受ける資格が得られます。画家の中には美術教師として働くヒトも多いため、芸術系の大学に進んだ場合には取得しておいて損はない資格といえるでしょう。

Illustrator(R)・Photoshop(R)クリエイター能力認定試験

株式会社サーティファイが主催する民間資格です。PCの描画ソフトであるIllustrator(R)、Photoshop(R)の使い方をマスターしていることを証明する資格です。副業としてイラストレーター、デザイナー業につく場合や、日本画・洋画の技法を使わないデジタル画家になるために必要な技術を身につけることができるでしょう。

画家の資格が取れる学校

画家には資格が必要ないこと紹介してきましたが、改めて画家になるために必要な知識や技術を身につけられる学校を紹介します。

芸術大学、美術大学

最も確実に絵画の知識、技術を身につけることができるのは芸術大学、美術大学です。芸術大学と美術大学の違いは音楽や演劇の学科の有無によりますが、絵画の勉強をしたい場合にはどちらでもよいでしょう。

4年間を通じて絵画の勉強を集中的に行えますが、入学が大変な狭き門であるため、入学まで数年の浪人は覚悟する必要があります。芸術系大学では、関連資格である教職免許を取得でき、また学芸員の受験資格を得られるため、選択できる進路に大きく幅がでることが期待できます。

デザイン専門学校

知識や技術はさておき、集中して技術だけを学びたい場合には専門学校も選択肢として考えられるでしょう。

2年間の集中的なカリキュラムで知識を叩き込まれるため、集中してついていかないと置いていかれてしまう危険性もあります。古典的な技法や美術論よりも、現代的なグラフィックに向けた技術に触れる学校が多いため、現代アートで生計を立てたい場合には専門学校を進路に選ぶのがよいでしょう。

画家の資格まとめ

画家になるためには特別な免許や特定の資格は必要ありません。しかし画家として身を立てるためにはしっかりとした理論を学び、技術を身につけることが望ましいのは間違いありません。

芸術系の大学は入学までのハードルが高く、現役での合格は難しいかもしれませんが、画家としての将来に役に立つ基礎を学ぶことが出来ます。絵を描くことで生計を立てていく将来のため、揺るぎない基礎を築くための勉強ができる選択をすることが大切です。

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